アキアカネ乱舞する稜線トレイルは花盛り2020

長い梅雨からようやく解放されて、今朝は御覧のようにすっきりした青空が白砂山稜線上空に広がりました。気持ちいい! そして雲海が広がっていました。

振り返ると八十三山が斜光に輝いていて、こちらから眺めるとなかなかかっこいい山です。

谷を深く削っている渋沢からそそり立つような山容は、野反湖から眺める黒木に覆われた八十三山とはまったく違う表情を見せてくれます。

堂岩山から猟師の沢の頭、金沢レリーフまでの稜線区間は、ハイマツやシャクナゲ、ツツジ類を中心にたくさんの種類の矮小低木類の中を縫うようなコースです。稜線トレイルの中でも特に豊かな自然が楽しめるお勧めトレイルだと思います。

野反湖を朝5時過ぎに歩き出して白砂山山頂7時半過ぎ通過。それほど藪が伸びているわけないですが、早朝一番の登山者は草藪にたっぷりな朝露払いをしなければならないという覚悟が必要です。天気が良くてもレインウエア上下は必携ですよ。

白砂山を過ぎて三国境を付近から稜線トレイルが谷川岳へと遥かに続いていくのがわかります。ここからも群馬県側に切れているザレ場や草原は様々なお花畑が見られます。長野県側は全く対照的な植生でびっしりとこれまた様々な矮小低木類で覆われているのが、これぞ日本海側と太平洋側を分けている中央分水嶺の植生の興味深いところです。

朝日に輝く猟師の沢源頭斜面。八間山の右奥には浅間山が雲海に浮かんでいました。

午前9時過ぎ、一息つくために稜線トレイルから白砂山を振り返ります。右奥が白砂山。 上の間山の手前鞍部あたりからが今日の仕事場です。昨日は一日中ガスの中でどこにいるのかわからない不安な景色でしたが、今日は気分いいです。

もうすぐ上の間山2033m。猟師の尾根の頭から上の間山の稜線上の群馬県側には、高山植物が咲き乱れるお花畑が随所に見られてとても楽しいところ。登山道脇にミヤマコウゾリナが昨日は真っ黒な蕾だったのに今日は見事に満開でした。

ニッコウキスゲやコキンレイカ、イワオトギリ、ミヤマアキノキリンソウ、キオン、ハナニガナ、マルバダケブキなど黄色い花だけでもたくさんの種類が見られました。

上の間山から赤沢山そして忠次郎山へと続く稜線。お昼近くになって群馬県側からガスが湧き始めてきました。下界では30度超えとラジオで伝えていたので、雷雨がちょっと心配になります。無理しないで午前11時半作業終了。

帰りに上の間山でキンコウカのお花畑を発見。今年もまた見ることができました。この辺りの稜線は群馬県側に大きな崩壊地形がみられることから、かつては湿地っぽい場所だったのでしょうか。

帰りは白砂山12時20分通過。今日は30人以上が白砂山登山を楽しまれたようで、登山道で何グループの方とすれ違ったりしました。

昨日まで今年はアキアカネの大きな群れが少ないなぁと思っていたのですが、どっこい大乱舞です。梅雨明けとともに大群が押し寄せて来てくれました。アサギマダラやアゲハ蝶などチョウ類も負けずに花から花へと優雅に舞っていました。

堂岩池では今年もクロサンショウウオのオタマジャクシが観察できました。白砂山登山口午後2時半無事とうちゃこ。まだ雷雨の夕立にはなりませんでしたが、来週あたり台風が接近する季節になると稜線トレイル上での雷雨が心配です・・・・

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果てしない霧の山稜@ぐんま県境稜線トレイル

例年なら7月20日前後に梅雨明け宣言が出ているはずですが、いつまでたっても梅雨空な毎日にいてもたってもいられなくなって、とうとうこんな天気の日に歩いてきました。

稜線漫歩が楽しめるはずのぐんま県境稜線トレイルは、果てしない霧の山稜です。天気予報では曇りベースですが、やはり日本海と太平洋の気象がぶつかり合う本州の背骨ですから雨が降ったり止んだりです。

こんな日は色とりどりの高山植物の花々が雨露に濡れていっそう輝きを増しています。日本海側は針葉樹林にみっしりと覆われているのに対して太平洋側の群馬県側はガレ場やザレバ、草原などが広がっていてお花畑に恵まれています。

でもそんな場所は、細尾根が群馬県側に切れ落ちている場所なので、登山道上の笹や木の根が濡れて滑りやすく転倒や滑落事故が起きやすいので注意が必要です。

たくさんの花が楽しめました。アリドオシラン、ギンリョウソウ、ツルリンドウ、キソチドリ、ゴゼンタチバナ、コキンレイカ、ミヤマアキノキリンソウ、ヤマブキショウマ、イタドリ、クロヅル、オオコメツツジ、ミヤマシグレ、ミヤマホツツジ、ハナニガナ、イワオトギリ、ニッコウキスゲ、クルマユリ、ハクサンフウロ、ジョウシュウオニアザミ、タテヤマウツボグサ、ホソバコゴメグサ、エゾシオガマ、シシウド、マルバダケブキ、オタカラコウ、ハコネギク、コバギボウシ、ハクサンボウフウ、キオン、モミジカラマツ、イヌツゲ、ミヤマニガイチゴ・・・以上花にはド素人なので間違いもあるかもですが、たくさんたくさん咲いていました。

午前4時55分白砂山登山口をスタート。白砂山午前7時51分。上の間山午前8時30分。赤沢山午前9時1分。忠次郎山午前9時41分。上の倉山午前10時17分。大黒の頭午前10時27分。ムジナ平避難小屋午前10時38分。

水場入り口午前10時55分。セバトノ頭午前11時。三坂峠午後12時29分。旧三国スキー場登山口午後13時7分とうちゃこ。もちろん登山口と下山口で送迎車ありです。

ムジナ平避難小屋の様子も見てきました。赤沢山と忠次郎山、上の倉山、大黒の頭、ムジナ平の山名標柱が何者かによって破壊されていましたが、熊の可能性が高いと思いました。熊のフンも忠次郎山周辺で2か所見つけました。たった一人反対側から縦走してきた登山者と上の間山と赤沢山の間ですれ違ったのですが、三坂峠付近で熊と至近距離で遭遇した話を聞きました。

三坂峠付近のヤマビル被害は大丈夫でした。被害に遭う人はおそらく登山口付近で被害に遭ってヤマビルを体につけて連れてきちゃうことが多いと思います。倒木箇所もいくつかありましたが大したことなかったです。水場など登山道上の笹が伸び始めていましたが、8月に梅雨明けしたら整備が順次奥まで入り快適に歩けるようになるでしょう。

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ラムサール条約登録地の芳ヶ平湿地群環境学習2020

国指定天然記念物の六合チャツボミゴケ生物群集の鉄鉱生成地のチャツボミゴケは長梅雨のおかげか、深緑の中で蛍光グリーンがいっそう鮮やかに輝いています。

今日は午後に中学生の環境学習のための事前授業がありますが、午前中に駆け足でコースの下見です。ラムサール条約登録地の芳ヶ平湿地群は、およそ 1万4千年前に草津白根山から噴出した平兵衛池溶岩流の溶岩台地上に形成されたものなんだそうです。火山の影響を受けた貴重な生態系が見られることから、2015年に群馬県で3番目にラムサール条約に登録されました。芳ヶ平湿地群では7つの湿地が登録されていますが、そのうちの5つの登録地をガイドして中学生に環境学習してもらいます。子供たちには珍しい植物や動物、地形や歴史、環境問題など興味のあることに目的意識をもって参加してほしいと思います。

一番目の登録地穴地獄からぬかるんだ登山道を歩いて2番目の登録地水池へ。 途中の登り坂でぽつぽつと雨が降り始めましたが水池に着くころには本降りの雨になりました。溶岩流の窪みに水が溜まってできたといわれる水池ですが、登録時の民間会社による調査結果では6000年前からあった可能性があるということがわかっているそうです。周りをミズナラや岳樺の巨木に囲まれた円い形の小さな池ですが、6000年前という長い時間ここに水をたたえてあり続けていたことを想像すると不思議な気持ちになります。

水池から大池へと続く登山道わきには溶岩台地に刻まれた深い沢があります。こんなに雨が降っているのに、7月は毎日のように雨だったのに、沢には水がまったく流れていません。どうしてでしょう?沢底をよく観察するとゴーロのようなところもあります。ゴーロとは登山用語で大きな石や岩がたくさんある場所のことですが、なるほど大きな石や岩は溶岩っぽいです。ということは、降った雨は溶岩台地にすべて浸み込んでしまっているようです。そして小一時間ほどで大池到着。大池はというと今まで見たこともないくらい満々と水をたたえていて、登山道にまで水が浸水し始めていました。大池もさらに平兵衛池も水池と同じく溶岩流の窪みに水が溜まってできた池だそうです。

穴地獄から水池、水池から大池、大池から平兵衛池へと少しづつ標高を上げながら森の植生が変化していくことにも気付くはずです。ミズナラの豊饒な森からコメツガの幽玄な森へと変わるこの辺りの雰囲気が僕は大好きです。ところが残念なことに登山道の笹薮がかなり伸び始めていました。このままではお盆過ぎの本番ガイドの頃には深い藪漕ぎになりそうなので心配です・・・

四辻に出ると古道の雰囲気が漂います。江戸時代の頃に立てられた石の道しるべが芳ヶ平ヒュッテの前に今も残っているので、上州と越後を結ぶ交易路として古くからあったことがわかります。大きな洞もある古いミズナラの巨木が2本立っていて、今日のような雨の日にも旅人がここで一休みしたんじゃないかと想像したくなるようなたたずまいです。

四辻から5分も歩くと平兵衛池です。名前からもわかるように昔話が語り継がれていていて、旧六合村や草津温泉の里人たちが、山菜採りなど山仕事でよく訪れた場所だったのかもしれません。ところで驚いたことに、先日来た時は満々と水をたたえていた平兵衛池ですが、今は平水に戻っていました。この長雨続きですから減水していることは不思議な現象です。原因は何でしょうか?

平兵衛池からカラマツの森の急坂を登っていくといよいよ標高1596mの八石山です。大きな平兵衛池溶岩の塊がここではいくつもゴロゴロとあります。

雨もようやく小降りになってガスの切れ目から草津温泉の街並みがうっすらと見えていました。ここはお弁当をゆっくり食べるにはいい場所ですね。

南側には殺生にある廃止された草津スキー場ロープーウエイ山麓駅が眺められます。そしてよく観察するとあちら側にもある古い溶岩流の地形の様子がわかり面白いです。

八石山から大平湿原へと続くカラマツの森は、昭和初めころに植林された人工林です。およそ100年の樹齢があります。ですから昭和40年代の経済成長期やそれ以後に植林された穴地獄付近の樹齢4~50年ほどのカラマツの森からは醸し出せない独特の景観を見せてくれます。標高が高い場所なので周りの木々の樹種も違うことはもちろんですが、ロケーションがとても美しいです。それはかつて芳ヶ平湿原のような湿原上に植林事業を行ったからでしょう。 奥には池塘など高層湿原だった頃の様子を残している場所もありますが、今はほとんどが笹原の草原に変わっています。環境学習では人間の手があまり入らず湿原の自然が残されている芳ヶ平湿原と比べてみると面白いですね。

大平湿原まで来たら雨がすっかり止んでくれました。気が付いたら午後11時半。急いで下山しなければ授業に遅刻しちゃいます!

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大自然との会話が楽しいラムお散歩ツアー2020


今回ゲストさんたちから久しぶりのリクエストしていただいたラムお散歩ツアー。正式名称は「ラムサール条約登録地を歩く!芳ヶ平湿原&チャツボミゴケ公園散策ツアー」です。草津白根山のご機嫌が良ければ、志賀草津道路にある日本国道最高地点標高2172mの芳ヶ平湿地群展望台から草津白根山のすそ野に広がる雄大な芳ヶ平湿地群の絶景を楽しむことが出来ました。でも4連休3日目は生憎の梅雨空で志賀草津道路は殺生までで通行止め。そんなときでも、ゲストの皆さんにはラムお散歩ツアーを十分に楽しんでもらえるようガイドしています。

まずは火山ガスが噴出している殺生河原へ。遊歩道を少し歩いてダイナミックな地球の鼓動を感じてきました。常夏の島のビーチのようでもあり京都の石庭のようでもある脱色した白い殺生河原の遊歩道は、非日常の世界です。そして白い砂浜の地面には、よく見るとカモシカだけじゃない新しそうな熊の足跡が残されているのを発見して、みんなで大騒ぎです。

殺生河原から今度は武具脱池へ周って木道を歩きます。ワタスゲやシャクナゲの季節は過ぎましたが、モウセンゴケの小さな白い花の蕾をたくさん見つけることができました。

梅雨空のガイドツアーは、霧の中から次から次へと新しい風景が現れてくるので、予期せぬ自然との会話を楽しむことができます。

そしてお昼は、ツアーで大人気のご当地グルメ、蕎麦処風さんの手打ちそばランチです。ラムお散歩ツアーは以前ヒルナンデスのお薦めご当地ツアーで紹介していただきましたが、その時の思い出の写真が懐かしいです。

午後はお待ちかねチャツボミゴケ公園へ。ゲストの皆さんの一番の目当てはやっぱりここです。今夏は梅雨による長雨が続いているのが良いのでしょう、チャツボミゴケがまだまだ元気に成長しているようでした。チャツボミゴケ公園に訪れている観光客もうわさを聞いたか、去年よりも多くの人出でにぎわっているようでした。

梅雨時期の散歩道はぬかるんでいたり、時には小川のように水が流れていたりです。今日のゲストの皆さんは、4名全員がお散歩と言えどもしっかりしたトレッキングシューズにレインウエアで参加してくださったので、小さなお散歩ツアーと言えども、雄大な草津白根山やラムサールの芳ヶ平湿地群の大自然との会話をゆっくりと楽しんでいただけて良かったです。

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スポーツの日の白砂山稜線2020

4連休二日目はスポーツの日。天気予報は全く当たらず良いほうに外れて、この梅雨空が続く毎日の中では登山日和でした。午前9時、白砂山山頂からは太陽こそ顔を見せてくれませんが、空気は澄んでいて雲の合間から遠くの山々が見渡せました。

山頂では茨城県から登りに来た男性2名グループと一緒になりました。お二人は、谷川連峰やさらに奥の尾瀬や越後の山々から続いてきて、白砂山を挟んで今度は志賀高原や草津白根、四阿山、浅間山へと続く山々の360度の大展望を眺めながらしきりに感動されていました。

4連休の天気予報でぐんま県境稜線トレイルの縦走チャレンジをあきらめた人も多いかと思いますが、そんな中で今日は2グループの方と出逢えました。1グループは三国峠からやって来た二人組でした。夜中の1時ころスタートして白砂山まで歩いてきたとのこと。今はやりの仲間との交差縦走で、仲間とはすでに赤沢山ですれ違ったということは、野反湖側からの仲間は早朝スタートして僕のずっと前を歩いていたということでした。

もう1グループは志賀高原からスタートして、昨日途中一泊ビバークして、これからムジナ平避難小屋に向かう途中でした。彼らは僕の後ろから登ってきました。さらにムジナ平避難小屋泊の翌日もどこかでもう一泊避難小屋に泊まり、谷川岳から下山する計画でした。

前回7月13日に白砂山稜線を歩いた時に見られた花の様子はまたガラリと変わっていました。

僕にとっては初めて開いているのを見ることができたんですが、ミヤマシグレの小さい花が咲いていました。今回はこうゆう可愛い花にたくさん出逢えました。

4連休後半も天気予報があまり当てにならないような日が続きますが、谷川岳まで縦走するグループさんには無事谷川岳を通過して土合駅にゴールしてほしいですね・・・

交差縦走さんも無事ゴールです。達成感と充実感でいっぱいのいい笑顔でしたよ。

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梅雨明け前の渋峠~野反湖@ぐんま県境稜線トレイル2020

梅雨空ですが今日はなんとかお昼ごろまでお天気が持ちそうということで、渋峠から野反湖までの群馬県境稜線トレイルを歩いてきました。

昨日ガイドで2152mの渋峠から2307mの横手山山頂までの渋峠スキー場ゲレンデを歩き、また反対側の横手山スキー場のゲレンデを下ってノゾキまで歩いているので、今日はノゾキから午前6時30分スタートです。ゲレンデを横切ってD-53番プレートからいよいよ登山道に入ります。志賀高原名物タケノコ汁の根曲竹が繁茂する稜線トレイルがここから始まります。登山道はまだ最近草刈り整備が行われたばかりらしく、おかげさまで赤石山まで快適に歩くことが出来ました。

ただし登山道そのものが荒れていて、ぬかるみや大きな段差、木の根っこなど足をとられやすく転倒しないよう常に注意が必要です。草津峠から鉢山を過ぎてようやく赤石山がはるか向こうに見えてきました。

四十八池分岐を過ぎて忠右衛門新道までくると赤石山がようやく近くに感じられるようになりました。両側を2m以上はありそうな根曲竹の中を歩いていると、時々展望の良い場所に出るとホッとします。

オオコメツツジが咲く赤石山山頂は午前8時40分とうちゃこ。大沼池の眺めが最高です。

D-33番プレートからいよいよ秘境感たっぷりなエリアに突入です。熊さんに遭う確率も高くなるので、ちょっと緊張します。

登山道沿いではゴゼンタチバナが今一番多く咲いていて、縦走歩きの緊張感をいつも癒してくれました。

5分ほどで仙人池です。ちょっと寄り道。クロサンショウウオの卵が観察できました。

登山道の状態ですが、赤石山からカモシカ平までは昨秋10月中下旬に草刈り整備が行われているのでまだ道迷いするほど笹薮が伸びてはいないですが、イタドリとか草類がけっこう伸び始めていました。

また湯の沢の頭手前のD₋28~D₋30プレート間の台風19号の倒木処理はまだ行われていませんでした。でも通過困難場所には必ずピンクテープを付けてあったので、ほんとうに安心して通過できました。「誰が付けたのかな、ありがたいなぁ。」と思ったら、そうだ前回の調査で自分が付けたことを想い出して笑っちゃいました。

おっと熊さんの爪痕です。1か月ほど前に歩いた時はなかったはずです。縄張りを主張しているのでしょうか。

湯の沢の頭は標識がありません。また山頂の下を巻くように登山道が付けられているので知らない間に通過してしまいます。上の写真のような古いプレートを食べている岳樺が、湯の沢の頭の目印です。

湯の沢の頭を過ぎると小さなコケの庭園があります。毎年広がっているようで、とても綺麗な場所です。そしてその先にビバークできる広場があります。草刈り整備の人たちがここにベースキャンプを張って仕事をしている場所のようです。

このあたりドコモの携帯電波は繋がります。そういう点では繋がりにくい白砂山から三坂峠の稜線トレイルよりは安心ですね。

でもまた有りましたよ。熊さんの気配。タケノコをたくさん食べたのか糞の家色が白っぽいです。

こっちのはもっと白いです。

ようやくダン沢の頭が見えてきました。この登り結構きついです。でも頑張って登り切れば、後ろを振り返ってのガラン沢流域の山や谷の展望が素晴らしいところです。

横手山の山頂付近は雲がかかっていますが、ガラン沢の様子がよくわかります。

ダン沢の頭10時10分通過。ここからも草藪が濃くなってきていますが、根曲竹はそれほどではないので快適に歩けます。

次に目指す大高山が見えてきました。まだまだいくつもの峰を超えていかなければなりませんが、オッタテ峠まで下りベースなので気分はいいです。

と思いきや、今度は黒いですね。熊さんとの出会いがしらの出逢いはご免ですから、常に注意が必要です。

オッタテ峠付近ではモミジカラマツの花に癒されました。

1820mほどのオッタテ峠からいよいよ小高山を越えて2079mの大高山まで登りが始まります。

小高山10時50分通過。古い標識ですが何者かに壊された跡が。この後同じように五三郎分岐と大高山でも古い標識が壊されていました。この破壊力はだいたい察しがつきますね。ずっと熊さんにご注意ください。

五三郎分岐の標識。

大高山の標識。熊さんもぐんま県境稜線トレイルを歩いているんですね・・・

五三郎小屋と水場の様子も確認してきました。確かに五三郎小屋で泊まるのは気味が悪いですね。水場があるような場所ですからどうしてもジメジメしているのが気味の悪い原因です。驚いたことに小屋奥にはヒカリゴケではないですか。25年位前の五三郎小屋の写真を見つけてみたら、やっぱりヒカリゴケが写っていました。

水はきれいな清水が前を流れていて、非常時は覚えておくと安心ですよ。

扉も無くてまともには使えないですが、ヒカリゴケのある避難小屋なんて他にないでしょう。群馬県境稜線トレイル珍百景があればきっと認定間違いなしでしょ!

大高山を午前11時40分頃通過。この先がつい先日台風19号の倒木処理で役場の方々と汗を流した場所です。ほんと役場の方々のおかげで通過が楽ちんになって良かったです。ここまで歩いてくると疲れた体ですから余計感じます。

あれほど大変だった区間も簡単に通過。カモシカ平には40分ほどでとうちゃこです。ニッコウキスゲの様子を見て回りました。

カモシカ平のニッコウキスゲの大群落は知る人ぞ知る花も名所なんですが、まだそれほど咲いていないようです。というか、今年は不作なんでしょうか。

今週いっぱいはまだまだ咲きそうですが、どこまで咲いて一番の見頃になるかはちょっと予想が難しいです。

でもカモシカ平の素晴らしいロケーションの中に咲くニッコウキスゲの花は、それはそれでここまでやってくる価値は十分にあります。いくら野反峠のニッコウキスゲ群落が素晴らしいとしても、両者を比べることに何の意味もないと思います。

さてカモシカ平から三壁山まで最後の登りをひと頑張りです。三壁山を過ぎるころ雨が落ちてきて、ゴールのキャンプ場まで降りてきたら本降りになりました。午後13時40分とうちゃこ。

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イエロー&グリーンどちらも最高!ノゾリチャツお散歩ツアー2020

今日のゲストさんは4月から予約していただいたのですが、野反湖のニッコウキスゲとチャツボミゴケ公園の最高の見頃をWゲットで大当たりです!

さらにニッコウキスゲだけでない梅雨時期のたくさんの花々も愛でることもできました。

ただ、このところ降り続いている雨の仕業で富士見峠から湖畔を周る登山道がぬかるんでいるのと笹薮の伸びが早くて、下半身がびしょ濡れになってしましましたが、ゲストさんはあまりのニッコウキスゲの素晴らしさに感動して雨の冷たさも厭わず歩いていただきました。

多分初めてガイド無しでゲストさんがこの野反湖へ来たとしても、 野反湖名物のこの濃い霧と、それに負けない笹薮も濃い登山道では、 何が何だかわからないのでとても自分たちで自由に歩けないでしょう。そんなわけでノゾリチャツお散歩ツアーに来てホントよかった!と喜ばれてこちらもうれしかったです!

今日のお昼は野反峠展望台売店でゲストさんがマイタケ蕎麦と肉玉うどん、僕がカレーうどんで冷えた体を温めました。心も体も温まって午後はチャツボミゴケ公園へ。

バスを降りて歩き始める時、このところの長雨で温泉沢の沢音もいつもより騒がしいく水量が増えているように感じました。大雨でチャツボミゴケが流されていないかな?と心配になりますが、温泉大滝の壁にへばりついているチャツボミゴケ君たちは元気そうでした。そして湯滝の下の群生地に訪れて思わず息をのみました。蛍光グリーンなチャツボミゴケが眩しいくらい鮮やかに輝いていました。

この色はチャツボミゴケ君たちが元気な証拠です。ゲストさんたちも感動です。

穴地獄のチャツボミゴケ君たちも見事としか言いようがないです。

コケは大地の傷跡を治してくれる絆創膏というのが僕のイメージです。例えばコケは崩壊地の土壌とかコンクリートとか屋根とか、ほかの植物がまだ根付くことができないような場所にいち早く繁殖して自然環境を和らげる役割をしてくれています。

穴地獄からは草津温泉と同じ鉄をも溶かす強酸性の温泉が湧き出ていますが、想像以上にたくさんの生き物たちが共存共生しています。このチャツボミゴケ君たちが大きな役割をしていることは間違いないでしょう。

時々本降りになったりで傘を差しながらのガイドでしたが、ゲストさんはチャツボミゴケの知られざる深ーい話を興味深く聴いてくださりました。そしてまたもやノゾリチャツお散歩ツアーに来てよかった!を連発していただきました。

カツラの葉っぱに雨のしずくが球状にくっついて輝いていました。こんな美しい光景はやっぱり雨の日しか出逢えないですね・・・

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