GRT野反~三坂峠縦走2026-8-24

白砂山稜線の中でもっとも美しい自然が残されている区間。ハイマツやシャクナゲ、ツツジ類のジャングルを漕ぎ進みます。これらは極限環境の中を生き抜いている風衝矮性低木たちです。

進むべきルートが示されているだけでもふつうの登山者にとっては天国です。登山道がなかった開拓時代こそ、この藪の海を進むことに登山の醍醐味が味わえたのではないでしょうか。雪融け後のシャクナゲが咲く新緑の頃も素晴らしいですが、これからツツジ類が紅葉する9月下旬頃にもまた訪れてみたいです。

今は簡単に誰もが白砂山山頂に立つことが出来ます。野反湖からの登山道がなかった時代は、三国境でもある白砂山は里から遠い山だったことが想像できます。

今日は平日でもあり誰も登ってきません。山頂からの景色をしばらく眺めてから先へと急ぎます。

7月に歩いた時はコバイケイソウの花があちこちに咲き乱れていました。今は種をたわわに実らせていました。

猟師の尾根の頭を過ぎると、上の間山へと続く美しい稜線の景色が開けます。

群馬県側のガレ場ではイワショウブの群落がちょうど見頃でした。

芳ヶ平湿原で見られるイワショウブがこのような地形の場所で咲いているのは興味深いことです。かつては湿地帯だった名残なのでしょうか。

上の間山に立つと今度は忠次郎山へと続く稜線トレイルの山並みの風景が迫力あります。上の間山は新潟県側の清津川源流の山でもあり、下流方向に苗場山を眺めることも出来ます。

そして右の群馬側は、いよいよこれから大黒の頭まで、白砂川源流の山々がパノラマのように眺められる稜線漫歩の始まりです。

大黒の頭からの笹原の急斜面を下りながら、歩いて来た稜線トレイルの峰を振り返ります。

ムジナ平避難小屋にちょうどお昼頃に到着できました。少し蒸し暑くなってきました。雷雨が心配になってきます。ラジオの天気予報では群馬北部は夕方から夜にかけて雷雨がありそうとのことで安心。

避難小屋から先にある笹清水の水場に寄ってみました。ここの水はとても冷たくて美味しい湧水です。

十分に喉を潤すと、また力が不思議と湧いてきます。セバトノ頭から笹平へと笹が生茂った道を掻き分けて進みました。

笹平から振り返ると、たどってきた稜線トレイルの峰がいつの間にか遠のいているのにびっくりします。なんとなく湧き起こってくる達成感こそ縦走登山の魅力かもしれません。


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