ラムサール芳ヶ平湿地群トレッキングガイド偵察2020

昨日に続いて今日は渋峠から芳ヶ平湿原までの登山道の様子を偵察してきました。ここ数年の様子を調べてみたところ2017年5月は残雪が多かったようで、今年もそれくらい多い年のようです。渋峠からダマシ平上部までは、まだまだびっしりと雪に覆われたままですから。

一般登山者が安全に歩けるようになるのはどうやら6月中旬以降でしょう。雪渓を登山道と間違えて笹薮の迷路で困ったり、木道の階段でスリップや雪の踏み抜きをして転倒したりと、遭難事故や怪我などの危険があるので雪がなくなるまで要注意です。

オオシラビソの幼木が姿を現しました。体操選手のようにしなやかな体は、長い冬の間ずっと重い雪で横に倒されていました。いよいよこれから雪がなくなれば、突然すっくと起き上がって太陽の日をいっぱい浴びることのできる、普通の生活に戻ることでしょう。

それにしてもオオシラビソの球果がすべてホシガラスでしょうか、食べられちゃっています。どこもかしこもでした。

トレッキングガイドで紹介している「ダマシ平のイヌワシの巣」です。カラマツの木に見事でしょ!イヌワシの巣は嘘ですよ・・・

イヌワシの巣のカラマツのそばにこんな岳樺も見つけました。雪に押しつぶされても地を這うように幹を伸ばしています。なんというたくましさ。

僕たちが賑やかに降りてきたのでびっくりして逃げて行ったカモシカ君の足跡です。ニホンジカとの違いがはっきりとわかります。昨日はニホンジカが野生クレソンを食い荒らした場所をみつけました。最近芳ヶ平湿地群にもニホンジカが現れ始めています。尾瀬のようにならないよう見守っていかなければと思います。

標高1800mの芳ヶ平湿原にシラカバの木があります。周りは岳樺ばかりなので、孤独のシラカバとかってに呼んでいますが、変わり者ですね。

昨日も一羽で泳いでいましたが、今日も一羽でした。ひょっとしてどこかの巣で母鳥が卵を抱いているのでしょうか?昨年は12羽だっけ、子カルガモを引き連れて泳いでいる姿を見ることが出来ました。今年も訪れる人を笑顔にしてくれる愛嬌者たちです。

今日は誰も訪れることのない静かな芳ヶ平湿原でした・・・

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芳ヶ平湿原2020のワタスゲは当たり年?

今日は芳ヶ平湿地群の山調査の仕事で芳ヶ平を歩いてきました。下界では30度越えの真夏の蒸し暑い一日だったようですが、標高1800mの高原の風はまだちょっと寒いくらいでした。。2週間前に訪れた時は大雪原だった芳ヶ平湿原も、雪解けが猛スピードで進んでいました。

ワタスゲの花が咲き始めていました。目立たないので通り過ぎそうになってしまいますが、いたるところでたくさんの花を見つけることが出来ました。一昨年のように今年もワタスゲの綿毛の風景が当たり年になるかも。7月初旬が例年の見頃なので、その頃までには自由にトレッキングが楽しめるようになっていることを期待したいですね。

そして新緑に純白の花が眩しいくらいに映えて美しいオオカメノキも開花が始まっていました。標高の低いところから高いところへと徐々に進んでる様子がわかって面白かったです。

耳を澄ませばモリアオガエルの鳴き声も聞こえてきました。様々な生き物たちの活動も活発に動き始めていました。僕たちもまた貴重な大自然がいっぱいなラムサール条約芳ヶ平湿地群を、安心してトレッキングガイドや環境学習ガイドができるようにしていきたいと思います・・・

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野反湖のスプリングエフェメラル2020

あっという間に雪が融けちゃった野反湖です。これから一気に花の季節へと進んでいきそうです。例年ならまずは5月中旬くらいからシラネアオイが咲き乱れて、たくさんの方を喜ばせてくれるはずなんですが、今年は5月いっぱいは遊歩道は閉鎖するとのことで仕方ないですね。

今のところ6月1日から遊歩道を開放するとの情報です。シラネアオイ鑑賞は6月になってからになりそうです。魚釣りの自粛要請解除も6月1日からの予定だそうです。野反湖へお出かけの場合は必ず正確な情報収集をしてからが良いと思います。

昨日は群馬県境稜線トレイルの登山が6月以降どれくらいできるようになるか今のところわかりませんが、登山再開に向けて各関係機関の方々との打ち合わせを行ってきました。コロナ感染拡大がこれから良い方向に向かっていくことを願うばかりです。

明るい兆しも見えてきて、6月7月にはポツンポツンとガイドのご予約やお仕事の話も入り始めました。これからはガイドとゲストさん双方がコロナ対策をしっかり準備してのツアーになることでしょう。いろいろと試行錯誤もあるかもですが、ガイドに限らず感染症対策が必要不可欠な社会生活の基本になるんでしょうね。

ヒメイチゲを見つけました。今年野反湖で一番最初に見た花です。ショウジョバカマはまだ蕾のものが多かったです。

雪が融けて現れた小さな池にはクロサンショウウオも産卵活動を始めているようです。

GW前の4月24日の八間山からの野反湖は、まだこんなに残雪が多かったです。この時期は、2週間たつと見違えるほど景色が変化するんですね。

白砂山も真っ白でした・・・

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日本の川を下る・那珂川

これは何でしょう?

GW期間中、こんなに家でゆっくり過ごすなんてほんとうに初めての経験です。しかも天気のいい日が続きます。2020シーズンの北アルプスの黒部源流の山々でのバックカントリーツアーはBC日和に恵まれて当たりの年だったかもです。でもツアーできないGWだからこそ普段できなかったことをまた一つ。先日はフジタのファルトボートを久しぶりに組み立ててみましたが、もう1艇納戸の奥に眠っているのがありました。アリーのカナディアンです。

組み立てられるかな?

ノルウェー製のフォールディングカヌー、アリーで最後に川旅をしたのは2005年晩秋の那珂川です。袋から船体布とフレームなどの部品を並べながら、少しずつ思い出しながら組み立て始めてみました。もう15年以上も経ってるというのに、身体はしっかりと覚えているものです。

完成

フジタとは違う北欧の機能美が感じられるようです。完成したときはちょっと感動モノでした。コロナ不安が終息すればのんびりフジタとアリーで深緑や紅葉の湖をツアーしたいですね。

河原でキャンプ

古いアルバムをめくってみたら、栃木県と茨城県を流れる那珂川は2005年以前に何度も下っていたようです。1989年9月23日は、両毛線で前橋から小山に向かい、東北本線と烏山線に乗り継いで終点烏山からスタートです。古い2万5千図に微かなメモ書きがありました。那珂川は四万十川のように沿線沿いに鉄道があるわけではないので、たしかゴール地点をどこにするかで頭を悩ます川でした。下流の水戸まで下って、水戸線で帰ってきたはずです。1990年9月24日の時は烏山よりも上流の黒羽町から下りました。この時は仲間のピックアップトラックにバイクを載せて、下流の御前山にバイクをデポしておいて川旅を楽しんだようです。テントで泊まった翌朝、冷たい雨の音を聞きながらテントの中で朝からウイスキーをちびちびしたことや、同じくカヌーツーリングしていたグループと河原キャンプで隣同士になって、夕食前にアサリの酒蒸しを差し入れしてもらったことなど断片的な記憶があるだけです・・・

アリー
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日本の川を下る・四万十川

四万十川名物沈下橋

四万十川を下ったのは、釧路川の翌年か翌々年だったと思う。だから1989年か1990年の夏の終わりかな。東京から寝台特急瀬戸で四国上陸、土讃線特急列車で窪川へ、そしてようやくカヤックツーリングのスタート地点である予土線半家駅前の四万十川の河原でフジタを組み上げたのはお昼過ぎだったような。丸一昼夜の鉄道での長旅でした。

人の生活が川とともにある四万十川

江川崎の河原に1泊目のキャンプ。翌朝9時半に発ち2泊目のキャンプ地口屋内に午後1時着。ここでそれぞれソロでカヤックツーリングに来ていた二人とキャンプを共にして、魚釣りを一緒にしたりお昼に地元の名物の川エビ料理を一緒に食べたりして過ごしたような。居心地の良いキャンプ地でした。

知り合った方のリバースチール艇を漕がせてもらう。

3泊目はどこだったのか記録も記憶もないのですが、とにかく食べるものが無くて川から上がって彷徨い歩いた先で見つけたスナックで大きな鮎の塩焼き定食にありつけたことだけをよく覚えています。食堂じゃなくてスナックでアユの塩焼きが食べられるなんてさすが四万十川です。

僕の最初のカヤック、フジタST-2

4日目、四万十川下流は流れも遅くて、フェザークラフト艇のソロカッヤカーには全くついていけなくて、いつの間にか一人旅だったっけ。午前中に中村市の四万十川橋右岸に上陸ゴール。ここでカヤックを宅急便で自宅に送り、軽荷になって在来線、新幹線と乗り継いでその日のうちに群馬の自宅に帰ったと思いますが、もう今となってはほとんど記憶にございません。

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日本の川を下る釧路川1988

フジタST₋2

大きな二つの赤いバッグは何が入っているでしょう?これはファルトボートといって、折り畳みカヤックです。前橋にまだ住んでいた当時、近所にこんな素敵な遊び道具を売っている小さなアウトドアショップがあって、迷いなく買っちゃいました。日本が誇るファルトボートの老舗ブランド、フジタの2人艇です。最後に漕いだのはいつだったのか覚えてないですが、とにかく納戸の奥に眠っていたのを引っ張り出して、久しぶりに組み立ててみました。

機能美

組み立て方は覚えているかなとはじめは心配でしたが、袋から出したら勝手に手が動いてスムーズに組み上がっちゃいました。カヤックの素材や骨組みの構造がシンプルで、これぞまさにフジタ艇の機能美です。

釧路川上流

ところでファルトボートに初めて出会ったのは20代中頃でしたが、利根川などで何度も練習して自信をつけた後、釧路川を何日もかけて川下りしました。野田知佑さんの「日本の川を旅する」の影響が大きかったようです。昭和63年だったか8月下旬の夏休み、1週間くらいの日程でした。新潟からフェリーで小樽へ。鉄道とバスで屈斜路湖畔のキャンプ場へ向かう予定だったのですが、たしか豪雨のためにJR石北本線の鉄橋が流されて、仕方なく千歳空港から飛行機で女満別に向かって屈斜路湖畔のキャンプ場に辿り着くまで大変だったことを微かな断片として思い出すことが出来ます。

釧路川

8月25日と26日、屈斜路湖畔のキャンプ場で2泊。27日いよいよ湖から流れ出す釧路川へ。森の中を蛇行する釧路川上流のロケーションは感動の連続でした。そういえば倒木に阻まれて危機一髪で難を逃れたっけ。そして弟子屈の外れで3泊目。28日は天気悪くて雨にやられたような。弟子屈から磯分内、標茶と順調に下り、いよいよ釧路湿原に突入。蛇行した川の流れの中で塘路湖への支流を遡ってここで2泊。天気が良くなかったので丸一日沈滞したようですが、この時のこともあまりよく覚えていません。そして30日朝は天気回復、順調にゴールの釧路市を目指します。鳥取橋午前11時45分と地図にメモ書きがありました。

お勧めの一冊
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ライアルワトソンのネオフィリア

庭先の桜が満開

コロナ感染防止のための外出自粛要請が全国に出されて、GWは静かに過ごしていますが、何か面白い本はないかなと探していたらライアルワトソンのネオフィリアの文庫本が今のご時世でチョコっと心に響きました。

野反湖の雪解けが急速に進んでいます・・・

ネオフィリック(新しもの好き)な人類である私たちに向かって家でじっと静かに過ごしなさいなんて無茶な要請のようですが、現在課せられている未曾有な環境でまた新たな進化を遂げることができる能力を潜在しているのが私たちでもあるのです。

落葉松も新緑の季節が始まろうとしています・・・

「ネオフォビック」(新しもの嫌い)な動物とは、たとえばアリクイだそうですが、アリクイはアリを探し出して食べるのに抜群なスペシャリストの才能を発揮します。それはそれで結構。しかしながらスペシャルストの繁栄はアリが存在するかぎりの話です。ネオフィリック・タイプは断固たる非スペシャリスト指向。飽くことなく探究を続け、環境の中で自分に有利になるものはないかと気を配って絶えずあくせく動きまわり、何が起ころうとその幾会を活用する準備もぬかりなく、時に応じて自分を変えていくそうです。

何年後かコロナが終息した頃、世界は日本は変わっていることでしょう。僕自身も置いてきぼりにならないよう変わらなきゃです・・・

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