秋の黒部源流の山々を歩く3黒部五郎岳

4日目 黒部五郎小舎~黒部五郎岳~北ノ俣岳~太郎平小屋~折立

番人の方はすでに山を下りてしまったようで、無人の黒部五郎小舎で静かな朝を迎えた。

今日も最高の秋晴れに恵まれそうだ。

やがてモルゲンロート色に輝き始めた黒部五郎岳を眺めながら、朝食と撤収を済ませて出発した。

黒部五郎小舎は2003年GWに太郎平小屋から双六小屋へとスキー縦走した時と、2012年夏に雲ノ平キャンプ場から太郎平キャンプ場まで縦走した時の2度、素通りしてしまったので気になっていた。小舎は冬季閉鎖されてしまっていたけれど、ゆっくり滞在できたのは良かった。

紅葉シーズンが過ぎた冬枯れの五郎カールを歩く。

一昨日の夜半に降った雪が融けて氷になっているところが出てきた。

2003年の時は、この五郎カールを黒部源流目指してスキーで気持ちよく滑ったことが想い出される。その向こうには、鷲羽岳とワリモ岳が黒部源流の盟主として鎮座していた。

カールを登り切りカール縁に立つと、雪世界だった。一昨日の雪がここではまだ融けずにそのまま残っていたようだ。

黒部五郎岳山頂に立つ。

360度の大展望を眺めながらゆっくり過ごした。

黒部五郎岳からの下山は心配するほどではなくて、アイゼンなど滑り止めがなくても大丈夫だった。ここから太郎平小屋までの稜線はウロコスキーで勝手知ったるエリアだ。スキーでなく登山道を歩くということで、雪のない稜線の景色が新鮮で楽しい。

見覚えのある北ノ俣岳のケルンは懐かしい。

雪のある時期なら、ここから太郎平小屋までスキーで楽々なんだけど、歩きは下りベースと言えどもまだまだ1時間半はかかる。でも太郎山周辺の池塘が点在する湿原の風景に癒される。

無事に太郎平小屋に戻ってきた。3日前は小屋締めの準備をしていた小屋も、すでに冬季閉鎖して皆さん下山したようだ。すっかり静まり返っていた。

たった4日間の山旅だったけれど、途中登山者には誰一人出逢わない静かな黒部源流を楽しめました。


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