2007津軽~下北海旅3九艘泊~仏ヶ浦~福浦

手動の豆挽き器を持ってきた。あんまり気持ちいい朝だったのでのんびりコーヒータイム。美味~い。朝飯はカヤックで適当に摂るとして、早々にキャンプを撤収して出航する。

今夜のビールを補給するために、九艘泊の港に戻る。確か集落に1軒しかなかった酒屋兼雑貨屋が、なんと廃業していた。さっきすれ違ったお婆さんが、「な~んもねえよ~。」と言っていた訳がわかった。なんにも買うことが出来ず出航する。

魚釣りかと思えばそうではない。早朝、キャンプの前を通り過ぎていったおじさんである。けっこう多いのだ、タコ採ってる人。タコ採りに夢中になっている漁師さんも何人もいたほどだ。長い棒に赤い布を付けてヒラヒラやると、タコが誘き出されるようだ。ひっそり近付くと、タコをゲットしたおじさんは、吸盤が腕にからみついたタコと格闘していた・・・

のんびり平和な航海を続けていると、時々海面が騒ぎ出す。慌ててソフトルアーを投げ込むと、ブリの小さいのが食いついた。小さいといってもイナダ級ですごい引き。もう少しのところで、ハリス切れ!津軽海峡はクロマグロが有名だけれど、ブリもすごいのだ。

水上勉の飢餓海峡は、まったくのフィクションだけど、手こぎ船で殺人を犯しながら函館からこの下北まで漕ぎ着いた。さらに証拠隠滅のため船まで焼いてしまう主人公の破天荒さに圧倒された。今日はほんとうに静かな海だけれど、人を拒むかのようなこの荒々しい大自然は、常識にとらわれないインスピレーションを小説家に授けたに違いない。

途中で上陸して朝食兼昼飯のラーメンにした。カヤックから飛び込んでシュノーケリング。魚が多い。キャンプできる浜は結構あったが、ビールが無いのが寂しくて、今夜は宿に泊まることにした。牛滝の宿には断られたが、福浦では泊まることが出来た。

福浦という名前通り、食べ切れないほどの御馳走が出た・・・

津軽~下北海旅2007 プロローグ


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