万太郎山BC2013-4-5

戦前の山スキーの記録を調べて、そのルートで山を滑ってみたのが万太郎山です。昭和5年3月25日というと上越線が全通する1年前で、清水トンネルが建設中だった様子なども記されていて興味深いです。

2週間前、平標山西ゼンを滑った時に下山ルートだった毛渡沢が今日は入山ルートです。群大ヒュッテ付近で仙の倉沢を分け、さらに毛渡沢を詰めると大デブリの末端に出ました。雪塊を押し流してきたそのパワーに圧倒されます。ここまで厚い雲に覆われていまいちの天気だったので、もうちょっと先に進んでお昼を食べたら下山かなという気分でした。

ところが、お昼中にガスが切れて青空が顔を出し始めました。挙句万太郎山の山頂が手招きまでしています。今から往復するのはぎりぎりの時間だけども、行くしかないでしょう。テドイノマチ沢とオキイノマチ沢との間の尾根に取りついて、標高1954mの山頂まで標高差約900mの登りをひたすら頑張るだけです。

大笹台という広い台地からスキー向きのスロープが山頂直下まで続いています。高度が上がるにつれて景色が広がっていきます。エビス大黒の頭から仙の倉山へと続く稜線が絶景です。

さらに向こうには神楽峰から苗場山の稜線が眺められました。

山頂直下は前日の吹雪でハイマツのシュカブラが見事でした。

シール登行はあきらめスキーはデポしようかと一瞬考えましたが、帰りに探さなければならなくなる心配もあったので、シートラでハイクアップです。

午後3時、予定より早く山頂到着です。谷川岳の稜線も斜光を浴びて綺麗に眺められました。後続の仲間を待ちながらゆっくり展望を楽しみました。

下山はスキーですからあっという間です。ハイマツのシュカブラ下から大きなテレマークターンを描いて大笹台まで夢心地です。

仲間も後ろから楽しそうに滑ってきます。

毛渡沢もスキーが滑り、暗くなる前に土樽まで下りて来れました。

振り返ると先ほどまでそこにいた万太郎山が微笑んでいるかのようにそびえていました。

昭和5年3月25日に万太郎山にスキー登山した人たちは、地元の案内人2人とともに日帰りしました。ただその日は毛渡沢に幕営して翌日仙の倉山のシッケイ沢を楽しんだようです。


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