
昨日は冷たい北風が吹き荒れたようです。風が当たったところはカチカチのクラストで最悪のコンディションでしたが、ところどころに柔らかいパウダースノーが吹き溜まっていました。例年ならブレイカブルクラストや縦溝に悩まされることもありますが、今年はまだ雨が降っていないので大丈夫です。バックカントリースキーヤーは、このような様々な雪質に遭う中で、冬から春へと移り過ぎていく季節を敏感に感じ取ります。

お昼ちょうどに渋峠ホテルでランチ休憩しました。暖炉には岳樺の太い薪が赤々と燃やされていました。ゲストさんはノンアルコールビールの一杯にとっても満足そうです。渋峠ホテルのお話では、昨日岩菅山方面でバックカントリーの外国人が帰ってこないという遭難があったそうです。でも山中で一夜を過ごして先ほど無事救助されたとの連絡が入ったそうで安心しました。

今日はクラシックルートを滑って芳ヶ平へ降りました。樹林コースなのでフカフカのパウダーを期待しましたが、ここも吹き曝しの斜面はガチガチのクラストで快適とまではいかずです。それでもいつもと違う景色が見られて、山旅気分を楽しみました。

少し雲が出てきました。湯釜方向からの火山ガスの音がいつもより静かに響いています。初夏の頃に白い花が眩しいオオカメノキも、新緑の春に向けて冬芽がまた少し膨らんできているように感じました。

標高1800mの芳ヶ平からさらに標高を落とすと、アイスバーンな斜面の表面は緩んで春のザラメのようになりました。さらに吹き溜まりには柔らかいパウダースノーも腐らずに残っていたりして、これが今日の予期せぬ最高の一本でした。

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