今年は丙午ですが、2002年は壬午(みずのえうま)の年だったようです。ちょうど24年前の記録です。
2002年1月初旬

この冬一番の大寒波が正月にやってきた。今回、寒波が過ぎ去ったあとの好天を利用して、上信国境の秘峰大高山へ日帰り登山を試みた。登山口を8時過ぎに出発。新雪は脛までのラッセルだ。うろこ板なので、馬止めまではシールを貼らない。この冬一番の大寒波というと、昨年はたしか正月明けだった。その時は寒波の最中で、途中テントで1泊しながら渋峠までラッセル10時間のほろ苦い思い出がある。一応ザックにはビバークが出来るように、ツェルトやコンロ、上下のダウンウエアを偲ばせてきた。
馬止めまで1時間強かかった。馬止めでシールを貼り、急な斜面の登りにかかる。膝までのラッセルに喘ぐ。鷹巣尾根に這い上がり、適当なところからバレンタイン尾根ルートにはいる。遅々とした歩みに反して、時間がたつのがやけに早く感じて焦り気味になる。左に一つ石ボウルを仰ぎ見て、今日はこの辺で一滑りして終わりにしようかなんて思い悩むが、新年早々それでは優柔不断すぎる。昼近くなってくると、陽の光で雪も湿り始めてラッセルが一段と辛くなる。大岩の下を巻くところで、込み入った樹林とブッシュに苦しめられた。ようやくミドノ沢の源頭に辿り着いた時には12時をまわっていた。

バレンタイン尾根から天狗平を目指す。途中、灌木の根本から兎が飛び出した。白銀の世界なのに、兎は茶色毛だった。以前猟師に聞いたことがあるが、白毛にならない兎もいるようだ。バレンタイン尾根から天狗平の景色が突然広がる。この瞬間がたまらない。ようやく大高山を間近に望むことができるようになる。しかし、ここからもラッセルの苦労がまだまだ待っている。すでに1時を過ぎていたので、2時半に山頂に着けばいいだろうと予想する。予想通りであれば何とか今日中に下山できそうだ。

雪原の天狗平を横断して、大高山への登りにかかる。場所によっては膝上までのラッセルで、苦しさの極みだ。急傾斜はとても登れそうにないので、なるべく楽なルートを慎重に選びながら進む。頭上を通り過ぎる雲の層も少しずつ厚くなり、小雪がちらつきはじめた。

山頂直下には、セッピのできる急傾斜の片斜面があるので、うまく山頂にはい上がれるか心配だった。しかし、セッピは発達してなくて、いつもよりずっと緩やかな斜面だったので驚いた。わりあい楽に通過して、念願の山頂に立った。たった一人の実働6時間半のラッセルだった。腰が痛~い。
3時に山頂を辞した。部分的にちょっとした登り返しに手間取るところがあったが、深雪滑降を一人占めで楽しんだ。馬止めから開善学校までの林道は、あまりスキーが滑らず1日の疲れがどっと押し寄せてきた。5時前に開善学校に辿り着いた。登り6時間半下り2時間弱、記念すべき新年の充実した山行であった。

こちらは、ずっと最近の2018年3月の大高山BCの様子です。
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