nakanojo(中之条)

いよいよグリーンシーズンスタート!お薦めのお散歩ツアー2025

標高1000mの六合の山里でもようやく桜が開花を始めました。ギョウジャニンニクの新芽やワサビの花も咲き始めました。 明日いよいよ志賀草津道路の開通日ですが、草津白根山頂付近で雪崩があって通行できない事態になったようです。草津温泉での明日の開通式は延期だそうです。 先週の月曜日に研修会でチャツボミゴケ公園の穴地獄まで久しぶりに訪れました。もうすっかり雪は融けて無くなっていました。相変わらず蛍光グリーンのチャツボミゴケが春の暖かい陽ざしを受けていつものようにきれいに輝いていました。 中之条町観光協会主催のお散歩ツアーはいよいよ4月26日からスタートです。お問い合わせ、お申込みはこちらからです。 野反湖とチャツボミゴケ公園散策ツアー |中之条町観光協会 芳ヶ平湿原とチャツボミゴケ公園散策ツアー |中之条町観光協会

シークレットkuniBCガイド2025-4-20

初夏のような陽気が続いて山里では桜の花が咲き始めています。雪融けもどんどん進んでいて、一昨日の下見から比べると雪がどんどん少なくなっているのがわかりました。今日は三壁山からエビ山へとつなぐバックカントリーならではのコースを楽しみました。でもこの雪融けの早さを目の前にすると、スノーブリッジが目当てのルートはそろそろ心配になってきます。 壁のような急坂が3回あるから三壁山ですが、これがなかなかきつい登りです。スキーアイゼンを付けたほうが楽に登れたかもです。でも高度を上げるごとに、眼下に素晴らしい野反湖の山々の景色が広がっていきます。 薄曇りの天気がちょうど良かったです。遠くの山々の景色も苗場山や白砂山などが眺められて十分楽しめました。 腰を下ろしてゆっくりと三壁山頂でお昼の時間をとりました。23日の道路開通を前にキャンプ場の方で忙しく駐車場の除雪作業をしている音も聞こえていましたが、お昼休みに入ったようで静かになっていました。今日のような春スキーは風が気持ち良くて最高です。 三壁山からはエビ山との間の沢に向かってスキー向きの尾根を滑り下りました。すでにスノーブリッジの崩壊は進んでいて、沢に近付くほど賑やかな沢音が大きくなってきました。 ここからは慎重なルーファイが必要です。そんな時、今まで見たことが無かった幻想的な小さな池を発見しました。もちろん地図にも載っていないしびっくりです。 きわどいルートでスノーブリッジのある沢床に滑り降りて、今度はエビ山目指して登り返します。根上がりのコメツガの古木が目につく森は、ずっと手つかずの自然である証でしょうか。ほとんど人の入らない原生林には霊気が感じられます。 午後1時半、予定通りエビの見晴らし台とうちゃこ。一昨日に偵察した時よりもやはり雪融けが進んでいることを実感します。 午後を周ってからさらに雪が緩んでスキーの滑りが鈍くなりましたが、それでも湖面に向かって気持ちよくシュプールを描いて滑りを楽しみました。 八間山をバックに湖畔でシーハイル!

シークレットkuniBC偵察2025-4-18

対岸のエビ山を眺めながら、どこをどう登って滑るかイメージしてみました。やはりいつものように、第2キャンプ場からエビの見晴らし台まで登山道通りハイクして、シラカバ渕へ急で開けた斜面を縫うように滑り降りるルートが楽しそうです。 今日もウロコ日和でした。細板なので軽快にハイクアップできました。ノートラックの魅力的な斜面を見下ろしながら、帰りのコースを吟味するのは楽しいです。 小一時間でエビの見晴らし台到着。向こうにエビ山本峰が見えて、その向こうには草津白根山です。 向きを左に向けると、堂岩山の右肩に白砂山も頭を覗かせていました。 ちょっと休んで、いよいよお楽しみのダウンヒルです。残念ながら昨日の至仏山同様引っかかる雪でした。でもノートラックのツリーランは楽しかったです。あっという間に湖畔まで滑り降りてしまいました。 今日は初夏のような陽気になりましたが、帰路道路のアスファルトを横断中の蛇くんと出逢いました。冬眠していた生き物も動き出し始めています。野反湖は4月23日午前10時にいよいよ山開きです。役場関係職員の皆さんが来て水道やトイレ施設の準備に忙しく動かれていました。野反湖登山案内センターの開所は6月からですが、ブログなどでは登山道等の情報発信をしていきたいと思います。GWは久しぶりに残雪の多い野反湖なので、登山道はほぼ雪渓の下に埋もれていてわかりにくいと思います。雪山初心者にとっては、道迷いや踏み抜き、滑落など様々な危険が待ち受けています。白砂山や三壁山などに登りに来られる登山者の方には、当分の間は雪山登山の心構えや装備で楽しんでもらいたいです。

シークレットkuniBC偵察2025-4-8

ダート道をチャリでアプローチ。林道奥から登山道をしばらくシートラして小一時間、ようやく雪の上をシール登行。ここのところ晴天が続き、昨日より気温も上がる今日はザラメがいい感じ滑りやすいことを期待して偵察連ちゃんです。 急斜面が続く尾根をハイクアップすると、やがて昨日滑った八間山が向こう側に現れました。気持ちよくザラメ斜面を滑った感覚が思い出されます。 反対側には迫力のガラン沢渓谷の奥に横手山です。一つ石へと続く細尾根の最後の急登を前に、スキーアイゼンを装着しました。一つ石直下は雪庇が出来るので、今日みたいな日はスキーアイゼンがあるときっと安心です。 帰りに滑って降りようと予定していた一つ石ボウルですが、大きなクラックが入ってズタズタに切れていました。さらに山頂直下も。 強引に這い上がることも出来そうでしたが、滑降モードにチェンジしてウロコで雪の繋がっているところをうまくルーファイして一つ石山頂へ。午前10時25分通過です。 一つ石ボウルを滑るのはやめて奥の斜面へ。裏天狗と勝手に名付けているコースを滑って帰ることにしました。 一本滑ってウロコで登り返している途中で新しい熊の足跡を発見。子熊かな?先にこちらの気配に気付いて逃げた感じです。ところが裏天狗を滑っている途中でまたもやクマの足跡。今度は大きい。クマさんの縄張りに侵入しているのはこちらですから、逢わないように気を付けなければです。 一つ石ボウル下部を午前11時11分通過。なぎ倒されてぶった切りにされたダケカンバの悲惨な残骸がデブリに半分埋まっていました。大きな雪崩が起こった痕跡です。 気が付いたらザラメシーズン真っ只中です。

シークレットkuniBC偵察2025-4-7

今日はイカ岩沢(勝手に名前を付けました!)付近から、いつも滑って降りるルートの尾根に取りついてみました。まだアイスバーン気味で急斜面はシールがスリップしますが、時間がたてばだんだん緩むことでしょう。 ハイクアップしながら、かつて六合村だった30代前半の頃に、朝早く野反湖まで車で登ってきて、三壁山を一本滑ってから普通に出勤したのんびりした時代のことを思い出します。午前11時、八間山山頂。山名標柱は今だ厚い雪の下です。大雪の年だというのが実感できます。 新潟県側は天気悪そうでしたが、白砂山稜線は姿を見せてくれました。前回登頂した時のトレースもシュプールもすべてリセットされていて、今回も綺麗な雪原に自由自在のシュプールを描くことができました。 遠くから眺める白砂山稜線同様、八間山稜線も大雪だからといって大きな雪庇はできなかったようです、最後の山頂まで稜線通しにスキーで通過できました。大きな雪庇が出来る年はズタズタになって通行が困難だったりしますが、今年はまろやかな感じなのはどうしてでしょう? 毎年雪の積もり方が違っていて昔のようではないように感じますが、これも気候変動の表れということなんでしょうか。 ところで、4月23日午前9時半頃から今年も例年通り道路開通式が開催されます。町観光関係者によって安全祈願の神事が厳かに行われた後、午前10時に開門です。いよいよ一般車の車が野反湖までの国道405号線へと乗り入れることができます。 昨年も一昨年も残雪が少なくて寂しかったですが、今年こそかつてのように道路開通後もまだまだ残雪のバックカントリーやスノーシューツアー出来そうな残雪量でした。

シークレットkuni縦走BC偵察2025-3-25

今日も昨日に続いてGW頃の陽気です。峠ではあたたかい風が強く吹いて、花粉症だけでなく黄砂が飛来する季節になりました。北アルプスはもちろん妙高の山々でさえ春霞の中です。 雪解けの勢いは止まりません。毎日10センチくらいは融けて無くなっている感じがします。それでも例年にない大雪の雄大な風景が楽しめました。重機の音が聴こえてくるので目を凝らすと国道の除雪作業が急ピッチで進められているようでした。 峠の斜面にはお彼岸パウダーを楽しんだスキーヤーやボーダーの痕があちこちに残されていました。でも平日の今日は、稜線で一人すれ違っただけの静かなシークレットkuniうらやまでした。 今日の雪は、見た目は素晴らしい面ツルの斜面が待ち受けていたりして惹かれます。でも引っかかるような悪雪がところどころ地雷のように待ち受けていて気持ちよく滑るまではいきませんでした。 ザラメ雪になっているところもあったりして、フィルムクラストを期待して斜面に飛び込みます。雄大な風景の中の誰もいない斜面を滑るのは爽快です。 今日は朝一番のハイクアップでシールを貼りましたが、その後一度もシールは必要なく、春の雪にはうろこがとても良く効きました。 お昼前にボウルの上部の展望台にとうちゃこ。雪が多いのでいつもより魅力的です。下部の壁にはもうクラックが入っている時期です。ちょっと不安がありますが、このロケーションを前にして滑らずにはいられないでしょう。 午後は今シーズン滑る機会のなかったコースを周ることが出来ました。雪が多いと藪が完全に埋もれているので、新鮮に感じることが出来ました。 コメツガの純林が秘かに残されている最奥の原生林を歩けたのも楽しかったです。でもこんなところでリョウブの木にニホンジカの食痕が見つかったりしたのは驚きです。ニホンジカの広範な行動圏にびっくりします。 さらに3月20日の偵察で通りかかった時はなかったはずの大きなウラジロモミの木が、上部の幹から折れているのに遭遇しました。今冬の大雪の重みに耐えられなかったのでしょうか。それとも強風の仕業なのでしょうか。突然こんなのが上から落ちてきたら災難です。今回も予期せぬ大自然のドラマに逢うことが出来たシークレットクニうらやまでした・・・

シークレットkuniBC偵察2025-3-23

今年初めての野反湖BCの偵察です。例年にない積雪の多さです。4月下旬の開通後もGW前半までBCツアーができるのかなと期待してしまうほどでした。雪の量がこれだけ多いと、雪崩などのリスクもいつもと違う想定外なことが起きるかもなので、斜面の様子など注意深く観察しながら登りました。 八間山山頂に午前10時51分とうちゃこ。和光原ゲートからほぼ3時間でした。山頂から群馬県境稜線トレイルの山々が一望です。ここ数日の春のような陽気なら白砂山稜線の南面に全層雪崩が起こっているはずですが、白砂山はまだ純白の姿をとどめていました。 まだお昼休憩には早いので、軽くサンドイッチを一個食べてから、山頂から大雪原の野反湖面へダウンヒル。いつもの岩がゴロゴロ出ているところを恐る恐る滑るも、厚く雪が積もっていて問題なく滑れました。でも引っかかったら危険なので慎重にターンして通過。 上部は腐れ雪ながら少しはスキーが滑る雪でしたが、野反湖面まで標高が下がると完全にストップ雪でした。でもこの景色に今年もまた逢えました。誰のシュプールもトレースもない無垢の大雪原の野反湖です。 帰りは正一ゲレンデを一本滑ってから、弁天山手前の南面を国道に気持ちよく滑りました。正一小屋は雪の中に半分埋もれていました。午後1時半下山。

2014年2月15日の豪雪の想い出

大雪といえば2014年2月15日土曜日の記録的な豪雪のことは忘れられない思い出です。夜半しんしんと降り積もり、翌日降り止むまでに気が付いたら130㎝というとんでもない積雪深を記録しました。 ここまで積もるといつものように除雪車が来てくれるわけもなく、県道レベルは数日後まで交通パニック状態でした。その日はどうしても里に下りなければならない事情があり、雪が小雪になったので、県道をスキーで往復しました。今まで雪崩とはおよそ結びつかなかった渓谷沿いの道路上で、雪崩が起こっていました。 2月19日水曜日になっても雪による交通障害は解消されず、結局21日の金曜日まで我が家は陸の孤島でした。うらやまでバックカントリーです。 ところで、今回の大雪です。一時的ですがパウダーサーチで全国一位です。 もうお彼岸直前という頃になって38センチの積雪です。2014年2月15日には到底及ばないですが、それでも今冬のこれ以上の雪かきは懲り懲りです。 まもなく本格的な春の季節がやってくるのは、パウダーシーズンともお別れで寂しいですがうれしくもあります。

シークレットkuniBCお彼岸パウダー2025-3-20

ミズナラの古い巨木が傾いていました。前回はまっすぐ立っていたはずです。今年の大雪の仕業でしょうか。上部の急斜面では大きなクラックが入っていたので、積もった雪が流される重みは相当なものです。 春の雪はシールの食いつきが良くて、急斜面もガンガン登れ快適です。でも日が高くなってくると下駄になったりするリスクがあります。途中一度スキーを脱いでシールにワックスを塗り込みました。 標高1700mあたりでちょうどお昼の時間になったのでゆっくりランチ休憩。ポカポカ陽気でお昼寝気分になります。見晴らしのいい展望台からは群馬県境稜線トレイルの山々が一望です。 北向きの斜面を選んで2本滑りました。いい雪にも恵まれましたが、日が当たる面では表面が薄くクラストしているところもあり、お彼岸の季節らしいコンデョションでした。 最後は沢の中を滑って下山です。 今日は一昨日からの大雪の日の悪天候から回復して、吸い込まれるような青空と純白の白い山々のコントラストが素晴らしい、最高のバックカントリー日和でした。

3月のシークレットkuniBC縦走2025-3-9

今日は全国的に晴れの天気予報で、てんくらの山の天気もAランク。絶好のBC日和を信じての3月のシークレットkuniの縦走ツアーでした。ところが、天候が悪い時は難所となる峠越えでは、ほとんど視界不良のホワイトアウトでした。仕方なく安全なルートが確認できる場所までシールを剥がさずスキーアイゼンを付けて下りました。少し北風が強めな天気予報だったのですが、3月といえども気温が低いと雲が湧きやすいのかもしれません。 おかげでコースの軌道修正をしながら辿り着いた先には、パウダーパラダイスが迎えてくれました。高度を落としたのが正解で、ようやく素晴らしいパウダー斜面にありつくことが出来ました。 ゲストの皆さん、ここぞとばかり、まさに水を得た魚のようです。 最高の一本を楽しんだら、いつの間にかもうお昼の時間でした。ゆっくりランチの時間をとって午後の部へ。越えてきた峠の峰を振り返ると、まだ厚い雲の中に隠れていました。 ここから先には、3月のツアーらしい雪質の変化を感じながらのロングなツリーランコースが待っていました。ハードなクラストバーンが時には地雷のように待ち受けているところもありました。2月の時には素晴らしいディープパウダーが楽しめた壁には大きなクラックが幾筋も入ってたのには驚きました。最後は重量級のモナカ雪にも鍛えられました。 もうすぐお彼岸です。これからはどんどん暖かくなり日も長くなってきます。パウダーにはそう滅多に出逢えないでしょうが、バックカントリーエリアをどんどん広げてもっともっと楽しめる季節がやってきます。 バックカントリーの縦走ツアーの醍醐味は、無事成し遂げられた時の達成感と充実感です。午前中のホワイトアウトが白日夢だったかのように感じるほど、気が付いたらうららかな春の日だまりの中でツアー最後の登りに喘いでいました。