E-MTB新緑に輝く六合の里散策2024-5-4

GW後半は毎日好天に恵まれて、新緑に輝く六合の里を今日もE-MTBで散策してきました。かつて盛んだった養蚕農家の建物が今も大切に保存されている赤岩集落には、江戸時代の蘭学者高野長英が一時隠遁していたという湯本家があります。 当時の村人が盛んに歩いたであろう廃道同然の古道を下っている途中で二つの石仏に出遭いました。一つは道の真ん中にうつ伏せになって転がっていました。 苔にびっしりと覆われた石仏の台座らしきものも近くに見つけたので、すぐそばにあった境界標のところへ置いておきました。続六合村史で調べると、嘉永4年(1851年)のものでした。 もう一つは「右山みち左さわたり」と記された文化8年(1811年)の石仏です。 風雨に長い間さらされた古い石仏は、どれもじっくり見ると味わいのあるお顔をしています。 こちらはひょっとしたら逃亡する高野長英も(この石仏と)出逢ったかもしれないという歴史ロマンを感じます。 赤岩集落を通り抜けて旧太子駅へ。かつて群馬鉄山の鉄鉱石を輸送するために繁栄した六合村の産業遺産の一つです。観光や体験学習のためにリニューアルされていて、鉄道マニアにも大人気なようです。 旧太子駅から廃線跡のかつてのトンネルをくぐってみました。 最後のゴールは暮坂高原花楽の里です。山桜がまだ楽しめました。暮坂高原にある三つのオートキャンプ場もキャンパーで大賑わいでした。

偵察E-MTB六合の里のわらび餅2024-5-3

先月27日に再オープンした六合の里世立のふるさと活性化センターへ本物のわらび餅を食べに出かけてみました。 世立集落からは浅間山が綺麗に眺められます。まだ逆さ馬雪渓が小さく残っているのがわかりました。世立でもちょうど農作業が始まっている時期で、畑では人々が働く姿がちらほらとみられました。 テイクアウトの先客がいました。私たちは店内の浅間山が見える展望カウンターでわらび餅作りの店主の話を聞きながらゆっくりいただきました。きなこパウダーとチョコレートパウダーの2種類です。 最初の一口で独特のモチモチ感に今まで食べていたわらび餅の違いを感じることが出来ました。なるほど納得でした。 本物のわらび餅は、店主のわらび餅作りのこだわりの話と美味しいお茶も入れてもらって、1000円です。癒しの時間でした。 ここ世立は、近くに世立八滝散策コースもあり、ドライブ観光やロードバイクやEバイクなどでサイクリングしながら途中休憩するのに絶好の場所です。

偵察尾瀬笠ヶ岳BCガイド2024-4-18

4月になって何度も至仏山に登る道すがら、久しぶりの笠ヶ岳に行ってみたくなりました。津奈木橋から直接笠ヶ岳を目指すのもいいですが、悪沢岳からの稜線をうろこテレマークの機動力がどれくらい生かせるかも気になります。前回は2002年4月20日にスリバナ沢とタル沢の間の尾根ルートで小笠から小至仏山までを往復して以来です。それ以前にも何度か笠ヶ岳の稜線を滑ったりしたものです。今日は青空はまったくなかったですが、風もほとんどなく穏やかなBC日和でした。 鳩待峠からオヤマ沢田代手前まで至仏山ルートです。小山沢田代手前から悪沢岳へ至仏山コースからそれて笠ヶ岳へと続く稜線に方向転換です。午前中は小至仏山と至仏山の山頂部は雲にかかって見えませんでしたが、小笠と笠ヶ岳へと続く稜線はクリアでした。こちらへは滅多に人が入らないようで、森の空気感が新鮮な感じに変わるのがわかります。 小笠までは下りとトラバースが多くて快適にスキーを走らせることが出来ました。小笠のピークは往路は素通りして笠ヶ岳へ向かいます。山頂部だけはピラミダルで存在感のある山です。うろこで山頂まで登って行けそうです。 結局山頂まであと少しというところは雪が無くて這松の藪漕ぎだったので、手前にデポ。これが失敗で、藪漕ぎで無理しても山頂までスキーを担ぎ上げるべきでした。山頂からスリバナ沢に向かっていい斜面が落とせました。ザラメ雪が緩んでウロコにとっては絶好のコンデョションでしたが、笠ヶ岳山頂付近の雪は腐り過ぎてツボ足では踏み抜かないように苦労しました。 山頂からは奈良俣湖が眺められました。27日に矢木沢ダムとともにいよいよカヤックツアーも解禁です。 帰りは小笠のピークも踏んで往路通りに悪沢岳へ。小笠のピークからも奈良俣湖が良く見えました。 悪沢岳に戻ってきたら、至仏山の雲がとれて天気が良くなっていました。 春のザラメ期は、うろこテレマークスキーの機動力を使うことが出来れば、津奈木橋をスタートゴールにして笠ヶ岳を縦走するルートがいろいろと考えられます。静かな森のツアーが楽しそうなエリアです。

偵察尾瀬バックカントリー至仏山2024-4-14

BC日和な日曜日ということで、今日も至仏山は大賑わいでした。 昨日のガイドではワル沢やオヤマ沢の渡渉はなんとかスノーブリッジが残っていて楽に通過できました。ムジナ沢は今日を逃すと今シーズンは厳しいそうな感じだったので、2日連続の至仏山BC通いでムジナ沢を偵察してきました。 案の定なんとかまだ首の皮一枚で雪渓がつながっていました。広大な雪原の尾瀬ヶ原を眼下に眺めながら、ムジナ沢をはさんで変化に富んだコースどりで滑りを楽しみました。 雪融けの様子からやはり今シーズンも少雪だったのかなと感じました。 ムジナ沢下部はしっかりと水流が出ていたので早めに右岸側の尾根に滑り移りました。最後のオオシラビソのツリーランもストップ雪ながら楽しみました。 尾瀬ヶ原は無人の静けさでした。 鳩待峠までの夏道沿いには踏み抜いた足穴がたくさん残っていて、登山者の苦労が偲ばれました。スキーだとまだ何とか一度も脱がずに歩けましたが、ここも明日以降は雪が切れる場所がどんどん増えそうです。 来週末は鳩待峠までバス運行が始まるので、さらに賑わいそうです。

尾瀬・至仏山BCガイド2024-4-13

今日は先週の偵察の時よりも数倍条件の良いバックカントリー日和でした。目指す至仏山山頂は雲一つなく、しかも風もほとんどなくて快適です。 陽射しもそれほどではないのでストップ雪の心配もなさそうです。それでも少し春霞みの影響もあり横手山や白砂山稜線は目を凝らさないとわかりにくい感じでした。もちろん谷川岳の一ノ倉沢の大岩壁も巻機山も越後三山もはっきりわかりました。 浅草岳や守門岳は霞んでいました。一番気になったのは燧ヶ岳と会津駒ケ岳です。今年もおいでおいでと手招きしているようです。 正午ちょうどに山頂到着。戸倉を8時半にスタートしたので標準タイムのペースです。3日前の大雨でスノーブリッジが心配でしたが、ワル沢を落としました。 ムジナ沢もエスケープルートで考えていましたが、今日のこの恵まれた天気と時間を考えての判断です。 結果的には二つの沢は渡渉もなくなんとかスノーブリッジが残っていてスノーシューでも無事に通過できました。

野反湖三壁山BC偵察2024-4-12

赤城南面の千本桜が満開らしい。シークレットkuniのウラヤマも、ここ数日間は春爛漫な陽気でバックカントリー日和です。 雪解けの早さが心配なので、三壁山の偵察に行ってきました。厚い氷の上に3日前の大雨が溜まったからでしょうか、野反湖面がブルーに染まって綺麗でした。こんなのは今まで見たことないかな。 三壁山頂の山名標柱は三分の一くらい頭を出していました。稜線の雪庇はマイルドで、やはり3月の大雪による積雪だからだと合点です。 少し雲が出て遠くの山は霞んでいましたが、山頂からは苗場山や白砂山、一昨日沢の渡渉が出来ず目的が果たせなかった大倉山などが眺められました。 雪質は少しストップがかかりましたが、気持ちよく滑って下山できました。 今回は三壁山だけでしたが、三壁山からエビ山へと周遊するコースも楽しいです。

シークレットkuniBCガイド偵察2024-4-10

今シーズンは残雪が多めなので久しぶりに野反湖の秘峰大倉山のツアーが出来そうです。ところが昨日の大雨でスノーブリッジはもうどこにもなくて、しかも沢が増水気味で、結局叶いませんでした。 さらに上流のどこかにスノーブリッジを求めて偵察しましたがダメでした。 仕方なく八間山を茅ノ尾根ルートで登って滑ってきました。こちらのコースも雪の時期のBCは久しぶりです。 山頂は春爛漫で昼寝したら気持ち良さそうなくらいでした。白砂山を眺めながらゆっくりカップ麺ランチを楽しみました。 山頂からちょこっとフィルムクラストな斜面を滑って遊んでみました。茅ノ尾根の滑りは樹林の濃いところが多いですが楽しかったです。

偵察尾瀬・至仏山BC2024-4-5

もっとすっきりと晴れるかなと期待していましたが、残念ながらとうとう至仏山山頂付近の薄い雲は最後まで抜けませんでした。湿った風の影響です。 それでも気温はマイナスにはならなかったので、ザラメ雪が適度に緩んでいて小至仏山のトラバースも楽に通過できました。 今年の積雪の様子はというと、風の影響をあまり受けていないのでマイルドな積もり方です。見た目には多そうでもすでにハイマツが出始めているので実は少な目かもしれません。 山頂からの景色はいまいちでしたが、ムジナ沢から尾瀬ヶ原の様子が見下ろせました。 待っていても天気回復の見込みはなさそうなので、カップ麺を食べ終わったらすぐに下山です。ワル沢は濃いガスの中です。さらに雨が降ったのでしょう、大きな縦溝が出来ていました。ただいい感じにザラメが緩んでくれてとても滑りやすいザラメでした。 ガスの中の滑降は面白くないです。ワル沢は大きな沢ですが、ここだけガスが流れているようでした。 ムジナ沢はクリアだったのでこちらを落とした方が滑りは何倍も楽しかったかもです。 ガスが晴れたのはかなり標高を落としてからです。でも今日はまだ誰も滑っていないノートラックの大斜面を自由自在に滑って楽しみました。 ボトムに近付くにつれ古いシュプールの跡がいくつも集まってくるので、至仏山が人気の山であることがわかります。

偵察野反湖八間山BC2024-3-31

朝から気温急上昇。今日はグサグサのシャバ雪な一日でした。スタートからうろこが効きそうで、結局八間山山頂までシールいらず。うろこだけで快適に偵察が出来ました。 野反湖は3月に入ってからの積雪の増加を十分に感じさせてくれる雪景色でした。 例年だとイカ岩の肩直下は雪付きが悪くて石がゴロゴロと露出しているのでスキー滑降は厳しいコンディションです。でもどうやら今回は快適にターンが描けるくらい雪が積もってました。今日は登りのコースで滑って帰っても楽しそうです。 山頂山頂直下の大斜面から振り返ると、昨日滑ったシークレットkuniの山や谷が一望です。 八間山山頂の山名標柱は完全埋没でした。前回2月2日に来たときは半分しか埋まってなかったのを想い出しました。あと昨年も一昨年も埋まることはなかったです。山頂からは白砂山稜線や平標~仙ノ倉山方面の稜線が綺麗に眺められました。 お昼にはまだ少し早い時間でしたが、おにぎりとサンドイッチを食べてから下山。梢越しにダム方向の景色が開けている場所がありました。湖の厚い氷もこの陽気でどんどん融け始めているようです。 ところで、残雪が多いというと大雪の年だったみたいですが、今回は3月になってから降った雪がまだ融けずに残っているという感じでしょうか。

2011バイク&カヤックNAGASAKI4山口~長崎

7月21日 曇り時々霧雨 山口県下関市二見R191~JR下関駅R9~関門国道トンネル~R3福岡県JR門司港駅R199~洞海湾若戸渡船~二島r26~芦屋R495~福岡県宗像市道の駅むなかた全走行距離96km 台風通過の余波で、山陰地方はパッとしない天気。台風の影響をあまり受けなかった替わりに、台風一過の青空はおあずけ。ロードバイクのスリックタイヤでは、濡れた路面は危険なので、マウンテンバイクで走ることにする。レトロな山陰の景色も、下関市街に近付くにつれどんどん都会化していく。山陰本線の1両編成のディーゼルカーも気が付いたら2両編成の電車になって、通勤通学の人でいっぱいだ。ところで、当初は本州の端っこ下関をゴールにしようと思っていたけど、意外とあっけなく終わってしまいそうなので、いつしかもっと先の九州長崎に心変わりしていた。JR下関駅の東口でサポートカーの家内と合流、駅の観光案内所に行って地図をもらったり九州への行き方を聞いたりする。下関から九州へ行くには、車と自転車は別々のルートになる。高速道路の関門橋はもちろん関門国道トンネルも自動車専用道路なのである。徒歩と自転車と原付バイクは、関門国道トンネルの真下を通っている歩道を通行しなければならない。その入り口は関門橋の真下にそれぞれあって、自動車の入り口とはまったく違う場所にあるので、運転に不慣れな家内が道に迷わないよう念入りに打ち合わせをした。 九州へは中学の修学旅行で行ったことがあるけど、その時は新幹線であっという間に関門トンネルを通過しただけなので、今回初めて関門海峡を見た。さすがに狭い海峡は潮の流れが速く、おまけに大小様々な船舶がひっきりなしにすれ違っていく。こんなところカヤック通過するのはドキドキものだろうな。下関側国道トンネル入り口付近には、長州藩が欧米相手に戦争を仕掛けた砲台が展示してあり、激動の時代の名残を感じることが出来る。通行料金は徒歩だと無料。自転車原付バイクは20円。エレベーターで地下約50mへ。県境付近は海面下58mだそう。ちょっとハイテンション気味だったかな?エレベーターを下りるなり自転車に乗ってトンネル内を走り始めたら、即自転車から降りて歩いてくださいと放送されてしまった。スイマセン。注意書きの案内板をまったく見ていませんでした。 門司港フェリーターミナルでサポーターの家内と無事合流。近くの駐車場の木陰でお昼休憩した後、マウンテンバイクからロードバイクに乗り換える。そして、いよいよ九州の道をGO WEST。交通量の多い国道3号線をなるべく避けて、国道199号線を進んでいくと洞海湾を跨ぐ若戸大橋に出た。ところが自動車専用道路だった。他に洞海湾を渡る橋は無し。ちょっと戸惑ったが、かつて大阪の運河をカヤックで漕いだ時に、そういった場所には渡船が公共交通機関として利用されていることを思い出した。信号待ちのおじさんにダメもとで渡船のことを尋ねたら、なんとこの先に乗り場があるよと教えてくれる。一件落着、というより奇想天外な結果になり、自転車旅が面白くなった。人だけなら100円、自転車料金は別に50円で合計150円也。わずかな距離だけど、新たに橋を架けるのは建設費が莫大に違いないが、たとえそうであっても、昔ながらの渡船が残っているというのはなんかいい感じ。九州の大都市でもレトロな香りを嗅ぐことが出来た。 渡船の乗車マナーは、高校生のお手本に習う。乗らずにちゃんと押してました。渡船から下りて、ペダルをガンガン漕いで進むも、本日前半部分はマウンテンバイクだったので距離は伸びず。道の駅むなかたでフィニッシュ。お風呂は、ふれあいの館がすぐ近くに。 7月22日 曇り後晴れ 福岡県宗像市R495~R3福岡市R202~佐賀県唐津市~伊万里市~佐世保市~西海市r43~R202長崎市全走行距離212km 今日は九州の中心都市福岡市を通過しなければならないので、朝の早いうちがいいと思い夜明けと共に漕ぎ出す。しかし、博多駅近くの都心部ではちょうど朝の通勤ラッシュ時と重なってしまった。何が危険かというとバス。車道は歩行者や自転車通勤の人でごっちゃごっちゃなので車道を走らざるおえないのだけど、3車線の一番左側はバス優先レーンで、とにかくバスが多いのだ。間が悪いと、停留所ごとにバスの乗降で待たされ、はたまたバスの中途半端なスピードは、後ろからプレッシャーをかけられたり抜かされたり・・・自分のペースで走ることが出来るようになったのは、福岡市の郊外をさらに抜けて、国道202号線が唐津湾沿いを走るようになってから。サーファー達の車でほとんど埋まっていた二丈パーキングまで、ずっと朝食はお預けで走ってきた。 曇り空だったけど、ようやく晴れだしてくると、また台風前のあの夏のギラギラ太陽が照りつけるようになってきた。今までわりと涼しくて良かったものの、やっぱり天気がいい方が自転車旅にとってはいい。 焼き物で有名な町をガンガン漕いで、7月22日午後1時7分、とうとう長崎県に突入。しかし、長崎市はまだまだ。最短距離で行きたいところだけど、やっぱり海の景色を楽しみながら走りたいので、長崎半島は道の駅がある県道35号線で外海側に出て、国道202号線を進路にとることにした。 長崎県は、山と海と島の自然に恵まれ、不便なことを差し引いてもなんだかのんびりした時間が流れていて、富山県の時に感じた人が住みやすいところだと感じる。途中暑さにバテバテ、紺碧の海に飛び込みたい衝動に駆られたけど、日暮れまでに長崎市にゴールするにはとにかく休んでる時間がなかった。いよいよ長崎市街に入るところで、ルートが何がなんだかわからず迷って長い長いトンネルを抜け出た時の感動。夕方のラッシュアワーの中、人や車やチンチン電車の雑踏を掻き分け掻き分け、大浦天主堂近くの駐車場にゴールした。 島根県境港市から662km。群馬からは1862km。走行日数は14日間だから、1日平均走行距離は133km。とりあえず、今回の自転車旅はここまで。次はもうちょっと涼しくなってから、ここ長崎市から再開である。