棚から1枚アウトドア野郎のLPジャズ旅
いったいどんなレコードが何枚あるのか正確に整理していくことにしました。レコード棚の隅から1枚ずつランダムに聞いていきます。3段びっしり詰まった棚の一番下の棚の左隅からまずは一枚引いてみました。記念すべき第1回は、なんとジョンコルトレーンの名盤が出ました。このレコードは10代の後半に買ったものだと思いますが、いつ買ったのかは思い出せません。マルウオルドロンのソウルアイズを演奏していることに惹かれて購入したような記憶があります。アウトドアな目線からだと、3曲目のジインチワームは尺取り虫というユーモラスな動きをする虫をイメージした曲に注目です。他にも同タイトル名のレコードがありますが、マッコイ、エルビン、ギャリソンとの黄金のカルテットデビュー盤ということでタイトル名がコルトレーンとなったらしいです。1962年録音とは、私が生まれた年のものというのも感慨深いレコードです。ソウルアイズを聴いている途中で、マッコイタイナーのピアノトリオが聴きたくなりました。コルトレーンカルテットとはちがうピアノ演奏はどんなのかなと思い、CD版のリーチングフォースをかけてみました。素晴らしい。ドラムがロイヘインズ、ベースがヘンリーグライムスで、特にベースのヘンリーグライムスはフリージャズで知られていますが、新しさも感じられる正統派のピアノトリオでした。リーチングフォースも1962年の録音なのも興味深かったです。ライナーノーツは先日訃報があったばかりの明田川荘之氏。こちらもとても同感できる明田川氏らしい面白い批評でした。
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