
昨年のエゾハルゼミの抜け殻をゲストさんが見つけてくれました。よくぞ風雨や吹雪に負けずに頑張っていましたね。もう数か月すればまたエゾハルゼミの合唱が賑やかな生気溢れる新緑のまぶしい季節です。

今回は観光協会からの依頼で芳ヶ平ヒュッテ1泊スノーシューツアーでした。2日間ともポカポカ陽気の最高の青空に恵まれたおかげで、ゆっくりと芳ヶ平湿地群の大自然の魅力をガイドすることができました。

午前中早い時間は堅雪で歩きやすかったのですが、春霞の白砂山が望めるようになる頃は雪が腐り始めて足も重くなります。

午後2時半過ぎ、歩き始めて6時間、やがてヒュッテの赤い屋根が間近に現れたときは、ようやく着いたとゲストの皆さんから笑顔が満ち溢れていました。

夜は皆さんお疲れで、午後8時には就寝。翌朝夜明け前に月明りで明るい芳ヶ平湿原を散策してご来光を取材です。

やがて東の空が焼けてきました。夏の間は歩けない湿原の奥へとガイドしました。

昨夜ヒュッテのご主人がみんなに見せてくれた辻まことの絵本のことを思い出しました。辻まことは芳ヶ平の風景をこよなく愛していたようで、確か芳ヶ平湿原のどこか小高い奥まった森の中に秘密の小屋を建てたいと空想する文章を残しています。そんな場所を探しながら、湿原を彷徨うように歩いてみました。

やがて黄金の時間が訪れました。芳ヶ平湿原のもっとも荘厳な時間は長いようであっという間に終わりましたが、大地と森と空気とそして太陽から元気がたくさんもらえたような素晴らしいひとときでした。

2日目の下山は、ヒュッテを朝9時に出発。いつものように山小屋のスタッフの皆さんが私たちの姿が見えなくなるまで見送ってくれました。今日もポカポカ陽気な最高の青空です。

昨日頑張ってハイクアップしたオムスビ山も尻セードを交えて楽しく下ります。

平兵衛池でちょうどお昼になり、凍った池のほとりでゆっくり休みました。

ゴリラ岩にも逢えました。見えますか? ゴールに近付くにつれて雪はグサグサに腐り、スノーシューでもズボッと潜ることも増えて、ゲストの皆さんも頑張りました。
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