January 2025

MEMORY SERVES /マテリアル

訳ありのレコードです。これは、レンタルレコード屋さんで出たばかりの輸入盤新譜だったんですが、さっそく自分が借りている間にレコード盤を変形させてしまいました。原因は真夏の車内にしばらくレコードを放置してしまったことです。熱の影響でレコード盤が変形して波を打ってしまいました。針を置くと小さくジャンプする始末で、これは大変な失敗をしてしまいました。もちろん責任をとって買い取りました。全8曲のうち、A-1、A-2とB-5、B-6の4曲が、針飛びでまともに聴けなかったですが、レコード盤の中心に近いA-3、A-4とB-7、B-8の4曲はちゃんと聴けて楽しめます。ビルラズエルを中心とした新進気鋭の個性的なメンバーたちの斬新なサウンドは、なんか変なんだけどすごく心地よくてかっこいいです。この音楽がやがてハービーハンコックのフューチャーショックへとつながっていくことを想うと、傷もの(しかも重傷!)ながら歴史的名盤としても手放せない一枚なのかな・・・・

Big time/ケシャバン・マラスク

録音日は1981年ですが、国内版で発売されたのはずっと後になってからのようです。帯を見ると限定300枚と書かれているので、新譜で即買いでした。ライナーノーツの日付は1989年とあったので、やはり購入したのは1989年以降です。ケシャバンマラスクはかなりマニアックなミュージシャンですが、実はそれ以前からとても気になるサックス奏者でした。というのも1982年5月11日大阪心斎橋、島之内教会でのICPオーケストラの一員として来日し、その演奏を聴いていたからです。今でもその時のコミカルで楽しかったライブの光景は鮮明に覚えています。こちらのレコードの方が来日した時よりも前の録音ということのようです。両者を聴き比べると、個人的な趣味として、ICPオーケストラというヨーロッパ勢や日本勢の個性的な共演者の中でこそ、ケシャバンマラスクのテナーが楽しめたのかなと思ったりします。

シークレットagatsumaBC偵察2025-1-28

以前から気になっていたコースを偵察。昨日はボトムから攻めて、標高の低いところはモナカ雪でした。今日のような標高1800m以上のエリアだとさすがにまだソフトな雪が残っていました。 多少天候が悪くても雪崩や道迷いの心配のないコースをいくつかトレースしました。 ナナカマドの木の皮をウサギが食べた痕を観察しました。美味しいのでしょうか。冬は他に食べるものが少ないので、仕方なくでしょうか。つい先ほどまでお食事中だったかもしれず、突然驚かしてしまったかな。 週間予報に今夜から週末にかけて雪マークが付き始めました。今日の偵察が2月のこれからのガイドに生かされると頑張った甲斐ありです。 最後に滑ったコースも思ったより楽しめる林間コースでした。

Street talk/カール・ラッツアー

ジャケ買いこそレコードハンターの醍醐味です。ジャケットのデザインはもちろんですが、まったく知らないミュージシャンの名前やメンバー構成、録音日、曲目などからイメージしながら買うか買わないか最後の決断をするときの楽しさ。そして帰宅してからレコードの上に針を落とした瞬間、流れてくる音楽・・・・今回ネット検索して初めてカール・ラッツアーというギタリストのことを知りました。現在も出身地のオーストリアで活躍しているようです。

シークレットkuniBC偵察2025-1-27

いつも歩いているところからほんの少し離れて未知のエリアを偵察してみました。あとからGPSの軌跡を地図に落として、実際に見てきた地形や植生を確かめてみます。今まで気になっていた小さな池にスキーで探検できそうなことがわかりました。 ところで、雪質はついにモナカ雪に遭遇してしまいました。表面はまだ薄いですが、密なツリーランでは危なっかしくて安全滑降です。 これから天気も周期的に目まぐるしく変わりそうで、毎日一喜一憂の日々でしょうか。

オプタテシケ山BC2012-4-20

ガスガスのホワイトアウトの中、GPS頼りに手軽そうな美瑛岳を登ってみた。標高1235m地点で突然私達の進行方向を横切っている山親爺の足跡。しかもホヤホヤのが右の沢から左の尾根上のハイマツへ。もちろん速攻下山したのはいうまでもない。下山の途中で、あとから登ってこられた地元のテレマークガイドさんとすれ違う。「山親爺を怖がっていたら、北海道の山は滑れないよ・・・」と、ご教示されて、確かにごもっとも。でも今日のところは撤退なのだ。そしたら秋田の方でクマ牧場から脱走した羆のニュースが流れていて、びっくりである。 下山後、翌日はトムラウシを滑りたくて登山口のトムラウシ温泉へ道路のアクセスを問い合わせてみる。現在登山口までの道路が工事中で通行できるのかわからないというようなことで、急遽オプタテシヶ山に変更する。 翌朝、山親爺対策を万全にして、新得側のトノカリ林道からオプタテシケ山へ。奥深い森の中を歩いていると、スケールの大きな十勝大雪山系の山に呑まれてしまうような感覚になる。北海道の風景は群馬の山の雰囲気とだいぶん違っていて、まるでアラスカとかカナダの大陸的な風景に似ていると思う。昔何かの本で誰かが書いてたことだけど、北海道の山は山親爺がいるから内地の山と違って素晴らしいなんてこと想い出す。確かに今感じるこの緊張感は、いつもどこかで山親爺に見張られているからかもしれない。なかなかオプタテシケ山が現れないので、時間を気にしてちょっと焦り気味でしたが、やっと現れた! 立ちはだかる真っ白いほぼ無木立の大斜面を前に、登行ルートは単純に登るだけだ。登るに従い斜度もきつくなってきて、ザラメ雪がかなり緩んでいるコンデョションなので雪崩が少し心配。 山頂は細い稜線で、反対側からガスが湧いてきていて昨日登った美瑛岳側の山はまったく分からない。ただそちら方面から登山者一名のツボ足の痕が残っていた。 ガスがこちら側へ立ち込めてくる勢いを感じたので、遅れてきた家内は途中までであきらめてもらい、速攻下山。 おまじないにクマ撃退スプレーと空のペットボトルを鳴らしながら歩いたからかな、昨日と違い今日は足跡にも遭わずほんとうに良かった。

Breezin’/ジョージ・ベンソン

当時クロスオーバーというジャンル分けが流行り始めると、後からフージョンなどという言葉が追いかけて来て、どこが違うんだか今もわかりません。今じゃ何でもいいじゃんって感覚ですが、70年代は次から次へといろいろな新しい音楽が溢れ始めた面白い時代だったように思います。これは、10代後半に手に入れた中古盤ですが、久しぶりに聴きました。ブリージンの心地よさ、マスカレードのカッコよさは、今聴いてもいいですね。

シークレットkuniBC縦走2025-1-24

前日の1月23日は、本白根山が小噴火を起こしてからちょうど7年目でした。草津スキー場で追悼式が行われた様子が夕方のニュースで報じられていました。 今日のような風のない穏やかな日は、湯釜の向こう側にある山頂駐車場から流れる防災無線のアナウンスがかすかに聞こえてきました。風向きによっては火山ガスが噴出する轟音も響きます。 標高2217mの池ノ塔山を目指してかつての山スキークラシックルートをハイクアップ。途中振り返ると、2100m小ピークに噴火口があるのに気付きました。今まで何度も見ている風景ですが、火山という目で見ていないと認識していなかったんですね。今回の新しい発見でした。 山頂から後半のルートを俯瞰します。予定通りのルートで標高差1100mの滑りをこれから楽しみます。雪質は期待していなかったのですが、夜半から10㎝くらいの積雪があったようで、古いシュプール痕はうっすらわかるもののノートラックの斜面が広がっていました。途中バックカントリースキーヤーには誰も合わなかったことから、ほんとうに静かな山を堪能しました。 最後の林道では腐れ気味になるも気温が低かったので表面がうっすら凍り始めていてスキーが滑りました。予定時刻より15分早く送迎の車が待つゴール地点に到着。 春のような陽射しを感じつつも、まだなんとか1月のソフトなパウダースノーを楽しむことが出来て、最後の最後までラッキーな一日でした。

岩木山スキー1周その2

2012年3月23日 利尻山には○○ポン山と呼ばれる小さな山が利尻本峰の裾野にいくつもあるが、岩木山にも黒森(887m)や笹森山(672m)、扇ノ金目山(880m)、追子森(1139m)、西法寺森(1288m)、小森山(323m)、などの名前が観察できる。利尻のポン山はかつての小火山の跡だったかと思うが、岩木山はどうなんだろう。しかし、東北の山らしく○○森というネーミングが多いのがいい。また、それらの山が1周スキーのルート取りをバラエティ豊かにしてくれ、自由な山旅の楽しさを広げてくれるようだ。 ところで、今日はもう天気が下り坂。西日本では激しい雨が降り始めていて、東北も夜には泣き出しそう。この時期の岩木山はなかなか良い日には恵まれないのかもしれない。今日でなんとしても1周してしまわなければならないので、効率の良いルート取りで行くことにしよう。午前7時半過ぎ、まだまだ厚い雪に埋もれている嶽温泉から歩き出す。 ザラメが凍っているのでウロコスキーでは歩きにくいが、シールを貼るまでもないので頑張る。ある程度の高度を稼げば、斜滑降でスキーを走らせ距離を稼ぐ。この軽快なスピード感がウロコテレマークスキーの魅力だ。小一時間で岩木山スカイラインの料金所に出る。除雪した道路をスキー背負って少し歩き、またスキーで斜滑降。 黒森の裾野を巻くようにしてウロコスキーを走らせる。深い谷間を流れている赤沢は、雪が割れて流れの出ているところもあったが難なく通過。そして、標高約480mの雪原でスキーにシールを貼って、標高約680mの二子沼までシール登行。 二子沼はひっそりと雪に埋もれ、素敵な雰囲気の森だったけれど、残念ながらスノーモービルが縦横無尽に走り回った跡が残っているのは興醒めだ。しかも下の方でやたらうるさいエンジン音が聞こえてきて、こちらに上ってきそうな気配。さっさと通過である。白沢の深い谷間を滑り降り登り返したところでシールを剥がす。 ウロコスキーで少し進むと、突然スキー場のゲレンデに飛び出した。スッキリと白銀を纏った美しい岩木山が眼前に迫る。今まで森の中を彷徨うばかりで岩木山本峰の姿とはご無沙汰だったので、いっそう感動的。これが人工的に切り開かれたスキーコースのおかげというのが、ちょっと皮肉な感じがしないわけでもないが・・・ 上から滑り降りてくるスキーヤーやボーダーの邪魔にならないよう、リフトやゴンドラをいくつもくぐり、ゲレンデコースもいくつも横断。スキー場を横に移動する人は、そう滅多にいないでしょう。ただしスキー場のお客さんからすると、私達の様子はゲレンデに迷い込んだカモシカや猪のように、挙動不審な侵入者に映ったかも知れない。 大鳴沢から扇ノ金目山の下部を斜滑降気味にスキーを走らせる。この辺りから標高が低くなってきたからか、藪が邪魔になって滑りにくい箇所が出てきた。また次から次へと小さな沢を通過しなければならないが、これらが結構時間を食う。それでも効率よくルートをとりながら、やがて赤倉という集落近くにある雪に埋もれた神社の鳥居に出た。ここから2万5千図の地形図を観察すると、標高400m前後のルートをとるより、どうやら標高200mまで下った方が時間短縮できそうということで、さらに斜滑降気味に高度を下げて進んだ。 標高を下げるとさらに藪が多くなり、沢も割れていたりするので厄介になってくる。岩木山西面の効率的なルート取りは、次回の課題かなと思う。 標高200m前後まで高度を下げると、雪に埋もれたリンゴ畑や廃屋などが出てきて、だんだん人里っぽくなる。すると、いい喉でコブシを利かせた唄が聞こえてくる。誰かなと辺りを見回せば、リンゴの木の世話をしながら気持ちよさそうにおじさんが歌っていて、思わず聞き惚れてしまう。 リンゴ畑の中をスキーで進むわけにも行かず、ちょうど除雪した道路に出たので、しばらく歩くことにした。上弥生という集落で一度スキーを付けて滑ることが出来たけれど、しばらく進むとまた除雪した道路になったりして、このまま百沢スキー場まで歩いてゴールすることになりそうだったけれど、後長根沢の橋を渡った所で、百沢集落向けてスキーで滑り降りることにした。結局これが正解で、嶽温泉に戻るためのバス停への最短ルートだった。 岩木山神社の神様のご加護かもしれない。このバスに乗り遅れていたら、きっとみぞれ混じりの冷たい雨に打たれていたのだから・・・

The fox/アービーグリーン

今日1月22日はジャズの日だそうです。JAZZ=JANUARY(1月)のJAと22日はZZに似ているということからとのことです。なるほど。24枚目のアルバムはCTIレーベルからのトロンボーン奏者、アービーグリーンです。トロンボーン奏者のリーダーアルバムは珍しいし実際私の所有数も数枚あるかどうかかな。このレコードはアービーグリーンという今まで聴いたことのない人なので、はっきりいって興味本位の衝動買いでした。といってもポップでゴージャスなサウンドが売りのCTIレーベルだし、サイドメンたちも豪華なので期待十分です。初めてレコードに針を落とした時、1曲目からなるほど!となっとく。スティービーワンダーのアナザースターです。アレンジはドンセベスキーではなくてデビッドマシューズ。