ラムサール芳ヶ平湿地群日誌May,28 2022

渋峠スキー場は大賑わいです。1987年公開の映画「私をスキーに連れてって」のロケ地だったところでしたが、今日はなんだか当時のスキーバブルだった頃の熱気が感じられます。土日はなんと早朝5時からの営業だそうで、午前9時過ぎにやってきたらもうすでに駐車場は満車状態でした。

そんな賑やかなスキー場を後にして、まだまだ残雪豊富な登山道を出発。滑り止めにピッケルを準備してきたのが正解です。下るに従い先ほどまでの喧騒はどこへやら。静かな雪渓歩きが続きます。

やがて雪渓が薄くなる箇所が出てきました。スノーブリッジの下を流れる雪解けの沢水の音もだんだん大きくなってきます。 だまし平までは地雷のように潜む雪渓踏み抜きという危険を避けて歩くような感じです。

でも標高が下がっていくので注意深く森の中の木々の様子を観察していくと面白いです。カラマツやオオカメノキ、ナナカマドがいよいよ芽吹き始めていたりして、冬から春への季節の進みを標高差で感じとることができるでしょう。

そして標高1900m付近ではようやくミネザクラの開花です。六合の山里の桜よりも一か月遅れです。

芳ヶ平湿原ではワタスゲの花がまだ見られましたが、日当たりのいいところではすでに白い綿毛に変わっていてこれから大きく成長していきそうです。

例年ワタスゲの見ごろは7月初旬前後です。今のところピンポイントで予想はつかないですが、天気の良い日に訪れると綿毛がふんわりと膨らんでいるワンダフルな光景が見られます。 そして風が吹くと綿毛が大きくなびいて、中には引きちぎれた綿毛が飛んでいく様子も観察できます。

池塘の中を覗くとクロサンショウウオの卵塊をいくつも発見。またたくさんのカエルが集まって繁殖活動の様子が見られる池塘もありました。どうやらアズマヒキガエルらしいです。カルガモの夫婦も見かけました。一見静まり返っているような芳ヶ平湿原ですが、様々な生命の躍動が始まっていることをひしひしと感じることができました。

木道散策後、今日も予約していた芳ヶ平ヒュッテのパスタランチをご馳走になってきました。

そして下山は、渋峠まで標高差350mの登りです。帰りも雪渓に潜む地雷を避けながらです。

渋峠~だまし平間の雪渓はまだ当分の間残っているでしょう。雪渓がなくなるまで、雪解け水が登山道を流れるので水たまりや小さな沢のような箇所もできやすいです。でもワタスゲが見頃になる7月になれば、いよいよ渋峠から芳ヶ平湿原へのトレッキングコースも実質的な山開きですね。

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