白砂山で小さい秋見~つけた!(2017年8月21日)

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午後2時21分白砂山山頂。

僕たちをリンドウの花が歓迎してくれました。

標高2000m以上の白砂山稜線は、秋の気配プンプンですね。

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真赤に熟したイチゴも見かけました。

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ホツツジと白砂山です。

湿った南風がガスになって吹き上がっています。

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でも堂岩山からの下りでは野反湖がこんなにクリアーに眺められました。

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コメツガの純林とシャクナゲの森です。

今回はこんな素敵な植生との出逢いに恵まれました。

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イワショウブです。

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ウメバチソウも見~つけた。

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メボソムシクイの美しい鳴き声が聴こえてきませんか?

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野反湖西側湖畔道シラカバ淵付近の岳樺の森です。

途中誰にも会わず、

最後のテン場のお花畑で1グループにすれ違っただけという、

とっても静かな山歩きをゲストのお二人に楽しんでいただきました。

今日は風もほとんど感じられず、聴こえてくるのは野鳥のさえずりだけ。

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富士見峠を午前10時ちょっと前にスタート。

ウメバチソウ見っけ。

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弁天山に登ってエビ平に下ります。

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ヤナギランが夏の終わりを感じさせてくれます。

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代わってムラサキ系のお花が鮮やかです。

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エビ平から西側湖畔道を歩きます。

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先週は生憎の天気で景色が楽しめませんでしたが、

今日はご覧の通りなんとか対岸も眺められました。

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3時間かけてのんびり歩いて、

午後1時、今日も泉屋さんの辛みそラーメンです。

先週は、はばひろいんげんの胡麻和えでしたが、

今日は入山キュウリが付いてました。

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入山きゅうりは、今が旬です。

旬といえばトウモロコシも。

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群馬の中之条、六合地区のトウモロコシの出来は、

天候の影響で小ぶりですが、味はとってもいいそうです。

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今、チヤツボミゴケがとても綺麗です!(2017年8月19日)

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昨日久しぶりに青空と太陽に恵まれました。

昼間の渋峠の気温は18度。

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ちびっ子たちも温かい水面に浮かんできて、

チョー賑やかです。

外敵が来たら一網打尽ですね。

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変わってチャツボミゴケ公園の池では、

クロサンショウウオのオタマジャクシ君が水面に浮かんでいました・・・

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宮城県・松島海岸~石巻 シーカヤック(2004年7月18日)

鏡のようにべったりの松島の海に漕ぎ出す

鏡のようにべったりの松島の海に漕ぎ出す

初めての三陸遠征。波静かな松島湾から牡鹿半島を目指してスタート。湾内は、たくさんの小島が入り組んでいて複雑。島の名前すら知らないのに、事前に何の下調べもしないで迷わず松島湾を抜け出ることができたのは、GPSのおかげだろう。地図と磁石だけだったら、確実にナビゲーションするのは難しかったにちがいない。

GPSがあると、複雑な湾内も確実に進むべき方向がわかる

GPSがあると、複雑な湾内も確実に進むべき方向がわかる

まだ早朝なので、湾内を巡る観光船はいない。釣り船や出漁に出る漁船がちらほらといるくらいだ。静かで穏やかな海である。カモメは今ちょうど子育て期のようだ。湾内にたくさんある小島は、カモメが子育てをするには外敵がないので理想的な場所である。突然現れたカヤックの人間は脅威の存在だろう。そっと小島にカヤックを近付けると、親カモメがまだ飛べないカモメの子供を必死でかくまおうとする。

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松島湾を抜け出ても、たくさんの島々の間を縫って進むので、外海に出たという感じはしなかったが、いよいよ萱野崎を越えると広大な石巻湾に出て、のんびり気分が一転した。仙台平野からの強い出し風に翻弄される。はじめは霞んで見える牡鹿半島を一直線に目指していたが、白波が立ち始める。しかも風のせいでカヤックが沖の方へ流されている。これはまずいと思い、ルートを陸沿いにしようと方向転換する。波しぶきをかぶり向かい風に逆らって、陸に向かって賢明に漕いだ。途中でホタテの養殖用のブイやロープが海岸から沖までみっしりと設置してあり、強い風でその間を通り抜けるのがためらわれた。そのために、定置網に行く手を遮られた魚のように、仕方なく延々と海岸に向かって漕がざるおえなかった。上の地図の赤い線は、GPSの軌跡である。風や波に翻弄され、右往左往したのが手に取るようにわかるだろう。

 萱野崎の断崖にある洞窟を抜けて、広大な石巻湾へ

萱野崎の断崖にある洞窟を抜けて、広大な石巻湾へ

試練はまた最後にやってきた。とにかく安全な港に逃げ込もうと賢明に漕ぎ続ける。石巻港は2つあるようで、やっとたどり着いたはじめの石巻港は、大きな船が出入りする工業港だった。カヤックが着けられるような斜路など見あたらなくて、壁のような岸壁しかない。風はますます強く吹き、堤防の中でもうねりがある。仕方なく岸壁に沿って次の石巻漁港を目指す。

この日の午後は、さっさと牡鹿半島の鮎川のクジラ博物館や金華山の観光に切り替える。

牡鹿半島の鮎川のクジラ博物館

ところが、堤防の突端というのは、岬と同じだということを初めて知った。風がいっそう強く吹き、三角波が立っている。覚悟を決め突っ込んだが、追い波に巻き込まれ、バウが海中に突っ込んだまま三秒くらい浮き上がってこなかったときは、肝を冷やす! 難所を切り抜けたところで必死になって堤防の陰に逃げ、事なきを得た。堤防が岬よりも良いところは、すぐに反対側に逃げられることだろう。この堤防が切れるところでまた荒れた海が待っているかと不安になったが、幸運なことに堤防は90度で折れ曲がって陸続きになっていた。強い出し風は堤防に遮られるので助かった! 這うようにして陸に向かって漕ぎ、なんとか海岸に上陸することができた。もう少し先に旧北上川の河口があり、そこに漁船用の石巻港があるのだが、もうこれ以上進む気にはなれなかった。


地元漁協の婦人部のウニ丼1000円!

地元漁協の婦人部のウニ丼1000円!

仙台といえば牛タンとずんだ餅が名物であるが、ちょっと海沿いに行けば新鮮な海の幸がいっぱいだ。途中のドライブで、めざとく見つけたウニ丼定食1000円!その他にも、ホヤの刺身や生岩ガキなどにも舌鼓を打つ。どれも暑い夏にぴったりの、さわやかな味。

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奥松島・嵯峨渓のめがね岩

ウニ丼を食べた後、奥松島の嵯峨渓を遊覧する船に乗った。桟橋は野蒜海水浴場の先にあり、10人も乗ればいっぱいの小さな遊覧船は、松島湾の海水を浄化するために掘削したという水路を通って石巻湾に出ていく。最近はどこへ行っても水上バイクの暴走や騒音に興を削がれるが、ここの海も例外でない。水路の岩壁に自動車道路用のカーブミラーが取り付けてあるのは、遊覧船が水上バイクとの衝突を避けるためだそうで、船長さんが「日本ではここにしかないでしょう。」と自慢気に観光案内する。

嵯峨渓巡りの遊覧船からの風景

嵯峨渓巡りの遊覧船からの風景

石巻湾に出ると、海面が波立ち穏やかではない。これは複雑な海底の地形と潮流のせいで、このあたりだけが荒れやすいのだそうだ。海底の地形も潮流も熟知している船長は、巧みに船を操って嵯峨渓の奇勝を案内してくれた。波に削られた墨絵を思わせる断崖に、可憐なスカシユリの黄や松の緑が映える。船長に、カヤックで石巻湾の出し風を受けて酷い目にあった話をすると、時々沖に流されるカッヤッカーがいるという。ぎくっ!そういう危険な海域だったんだ。でも、外海がどんなに荒れていても嵯峨渓には避難できる奥深い小さな入り江があるから、事前にそういうことを知っておくといいと教えてくれる。

初めて見物した仙台七夕祭り。豪華絢爛!

初めて見物した仙台七夕祭り。豪華絢爛!


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草津本白根山・清水沢トレッキングコース2017

2017年7月30日調査時(1)

草津白根山も3年間の火山規制がようやく解かれて、

湯釜から半径500m以外の登山道は自由に歩けるようになりました。

先日、7月30日に本白根のコマクサトレッキングガイドの時に見つけた新しい看板です。

新しく清水沢コースが整備されていました。

2016年度まで出されていた草津町のハイキングマップ

でもこちらハイキングマップの清水沢コースのルートですが、

旧ルートで掲載されています。

地図をよく見ると夏遅くまで雪渓が残る小さな沢が入り口です。

2014年7月12日(1)

こんな感じです。

2014年7月12日 (2)

僕達も町の指導員の方に案内していただいて、

他にも登山者たちが降りてきます。

2017年7月30日調査時 (3)

でも今年の沢の様子はこんな感じ。

これではいくら何でも歩けないですね。

ということで清水沢コース、新しくしっかり整備されて良かったです!

2016年6月30日調査時案内板

付け加えると、

こんな風に案内板の中には清水沢コースが記載されていないものもあるようです。

ロープーウエイを使わないで清水コースで登山をする方は、

混乱するかもです。

またコース付近には毒ガスの噴出地帯もあるようなので、

くれぐれも誤って近付かないよう注意も必要です。

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来年もコマクサの花トレッキングガイドがとても楽しみです・・・

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先日の台風5号の前の吾妻地域大雨警報の時に流されたハンノキ沢の橋ですが、

関係者の素早い対応で見事修理されていました。

ありがとうございました。

irasuto2

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こんな天気だからこその一期一会の山(2017年8月16日)

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8月14日のラムお散歩ツアーでの日本国道最高地点からの芳ヶ平湿原。

奇跡的にこの時だけ霧が少し晴れてくれました。

感動的でした。

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本日8月16日の野反湖は、

その姿を見るには岸まで降りていかなければならないほどの濃い霧でした。

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でもナナカマドのこんな鮮やかな葉っぱに出逢いました。

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ハクサンフウロとサワギキョウのコラボレーションも。

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一日中霧雨っぽい天気でしたが、

しっとりと濡れた高山植物の花々に癒されましたよ。

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野反峠から時計回りで湖畔を一周しました。

今日のお昼は野反湖展望台白砂山登山口駐車場前にある泉屋さんで、

辛みそラーメンでした。

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ぶ厚いチャーシューと味付け卵が丸々一個、

それに今が旬の茗荷の他に刻みネギと刻み舞茸という贅沢トッピング付きで、

大大大満足でした。

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さてこちら8月13日の草津白根山湯釜の絶景です。

野反湖うらやまガイドのバックカントリーツアーのゲストでお世話になっている

写真家さんの作品です。

素晴らしい朝焼けの雲海ですね。

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こちら同日同時刻頃の白砂山稜線の朝焼けの雲海です。

お互い雲の上にいたんですね。

ゲストさん、作品送っていただきありがとうございます。

もうひとつゲストさんの作品紹介です。

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こちらもいいですね。

ところで、

せっかく草津白根山の湯釜の見物に来られた方々も、

このところの天候不順の霧でなんにも見られなかったでしょう。

湯釜は、こんな感じです・・・

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積丹半島2003夏・その2(美国~積丹岬~神威岬~盃温泉~泊~雷電温泉)

2日目

美国~幌武意漁港~積丹岬~野塚キャンプ場(約21km)

旅の2日目。海辺のキャンプの朝、黄金色の朝日で目覚める。なんて気持ちいいんだ。美国の町を買い物がてら散歩する。浜には昨日とは違う波が打ち寄せていて、ちょっと気にかかる。しかし天気がいいのは何より。コーヒーをゆっくり飲んで出発する。

向かい風とうねりが強くては、せっかくの積丹の海が楽しめないではないか

向かい風とうねりが強くては、せっかくの積丹の海が楽しめないではないか

沖に出ると、すぐに合点がいった。風向きが昨日とちょっと違う。ヤマセっぽいナア。釧路あたりはかなり東風が強くて霧が濃いという天気予報だったから、その影響じゃないかと思う。美国の港の眼前に浮かぶ宝島の沖を越えていこうかと思ったけど、風下で穏やかな内側を通る。宝島を過ぎると、すぐに向かい風とうねりが強くなった。白波が立ちはじめてきた。安定性抜群のK2だから、これくらいならへっちゃらだけど、のんびり漕ぐというわけにもいかない。せっかくの積丹の海が楽しめない・・・

幌武意の小さな港へ1時避難

幌武意の小さな港へ1時避難

前回の積丹の旅の時にキャンプした浜を通過。この付近でそういえば大きなアイナメを釣り上げた。ガヤも入れ食い状態だった。竿を出してみたいけど、この向かい風とうねりでは難しい。このまま無理して漕ぎ続けて積丹岬をあっさりと越えてしまってもつまらないので、幌武意の小さな漁港に一時避難することにした。

老漁師に海況を尋ねると、『あんたらの船じゃゆるくないな。夕方になればなぎるから。』とアドバイスしてくれる。港には漁協やダイビング関係の施設の他にログハウスが建っていて、ビールとか書いてあったので覗いていたら、中からおじさんが出てきた。札幌の人で、昨年からここにログハウスを建てて住んでいるらしい。ログハウスは二棟あって、一棟は貸別荘みたいにしているらしい。おじさんはすぐに私たちのカヤックを見つけて、しばし会話になる。「漁師が言うように、ここでのんびり海が穏やかになるまで待ってたらいいヨ。」なんて感じに話が進み、波が穏やかになるのを待つことにした。

前席はパドルの手を休ませて船を漕ぐ・・・

前席はパドルの手を休ませて船を漕ぐ・・・

午後になりなんとなく風が収まってきている気配。出航することにする。女郎子岩を過ぎ、島武意海岸のある入り江まで来ると、うねりもなくなってきた。ここで竿を出すとガヤが面白いように釣れる。食べる分を確保して先に進んだ。岬を回り込むと一転して凪の海だった。緊張の糸も切れ、前席の家内はパドルの手を休ませて船を漕ぐ・・・ この時間では、今日は神威岬を越えるのは大変なのでどこにキャンプ地を定めるか考えながら一人で漕ぐ。お盆らしく、発泡スチロール製の精霊流しが随分目に付く。

ダッチオーブンが大活躍! ふたを開けて見せたいけど、えへへ

ダッチオーブンが大活躍! ふたを開けて見せたいけど、えへへ

結局キャンプ地を野塚のキャンプ場に決めた。酒屋は歩いて5分。温泉は15分。浜辺に落ちている薪や流木を集めて、ダッチオーブンで海の幸を十分に堪能した・・・

近くに温泉も酒屋もあって、ベリーグッドなキャンプ地

近くに温泉も酒屋もあって、ベリーグッドなキャンプ地

3日目

野塚キャンプ場~神威岬~賽の河原~珊内(約24km)

今日は、朝からパドルをほったらかして船を漕ぐ前席

今日は、朝からパドルをほったらかして船を漕ぐ前席

今日はいよいよ神威岬を越える日だ。朝目覚めると、曇り空だけどベタ凪で安心する。でも風が吹き出せばすぐに波が立つから、さっさと越えてしまいたい。前回の時だって、結局神威岬を越えることは出来たけど、ジュウボウ岬の手前で波風が強くなり断念した。西風があたるこの辺り一帯は、お盆を過ぎれば加速度的に漁に出られない日が増えていくらしい。
野塚キャンプ場のビーチは、遠浅でとても素敵なところだ。カヤックから海底を覗くと、泳ぐ魚を眺めることもできる。早々に出発してしまうことがもったいないほどだ。ベタ凪の海を神威岬めざす。神威岩は、すぐに手が届きそうでなかなか近付いてこない。

船乗りにとっては難所として怖れられている神威岬を通過

船乗りにとっては難所として怖れられている神威岬を通過

1時間半後、神威岩をゆっくり回り込んで神威岬を越える。今日はウニ採りの小舟も出ていないようで、神威岬は私たちだけのものだった。雲間から朝日が射し、積丹ブルーがいっそう輝きを増す。潜ったら気持ちいいだろうナ。しかしいつ気紛れな風が吹き出すかわからないので、ゆっくりもしていられない。この大海原につきだした岬から景色が二分される。今朝旅立ったばかりの快適なビーチや、昨日のんびりとかわした積丹岬への想いを引きずりながら、広がる新しい海に漕ぎ出す。積丹半島の西側になるこの辺りの海は、荒れだしたら手がつけられないと老漁師が語っていた。ジュウボウ岬や賽の河原を、今日はぜひとも越えておきたい。
岬を過ぎるに従い、やや向かい風になり、小さなうねりが出てきた。小魚の群に海鳥たちが狂乱していて、カヤックで近付くと海面を小魚の大群がいっせいに跳ねたり、カヤックの下を泳いでいくのが見えたりする。神恵内出身のタクシーの運ちゃんが釣り好きで、ブリが釣れるなんて言ってたけど、大型回遊魚が小魚を追っかけているのかもしれない。淡々と大海原を漕いでいて、自然の現象や生命の営みに出会えたとき、シーカヤッキングの充実感を感じる。人力の静かで小さな船だから、潮風にさらされた感性はいっそう研ぎ澄まされ、大きな発見や出会いに遭遇できるのだ。

沼前岬の小さな入り江に迷い込む

沼前岬の小さな入り江に迷い込む

岬から真っ直ぐ沖を進んで、沼前岬をめざす。沼前岬では、岬をかわさずとも断崖の裂け目に小さな入り江が水路のようになっていたという記憶があった。ここかなと進入してみたが、引き返すことになってしまった。前回の時は潮が満ちていて水路のようになっていたのかもしれないが、どうも記憶が定かではない。でも前回は水路の先の海の荒れ様から、ここでカヤックの旅を断念した。その時のちょっと口惜しい気持ちだけは、鮮やかに思い起こされてくるのだ。
沼前岬を過ぎ、賽の河原といわれる玉石の浜があるジュウボウ岬めざす。賽の河原とは、アイヌ語でいうとカムイミンタラのことだそうだ。カムイミンタラとは、神々が遊ぶ場所という意味だ。このジュウボウ岬には、以前シンボル的な大きな岩塔が屹立していたらしい。しかし大自然のちょっとしたバランスの傾きから、岩塔が大崩壊した跡があった。

賽の河原を過ぎ、昼食後出航したあたりから、怖れていたとおり海が荒れ出す。

賽の河原を過ぎ、昼食後出航したあたりから、怖れていたとおり海が荒れ出す。

ジュウボウ岬を越えた国道に、ドライブインがあった。最近開通したばかりの国道が走るこの付近の海岸線は、トンネルかテトラポットの人工物で埋め尽くされていた。波が静かだったので、何とかテトラの隙間にカヤックを上げ上陸する。ちょうど昼飯時になっていたので、豪勢にウニ丼やタラバガニの天丼などを食べる。このドライブインは、観光バスの団体客などを当て込んで最近できたらしい。
昼食後、盃温泉をめざして出航することにした。今夜は盃温泉の国民宿舎に宿泊することにした。ところが出航してまもなく海の様子がおかしい。向かい風がだんだん強くなってきたかなと感じ始めたら、うねりが大きくなり、白波が立ち始めた。パドルが重く、なかなか進まない。盃温泉の国民宿舎には、「夕方までには楽勝で着けます。」なんて予約していたのに、これではちょっと難しい。川白漁港をようやく通過し、珊内を過ぎるところで引き返して、ウニ採り船専用の小さな斜路に逃げ込む。向かい風と海の荒れ様から、ここで断念することにした。

盃温泉の夕日

盃温泉の夕日

カヤックは珊内にデポしておき、徒歩とヒッチハイクとバスで盃温泉に辿り着いた。荒れていた海は、夕方凪いでいた。どうやら積丹の風と海の気紛れにすっかり翻弄されたようだが、そんな苦労は温泉でしっかり洗い流した。

4日目

柵内~盃温泉(約13km)

デポしていた柵内の小さなウニ採り舟の斜路から出航

デポしていた柵内の小さなウニ採り舟の斜路から出航

昨日の旅の続きをしなければならない。大森から先は極端にバスの便が少なくなるので、仕方なく盃温泉の国民宿舎でタクシーをたのんで柵内へもどる。4000円近くしてしまったけどしょうがない。大森と柵内の間では、大規模なトンネルの改修工事が行われていて、トンネル内は粉塵がすごい。昨日はここを歩くつもりだったけど、工事の車がヒッチできたのは幸運だった。今日はとても歩く気にはならず、少々高くなってもタクシーだ。
柵内に着いて、まず昨日カヤックをデポすることを話しておいた雑貨屋に顔を出してから出航する。

秘境だった積丹を偲ばせる昔の道は、海からしか気付かないだろう。

秘境だった積丹を偲ばせる昔の道は、海からしか気付かないだろう。

積丹半島は、険しい山が海に落ち込む断崖絶壁が続く。つい最近まで積丹半島の自動車道路は全通していなかった。カヤックからは、当時の交通事情の大変さを偲ばせてくれるもう使われなくなった昔の道が眺められる。新しくトンネルが掘られて作られた快適な自動車道路を車で飛ばしていては、そんな交通の歴史なんてちっとも想像できないだろう。
うねりはさほどでないけど、進むにしたがい向かい風が強くなった。昔の道に劣らずカヤックの旅もきつい。這々の体で盃温泉の海水浴場へ逃げ込んだ。風は夕方まで弱まりそうになく、今日は昼前で前進を断念する。

強い向かい風に根負けして盃温泉の海水浴場に逃げ込んだ。

強い向かい風に根負けして盃温泉の海水浴場に逃げ込んだ。

魚屋で羅臼産のホッケも仕入れて、今晩もダッジオーブンが大活躍。

積丹の小渓流でアメマスに出会う。

積丹の小渓流でアメマスに出会う。

5日目

盃温泉~泊~雷電温泉(約30km)

今日も向かい風がきつい。後志羊蹄山を眺めながら、何とかがんばる。

今日も向かい風がきつい。後志羊蹄山を眺めながら、何とかがんばる。

本州では天候不順が続いて冷夏だというけれど、北海道に来てから毎日好天に恵まれる。それを考えると、向かい風なんてなんのその。磯釣りの名所カブト岬をかわすと、懐かしいニセコの山々が遙かに眺められる。泊原発付近が最も向かい風が強くて、必死に漕ぎ続ける。パドルの手を休めれば、せっかく前進しても風ですぐに押し戻されてしまう。前席のパドルの飛沫を顔面に浴びながら、やっとこさで堀株の小さな漁港に逃げ込んだ。

午後になって風が弱まり、雷電温泉に向けて出航。

午後になって風が弱まり、雷電温泉に向けて出航。

明日が旅の最終日。なんとしても雷電温泉までは進みたかったのだが、そんな想いが通じたのか風がいつしか止んでいた。おそるおそる岩内の沖の海に出る。湾の沖合を横断して雷電温泉へ最短距離で漕ぎ進む。対岸の雷電温泉の海岸線も、ニセコの山々がそのまま断崖絶壁で海に落ち込んでいて、迫力がある。カヤックから透明度の高い海を覗き込むと、途方もなく大きな岩がゴロゴロと沈んでいて、不安定に海に浮かんでいる自分に目眩を感じ、大自然の凄さに圧倒される。

雷電温泉の前の浜が、今回の旅のゴール!

雷電温泉の前の浜が、今回の旅のゴール!

国道229号線も最近新しいトンネルが掘られ、旧道が寂しく断崖に残されていた。泊から約2時間で、雷電温泉の前浜にゴール。全行程距離約133km。さっそくホテル雷電の温泉に飛び込んだ!

積丹半島を振り返る・・・

積丹半島を振り返る・・・

来年はこの雷電温泉から、また旅を続けたい・・・

弁慶の刀掛岩

弁慶の刀掛岩

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