富山シーカヤック遠征(黒部漁港~富山新港~能登島)

1日目

黒部漁港~岩瀬漁港~富山新港(海亀マリーナ)

行程約40km

 去年の7月、越中宮崎の港からこの黒部漁港まで漕いだ。それからしばらく間が空いてしまったが、ようやく旅の続きを再開した。今まで能登半島の和倉温泉から半島を1周して富来まで漕いだり、和倉温泉を基点に能登島を1周するツーリングをしているので、今回和倉温泉か少なくとも能登島まで漕ぐことができれば、新潟県の名立谷浜から石川県の富来まで日本海沿岸を漕ぎつないだことになり、どうやら富山県の海岸線は完全漕破ということになる。

3111toyamawan06黒部漁港を、朝8時に出航

  朝は日の出とともに出航したい。やっぱり朝一番の海は気持ちいい。海のコンディションは、追い潮で微風向かい風だ。午前中に5~6時間漕いだとして40kmの距離を稼いでおきたい。小用は舟の上で済ませるとして、ひょっとして大をもよおすこともあるので1回は上陸しなければならないが、できれば無上陸だ。もちろん快晴だから、午後になると海風が強くなってくるので、ここで昼飯とBEERとお昼寝の大休止。この上陸地に海の幸を出す大衆食堂などがあれば最高だ。そして午後遅くもう一漕ぎ。ゴール地には、当然近くに温泉がなければならない。ひょっとして夕日を浴びながらのパドリングも良い。1日50km漕げれば理想だな・・・

3111toyamawan02工業地帯の沖合を航行

 なんて考えながらパドリングしていると、変なものがプカプカと浮かんでいるのが前方からやって来る。何かなと思ったら、巨大クラゲ。そういえば大発生して漁師を困らせているというニュースを見た。通り過ぎてしまったのにわざわざ戻って、パドルでつついたりしてみる。これはかなりの重量がありそうで、確かにこんな物が大量に網に入ってしまったら、始末に負えないだろう。悪い予感だ。

3111toyamawan01これが今夏大発生したという巨大クラゲか。

 途中で漁師から、「気持ちよさそうだな。」なんて声をかけられて、いい感じでパドリングしてきたが、どうも腹具合がおかしくなってきた。それとともに急に向かい風が強くなり、白波が少し立ち始める。大の方が我慢できそうになく上陸を考えるが、1kmくらい沖合を漕いでいたので岸に向かって必死にパドリングする。ようやく海岸線に近付いたが、玉石の海岸には大きな波が打ち寄せているし、上陸できそうな斜路のある港には釣り人がたくさんいて、とてもできそうにない。さらにこらえながら先を進んで、ようやく思いを遂げることができたときには、ホッとした。

 岩瀬漁港で一旦上陸した。近くの食堂で昼飯にしようと思い、漁師らしきおじさんに尋ねたら、逆に「なぜ黒部漁港からこっちに漕いできたのか。」と聞かれる。そして、「潮は逆に流れてるんだから、こっちから黒部漁港に漕いだ方がずっと楽だ。」と教えられる。そんなことを言われても、「そうなんですか~。」としか答えられない。さらに、この辺には食べるところはないと言われる。

3111toyamawan07いい感じでパドリングしていたけど・・・

 理想のパドリングは、遠くて深くて、海そのもの。あまりにも思い通りではなくて、あっさり気分を変えて、昼飯は行動食にして先を伸ばすことにした。しかしますます向かい風は強くなり、午後2時半、富山新港の海亀マリーナに逃げ込んだ。今日のパドリングはここまでとする。

3111toyamawan08海王丸の母港、富山新港に入港

2日目

富山新港(海亀マリーナ)~東浜~能登島(野崎漁港)

行程約47km

3111toyamawan04振り返り、立山連峰からの日の出に見とれる

 今日は理想のパドリングを目指すぞ! 日の出とともに富山新港の海亀マリーナを出航する。振り返ると、立山連峰の山並みから昇る朝日の風景がなんと美しいことか。火力発電所や金属関係の工場がひしめき合う工業都市富山の沖合でも、朝の景色はこんなに気持ちいいのだ。自然というのは雄大で懐が大きいのだ。工業地帯の海でも、こんなに美しい時間があるんだという大きな発見をする。

3111toyamawan09能登立山シーサイドライン沖を航行

 庄川と小矢部川の河口を遙かに眺めながら、能登半島基部の沖合を進む。オフショアの風のせいだけでなく、どうも複雑な潮の流れがあるようで、カヤックの進み具合が思ったようにいかない。ある目標地点を決めて漕いでも、気が付くとかなり沖合に流されていて、さっきとはまるで違う変な角度で漕いでいる自分に気付く。それでも、出航して2時間半ほどで氷見の沖合を通過する。柔らかいオフショアな風を感じながら、凪の海を快調に進む。11時半、東浜というところにある小さな漁港に上陸した。近くには店など何もなさそうに思えたが、なんと素朴な食堂があった。焼き魚定食の魚は大きな鰺。イカ刺しにスギヒラタケとジャガイモと大根のみそ汁が、なかなかの味。それに冷たいBEERが、生き返らせてくれる。

3111toyamawan05猛スピードで小口瀬戸を横断して振り返る。

  港で小1時間の午睡。気持ちよい目覚めの後、午後1時半過ぎに能登島向けて再出航。午後をまわりオフショアの風が強くなる。それでも白波が立つほどではなく、日が暮れないうちになんとか能登島までたどり着くべく、パドリングに集中する。3時半、観音崎と能登島との海峡である小口瀬戸を前にする。小口瀬戸は和倉温泉方向からの強い西風が抜けていて、なんだか手強そうだ。ちょうど漁師の小舟が近付いてきたので、寄って様子を聞いてみる。すると、「転覆するぞ。やめた方がいい。」と教えられる。しかし、そう簡単にやめる気持ちになれず、おそるおそる海峡に漕ぎ進んでみた。

3111toyamawan10能登島野崎漁港へゴールイン。

 小口瀬戸を行き交う漁船の様子を観察しながら、今までの経験から行けると判断して、全速力で進むことにした。途中横波を全身に一発浴びたけれど、15分足らずで小口瀬戸を難なく横断。午後4時、野崎漁港にゴールした。その後、能登島に最近できたらしいひょっこり能登島温泉に浸かる。う~ん、本日の航行距離は約47kmだし、今日はかなり理想のパドリングに近づけたかな・・・

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