新潟シーカヤックツーリング(2004/6/27・7/3~4単独)

2004年夏の新潟の海を漕いだ記録です。早く梅雨明けしないかなと待ち遠しくなって、コースタルツーリングの楽しさを想い出してみたくなりました。

6/27の軌跡

6/27の軌跡

久しぶりに海の上に浮かぶ。大海原でぽつんと一人、波に揺られるのはなんとも気持ちいい。有間川の漁港を漕ぎ出ると、最初は緊張感だったけどいつしか開放感へと気持ちが大きくなる。今日は日曜日なので、明日の仕事を考えると丸1日漕ぐというわけにもいかない。朝早く出航して半日がんばるつもり。出発はAM5時半。できれば鯨波まで行く予定だ。鯨波駅を午後2時頃の電車で戻って車を回収すれば、カヤックをデポしてある鯨波へ戻るのは夕方5時過ぎくらいだろう。でも、これはあくまで計画で、気紛れな海を相手のシーカヤッキングだから、どうなるか予測はできない。

2004年のシーカヤックシーズンがいよいよはじまった!

2004年のシーカヤックシーズンがいよいよはじまった!

 

天気予報では、新潟県内に濃霧注意報が出ている。見通しが悪く、漁船などとの衝突が怖い。しかし今のところ、危険を感じるほどではない。かえって前方を注意して舵を取ってくれるだろうと、希望的な判断。それより有間川漁港を出てすぐ、海に突き出たとんでもない人工構築物が現れてビックリ。海釣り公園にしては立派過ぎるし、海底油田の施設なんてこの辺りでは聞いたことがない。今流行の深層海底水を汲み取る施設だろうか。大きな橋桁の下をくくり抜けても、手がかりになるようなものは見当たらず、疑問のまま先を急いだ。海の状態も良く、GPSを覗くと時速7㎞は出ている。左に夫婦岩を過ぎてから、直江津港の長い防波堤の先端を目指して気持ちよく進む。この辺の海はお世辞にも綺麗とはいえない。昨年はエチゼンオオクラゲとかいう巨大なクラゲが大発生して、漁師さん達を悩ませたようだけど、今年はカツオノエボシが大発生しているような。さっきからやたらと見る。薄紫の透明な体をしていて、長く縮れた触手に猛毒がある。海水浴場なんかでこれに触ったら厄介だ。ようやく直江津港の防波堤が近付いてきて、釣り人の姿も確認できる。今頃はシーズンオフなのか、あまり賑わっていない。秋の頃は、イナダねらいの釣り人が防波堤上にズラーッとならんでいるんだけど。前方に大きな魚の群れが跳ねているのが見える。カヤックで静かに漕ぎ進むと、地雷を踏んだかのように突然カヤックの近くで魚が跳ねる。といっても大きく跳ねるのではなく、水面で反転するような感じだ。最後に尾ビレでバシャンとやる。体長は5~60cmある。なんだろう、スズキ?ボラ?今回は釣り道具は積んでいないので、我慢して素通りだ。防波堤の釣り人達にはちょっと届かない距離かな。

釣り人がいる直江津港の防波堤の先端を回り込む

釣り人がいる直江津港の防波堤の先端を回り込む

 

まもなく先端を回り込む。霧で気付かなかったが、この防波堤の50mほど沖に、さらにまた長い防波堤が建設されていた。地図には載っていないので注意が必要である。今後防波堤同士がつながることになれば、そうとう沖まで回り込むことになるだろう。先端を回り込むと、その新しい防波堤におかげで、凪の海だ。しかし霧の所為で視界が悪く茫洋とした感じの海上を、のんびり漕ぎ進むだけだ。心地よい向かい風が、いつしかパドリングを辛くするものに変わっていた。凪だった海も、さざ波が立ち始め、やがて小さなうねりとなる。GPSを覗くと、時速3㎞くらいしか出ていないではないか。砂浜の岸沿いに進む。キス釣りの釣り人達が数十メートル間隔でずらりと並んでいる。のどかな風景だ。あるおじさんの投げ釣りのフォームがかっこいい。飛距離も凄そうだ。釣り糸がひっかからないように気にしていたけど、引っかけてしまった。陸から大きな声が飛んできた。すぐに外して大きな声で謝る。向かい風の辛いパドリングから、このままでは計画通りいかないと判断して、柿崎漁港に逃げ込んだ。いっそ一本早い電車に乗れれば、余裕で車を回収できるだろう。今日は初航海だから、そんなにがんばることもなかろう。11時22分の電車で有間川駅に戻った。

電車の車窓からも気になっていた巨大な人工構築物が見えた

電車の車窓からも気になっていた巨大な人工構築物が見えた

無人の有間川駅には、私しか降りなかった。わずかな停車時間なのに電車の車掌さんをつかまえて、ホームからも見える人工構築物は何か尋ねてみた。どうやら土砂運搬船のための施設だということがわかった。今日は見られないけど、先端部分に土砂運搬船が接岸して、陸地からベルトコンベアーか何かで運ばれてきた土砂を積み込むのだろう。
直江津港の防波堤の延長工事といい、この土砂運搬船の施設といい、この辺りの海はどんどん変わっている。

1日目軌跡

1日目軌跡

 

この日の2週間後に新潟豪雨が起こる。出雲崎や寺泊でも、道路陥没や土砂崩れ、家屋損壊など大きな被害をが出た。1か月後にまた臨海学校で寺泊の海岸に来たが、海水浴場には流木やゴミなどの漂着物が大量に流れ着いていた。これらは信濃川の分水から流れ出た洪水が運んできたもの。地震や津波、豪雨、ドカ雪、噴火など、天災というのはいつどこにふりかかってくるかほんとうにわからない大自然の脅威です・・・

1日目軌跡続き

1日目軌跡続き

 

先週の続きで、柿崎から日本海を北上。早朝に小さな柿崎の漁港をスタートする。大海原で朝日を顔面に浴びるというのは気持ちいい。港を出てしばらくは砂浜の海岸沿いに進む。先週海岸沿いにキス釣りの人たちがたくさんいたので、途中でちょっとカヤックから釣り糸をたれてみた。ワームのような人工餌でも、北海道じゃエゾメバルやアブラコが簡単に食いついてくるのだけれど、新潟の海はだめだ。すぐにあきらめて先を急ぐことにした。

474izumosaki01

朝日を浴びながらのパドリングは最高です!

しばらくは単調な砂浜の海岸線が続くが、シルエットでそれとわかる米山あたりになると、変化のある海岸風景をが現れるだろう。

気持ちよさそうにぷかぷか浮かんでいるクラゲたち

気持ちよさそうにぷかぷか浮かんでいるクラゲたち

 

海水浴場で有名な鯨波にいったん上陸休憩。まだ海の家は開いていないけど、海水浴場にはパラパラと水着姿の老若男女が波と戯れていたり日光浴をしていたり・・・ とても気持ちよさそうだ。でも、このあたりの海はあまり綺麗とはいえない。
鯨波から柏崎港の長い堤防をかわして、刈羽原子力発電所を越えるまで上陸できるところはない。昼近くになると風がでて、長い堤防の沖合は嫌らしくなるのでさっさと出発することにした。原子力発電所の沖合を航行するのは、いつもちょっと緊張する。沖合に大きく張り出した堤防には、港内立入禁止と大きくペンキで書かれていた。不審船と勘違いされないようとっとと素通りするに限る。

椎谷の漁港に上陸して、昼飯を食べに行く

椎谷の漁港に上陸して、昼飯を食べに行く

 

途中椎谷の漁港に上陸して、漁師直営のレストランで遅い昼食にした。ノドグロという地魚がメニューにあったが、大変高い値段だった。地元の人にとって昔は庶民的な魚だったそうだが、近年とれる量が激減して貴重な魚になってしまったそうである。冷たいエビスビールと魚フライ定食を注文した。食事後、気持ちよく昼寝をする。夕方出雲崎の漁港まで、やや涼しい風を浴びながらカヤックを漕いだ。

 

2日目軌跡

2日目軌跡

 

翌日は昨日の続きの出雲崎漁港からスタート。けたたましいエンジンのうなり声を次々ととどろかせて漁船団が去った後、出雲崎漁港に静寂が響き渡る。ひっそりとカヤックを漕ぎ出そうとしたとき、港内に朝日が射し込んだ。気分が高揚する。

朝日を浴びて出雲崎漁港をスタート

朝日を浴びて出雲崎漁港をスタート

 

遙か沖に漁船団が停泊して漁をしているのが見える。朝凪の海は、のんびり気分だ。遙か前方には弥彦山も朝焼けのシルエットに霞んで見える。臨海学校の施設がある寺泊ではちょっと岸沿いに進路を取ってみた。

朝焼けに弥彦山のシルエットが霞んで見える

朝焼けに弥彦山のシルエットが霞んで見える

 

寺泊を過ぎ、信濃川分水の河口にさしかかると、小さな三角波が立っていた。河口をすぎると、向かい風が強くなりうねりもでてくる。そんな海を、胸まで浸かってアサリ採りをしている人たちがいて、彼らの脇をすり抜け、カヤックを岸沿いに進めていく。前橋市の臨海学校だろうか、子供たちが地引き網をしている。いったいどんな魚が網にかかっているんだろうか、楽しそう! 野積の海岸では、今日が海開きなようで、ライフセーバーの一団が海に向かって御神酒を捧げる儀式をしていた・・・

獅子ヶ鼻の手前で早々にゴールイン

獅子ヶ鼻の手前で早々にゴールイン

カテゴリー: カヤック・シーカヤック, 未分類 パーマリンク

コメントを残す