シーカヤック飛島横断・1日目往路(2009年8月11日)

秋田県象潟・象潟海水浴場~山形県・飛島

今年5月、千蛇谷9合目付近から眺められた飛島

今年5月、千蛇谷9合目付近から眺められた飛島

いつも鳥海山スキーで山頂から日本海に浮かぶ飛島を眺めてた。

その度にカヤック漕いで行ってみたいなぁと思っていた。

しかし、決行直前までテンションが上がらなくて、

事前の計画や準備がまったく出来ないでいた。

ここ数年本当に行き当たりバッ旅なのである。

どこへ行っても混雑するお盆休みの限られた日数でさてどうしたものか・・・

そして、

なんとなく飛島へ引き寄せられた2009夏の海旅だったのだ。

スタート地の象潟海水浴場から30km先の飛島が眺められた。

スタート地の象潟海水浴場から30km先の飛島が眺められた。

もし帰りの日に海が少しでも荒れたら、

無理せず折り畳んでフェリーの手荷物にして戻ってくればいい。

そう考えられると気が楽である。

一人旅ならK1である。

もうかなりくたびれてきているけど、

これまでいろいろな島をこのK1で旅してきて信頼している。

大海原に浮かんだら一心同体、

まさに命を預ける唯一の相棒だ。

朝の6時から急いで組み立てを初めて、

なんとか8時前に出艇することが出来た。

飛島はキャンプ禁止の島だけれど、

いざというときのために、

はたまた気が変わって陸沿いに男鹿半島を目指す旅に変更したとしてもいいように、

キャンプ道具や2~3日分の水・食料も積んだ。

今回の軌跡

今回の軌跡

今日は飛島がはっきり見える。

漕ぎ出した象潟の海は穏やかである。

これから潮流や風の影響がどうなっていくか不安である。

GPSで計った直線距離はぴったり30km。

時速5~6kmで漕ぎ続ければ5~6時間でゴールできるはずである。

沖合10kmくらいまで漕いだら、

最終的に行くか戻るか判断しようと決める。

そこで気象条件的に難しくないか、

体力的に余裕があるかなどをチェックする必要がある。

大海原を漕ぐシーカヤッキングは自由の旅!

大海原を漕ぐシーカヤッキングは自由の旅!

シーカヤッキングの旅は、海を歩くようなものである。

陸沿いを漕ぐときは少しずつでも景色が変わっていくけれど、

島渡りでは1時間も漕いでようやく陸が小さくなったとか大きくなったとか

わかるくらいだ。

今日は視界がよいので、目標物をひたすら目指して漕ぎ続ける。

ナビゲーションは楽である。

デッキコンパスはほぼ西。

GPSもちゃんとほぼ西を指している。

もし視界がなかったら、

デッキコンパスとGPSが強い味方となる。

途中で聞いた漁師さんのアドバイスでは、

潮流は右から左に流れているという。

どれくらいの強い流れかわからないので、

気持ち右向きに進路を向ける。

あとからGPSの軌跡を確かめてみると、

なるほど前半部分で少し南に流されて、

後半部分で意識的に修正していたことがわかった。

新潟行きの新日本海フェリーとすれ違う

新潟行きの新日本海フェリーとすれ違う

僕流の長距離ツーリーングでは10kmをひと区切りとして漕ぐ。

シーカヤックで10kmという距離感覚は、

ロードレーサーだと50kmだろうか。

山スキーの登りだと、

標高差300mの膝下ラッセル?

いずれにせよ最初の10kmの距離感覚で30kmの感覚をつかむ。

しかし現実、パドリングは単調。

GPSの表示を観察していると、

だいたい5~6回のパドリングで10mすすむ。

計算すると50~60回で100m、

500~600回で1kmである。

30kmなら15000回から18000回のパドリングが必要というわけだ。

だけど、パドリングの回数なんてすぐに飽きてしまって数えてられない。

パドリングは力をうまく抜いて合理的に漕いでいると思っていても、

疲労度に合わせてフォームが自然に変わってくる。

ふつう掌にまめが出来ないように手袋をするものだが、

僕は滅多にしない。

これも長年のこつでまめを作らないように漕ぐフォームがある。

パドリングが疲れてくると、パドルの引きよりも押しに頼りがちになってくる。

今まで1日に50km以上の距離は何度も漕いでいるので30kmに不安はないけれど、

とにかくこの自分の腕だけが頼りである。

もう安心の距離だけど、近いようでなかなか近付かない・・・

もう安心の距離だけど、近いようでなかなか近付かない・・・

10km地点で気象条件に大きな変化もなく、

体力的にも問題がないのでそのまま漕ぎ続ける。

半分を過ぎた頃だろうか、

右手彼方に白い小さな船影。

新潟~北海道航路の大型フェリーである。

大海原で衝突する確率はかなり低いはずだけれど、

それぞれの航路の対角線上で交わりそうな気がするから不思議だ。

だんだん近付くにつれ、

相手はなんといっても高速で航行しているのだから、

みるみる彼方の前方を右から左へと通り過ぎていった。

一応こちらも船舶には違いないので、

相手の航行の邪魔にならないようマナー意識はある。

もちろん大きな船優先である。

といっても、

こちらは豆粒の大きさだから気付いてもらっているのだろうか。

振り返ると雲に隠れた鳥海山

振り返ると雲に隠れた鳥海山

恵まれた気象条件の航海であった。

振り返ると鳥海山が雲に隠されていたけれど、

どっしりとあった。

パドリング中は一度も振り返る余裕がなかった。

ところで島に上陸後、すぐ一仕事しなくてはいけない。

今宵の宿を見つけなければ。

お盆休みなので簡単には見つけられない。

しかし駆け込んだとある旅館のおかみさんは親切で、

となりの民宿を気持ちよく紹介してくれた。

飛島到着

飛島到着

飛島まで距離30.6km。

最高速7,7km。

所要時間5時間50分。

移動平均速度5,4km。

途中パドルを休めて休憩したのは約9分。

GPSは積極的に活用する派なのだ。

GPSは積極的に活用する派なのだ。

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