津軽海旅5・太宰治の津軽を旅する・・・

2006年8月17日

龍飛岬~今別

津軽海旅は、
今別まで、あとわずかな距離を漕いでフィニッシュだ。
津軽半島東海岸にあるもう一つの不老不死温泉まで行ければ、
また違った終わり方ができたけれど、
どうやら今夜当たりから雨になり、
明日は嵐が来るらしい。
漁港の片隅からひっそりと、
霧のかかった凪の海へと漕ぎ出す。

太宰治の津軽を久しぶりに読み返してみたくなる・・・

太宰治の津軽を久しぶりに読み返してみたくなる・・・

今回の私たちの海旅は、
太宰の歩いた道筋とまるで逆だったことが後からわかった。
太宰が見て感じた龍飛の小さな漁村は、
人の家の台所か鶏小舎ような袋小路の世界だった。
私たちにとって、
龍飛岬は、
大山脈の主峰の如く、海に突き出た世界のてっぺんだ。

龍飛漁港から出艇

龍飛漁港から出艇

しばらくは霧で視界が悪く、
漁船に注意しながら漕いでいた。
やがて晴れたが、相変わらずの逆潮と向かい風に今日も悩まされる。
しかし、海は穏やかで、
風はジリジリと照りつける熱射を和らげてくれた。
今別に近づき、見覚えのある小さな漁港を探す。
が、見あたらなかった。
今別川右岸の砂浜に上陸した。
9年前の場所は、どうやら新しい家が建ったりして、
見る影もなく様子が変わってしまったようだった。
あっけなく、海旅は終わってしまった。

懐かしい今別の町に近づく

懐かしい今別の町に近づく

カヤックを浜にデポして、車をとりに龍飛漁港に戻る。
タクシーで三厩駅まで行かないと、町営バスに乗れない。
なぜなら最近、旧蟹田町と旧平舘村と旧三厩町の3町村が合併したことが原因。
今別町をはさんで新しく外ヶ浜町となったらしく、
行政単位がちがうのだ。
初めて来た人にとっては、まったくややこしくてまぎらわしい話だ。
カヤックを回収して、再度龍飛岬に戻る。
お目当てのミッキー食堂で、
ブリやたこ、あわびが最高にうまい海峡定食を注文して、
この海旅を締めくくった。

駅前にある食堂は、外見も中身もいい味を出していたよ。

ローカル線の終着駅

出逢うものに斜めな好奇心をもち、
軟弱というか、行き当たりばったりというか、
自由気まま、わがままな私たちの今回の海旅は、
太宰の旅と似ているなと思った・・・

カテゴリー: エコツアー的, カヤック・シーカヤック, , 野反湖うらやまガイド パーマリンク

コメントを残す