11月の八間山トレッキングガイド

今年は高い山ではすでに3度の雪が降っていて、八間山登山道でも日陰には融けずにまだ雪が残っていました。岩菅の前宮まで登ってくると、三壁山と高沢山の稜線から白化粧した岩菅山がちょこんと頭を出していました。

イカ岩の頭には、誰かがつくった雪ダルマが残されていました。今年初めての雪山を楽しんでいる登山者の様子が頭に浮かぶようです。それに反して、何日も融けずに持ちこたえて踏ん張っているユーモラスな表情は、私たちの登りの苦労を癒やしてもくれます。

イカ岩の頭から少し下ると最後の頑張りどころとなる笹原の大斜面です。高度を上げるにしたがい立ち止まって振り返れば、浅間連峰から榛名山を背景に吾妻谷の大パノラマが眼下に広がっていきます。戦国時代に真田氏が活躍した歴史の大舞台です。

今日はゲストさんにとってリハビリ登山です。久しぶりに登山をするということで、今日は明日の白砂山に備えて軽めのコースで偵察も兼ねました。八間山山頂からの白砂山は、見た感じ雪はかなり融けて無くなっていますが、日陰の場所にはけっこう残っているはずです。明日歩くのがますます楽しみになりました。

当初八間山から茅野尾根コースで下山する計画でしたが、無理せず富士見峠に戻りました。その代わりに軽く弁天山を周るコースを最後に歩きました。あまり知られていませんが、弁天山からの野反湖はカッコいい形なんです。さらに根広禿を通り過ぎて押出三叉路から西湖畔道へ下る道も穴場コースです。

今日は山ガールに人気の山岳雑誌の取材グループの方たちと八間山でお逢いしました。野反湖や八間山がどんなふうに紹介されるかとても楽しみです。