2025

seven steps to heaven/マイルス・デイビス

ベイズンストリートブルースという洒落た曲から始まって思わずマイルスの世界に引き込まれてしまう名盤です。偶然にも前レコードのインヨーロッパでのライブ直前に録音されたもので、当時のマイルスの好調ぶりが伝わってきます。トラック6曲のうち3曲はロサンゼルス録音でピアノがビクターフェルドマンですが、とてもいいです。そして残り3曲はニューヨーク録音で、この時に新しいマイルスクインテットのリズムセクション、ハービー、ロン、トニーが正式に決まったようです。以前ロンカーターの自伝本を読んだ時に、このあたりのことも興味深いことがいろいろ書かれていたことを思い出します。

第2回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2025-2-4

今年最強の寒波がこれから1週間近く襲来するという日のスノーシューハイキングでした。すでに各地から大雪による交通障害のニュースがいくつも聞こえて来て不安になります。でも関東北部の山沿いだけ大雪予報は軽くて、集合場所のJR長野原草津口駅は全く雪無し。都会からいらっしゃるゲストの皆さんにとっては、安心ですね。ところが、標高600m弱の長野原草津口駅から600m近く標高を上げて、山奥へと分け入ったチャツボミゴケ公園までやってくると、そこは白銀の世界です・・・ 今日のチャツボミゴケ公園の午前11時の気温は、陽射しがあってもマイナスです。ただ風が弱いので、この冷たい空気が頬に気持ちいいです。温泉大滝ではモクモクと湯気が湧き上がって、こんな日だけ特別に見せてくれる迫力の光景で私たちを歓迎してくれました。 滝の壁にはまた大きく成長したチャツボミゴケの姿が確認できました。温泉の中で悠々と息づいて来たチャツボミゴケですから、冬でもたくましく生きていることを観察できます。 深い雪を掻き分けてようやくたどり着いた穴地獄では、雪が舞い始めました。じっと静かにたたずんでいると、チャツボミゴケの群生の形や温泉の暖気で削られた雪の造形がアートのように見えてきます。まるでファンタジックな異空間に迷い込んだような錯覚を感じることが出来るでしょう。 帰りはヤドリギの木に寄り道してみました。オレンジやイエローの前回観察した時よりもさらに実が熟してたわわになっていました。 チャツボミゴケ公園スノーシューハイキングのお問い合わせ、お申し込みは中之条町観光協会です。小学生用のスノーシューも準備しているので、ファミリーでも参加できます。

in Europe/マイルス・デイビス

梅田の阪急東通り商店街の奥の方に輸入盤専門店が2軒少し離れてあったかな。ネットもなく、スイングジャーナルのディスクレビューやレコード店の広告記事くらいの情報しか頼りにならず、輸入盤専門店には新しいジャズレコードを求めてよく通ったものです。60年代のマイルスのレコードはあまりにも名盤過ぎて、ジャズ喫茶でもかかることはなくて自分で購入して聴くのが一番手っ取り早かったかも。でもどれから買おうかずいぶん悩んだと思います。6枚目のフォーアンドモアより1年前の1963年フランスアンチーブジャズフェスティバルでのライブですが、メンバーはジョージコールマンのサックスでフォーアンドモアのクインテットと同じです。このライブの演奏の方がやっぱり新クインテット結成間もないので新鮮な感じがします。60年代マイルスは、純粋にジャズを楽しんでいた10代後半の青春時代を思い出します。

Just Before After Hours/ヒラリー

1979年の作品。当時女流サックス奏者のリーダーアルバムは珍しかったので、スイングジャーナルの新譜レビューを読んだ記憶があります。だいぶん後になってから安価な中古盤で見つけたので、どんな演奏が聴けるのか興味がわいて入手してみました。プロデューサーはジャズクルセイダーズのトロンボーン奏者だったウエインヘンダーソンで、ドラムはハービーメイソン。このクレジットにもそそられますが、実際の演奏はその当時流行っていたクロスオーバー路線です。

80° Below ’82/エアー

偶然にもマテリアルのメモリーサービスにも参加しているヘンリースレッギルがメンバーに入っているエアーのレコードが来ました。こちら1982年録音のレコードだから、メモリーサービスの翌年の演奏です。エアーは、ロフトジャズのグループとしてずっと気になっていたので、中古盤で見つけたら値段が合えば即買いです。エアーとかアートアンサンブルオブシカゴのようなフリージャズのグループの音楽が、なぜかときどき無性に聴きたくなります。

シークレットkuniBCガイド2025-2-1

節分の日の天気予報がどうやら荒れそうとのことで、数日前に一日早めて前日に変更になりました。しかしながら冬型が抜けるのがゆっくりなのか高気圧の張り出しが少し弱いのか、昼になっても稜線の雲がとれませんでした。 今日は縦走ツアーなので、まずは2217mの山頂を目指します。冷たい北風がちょうど気持ち良くて快適なハイクでした。 12時ジャストの山頂です。ときおり陽射しが雲間から射しこむ瞬間があって期待させてくれます。北アルプスも志賀高原の山々の展望も白い闇の中でした。 その代わり、おかげで午後を周っても雪は腐らず気持ちいいパウダーが楽しめました。あんまり気持ちいいのでコース変更して、前回よりもさらに奥のツリーランを楽しみました。 今日は、久しぶりにけっこう深いラッセルもありました。BCツアーの縦走は、ただ単にパウダー斜面を滑るだけでなく、小さな旅をしているような楽しさがあります。

MEMORY SERVES /マテリアル

訳ありのレコードです。これは、レンタルレコード屋さんで出たばかりの輸入盤新譜だったんですが、さっそく自分が借りている間にレコード盤を変形させてしまいました。原因は真夏の車内にしばらくレコードを放置してしまったことです。熱の影響でレコード盤が変形して波を打ってしまいました。針を置くと小さくジャンプする始末で、これは大変な失敗をしてしまいました。もちろん責任をとって買い取りました。全8曲のうち、A-1、A-2とB-5、B-6の4曲が、針飛びでまともに聴けなかったですが、レコード盤の中心に近いA-3、A-4とB-7、B-8の4曲はちゃんと聴けて楽しめます。ビルラズエルを中心とした新進気鋭の個性的なメンバーたちの斬新なサウンドは、なんか変なんだけどすごく心地よくてかっこいいです。この音楽がやがてハービーハンコックのフューチャーショックへとつながっていくことを想うと、傷もの(しかも重傷!)ながら歴史的名盤としても手放せない一枚なのかな・・・・

Big time/ケシャバン・マラスク

録音日は1981年ですが、国内版で発売されたのはずっと後になってからのようです。帯を見ると限定300枚と書かれているので、新譜で即買いでした。ライナーノーツの日付は1989年とあったので、やはり購入したのは1989年以降です。ケシャバンマラスクはかなりマニアックなミュージシャンですが、実はそれ以前からとても気になるサックス奏者でした。というのも1982年5月11日大阪心斎橋、島之内教会でのICPオーケストラの一員として来日し、その演奏を聴いていたからです。今でもその時のコミカルで楽しかったライブの光景は鮮明に覚えています。こちらのレコードの方が来日した時よりも前の録音ということのようです。両者を聴き比べると、個人的な趣味として、ICPオーケストラというヨーロッパ勢や日本勢の個性的な共演者の中でこそ、ケシャバンマラスクのテナーが楽しめたのかなと思ったりします。

シークレットagatsumaBC偵察2025-1-28

以前から気になっていたコースを偵察。昨日はボトムから攻めて、標高の低いところはモナカ雪でした。今日のような標高1800m以上のエリアだとさすがにまだソフトな雪が残っていました。 多少天候が悪くても雪崩や道迷いの心配のないコースをいくつかトレースしました。 ナナカマドの木の皮をウサギが食べた痕を観察しました。美味しいのでしょうか。冬は他に食べるものが少ないので、仕方なくでしょうか。つい先ほどまでお食事中だったかもしれず、突然驚かしてしまったかな。 週間予報に今夜から週末にかけて雪マークが付き始めました。今日の偵察が2月のこれからのガイドに生かされると頑張った甲斐ありです。 最後に滑ったコースも思ったより楽しめる林間コースでした。

Street talk/カール・ラッツアー

ジャケ買いこそレコードハンターの醍醐味です。ジャケットのデザインはもちろんですが、まったく知らないミュージシャンの名前やメンバー構成、録音日、曲目などからイメージしながら買うか買わないか最後の決断をするときの楽しさ。そして帰宅してからレコードの上に針を落とした瞬間、流れてくる音楽・・・・今回ネット検索して初めてカール・ラッツアーというギタリストのことを知りました。現在も出身地のオーストリアで活躍しているようです。