チヤツボミゴケの妄想・・・

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27億年前にシアノバクテリアの突然変異で光合成が可能になり、

地球上の大気に酸素が放出され酸素汚染となりました。

酸素は私たちが生命活動を行っていくうえで必要不可欠なものですが、

実は生命にとって「究極の毒」でもあるという見方もできるんだそうです。

それは、酸素が他の物質と極めて反応性が高く大きなエネルギーを持っているからです。

当時の地球上で生物の主役だった嫌気性細菌は、

酸素という毒によって大量死したそうです。

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ところが10億年前、

突然変異によって紅色細菌という生物が酸素呼吸を行うようになり、

現在に至る生物進化の画期的な変化が起こったんだそうです。

これは、

それまで嫌気性細菌が行っていた無酸素呼吸に比べて20倍ものエネルギーが得られ、

より複雑で高等な生物進化への起爆剤になったということです。

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ところで鉄は、137億年前に誕生した宇宙の中でもっとも大きな割合を占める重金属で、

もちろん地球も鉄が多くを占めています。

火山性の温泉の中には鉄分も多く含まれているので、

酸性河川の川床が赤く染まっているのもうなずけます。

そして、植物の両生類とも呼ばれているコケのなかでも、

強酸性の温泉水という環境の中でしか生育できないチヤツボミゴケの不思議な生態は、

私たちにとって理解できないことばかりですが、

また大きな興味もそそります。

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チヤツボミゴケが生育する穴地獄には強酸性の温泉が湧出するため、

長い年月をかけて鉄鉱床が生成し、

群馬鉄山として300万トンの鉄鉱石が露天掘りされました。

さらに今でもチヤツボミゴケが生育している温泉水の澱みでは鉄が生成しています。

それは生物であるチヤツボミゴケが鉱物である鉄の生成に大きく関わっていて

バイオミネラリゼーションが行われているんだそうです。

これが大変貴重な生態系ということで、2017年2月国天然記念物に指定されました。

いのちと重金属という本に出逢って、

太古の昔から生きながらえてきたチヤツボミゴケの謎の生態について、

想像が膨らみます・・・(妄想も・・・)

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