
クロスカントリーに近いテレマークスキーは最先端のテレマークスキーの滑走性能と比べたら天と地の差があります。でもバックカントリーを始めたあの頃の楽しさが体に染みついていて、時々どうしても昔の道具で滑りたくなります。

GW過ぎの鳥海山の大斜面は、そんなノスタルジックなテレマーカーの想いをかなえてくれるお手柔らかな斜面がたくさんあります。

午前2時に自宅を出発して、ブルーライン鉾立口には午前9時到着。初日だからまずは久しぶりの鳥海山の様子をざっくりと偵察がてらです。

鳥海山は山のスケールがやっぱり違いますね。何度来ても新しい発見があります。年によっても時期によっても雪渓の残り方は大小様々に違います。こんなところで池塘があったっけ?花の時期になれば周りにどんな花が咲んだろう?でも雪渓が消えたら近づくことができなくなって確かめることができないのかもしれないし・・・

ところでブルーラインを車で登ってきた時の印象は意外と雪が少ないのかなと感じていました。でも長坂道尾根辺りまで来るといい感じで伏拝岳へと雪が繋がっているのがわかり、急にテンションが上がります。伏拝岳に後ろ髪をひかれつつ・・・

御浜小屋から日本海に向かって大斜面が広がっていて、今日はここを滑ることが大きな目的だったのでまずは一本。細板革靴の軽快だけどバランスとるのが難しいこの微妙なテレマークターンが、けっこう病みつきになる楽しさです。登り返して半ライスおかわりをしました。

雪渓の末端まで滑ったところから、飛島が眺められました。シーカヤックも漕ぎたくなります。

御浜小屋に登り返して鳥海湖へ。まだ湖は雪の下でした。でも雪が割れて湖に落ちたら大変なので湖畔をトレースします。蔵王の火口湖にバクカントリースキーヤーが滑りこんで溺死したという悲しいニュースを先日見たばかりです。

このときまた鳥海湖から蛇石流れに滑り込んで伏拝岳へと続く雪渓を登るのもいいなと思い付き悩みました。でも今日は道具がちょっと心配なので、扇子森往復くらいまでにすることにしました。

初日はこんなくらいで、久しぶりの鳥海山BCを存分に楽しませていただきました。

明日明後日の鳥海山BCにドキドキわくわく思いを馳せることにします。明日は祓川ルートを滑ることにします。

登りでは気が付かなかったのに、下山途中でシラネアオイの花を見つけました。