トレッキングコース探査・有笠山2024-5-18

良い天気が続くので、昨日の吾儒山~薬師岳に続いて今日は有笠山へ。午後は昨日の調査やさらに岩櫃山調査でも不十分で気になっていたところの確認です。 有笠山は30年くらい前に数度登ったきりで久しぶりです。いつの間にか今ではフリークライミングの山として全国的にも有名なようで、遠く離れた他府県ナンバーの車はだいたいクライマーたちのようです。 西登山口から樹林の中を登山ルートらしき踏み跡と古いピンクテープを探しながら登っていきます。踏み跡が錯綜しているところや薄くなっているところは登山道がはっきりしていなくて、ちょっと迷いやすいところもあります。案内板も朽ちてしまったものばかりで頼りにはなりません。 森の奥からクライミングをしている人たちの話し声が聞こえてきます。登山道奥の駐車場に何台も車が停まっていましたが、みんなクライマーの車だったようです。 東登山道からの合流地点から少し登ったところに、新しい山名標識が設置されていました。この先のハシゴと鎖場の通過が危険だから山頂には担いで登れないのは当然でしょう。 この危険個所を通過すればもう特に肝を冷やすところはないです。岩崖に付けられた細道を反時計回りに巻くように登っていけば山頂です。途中で景色が開ける展望岩があって、昨日登った吾儒山や薬師岳も眺められました。向こうの山頂からは樹林が濃くて見えなかったはずです。 下を覗くと新緑の森が鮮やかで目に眩しいです。くらくらしそう。 山頂からはまったく展望なしなのが残念です。 登頂後いったん西登山口に下山して、今度は東口の登山口からのコースも調査してみました。 東登山口からのコース上には、自然の要塞のような岩壁が立ちはだかっていました。ここには縄文人の住居跡と言われている遺跡があります。 最近はヤマビル被害があるそうですが、今回は晴れて乾燥してたからでしょうか、まったくヤマビルを見ることもないし被害もなかったです。有笠山は群馬百名山の一つです。

トレッキングコース探査・吾儒山~薬師岳2024-5-17

一昨日の岩櫃山山頂から眺められたお隣の山、吾儒山と薬師岳に登ってきました。 地図を見るとルートがわかりやすそうです。でも実際は分岐点がわかりにくくて、初めての登山者はコースの目印である古いピンクテープを見つけながら歩かないと道迷いしそうな感じでした。 全国的に有名で登山道がしっかり整備されていた一昨日の岩櫃山とは違って、登山ルートがはっきりしない低山の代表みたいなコースです。 しかしながら新緑に彩られた尾根道が主体のコースは、静かな山歩きが十分に楽しめました。ヤマツツジが少しまだ見られましたが、トウゴクミツバツツジは終わっていました。あと1~2週間早い時期に歩くのがベストシーズンでしょう。 山頂手前で中之条町側からの登山道コースと出合います。山頂からは中之条盆地の家並みが眼下に広がりました。 2020年の11月の終わり頃、中之条町側の登山道で吾儒山に登ったことがありました。今回これで両方向から登れたので、ようやくこの山の全貌が把握できたように感じました。 今度は薬師岳に向かいます。送電線の鉄塔の下を通過します。 この鉄塔から右へ林道に降りていくコースも登山マップに書かれていますが、案内板等ないので初めての人は知らずに通過してしまいます。 中之条町側のコースにある奥の院です。2020年11月下旬の頃に歩いた時のものです。 いったん林道峠に降りて向かい側の薬師岳へのコースに入ります。 薬師岳は標高1000mに満たない山なので、山頂まで上り下りの多いコースです。最近営林署が境界標の整備をしたようでピンクテープの目印とともに山頂までわかりやすく導いてくれました。 山頂からはかすかに白砂山が垣間見えただけで、樹林に囲まれて展望はほとんどありませんでした。 薬師岳のコースも気持ちいい新緑の森の中を歩けました。林道峠から林道を30分ほど歩いて、登ってきた岩島側からの吾儒山登山口のコースに戻れました。

トレッキングコース探査・岩櫃山2024-5-14

5月の透き通るような青空と新緑に彩られた岩櫃山を歩いてきました。2年前に登った時は、郷原側の古谷登山口から密岩通りで山頂に登り赤岩通りで下山しました。 今回は原町側の平沢登山口から尾根通りを歩いて赤岩通分岐から十二様通りでいったん赤岩登山口に下山。そこから密岩登山口に周り、密岩通りを登ってようやく岩櫃山山頂へ。下山は沢通りで平沢登山口へ戻りました。 岩櫃山は大まかに5つの登山コースがあって、初めての人はどのコースで登ったらいいかちょっと戸惑ってしまうでしょう。二つの登山口には登山案内所があって、岩櫃山の登山マップも無料で配布しているので安心です。 登山道も大変よく整備されていて、道迷いしないように案内板も親切すぎるほど設置されていて、とても歩きやすかったです。 新録の森の林床ではひっそりとササバギンランの小さな白い花が輝いていました。山頂近くの日当たりのいいい断崖で、ニッコウキスゲの黄色い花が一輪咲いているのには驚きました。 山頂からは360度の絶景です。今日は富士山はわかりませんでしたが、赤城、榛名、妙義の上毛三山が眺められました。 吾妻谷も眼下に一望です。戦国時代の武士たちがここから眺めた浅間山は、江戸時代の大噴火の前だから違った形をしていたかもですね。 今日は平日とあってか山頂付近で1グループだけしかすれ違わなくて、とても静かな山歩きが楽しめました。 山麓にはもう一つ平沢登山口と古谷登山口を結んでいる真田道という登山道コースがあって、こちらも登山者の中で利用する人がいるようです。険しい岩山ですが難易度的に分けられた登山道が選べるので、登山者の体力やその日の天候に応じて何通りにも登山コースがアレンジして登れる山です。

鳥海山BC2024-5-11鉾立口リベンジ

一昨日ホワイトアウトで彷徨った鉾立口からのコースにリベンジ。実は昨シーズンの滑り納めも鉾立口を選んでいて、その時もホワイトアウトで途中撤退しています。今日も晴れそうなので午前中だけでも御浜小屋下の大斜面を気持ち良く滑れたらとやってきました。 一昨日彷徨ったコースは、残雪がところどころ切れていてまったく迷路のようです。今日はシートラで石畳の登山道歩きが約1㎞ありますが、迷う心配もない登山コースを選びました。 御浜小屋まで途中何度か雪が切れていて登山道歩きがありました。この時期としてはやはり残雪が少ないことを実感しました。昨日ほどではなくても今日もまだ風が残っていました。風が強く当たりますが、鳥海湖へ滑り込む斜面がとても楽しそうなので、さっそく軽く一本滑ります。 ウロコスキーの機動力でサクサク登り返して南面へ。緩やかな大斜面が日本海に向かって広がっています。 あとはもうテレマークターンに気持ちよく身を任せて、自由自在にシュプールを描くだけです。 滑った分だけ登り返さなければいけないのですが、そんなことは考えないようにしましょう! 登り返しは御浜小屋に戻るのではなく、右の雪切れした雪渓を目指します。その雪渓からも一本滑りが楽しめました。そしてまた右の登雪切れした雪渓に登り返すと、なんとスキーを脱がないで登ってきたコース沿いに滑って帰ることが出来ました。迷路のような残雪の中のルートファインディングも晴れなければできない芸当です。 鳥海ブルーラインは午前8時開門なので、それからスタートした登山者やスキーヤーが続々と登って来られるのとすれ違いました。 雪融け後の登山道沿いにはショウジョウバカマがたくさん咲いていました。ナエバキスミレはまだほんの少し咲き始めたばかり。そしてオオカメノキの白い花はこれからあちこち満開になりそうな様子です。

鳥海山BC2024-5-10祓川口

夜半、風が急に強まりましたが、満天の星空が綺麗でした。やがて鳥海山が朝日を浴びて輝き始めます。 天気は雲一つない晴れですが、風が強い一日になりそうで山の天気予報では登山指数がCレベルです。登山口でさえこの風の強さですから、山頂は爆風かも。気温がそれほど低くないので、様子を見ながらとりあえず出発です。 厄介な突風は標高を上げるごとに強くなり、バランスが悪いと転倒しそうになります。次第に耐風姿勢をして風が弱まるのを待つ時間も多くなります。山頂直下までカリカリのアイスバーンになるほどでもなかったので、無事に七高山山頂までシール登行できました。スキーアイゼンは最後の直下の大斜面下部から装着。 山頂は爆風とまではいかないまでも風が強くて休めないので、さっさと滑降準備に。 たぶん時々突風にあおられながらも、次第に雪も緩んで最高に気持ちいいザラメの大斜面滑降が楽しめました。 昨日は風のない穏やかな天気でしたがホワイトアウトでまったく景色が楽しめませんでした。今日は素晴らしい絶景を楽しむことが出来ましたが、突風に悩まされました。 今回の雪質はスキーがよく滑って楽しめました。小さなクラックはいくつかありましたが、まだそれほど大きなものはなかったので安心でした。大きなクラックが出来ないのは積雪量が少ないからでしょうか。 午後を周って風も少し弱まってきているようです。今日は平日ですが、まだまだたくさんのスキーヤーや登山者が山頂目指して登っていきました。 山麓では田植えの準備が始めっていました。水田に逆さ鳥海が映っていました。今日のバックカントリーの余韻に浸りながら、明日からの天気予報が気になります。

鳥海山BC2024-5-9鉾立口

早朝の山居倉庫を散歩しました。霧雨の中の新緑がまだ人影のない静かな時間に楽しめました。藤の花も咲いていてとても綺麗でした。 最上川を往来した古い川船は、おしんが奉公に出された時のシーンを想い出します。 その後、酒田港で朝食。朝見てきた府屋海岸の日本海は荒れ狂っていたから、今日の飛島汽船は欠航間違いないでしょう。 午前8時の鳥海ブルーラインの開門時間に合わせて鉾立口へ。出発しようとする頃、ちらっと晴れそうな気配を見せてくれただけで、結局午前中いっぱいは雲の中の鳥海山でした。 天気の回復を期待してホワイトアウトの中を彷徨ってはみましたが、お昼前に早々下山。今日のスキーは残念でしたが、その代わりに美しい風景にも出逢えた一日でした。 もう午後も3時近い時間、祓川口へ移動する途中で雲の中から鳥海山が現れました。 そして雨上がりの新緑のブナ林。鳥海温泉郷から登山口まで標高が上がるごとに季節が逆回転していく様子が観察できるのも楽しいです。 いよいよ全貌を現した鳥海山です。

E-MTB新緑に輝く六合の里散策2024-5-4

GW後半は毎日好天に恵まれて、新緑に輝く六合の里を今日もE-MTBで散策してきました。かつて盛んだった養蚕農家の建物が今も大切に保存されている赤岩集落には、江戸時代の蘭学者高野長英が一時隠遁していたという湯本家があります。 当時の村人が盛んに歩いたであろう廃道同然の古道を下っている途中で二つの石仏に出遭いました。一つは道の真ん中にうつ伏せになって転がっていました。 苔にびっしりと覆われた石仏の台座らしきものも近くに見つけたので、すぐそばにあった境界標のところへ置いておきました。続六合村史で調べると、嘉永4年(1851年)のものでした。 もう一つは「右山みち左さわたり」と記された文化8年(1811年)の石仏です。 風雨に長い間さらされた古い石仏は、どれもじっくり見ると味わいのあるお顔をしています。 こちらはひょっとしたら逃亡する高野長英も(この石仏と)出逢ったかもしれないという歴史ロマンを感じます。 赤岩集落を通り抜けて旧太子駅へ。かつて群馬鉄山の鉄鉱石を輸送するために繁栄した六合村の産業遺産の一つです。観光や体験学習のためにリニューアルされていて、鉄道マニアにも大人気なようです。 旧太子駅から廃線跡のかつてのトンネルをくぐってみました。 最後のゴールは暮坂高原花楽の里です。山桜がまだ楽しめました。暮坂高原にある三つのオートキャンプ場もキャンパーで大賑わいでした。

偵察E-MTB六合の里のわらび餅2024-5-3

先月27日に再オープンした六合の里世立のふるさと活性化センターへ本物のわらび餅を食べに出かけてみました。 世立集落からは浅間山が綺麗に眺められます。まだ逆さ馬雪渓が小さく残っているのがわかりました。世立でもちょうど農作業が始まっている時期で、畑では人々が働く姿がちらほらとみられました。 テイクアウトの先客がいました。私たちは店内の浅間山が見える展望カウンターでわらび餅作りの店主の話を聞きながらゆっくりいただきました。きなこパウダーとチョコレートパウダーの2種類です。 最初の一口で独特のモチモチ感に今まで食べていたわらび餅の違いを感じることが出来ました。なるほど納得でした。 本物のわらび餅は、店主のわらび餅作りのこだわりの話と美味しいお茶も入れてもらって、1000円です。癒しの時間でした。 ここ世立は、近くに世立八滝散策コースもあり、ドライブ観光やロードバイクやEバイクなどでサイクリングしながら途中休憩するのに絶好の場所です。

偵察大杉岳BC2024-4-29

昨日の燧ケ岳BCの帰り道、熊沢田代あたりから大杉岳の残雪の様子がよく観察できました。山頂まで何とかギリギリ雪がつながっていそうなルートが確認できたので、会津駒ケ岳はやめて急遽こちらの山に変更しました。大杉岳という名前通り、屋久杉みたいな大きなオオシラビソが見られるのか楽しみです。また大杉岳はなんといっても手軽な近さの山なので、前から一度登って稜線の様子を見ておきたいと思っていました。除雪された国道をしばらく歩いてどこから取り付くか悩みます。大杉岳登山道は雪がなくてしばらくはシートラなのでパス。一つ目の尾根は一人で偵察に上がりましたが、すぐ途中で雪切れしたので断念して引き返します。国道が大きく右にくぼんだ沢から左の尾根に登り上がるルートが雪付き良く正解。後から写真で確認すると、なるほどという感じです。 ブナや岳樺の広葉樹林の尾根は見通しも良くて気持ちいいです。いつ振り返っても昨日登った燧ケ岳が笑顔で励ましてくれます。 僕たちが登ってきた尾根の手前の針葉樹に覆われている尾根も、結果的には雪がついていそうでした。時間的距離的にはそちらの方が良かったかもですが、展望がないのでのんびり派にはやっぱりこちらでいいかな。 展望抜群の1712mP付近は稜線漫歩な気分です。やがて針葉樹が濃くなってくると大杉岳山頂も指呼の距離です。昨日の登山者が一人往復した足跡が現れました。どうやら大杉登山道をたどったようです。山頂は樹林が濃くて展望も利かないので、その先の1888mPまで行ってみることに。ここからはもうシールを剥がしてウロコで自由自在です。 会津駒ケ岳まで長い稜線が続いていきますが、ウロコスキーでトレースしたら楽しそうです。 七入沢や大杉沢など南側へBC向きのいい斜面も二つほど拝めました。 残雪の多い年にはぜひまたやってきたいところです。 屋久杉みたいな大きなオオシラビソの大木にはもちろん逢えませんでした。でも久しぶりにGPSを頼りに地図とにらめっこしながらルートファインディングして登りました。パウダーだけじゃないBCの醍醐味です。

偵察GW尾瀬燧ケ岳BC2024-4-28

今年はGW前半の燧ケ岳にやってきました。昨年よりも3日早いですが、残雪量は同じくらいでしょうか。例年に比べるとかなり少ないので、帰りの滑降は登ってきたとおりのコースが無難そうです。 下界は30度近くまで気温が上がって暑いらしいですが、山頂はとても心地よい良い気候です。のんびり360度の絶景を楽しみました。 至仏山の残雪の少なさがはっきりわかります。ムジナ沢は黒いところあんなに大きくなっています。ワル沢はそれでも白いので、たくさんの登山者やスキーヤーで賑わっているのかもしれません。 昨シーズンの冬も異常なほどの少雪でした。そういえばGW後半の燧ケ岳ガイドでは、5月1日夜半から翌朝にかけて雪でした。御池から燧ケ岳越えで長蔵小屋に泊まる予定だったのを、急遽沼山峠までの県道ハイク経由に変更しました。翌日は素晴らしい好天に恵まれて、予定通り燧ケ岳越で御池に戻って来れました。そんな尾瀬沼畔の長蔵小屋は、今年のGW営業を中止したそうです。 山頂でまったり休んでいる間にも気温はどんどん上がって雪はグサグサになっていました。下からはまだまだどんどん登山者やスキーヤーが上がってきます。燧ケ岳山頂も至仏山に負けないくらいにぎやかになりそうです。喘ぎながら登った急坂も、滑降は快適であっという間です。滑る先の会津駒ケ岳方面の白い山々も魅力的に見えました。 あしたはどうしようかな?