会津駒ケ岳BCの翌日の天気は下り坂。関東地方では大雨の予報がでていました。早朝はまだ曇り空だったので、空模様を伺いつつ燧ケ岳を目指します。七入から御池までの道路は昨日午後2時に開通したばかりで、御池の駐車場には車が数台のみ。でも昨年と違って雪の壁の高さがすごいです。駐車場の除雪も完全に終わっていないままのオープンという感じです。早々に準備してシール登行でスタート。

すぐに燧ケ岳に登る登山者のためのゲートのようになった岳樺のオブジェを発見。豪雪に耐えることが出来る岳樺のたくましさが伝わってくる作品です。

最初の壁はスキーアイゼンを装着してスピーディーにハイクアップ。古いシュプールやトレースの中にクマさんの足跡も混じっていてドキッとさせられます。二つ目の壁は急なのでツボ足の方がいいかなと思いながら、結局スキーアイゼンで登れました。熊沢田代に立つと前方に燧ケ岳が初めて姿を現します。

まだ山頂にガスもかからず綺麗に眺められたので、これはひょっとして山頂まで行けるかなと期待が高まります。ここまで1時間半。あと1時間もあれば山頂に立てそうです。

天気が崩れる兆候が現れたらすぐに下山というつもりで黙々とハイクアップ。三つ目の壁の頂上直下、2200m付近で山頂にガスがかかり始めました。いつの間にか冷たい風が強く吹いていました。頂上までもうすぐですが潔くあきらめ滑降モードに切り替えました。硬いバーンをひと滑りして振り返ると、山頂のガスはみるみる濃くなり、山を包み始めました。

熊沢田代まで滑り降りて来て、ようやくひと心地付けました。振り返ると判断は正しかったようです。昨年は熊沢田代からの登り返しは一部木道を歩かなければなりませんでしたが、今年はまだまだ厚い雪の下です。ウロコの機動力が発揮できました。

広沢田代への急斜面は雪が硬く慎重に滑りました。昨日の会津駒ケ岳の柔らかい雪と1日違いでここまで変わるとは。下山後雨がぽつぽつと落ちてきました。

午前7時50分下山。わずか2時間半の燧ケ岳BCでした。昨日会津駒ケ岳から眺めた燧ケ岳の残雪の様子だと、群馬県側からもまだアプローチできそうです。

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