初夏の風が爽やかな芳ヶ平湿地群トレッキングコース2019前半

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2019グリーンシーズンの草津白根山湯釜は、噴火警戒レベルが2の状態が続きそうですが、渋峠からチャツボミゴケ公園までの登山道はもちろん通行可能です。(志賀草津道路の通行規制があるため白根レストハウスから芳ヶ平湿原までの登山道のみ立ち入り禁止です。)芳ヶ平湿地群トレッキングコースのガイドではいつもなら上から降りてくることが多いのですが、今回は下から歩いてみました。標高1150mのチャツボミゴケ公園から2152mの渋峠まで、標高差1000m距離約10㎞強です。芳ヶ平ヒュッテ付近と渋峠に新しく設置されていたトレッキングマップには平兵衛池~八石山の登山コースと芳ヶ平湿原の木道コースのコースタイムが抜けているので、野反湖うらやまガイドでガイドするときのコースタイムは、ゆっくりラムサール条約登録の六つの湿地群の大自然を観察しながら途中でお昼休憩をとって、のんびり7~8時間コースです。ゴールで今宵の宿でもある渋峠ホテルでは、ちょうど今が旬の根曲竹が夕食に出てきて、大感激!(お昼もやってるみたいです。)

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一つ目の登録地チャツボミゴケ公園穴地獄を朝出発。今回は群馬テレビでお正月元旦のニューイヤー駅伝の後に特別番組で放送するためのロケをガイドです。芳ヶ平湿地群の貴重な生態系を余すところなく紹介してもらえるよう、頑張らなくっちゃです。

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ロケは普通のコースタイムの3倍かかるとカメラマンの方が教えてくれましたが、3倍だと渋峠ホテルに着くのは深夜になってしまうので、実際は2倍のコースタイムでしたが、カメラクルーの仕事への集中力や情熱にはいつもパワーをもらいます。訪れるたびに様々な表情を見せてくれて一喜一憂させられるチャツボミゴケですが、今日のチャツボミゴケ君たちは、周りの新緑の森の中でひときわ目を引くネオングリーンで、いつものように僕たちを迎えてくれました。

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空梅雨で干ばつ気味だった昨夏の様子と違って、今夏は一昨夏のように元気なチャツボミゴケの群生が楽しめそうな気がします。またこの時期、モリアオガエルの産卵が始まっています。つい数日前にいくつか見つけたのですが、今日探してみたらたくさんの卵が池の周りの木の枝に産み付けられていました。

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穴地獄から登山道が始まります。まずは水池、大池、平兵衛池と3つの池を巡りながら標高1598mの八石山展望台へ。これら3つの池は、太古の昔大きな噴火で溶岩が流れた後にできた窪みに水が溜まってできたのだそうです。まだ300年にも満たない浅間山の鬼押し出しの風景を比べてみると、いろいろな想像が膨らんでくることでしょう。

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穴地獄のそばの池には小さなオタマジャクシが泳いでいました。よーく見るとクロサンショウウオのオタマジャクシです。モリアオガエルよりも一足早く卵を産んで孵化します。芳ヶ平湿地群にはこの他にもヤマアカガエルやアズマヒキガエル、ハコネサンショウウオなど両生類がたくさん見られるのも、貴重な生態系の証ともいえます。

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大池ではモリアオガエルの成体も撮影に成功しました。渋峠の塔の池で水芭蕉の葉っぱの中で産卵している鮮やかなライトグリーンのモリアオガエルがとても印象深かったので、この大池の水底のモスグリーンに合わせたモリアオガエルのカメレオンぶりには驚きました。

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木登りが得意なモリアオガエル君らしく、大きな手の指の先の形がとても特徴的なことがわかります。また危険を感じるとすぐに水底に沈んで周りの色に同化してしまう忍者のような習性がありますが、両生類ですから息が苦しくなると浮き上がってきます。

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大池からはこれから向かうゴールのダマシ平や渋峠方面が眺められますが、今日は残念ながら上部はガスがかかっているようです。水池や大池、平兵衛池でもたくさんのモリアオガエルの卵が樹上の枝に産み付けられていました。昨年はやはり雨不足で乾燥気味だったせいか卵をあまり見かけなかったのですが、今年はどうやら違うようです。

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コメツガの樹上の高いところにも産卵されていました。見つけられましたか?ゲストの皆さんは、「えっ、あんな高いところまで登るの?」ってびっくりします。昨年から芳ヶ平湿地群環境学習が始まりました。今のところ秋に実施する学校ばかりですが、来年あたりこの時期を選んで実施してくれれば、子供たちにモリアオガエルの不思議な生態を観察してもらえることでしょう。

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八石山から標高1600mの大平湿原を通り、大沢川を一旦渡渉して長英坂から桜清水を登った先には、毎年必ず6月いっぱいまで雪渓が見られます。今年もやっぱりありました。今回はテレビロケでたっぷり時間をかけて歩いているので、もう時刻は2時を回っています。急がないと!

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今夜は渋峠ホテルに宿泊なので、芳ヶ平湿原から上部のロケは明日の計画です・・・

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