今年も利尻テレマーカーの友人からウニが届いた。さっそく夕食は、特上ウニ丼に舌鼓を打った。15年前のちょうど今頃、利尻岳に登頂したことを思い出します。

2011年9月12日、礼文岳からの利尻岳。8月28日に群馬の自宅を出発。家内の伴走車でのサポートのおかげで、自転車のペダルを漕いで稚内までやって来た。昨日フェリーで礼文に渡り、今日利尻島に渡って、明日利尻岳に登る予定である。
9月13日 利尻島鴛泊港マリンホテル~利尻山頂~鴛泊港マリンホテル~発電所~鴛泊港マリンホテル

ホテルの朝食はバイキングではなくて、利尻の海の幸づくしの心のこもった和食だった。たぶん利尻山に調子よく登って下りて来れたのもこの朝食のおかげだったに違いない。何しろ標高差1700m強の登山である。標高差を意識すると、
ちょっと心配になってくる。

午前7時10分過ぎ、自転車で鴛泊港にある海抜0mのマリンホテルを出発。途中コンビニによって行動食を買い物し、利尻山登山口までヒルクライム。スキーで歩いた時はあまり感じなかったけど、自転車だと結構な上り坂である。登山口の駐車場には登山者の他府県ナンバーやレンタカーが数台。私達も隅っこに自転車を駐輪していよいよ歩き。

登山口のそばのキャンプ場では大規模な改修工事が行われていた。キャンプ場脇には仮説のトイレが設置されていて、ここから先は携帯トイレのお世話にならないといけない。あと植物などの外来種を防ぐために登山靴の靴底を洗う設備もあり、利尻の自然を守るために様々な取り組みが行われている。最北の名峰に登るためにはいろいろなルールを守らなければいけないのだ。

蝦夷松や椴松、岳樺の樹林帯の登山道をしばらく進む。甘露泉水を過ぎ徐々に高度を上げていくと勾配もきつくなり、やがて大木もなくなって這松帯となる。本州の山では考えられない低い標高であるが、北の最果ての山はそれだけ冬の気象条件が厳しいということである。4合目で山ガール2人組を追い越す。ところどころパノラマの広がるところもあるが、大半は這松帯の深い森の中の急な登り坂の道である。

長官山の先の1250mの小ピークは、この4月にスキーで来たところ。白一色だった景色が懐かしい。ここから雄忠志内方面に気持ちよさそうなスロープが広がっていて、2度滑って遊んだ。

そして、反対側の沓形方面、オビヤタンナイ沢川を豪快に滑り下りた。雪がない風景からも、雪が積もったらやっぱり良さそうに思える斜面なのでどちらも納得である。

避難小屋を過ぎて、登りはさらにきつくなる。おまけに地盤ももろく崩れやすくて歩きにくい。

ここで旭川の男性登山者2人を追い越す。この辺りまでもところどころで登山道の改修工事をしていたけど、山頂直下でも工事をしている人が2人いてびっくり。登ってくるだけでもかなりの体力と時間を消耗しなければいけないというのに!ひょっとしたら8合目の避難小屋で寝泊まりしているのだろうか。

ハイシーズンには行列が出来るほどのたくさんの登山者がやってくる利尻岳。登山道には相当なダメージがあるようだ。この大規模な登山道の改修工事は、烈風吹きすさぶ厳しい自然環境などにも適応できるよう、最新の工夫が考えられていて感心する。が、それでも、あまりにも厳しすぎる利尻山頂付近ではどこまで耐えられるのかと感じる。

午前11時半過ぎ、念願の利尻山頂到着。すでに数組のパーティーが登頂していた。

時々湧いては消えるようにガスが流れていたけど、山頂は無風で温かい。9月といえども風があれば利尻山頂はきっと寒いと防寒具まで担いできたけど、下からずっと長袖のアンダーウエアのままでまったく平気である。こんなに恵まれたコンディションの日はないに違いないだろう。360度の大パノラマを楽しみながら、ゆっくり昼食休憩。

南峰の先には遠く北海道もよく見える。天塩山地から暑寒別岳にかけて長い山並が続いている。反対側には礼文島が利尻ブルーの海に浮かんでいる。

そして、雄忠志内方面のパノラマ。この足下のルンゼを滑り降りる冒険スキーヤーがいるらしい。下がどうなっているか見えないのだ!1時間近く山頂にいただろうか、あまりにも心地よくてのんびりし過ぎてしまった。気が付くと私達の他に後から着いた男性2人組だけになっていて、賑やかだった山頂はいつの間にかひっそりとした雰囲気。

下りはほぼノンストップ。早朝先行していた登山者をみんな追い抜いて、3時過ぎに登山口に。そして自転車に跨り、途中コンビニに寄り道して海抜0mの鴛泊港マリンホテルに午後3時半着。群馬から利尻山頂まで人力移動の旅はなかなかやり甲斐があった!

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