2021夏ぐんま県境稜線トレイルDエリア野反湖~渋峠縦走トレ安全点検

7月4連休3日目、午前5時半。野反湖キャンプ場のバンガロー村てっぺんにある三壁山登山口をスタート。山頂手前からや高沢尾根からの野反湖の風景が登りの苦労を忘れさせてくれます。

ところでこの時期のトレイルは、登山道沿いの草藪の露対策が重要です。この日は昨日の雷雨で登山道沿いの草藪はたっぷり露に濡れてました。こんな時は面倒がらず早めにレインウエアを履くことをお薦めします。あっという間に下半身はびしょ濡れになって、靴の中までびしょ濡れになるのがそんなに時間はかかりませんでした。お昼ごろになるとズボンとかは乾いたけれど、靴の中の不快感は、結局ゴールの渋峠まで我慢しなければでした。

三壁山6時半通過。カモシカ平7時10分通過。ニッコウキスゲを期待してきましたが、今年は残念ながらたくさん咲かなかったようです。その代わり笹原の中にカモシカの獣道らしき痕を発見。

1965m峰、7時39分通過。1965m峰は山と高原地図や2万5千図で位置を確認できますが、トレイル上の標柱はオッタテ峰なので勘違いしないようにご注意ください。この前後では2019年秋の台風19号の倒木被害が生々しく残っていて、災害時の大自然の底知れぬパワーを感じることが出来ます。そして前方に大高山が見えてきました。

大高山2079m8時03分着、小休止。山頂から少し下り始めると、天狗平が眼下に眺められます。野反湖からカモシカ平、そしてこの天狗平の地形は、今はなき白砂火山の時代のあとに起こった野反湖断層と呼ばれる大きな地殻変動によってつくられたものだと、専門が地質の知り合いの方に教えてもらったことがあります。後日送ってもらった資料によれば、それは約700万年くらい前の話です。まったく気の遠くなるような時間軸ですが、この今ある山や森、湿原といった美しい風景が長い間かかってできたものだと想像すると、緑に覆われていて一見地味ですが地球が創り出した大自然の造形だと実感します。

稜線の登山道沿いでバイケイソウがたくさん咲いていました。五三郎小屋の前の水場にも一本ありました。途中、五三郎小屋でビバークしたという二人組とすれ違いました。夜半ずっと雨だったので、小屋の中にテント張ったそうです。「気味が悪いという噂が流されていますが?」と聞くと、屋根があるのは有難かったと話していました。

五三郎小屋のある水場入り口の標柱は熊にかじられて判読不能でした。現在地の把握を間違えないように注意が必要です。

小高山9時05分通過。小高山も熊にやられて判読難しいです。小高山の苔むした針葉樹の森を抜けると伸びやかな笹原がオッタテ峠へと続いていきます。オッタテ峠9時20分通過。オッタテの峰9時36分通過。ダン沢の頭10時7分着、小休止。

ダン沢の頭付近では雲が湧いて視界不良になりましたが、少し下ると深いガラン谷の彼方にゴールの横手山が姿を現しました。湯の沢の頭から赤石山までは二重山稜の地形になっていて、この辺りも複雑な地殻運動によってつくられた稜線なんだと想像できます。

この辺りの根曲竹は、登山道がなければ100m進むのにどれだけの時間がかかるのかわからないような強烈な太さです。湯の沢の頭の手前に小さなビバーク適地と湿地があって、ここだけほっと一息つける癒しの空間です。

そして、仙人池と呼ばれている池塘までくれば、赤石山はもうすぐそこです。赤石山11時50分着、大休止。先日のロケ以来の大沼池です。さすがに赤石山は志賀高原からの登山者が何組も登ってきます。今までの秘境感はどこかへ消えてしまいました。

山頂から横手山が眺められますが、まだまだゴールの渋峠の道のりは遠いです。午後12時10分出発。

赤石山から登山道の笹刈り整備は済んでいましたが、かなりバテてきていたのでここからは体力的につらい歩きでした。四十八池分岐午後1時30分通過。鉢山午後1時40分通過、小休止。草津峠午後2時通過。

横手山スキー場のゲレンデに出たのが午後2時40分。なんとか予定通りの時間でたどり着けそうです。ここまで来ると道路を走るバイクの音やリフトの放送などが賑やかに聞こえてきました。

横手山午後3時15分通過。そして予定通り迎えが待つ渋峠に午後3時30分とうちゃこ。Dエリアを縦走するなら、やっぱり渋峠から野反湖へ歩いたほうが楽だと実感した10時間でした。

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2021夏ぐんま県境稜線トレイルCエリア野反湖~三坂峠縦走トレ安全点検

白砂山山頂手前の稜線で美しい光景に出逢いました。下ばかり向いて歩いていたら気付かないですよ。真夏のギラギラ太陽の中で蛍みたいに光り輝いて乱舞するアキアカネです。野反湖午前5時スタート。白砂山午前7時半通過。

白砂山山頂を通過してアカネ平付近でソロの縦走者とすれ違いました。コバイケイソウの花が今年は当たり年のようで、この風景に出逢えてラッキーでした。

登山道の笹薮は少しかぶり気味に伸び初めているので、足元の見えにくいところは転倒や滑落に注意しながら歩きました。標高2033mの上の間山を8時20分通過。

上の間山山頂付近から白砂山へと続く美しい稜線を振り返ります。最近は野反湖から上の間山まで往復する強者登山者もいるようです。

上の間山から赤沢山、忠次郎山へと続く稜線です。下界からは遠すぎて近付けない白砂川源流の山々が稜線からは手に取るように眺めることが出来ます。

忠次郎山午前9時20分通過。忠次郎山山頂を過ぎるとすぐに上の倉山が眼前に聳えます。そして右の稜線を辿っていくとムジナ平避難小屋も小さく見えます。

ここはこの3月に苗場スキー場からスキーで偵察しました。

最高のBC日和に恵まれました。上の倉山山頂から平標~仙の倉山や越後の山々の展望です。

ムジナ平避難小屋方向からの上の倉山です。白砂川源流へ一本滑れそうなラインがありました。

ムジナ平避難小屋で小休止。午前10時半通過。野反湖からここまで5時間半のコースタイムでした。

笹平から標高がどんどん下がって下界のうだるような蒸し暑さを感じるようになってきました。熱中症にならないように、意識的に水分補給しながら歩きました。ムジナ平近くの水場は冷たくて美味しい水がふんだんに汲めましたからご安心ください。三坂峠通過午後12時半。迎えが待つ旧三国スキー場には午後1時到着。予定通りの行程で歩いてくることが出来ました。

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梅雨明け前のMTBガイド偵察2021

大きな栗の木が倒れてできた日当たりの良い道端に咲いていたオカトラノオ。丘虎の尾と書くんだそうですが、なるほど虎の尻尾ですね。イギリスではグースネックだそう。ところ変わればです。

このところ不安定な梅雨空が続いてなかなか乗れませんでしたが、久しぶりに思い切ってちょこっと周ってきました。この時期の森の木々や草花の勢いに圧倒されました。

今週末頃には梅雨明け宣言が出そうです。いよいよ2021夏本番です・・・

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日本で最も美しい村六合を巡るバス旅ガイド2021

かつて六合村だった時代、六合三景なんてキャッチフレーズが使われていたような憶えがあります。三景とは野反湖、芳ヶ平そして暮坂峠です。今日はそんな六合のもっとも美しい風景の場所を3箇所巡るバスツアーの現地ガイドをしてきました。そして、最初に訪れたのは芳ヶ平湿地群の登録地の一つチャツボミゴケ公園です。

午前10時に9名のゲストの皆さんとミートしてチャツボミゴケを見て回りました。数日前よりもさらに萌え立っていて、深緑の森の中でチャツボミゴケの蛍光グリーンが眩しいくらいの輝きを放っていました。

この場所は2年近くぶりに復活です!チャツボミゴケの生態は本当にまだまだ謎だらけです。

そして野反湖へバス移動。毎日梅雨空が続いていましたが、今日はどうやら天気に恵まれました。午後になっても雷雨の心配はなさそうで天気が持ちそうです。

天空の湖野反湖の草原ではいたるところでニッコウキスゲが咲き乱れていました。そして今一番見頃な場所へご案内。今年のニッコウキスゲは7月の4連休くらいまで楽しめそうです。そして、コマクサのお花畑にも。途中でたくさんのお花が見られて、ゲストの皆さんは大喜びでした。

最後に暮坂高原の山之上庭園を訪れました。ちょっと遅くなりましたが、花豆カレーのランチをおしゃれなカフェでご馳走になりました。カレーに花豆は合いますね、とても美味しかったです。

食後に30分くらいゲストさんたちと山之上庭園を散歩しました。暮坂高原は標高1000m前後の六合三景の中でもっとも人里っぽい場所ですが、若山牧水もたくさんの歌を遺したことからわかるように、自然豊かな里山の風景が楽しめます。

また山之上庭園の中には、中之条ビエンナーレの作家が造った彫刻も楽しむことが出来ます。

お休みどころのベンチもたくさん設置されていて、ゆっくり森の空気や花を楽しむには最高の庭園です。

山之上庭園で豪快に咲くエーデルワイスのお花畑を前にして、ゲストの皆さんは野反湖で見た清楚なウスユキソウの話題で盛り上がりましたが、こんなエピソードはきっと他所では体験できないことでしょう。

そしてこのコマクサは、どこで咲いているお花でしょう? そうなんです、先ほど見て来た野反湖のコマクサではなくて、今同時に咲いている山之上庭園のコマクサです・・・

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初夏の風が爽やかな芳ヶ平湿地群トレッキングガイド2021

七夕の日の芳ヶ平湿地群は初夏の風が爽やかなカラッとした晴天に恵まれました。展望台からはこれから目指す芳ヶ平湿原の様子が手に取るようにはっきりと眺められました。泥炭と豊富な水と生き生きとした緑が相互作用して造られた小さな箱庭の大自然です。

否、今も火山ガスをゴーゴーと生々しく噴出している活火山の草津白根山など特異な地形的要因や気候的要因からも複雑な影響を受けながら、湿原という一見とらえどころない微地形の姿を刻々と更新し続けています。今から1万4千年前に噴火した溶岩流の台地の上に出来たといわれている芳ヶ平湿地群の貴重な生態系の魅力を、ガイドすることを通してこれからもたくさんのゲストの方々に伝えていけたらと思います。

日本最高標高地点(ということは世界標高地点でもある。)の渋峠にある塔の池では、水芭蕉の柔らかい葉っぱのゆりかごの中でモリアオガエルのオタマジャクシが生まれます。芳ヶ平湿地群ではチャツボミゴケ公園までの標高差1000mにわたってこのモリアオガエルが見られるというのもなかなか興味深い自然の生態です。

2時間後、芳ヶ平湿原に降り立ちました。ワタスゲやたくさんの色とりどりのお花が僕たちを迎えてくれました。

梅雨の合間の晴れに恵まれました。初夏の爽やかな風がとても気持ち良かったです。

今日は夕方から芳ヶ平湿地群環境学習ガイドでの学校との打ち合わせが予定されていたので、大平湿原からは大急ぎで下山しました。チャツボミゴケ公園でもじっくりと下見しておきたかったのですが、ちょこっと寄り道しただけだったのが残念でした。

チャツボミゴケ公園のチャツボミゴケは、目の覚めるような蛍光グリーンの若葉に彩られています。こちらも毎日更新中です。

下山後はチャツボミゴケジェラートが汗ばんだ体を冷やしてくれてとっても美味しかったです。僕が食べたのは、花豆ベースにチャツボミゴケのトッピングです。ガイド日は8月に決まりました。とっても楽しみです。

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梅雨時期の雨の日は野反湖畔のお気軽散策がお薦め2021

野反湖東岸湖畔道の荷場の沢付近では、ヤグルマソウやモミジカラマツの花が見られました。荷場はニンバとかネンバとかいう発音だったようで、昔から秋山郷と六合村入山の里人がここでお互いの物資の交換をした場所だったことからそう呼ばれていたんだそうです。

草原のなかにちらほらと咲き始めたニッコウキスゲは、雨粒に濡れてとても綺麗に咲き誇っていました。じっと見ると一つ一つ表情が違って見えます。

八間山登山道を登ってすぐのガレ場ではコマクサがちょうど見頃の時期を迎えています。厳しい自然環境の中でたくましく息づいている姿に感動します。

野反湖西岸湖畔道のシラカバ渕付近は、太い岳樺やシナノキの深い森の中を歩きます。荘厳な雰囲気がして大好きな場所です。

そして森を抜けるとテンバのお花畑が天空の野反湖をバックに広がります。今はまだニッコウキスゲがちらほら先ですが、7月下旬頃のヤナギランの満開の頃は一番のお薦め時期です。

第2キャンプ場から湖畔に降りてみると、湿地にはヒオウギアヤメの群落が今まさに満開の見頃でした。ここではモウセンゴケも観察できて楽しい場所です。

八間山の茅ノ尾根登山道の途中にある小さな池塘では、モリアオガエルの卵も観察できました。クマザサに産み付けられていましたが、持ちこたえられるかな?

草の中にも産み付けられていましたよ。わかるかな。モリアオガエルの卵は、イノシシなんかも天敵なんだそうですが、いろんな天敵がこれから待っているんでしょうね。

いつ歩いても新しい発見の驚きがあります・・・

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ワタスゲが見頃な芳ヶ平湿原トレッキングガイド下見2021

日本最高標高地点の池で産卵活動が確認されているモリアオガエルは、ラムサール条約芳ヶ平湿地群の渋峠にある塔の池です。たくさんの卵が水芭蕉などの葉っぱの中に産み付けられていました。

芳ヶ平湿原へと降りていく登山道は、前日の雨でかなり水溜りが多いと予想していましたが、思ったほどではなく安心しました。でも当日の天気や前後の雨の量などが気になります。モミジカラマツはまだ蕾ばかりでした。花が楽しみです。

登山道沿いには、20日前のガイドの時に歩いたころよりもさらにたくさんの花が咲き誇っていました。雨露に濡れた姿はどれもひと際美しく輝いていました。

芳ヶ平湿地群で見られる花は、不思議と黄色い花が少ないようです。今回も黄色い花は見つけられませんでした。

ゴゼンタチバナにマイズルソウの花が割り込んでいました。そして白いイワカガミを見つけました。珍しいです。

こちらのワタスゲは花じゃないですよ。花の季節はとっくに終わりました。綿毛です。

芳ヶ平湿原の池塘でもモリアオガエルの卵が産みつけられているのをいくつも見つけられましたよ。

今日のワタスゲは雨露に濡れてしょんぼりしてました。でもこんな霧のかかった日の湿原歩きも趣がありますよ。ワタスゲの見頃は7月中旬くらいまでは大丈夫そうです・・・

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