
スノーシューハイキングでは、ミズナラの木の樹上に残された熊棚などをゲストの皆さんに案内して、芳ヶ平湿地群の野生動物や生態系について興味をもってもらいます。昨秋は全国のドングリが不作で、人間社会と熊との軋轢が大きな社会問題となりました。

そんなわけで今年のスノーシューハイキングでは新しい熊棚は見つからないと思っていたら、なんといたるところで発見です。それらはミズナラではなくて、ミズブサの木の樹上でした。木に近付いてみると、昨秋らしき爪痕が生々しく刻まれていました。

ミズブサの木は地元入山の人が使うローカルネームで、一般的にはミズキのことです。6月頃白い綺麗な花を咲かせたときだけ目を引いて存在を示してくれるような、その他の季節はいたって地味な木です。ただ材は柔らかくて加工しやすいので、地元入山でも木工などに重宝されてきたようです。秋になると実は黒く熟し、これを熊はドングリの代わりに盛んに食べていたようです。

秋の頃は周りの木々には葉がたくさん生い茂っているので、近くにいる人間には熊が樹上でミズブサの実を食べてるのはわからないのかもしれません。

もしくは夜間や早朝など、人間が周りにいないことを確認して樹上に登っているのかもしれません。そう考えると、芳ヶ平湿地群のチャツボミゴケ公園ではクマと人間の遭遇事故はなかったので、上手に共生することができていたのかもしれません。

ドングリがお腹いっぱい食べられなかった熊たちのたくましい姿を、リアルに想像することができます・・・
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