初冬の白砂山トレッキングガイド2020

夜が明けるとすっかり雪化粧した山々に朝日が当たり赤く染まり始めました。いよいよこれから最も山が美しく輝く野反湖大劇場が始まりました。刻々と変わる山々の表情にただ息を呑むばかりでした。

大劇場の時間が過ぎると夜明け前の静けさに再び戻っていました。広い駐車場はカチコチに凍っています。今日は道路の凍結が危険なので野反湖に上がってくる登山者の車は少ないだろうと予想していましたが、見事に外れました。

8時半過ぎ、白砂山登山口をスタート。10時16分堂岩山通過。この時間だと樹氷を纏った白砂山稜線が綺麗に眺められましたが、もっと朝早い時間なら笹原の緑も白化粧していたかもです。

渋沢を眼下に見下ろせる場所では白砂山から佐武流山へと続く稜線の様子がよくわかります。でもまさか下山中にこの稜線を藪漕ぎして苗場山へ抜ける登山グループとすれ違うなんて夢にも思わなかったです。

歯ブラシにも見えるエビの尻尾です。残念ながら午後を周ると気温の上昇で次々とエビの尻尾が剥がれ落ちる音が聞こえてきました。

猟師の沢の頭からの白砂山です。目を凝らすと山頂を目指す登山者の姿が点々と見つかりました。

午前11時15分白砂山頂着。山頂ではすでに登頂して景色を楽しんでいる登山者が数人いました。登って来た道を振り返った景色です。北アルプスの稜線も今日は良く見えます。

目を凝らせば横手山の右に槍ヶ岳もわかります。山頂の皆さんは気付かなかったようで、びっくりして喜んでいました。

苗場山はひと際目を引く山です。そして鳥甲山です。山頂の登山者の一人が10月初めに登って良かったと楽しそうに話してくれました。

特徴のある山はちらほらとわかりますが、360度見回すとほんとうにたくさんの山が見えます。白砂山山頂からはいったいどれだけの数の山が見えているんでしょうね。

今日は上の間山まで往復している登山者もいるようです。白砂山から上の間山へと続く稜線には一筋の白いロングトレイルが続いていましたが、そこには真新しい足跡がありました。

上の間山まで行った登山者は、今日白いロングトレイルを一人占めにしましたね・・・

帰りの登山道は、日が当たる場所では雪が融けてぬかるみや水たまりのひどい場所がありました。日陰では相変わらず雪が残っています。これからの季節は滑り止めの軽アイゼンや簡易ピッケルなどがあると心強いですね。午後1時半下山。

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ぐんま県境稜線トレイル・ダン沢の頭ボッカ2020初冬

ダン沢の頭標高2040mは、ぐんま県境稜線トレイルの山ですが、マイナーな稜線エリアなのでかなり知名度のない山でしょう。そんな山へボッカの仕事で登ってきました。思いがけず一つ石付近から積雪があって、ただでさえ滑りやすいコンデョションなのに、重い荷物を背負っての歩きはバランスを崩さないように冷や汗ものでした。

これで高い山に3度目の降雪です。六合の山里では高い山が3度白くなると里にもいよいよ雪が降るという言い伝えがあります。明日の天気予報では標高1000m以上に積雪があるらしいので、まったく当てはまりそうです。今日のうちに仕事を済ませておいて不幸中の幸いでした。

言い伝えというのはけっこう真実を語っているのでしょうか。そういえば地中に巣をつくるスズメバチが今年は倒木とかに巣をつくっていて、そんな年は台風が上陸しないという言い伝えを8月頃に林業関係者から聞きましたが、これも今のところ当たってます。

ちょうどお昼前にダン沢の頭に到着。無事作業終了です。ちょうどいい時間帯に登ってきて下山できました。山頂で雲が切れてきて稜線トレイルの山々やガラン沢の紅葉が眺められました。

そして下山を始めたらみるみると天気が悪くなってきて吹雪になりました。こりゃ明日は稜線トレイルに雪がけっこう積もるかも。

明日の野反湖への道路もちょっと心配になってきます。ちなみにナナカマドが赤い実をたくさんつける年は大雪になるとの言い伝えもありますが、今秋はナナカマドの実は少ないように感じました。今年のバックカントリーシーズンはどんな年になるんでしょうか・・・

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紅葉のMTBダウンヒルガイド2020秋

里の秋も深まっていよいよMTBツアーが一番楽しい季節です。木々の葉が枯れ落ちて森のシングルトラックにも陽射しが明るく照らしてくれます。

笹薮に埋もれていた小さな石仏にも久しぶりに会えました。これもMTBガイドツアーの楽しみです。静かな森の中にひっそりとある石仏との出逢いは癒されます。

対して、熊やイノシシ、猿などの獣たちとの突然の出合頭の衝突は、森の中が明るくなって見通しが良くなるので確率は少なくなります。9月に同じコースをダウンヒルしたときは、熊さんが突然前方の斜面を駆け上って逃げていく姿に出逢い驚かされました。ダウンヒルでは獣たちと突然の衝突をしないように注意が必要です。

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ラムサール条約芳ヶ平湿地群のお散歩ツアー2020

活火山草津白根山の気まぐれでいつ通れるかわからない志賀草津道路ですが、この日はとてもラッキーでした。日本国道最高地点の芳ヶ平展望台から、素晴らしい展望が楽しめました。

でも昨日10月28日から残念ですが、殺生~万座三差路間が道路工事のため来年春まで道路閉鎖になってしまいました。ということで今年はもうこれで草津温泉から志賀高原へ通り抜けることは出来ません。ただし万座道路は1年中通行できるので、万座温泉~志賀高原間は凍結や積雪などで通行止めにならなければなければ、11月13日まで通行できるはずなのでご安心ください。

今ツアーのランチは新蕎麦を楽しめます。新鮮な蕎麦の香ばしさが口の中一杯に広がります。そして午後は紅葉真っ盛りのチャツボミゴケ公園へ。

チャツボミゴケの蛍光グリーンもとても綺麗です。今年はチャツボミゴケの生育状況がとてもいいだけでなく、昨年のような台風など大水や土石流でコロニーを破壊したりしていないので、とても良い環境が続いています。

このところテレビや新聞などでもチャツボミゴケ公園が良く取り上げられているからなのか、GOTOキャンペーンの影響なのか、にわかにたくさんの入場者でにぎわってきているチャツボミゴケ公園です。

たくさんの入場者があるとこんな方も増えてくるのかな?新しい看板が設置されていました。

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渋峠から野反湖へぐんま県境稜線トレイルモニタリング2020

渋峠ゲレンデを朝7時前にスタート。何日か前の初冠雪のときの誰かが作った雪ダルマが融けずに残っていました。

横手山山頂から雲海が広がっていました。かすかに富士山も眺められましたが、写真で分かるかな?そして山頂からも横手山スキー場のキングコースのゲレンデを下ります。次に目指す赤石山がギリギリ雲海の上に頭を出していました。

ジャンボコースの急斜面に入ってしばらくのところからいよいよ登山道に入ります。歩き出してビックリ仰天!ここから赤石山まで泥濘の荒れた登山道に苦しめられることに。まるでイノシシの沼田場の様になっている所もありました。

草津峠を過ぎても鉢山を過ぎても、これでもかこれでもかと続きます。

老朽化した階段のところでは転倒しそうになりますが、何とかこらえて通過です。

赤石山に午前9時48分到着。渋峠から約3時間かかりました。でもここまで雲海の中だったのでまったくの展望なしでしたが、ようやく明るい青空を拝むことができて気分も晴れてきました。

横手山の方を振り返ると、群馬県側のガラン沢の雲海が長野県側の志賀高原にまるで川の様に流れ込んでいました。

志賀高原に流れ込んだ雲は赤石山のふもとにある大沼池の辺りで みるみる蒸発していきました。

大自然の気まぐれが織りなす雲海ショーをしばらく赤石山の山頂からのんびり眺めていたかったのですが、先を急ぎます。赤石山からは高速道路の様に草刈り整備が済んでいました。湯の沢の頭も前回の藪漕ぎの時よりも楽に通過です。赤石山を出たのが午前9時49分だったので、ちょうど1時間の午前10時49分にダン沢の頭通過。ここまで快調だったのでダン沢の頭からまた藪漕ぎになったのはショックでした。レインパンツを履くことにします。オッタテ峰の先で藪は終わって草刈り整備がここまで入っていました。使用中の草刈り機もデポしてあったので、近日中にダン沢の頭まで整備に入るようです。こんな山奥まで草刈り整備に入るのは本当に大変だと頭が下がります。この後オッタテ峠、小高山、五三郎小屋分岐まで高速道路が続きます。水場も安心して水を汲みに行けました。

大高山までもう少しというところでまた藪が始まりました。ここにも草刈り機がデポしてあったのでもう少しで草刈り整備も完了です。ほんとうにお疲れ様です。大高山午後12時23分通過。

ここからは野反湖まで高速道路が続きます。三壁山からは野反湖を眼下に眺めることが出来るパノラマが広がります。快適に野反湖三壁山登山口午後2時5分ゴールでした。

昨日デポしておいたMTBで六合道の駅まで気持ちよくダウンヒル!って書きたかったのですが・・・

野反峠を少し下ったヘアピンカーブで突然のパンク。迎えの車を待つまでトポトポと国道405号線を白砂ダムまで歩いて下るはめに。道路沿いの紅葉がやけに心に沁みるほど綺麗に感じました。これからは準備を怠らずパンク道具はちゃんと携行しようと改心しました。

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ブナ林の紅葉真っ盛りなぐんま県境稜線トレイル2020

今日は一円玉高気圧で秋晴の好天という天気予報でしたが、群馬県境稜線トレイルでは濃い霧が発生してなかなか晴れる気配がありませんでした。旧三国スキー場まで車で送ってもらって、午前6時50分頃スタート。標高1500~600mくらいはブナの森の紅葉がちょうど見頃で、ガスで周りの山々の景色は拝めませんでしたが赤や黄色が賑やかに色づいていて楽しく歩けました。

1776m地点の熊に壊された道標には、歯型の痕が生々しく残っていました。 そいえば今年はドングリが不作らしいですが、例年ならあるはずのブナの熊棚はまったく見つけられなかったです。9月の時もそうでしたがブナの実もまったく目にしなかったです。

ムジナ平手前の水場です。いつものように笹の葉っぱで清水をペットボトルに注ぎます。岩清水なので本当に冷たくて美味しい水です。太平洋へと注ぐ利根川の大支流吾妻川のそのまた支流白砂川の最初の一滴です。

ムジナ平避難小屋午前9時10分到着。ようやく霧が切れ始めて上空に青空が見え出しました。小屋のドアを開けっぱなしにして、中で小屋のノートを拝見させていただきました。

登山者の皆さんのそれぞれのぐんま稜線トレイルに対する熱い思いがこもった文章に思わず引き込まれて読み入ってしまいました。

ムジナ平から大黒の頭への急斜面を登り上げる頃、霧はすっかり晴れて視界良好。次の上の倉山へと続く稜線が気持ち良く続いていきます。

白砂川源流の風景をこれから左に見ながらの稜線漫歩が始まります。

登山道の草むらの陰には二日前の雪がまだ残っていました。振り返って大黒の頭をバックに1枚。

上の倉山の次に無名のピークがあって実はこちらの方が少し標高が高いですが、昔はこのピークを東沢山と記述していた文献があります。この東沢山付近から次に目指す忠次郎山が見えます。

今度は忠次郎山に上る途中から振り返って上の倉山方面を眺めます。遥か彼方に谷川連峰も見え隠れしています。

忠次郎山午前10時20分通過。そして忠次郎山から赤沢山へと続きます。赤沢山の東肩まで来ると上の間山から白砂山へと続く稜線が綺麗に眺められました。

振り返れば忠次郎山です。左の奥には苗場山も見えます。途中にゲーロの井戸という直径1mほどの小さな池があります。1年中涸れることがないです。

赤沢山午前10時48分通過。赤沢山を過ぎると上の間山がどっしりとそびえていました。振り返れば赤沢山です。

赤沢源頭斜面を見下ろします。おそらく猟師が活躍した頃から赤沢はスルスの岩洞から稜線への沢登りルートとして知られています。

上の間山11時16分通過。

三坂峠から歩いてきた稜線トレイルの山並みを振り返ることが出来ます。上の間山は360度の大パノラマが楽しめます。

さらに先に進んで上の間山を振り返ります。群馬県側の斜面に大熊岩がはっきりと見えました。

拡大してみます。わかりますか?

ここまで来ると白砂山も近付いてきてほっと一安心です。山頂には人影らしきものもわかります。ずっと先には横手山や草津白根山、さらには四阿山のてっぺんもやがて草津白根山の奥に顔を出すようになります。

猟師の尾根の頭付近から白砂川源流を見下ろすと、紅葉で森が染まっています。その時もちょうど初雪のあった翌日の紅葉真っ盛りな時期に赤沢から沢を詰めて上の間山に立ったことがありましたが、白砂川源流の紅葉は見事でした。

白砂山午前12時過ぎ到着。30分くらいゆっくり休憩。今日は天気が良かったので平日に関わらず10人以上は登頂したようです。下山する途中でもさらに数人の方とすれ違いました。猟師の沢の頭付近から白砂山を振り返ります。1か月前は紅葉が綺麗でしたが、ツツジやカエデの葉っぱはすっかり皆枯れ落ちていました。

堂岩山午後1時24分通過。白砂山登山口午後2時48分ゴール。

ムジナ平までは霧に巻かれましたが、大黒の頭からはずっと秋晴の天気に恵まれて最高の稜線トレイル縦走日和でした。

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チャツボミゴケ公園~芳ヶ平トレッキングガイド2020秋

朝から素晴らしい秋空に恵まれた日曜日は、チャツボミゴケ公園から芳ヶ平湿原を往復するトレッキングガイドでした。土曜日は一日冷たい雨が降っていましたが、標高1800m以上は積雪があったようです。ゲストさんの第一希望は渋峠からチャツボミゴケ公園まで縦走する芳ヶ平湿地群トレッキングガイドCコースだったのですが、志賀草津道路が午前10時半まで通行止めだったので初めから今回のコース設定は大正解でした。

2日前に下見に訪れたばかりですが、またさらに一段と輝きを見せてくれているチャツボミゴケのビロードの絨毯です。朝の眩しいくらいの斜光を浴びて僕たちを迎えてくれました。

ところで案内板が修正がされているのに気付きました。ユンゲルマンニアからソレノストーマになっていました。また県の天然記念物も国の天然記念物とあったので良かったです。

管理棟を9時の始発のバスに乗って上の駐車場から歩き出しました。水池を9時45分通過。ツタウルシやカエデ類などの見事な紅葉が楽しめました。

錦秋の森の中でキノコの白色は目立ちます。ミズナラの森の小道にはドングリが少し目に付く程度で、どうやら今年は不作のようです。それでも熊が頭上から落としたドングリの枝を一本だけ確認しました。

大池の紅葉はまた一段と素晴らしかったです。これからカラマツがさらに黄色く色付いていって、岳樺の黄色とバトンタッチです。

四つ角で大平湿原への道を選びます。そしてオムスビ山登山道へ。11時20分オムスビ山から芳ヶ平湿原を目指します。

先日はガッパの横顔に見えましたが、今日はETに見える藤左衛門の休み岩です。ちょうどこの頃草津温泉から正午を知らせる鐘の音が聞こえてきました。

急坂なので振り返っては周りの景色を楽しみながら登りました。浅間山の雪化粧が草津白根山の紅葉と見事にコラボしていました。

芳ヶ平ヒュッテの赤い屋根が見えてきました。トイレを借りて湿原へ。木道はひっそりとしていて、一番突端のベンチでゆっくりランチ休憩。

今日は風もなく穏やかだったので、展望台からの話声や道路のバイクの音などが賑やかに聞こえてきました。13時20分、下山開始。

オムスビ山の展望の良い尾根道から白砂山稜線も綺麗に眺められました。今日は野反湖登山案内センターから30人近い方が白砂山に登っているそうです。

八国山経由で平兵衛池に立ち寄ってからチャツボミゴケ公園に戻りました。午後3時40分、最終バスの4時には余裕で間に合いました。ところで途中の登山道脇でヒカリゴケらしきものを発見。

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