February 2024

偵察シークレットAGATSUMAパウダーガイド2024-2-29

昨日の湯ノ丸山に続いて今日もバックカントリーガイドの偵察です。一本目はどうしても確かめたかったコースを滑ってみました。しっとりパウダーのツリーランが楽しめます。ハイクアップの途中で振り返ると絶景に感動です。 2本目はトップからボトムへ落とします。ここ数年雪不足で訪れなかったコースです。今日もちょっと雪少なくてこれではガイドするとしたら微妙です。 来シーズンに期待です。中之条町はもちろん、群馬の吾妻郡の晴らしいバックカントリーコースをたくさんの方にガイド出来たらいいなと思います。

偵察湯ノ丸山バックカントリー2024-2-28

まったく期待していなかった今回の大雪。2~30センチの新雪が積もったようです。午前中急速に天気が回復する予報だったので湯ノ丸山を訪れてみました。 午前10時地蔵峠からスタートした時は、湯ノ丸山上部はまだ雲の中でした。先行者のトレースにはすっかりお世話になりました。 ツツジ平から鐘平あたりまで来ると徐々に雲がとれてきました。それにしても落葉松の森の樹氷の景色がなんと素晴らしいことか。振り返ると黒斑山と浅間山が迫力ある姿で眺められます。 ところで今シーズン初めて登った湯ノ丸山偵察なので、帰りの滑降コースに雪があるのか心配になります。雲がとれてくると北峰直下の斜面がいい感じで姿を現してくれました。どうやら登山者でスキーヤーなのは私たちだけで、まだ誰のシュプールもついてません。 山頂11時半到着。風はとても冷たいですが、360度の景色は素晴らしいです。 稜線の雪は吹き飛ばされて岩だらけです。スキーのままでは歩けませんでした。山名標柱にはエビのしっぽがびっしりです。 烏帽子岳方面です。奥の北アルプスの山並みがわかりますか? 四阿山と根子岳。 南峯から北峰へ移動。 稜線の風は冷たすぎて長居は無用です。北峰ですぐにシールを剥がして滑降。 藪っぽいですが、フカフカのパウダースノーは十分に堪能できました。 雪山賛歌でも知られる湯ノ丸山は昔から山スキーのクラシックコースとしてあまりにも有名です。しかしながら近年積雪不足でなかなか訪れる機会が無かったのです。今回の偵察でお手軽なバックカントリースキーが楽しめる山として再認識することが出来ました。

能登を想う5 外浦海岸2001

海から断崖となってそそり立つ山の端から突然、朝日をスポットライトのように浴びてまわりはシルエットの闇に包まれる。 一生懸命漕いでも、進んでいるのかわからないくらいのスピードしかでないのは、向かい風だけでなく潮の流れのせいだとばかり思っていたが、潮は動いてないよと小さな漁村の漁師が教えてくれた。潮があるところでは、危なくて海女は潜れないとも教えてくれた。カヤックが進まなかったのは、風のせいだったんだ。もうこれ以上漕げば腕がへし折れそうだったので、小さな漁港に逃げ込もうとしたら、なにやらボールのような頭が白波のたつ岩礁帯で浮かんだり消えたり。ひとつの浮き輪に二人の海女さんが変わりばんこにつかまりながら、ウニやアワビを採っていた。時化気味の能登の海では、海女さんが、9月いっぱいの漁期をすぐ目前にひかえて盛んに潜っていた。これらの海女さんたちは地元の人たちではなくて、輪島から遠征してその周辺の海の漁業権を買い取って潜っているのだそうだ。みんな元気で、中には70にもなる海女さんもいるらしい。挨拶をして言葉を交わした海女さんの声も、かなり年輩の方だった。  能登の外浦海岸には、素朴な小さな漁村が点在していた。上陸したいくつかの漁村は、人なつこい老若男女の人々との出会いがあった。私たちのカヤックを見つけると、お年寄りが変わりばんこに、以前日本一周の若者もこの港に二泊したと教えてくれた。また港の片隅に快く車を駐車させてくれた。これから漁に出ようとする腰の曲がったおじいさんは、自分の小舟を下ろした後、今度は私たちのカヤックのために船を海に下ろすための滑り板を「使え!」と持ってきてくれた。見たこともないカヤックに興味津々の子供たちは、浜に上がるとさっそく近づいてきて、ラダーを触って「これなに?」と質問してくる。そしていろいろな質問をして、いつまでも離れようとしない。心優しい漁師のおかみさんが、出発地点に置いてある私たちの車を回収するために、わざわざ車を出して乗せてくれた。途中、シートベルト義務違反で切符を切られてしまい、大変申し訳ないことをしてしまった・・・  1日目、富来町の増穂ヶ浦から輪島へ向けて出航したが、すぐに海士岬を越えることを断念した。今にも白波となって崩れそうな高いうねりと強い風にためらったのだ。こんな気持ちで進むのは危険だと冷静に判断した。追い風にまくし立てられたり、向かい風に悩まされたりと、海のコンディションはかなり厳しいものだった。しかし、久しぶりに海にでて、とても爽快な気分を味わった。 2日目は、門前町の黒島から出航した。猿山岬をかわしたあたりから波風ともに強くなり、必死で漕いでも時速4~5キロほどしかでなかった。刑部岬を這々の体でかわしたところの小さな漁港に逃げ込んだ。結局この日は、頑張ってさらに足を伸ばしたが、次の大沢町の漁港までだった。 3日目は昨日の続きから輪島をめざした。ほぼ同じ距離で2日目は5~6時間かかったのに、たった1時間半しかからなかった。海のコンディションでこんなにも違うとは。今回出来れば能登半島の外側をずっとたどりたかったが、3分の1にも満たない距離しか漕げなかった。能登には、うまいものもいっぱいあった。そして、能登の小さな漁村のたたずまいや輪島の古い町並み、能登の素朴な人情も、心を満たしてくれるような深い味わいを醸し出していた。(2001年9月22日~24日)

第6回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2024-2-24

燦燦と照らす春の日を浴びて、今日のチャツボミゴケはいつもよりいっそう輝きを増していました。ゲストの皆さんは鮮やかな蛍光グリーンの美しさにしばらく見とれているように見えました。 いつものところにフキノトウを一つだけ見つけました。昔穴地獄があったといわれている場所の近くです。これから3月にかけて少しずつ数を増やしていくことでしょう。 穴地獄までは、片道の距離が約1.5km、標高差100mのコースです。 今日のゲストの皆さんもスノーシューがほぼ初めての方ばかりでしたが、すぐに歩き方にも慣れて楽しんでいらっしゃいました。 穴地獄の木道に積もった雪はかなり融けてしまったので、スノーシューは手にぶら下げて歩きました。 東屋から穴地獄のチャツボミゴケを眺めながらゆっくりお昼休憩して、またいつものように途中でソリ遊びをしながら楽しく下山しました。

第6回シークレットkuniパウダーガイド2024-2-22、23

南岸低気圧の微妙な匙加減で天気予報とは裏腹に標高1800m手前まで雨の朝。出発早々の濡れネズミは避けたいので、ボトムアップからの入山予定を急遽計画変更してトップから歩きだしました。 バックカントリースキーヤーの希望としては今回の天気で少なくても10㎝、欲を言えば15㎝くらいは新雪が降って欲しかったのですが、現実は1㎝という感じ。峠越えは、いつもと違ってガリガリのクラスト斜面をトラバースしました。 今日は少しでも快適に楽しく滑れそうだと期待した斜面を4本滑りました。フカフカのパウダーは望めませんが、誰にも逢わない静かなバックカントリーを存分に楽しむことができました。 午後3時半に芳ヶ平ヒュッテに入りました。熱いシャワーを浴びてみんなで乾杯。そしてランプの灯りのもとで豪華な夕食と楽しい会話。充実したツアー1日目でした。 昨夜はみんな疲れすぎて、消灯時間を待たず午後7時に就寝して今朝は午前6時起床です。たくさん食べてゆっくり休んだので、二日目の今日もみなさん元気いっぱいです。食後のコーヒーを飲みながら本日コースの作戦会議。 窓の外は小雪が静かに降っていましたが、数センチの積雪です。まったく期待したフカフカパウダーには程遠かったのですが、それでも楽しい滑降が期待できそうなコースを組み立ててヒュッテを午前9時過ぎに出発しました。 芳ヶ平湿原の森はどこも樹氷が素晴らしい光景を楽しませてくれました。雪は音もなく静かに降っていました。新雪が積もった数センチ下の雪面は、カリカリの固いアイスバーンでした。はじめクトーも付けてもらって登り始めましたが、それでもシール登行では歯が立たずシートラにチェンジ。 一歩一歩登った高みから振り返った時に見えた素晴らしい景色は、バックカントリーの醍醐味です。今日も全く誰にも逢わない1日でした。標高2000mの稜線は雲がとれず視界不良だったようです。私たちは標高を落として滑りを楽しみました。 標高を落とすごとにカリカリのアイスバーンは緩んで春のザラメ雪のようなコンディションでした。 途中笹薮が濃いところもありましたが、午後2時迎えの待つボトムへ無事安全にゴールしました。 第6回のシークレットkuniパウダーガイドは、芳ヶ平ヒュッテをベースに草津白根山や芳ヶ平湿地群の大自然を縦横無尽に歩き滑る2日間のバックカントリーツアーでした。

偵察シークレットkuniパウダーガイド2024-2-20

明後日からのバックカントリーガイドが心配になってきました。まだ2月の半ばを過ぎたところで、本来ならもっとも積雪がたっぷりとある時期です。標高1500m以下の南斜面の日当たりの良いところは笹藪が濃くてツアーするのに厳しそうです。 でも明日からなんとか山間部は雪になりそうで、恵みの雪が積もりそうです。どれだけ積もるか今のところ未知数。積雪量によってはツアーのコース選択を心配しなければです。そういえば昨年も2月は雪が少なくていつもと違うコースで下山しました。 逆に積もり過ぎて道路の除雪が間に合わず交通障害になるのも困りものです。ツアーが楽しめるくらいのパウダーが積もってくれる天気を期待したいです。 オオカメノキの樹皮がカモシカらしき獣に食べられた痕がありました。 今日もGWみたいな陽気で、アウターは上下とも着てられないくらいのあたたかさでした。

能登を想う4 能登島1周2007

2007年9月15~16日 能登島でカヤックを漕ぐのは4度目。初めて来たのは、1996年の11月。和倉温泉から1泊2日のキャンプで時計回りに1周した。その後、富山新港から能登島の野崎まで漕いだり、反時計回りで半周したりした。そして、今回久しぶりにまた能登島にやってきた。 この3連休は、実は秋田方面へ行く予定だった。しかし、どうも天候が良さそうでないので、急遽この能登島に予定変更することにした。能登島なら外海で海が荒れ始めてもその影響は小さいし、なにしろ能登島の海ではイルカに会えるらしい。今まで3度も訪れて全くそんなこと知らなくて、チャンスがあれば是非来たいと思っていた。 自宅を早朝4時に出て、9時過ぎに能登島大橋を渡る。車中今夜の宿をガイドブックで探し、携帯電話で予約成功。能登島は魚料理と自家米の御飯が最高だと、金沢駅前の床屋の兄さんが太鼓判を押していたので楽しみである。旅館がある能登島のえの目というところの漁港からカヤックを出すことにした。 10時半過ぎ、時計回りルートで漕ぎ出す。港を出てすぐの勝尾崎は、潮通しが良くて水が澄んでいる。あんまり暑いのでよっぽど海に飛び込もうかと思ったが、明日の天候悪化を考えると今日はなるべく漕ぎたかったので、先を急ぐことにした。ラッキーなことに小口瀬戸に入っても潮と風は味方してくれて、時速7kmくらいでガンガン漕げた。漕がなくても時速2~3km出ている箇所もあった。正午の合図が防災無線から鳴り、そのあとひょっこりひょうたん島のテーマが流れ始めた。なんだかウキウキしてくる。反時計回りで半周した前回は、雷鳴が轟き大変怖い思いをしたけれど、その時とは大違いである。 能登島大橋をくぐった頃から潮が止まり、風が前方向から吹いてくる感じになる。パドリングがだるくなるのを必死でこらえながら、次に見えるツインブリッジを目指す。GPSで距離を測ると6kmくらいあり、近くに見えるのに案外遠いなあと溜息が出る。どうやら出発時刻が遅すぎかもしれない。途中でゆっくり上陸休憩する時間的余裕は全然無かった。明るいうちに宿に着けるか心配にもなってきた。もうひたすら漕ぎ続けるしかない。ありがたいことに七尾北湾に入ると風が味方してくれるようになった。潮はどうも止まっているかゆっくり逆に動いている感じだが、背中から風が押してくれるのは助かる。 時間節約のため、最短距離で能登島水族館の沖合を漕いで多浦鼻を目指す。イルカに出会えるならこの辺りかななんて期待しながら、ひたすら漕ぐ。多浦鼻に近付く頃にはもう5時を回っていて、カヤックから携帯で今宵の宿に6時頃に着くと連絡を入れておく。全行程約37km、所要7時間。別に急ぎたくはなかったけれど、結果的には無上陸で一周してしまうこととなった。 翌朝、宿の女将からイルカ情報をキャッチ。どうやらある小さな入り江にイルカの家族は住み着いているらしい。道路から観察できるそうだ。でもカヤックからだと間近で見ることが出来る。今年ベビーが1頭増えて、5頭の家族だそうだ。ずっと一緒に泳ぎ回っていて、まったく仲が良い。汐吹きの風下にいると、イルカが呼吸している息はかなり生臭いのだ。

第5回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2024-2-18

今日も春のような陽気に包まれて、快適なスノーシューハイキング日和でした。雪の上で大の字になって、いつまでも寝ころんだままでいたいくらいのあたたかさです。 雪融けが進んでそうで、温泉沢の流れも心なしかいつもより勢いがあるように見えます。 淀みの流れも冬の間に様相が大きく変わりました。チャツボミゴケが綺麗な緑色に輝いているコロニーの場所は、温泉の流れが大きく蛇行しています。昨秋の頃はまっすぐ流れていたところです。今日のゲストさんは秋の頃にもお散歩ツアーで参加された方々だったので、その違いに気付かれて鉄鉱石が生成している場所の変化の様子に納得されていました。 途中スノーシューで歩いてくるときは、上着がいらないくらいの汗ばむようなあたたかさでした。でも穴地獄を眺めながらゆっくりと東屋で休憩しているときは、山から吹きおろしてくる風は冷たく感じました。あたたかいカップ麺が身に沁みます。 帰りはソリ遊びをしながらいつものように楽しく下山しました。陽ざしの当たる南斜面の雪はどんどん融けていますが、雪はまだまだたっぷりあります。今週後半からは雪マークが並んでいるので、これからのパウダーなスノーシューハイキングもお楽しみに!

能登を想う3 能登島シーカヤック2004

2004年11月20日  能登島は、すでにカヤックで一周したことがある。記録を調べてみると1996年の11月3~4日だから、もう8年以上前になる。そのときは、和倉温泉の有名旅館加賀屋の前の桟橋から出艇し、七尾北湾を横断して穴水漁港でテント泊しながら時計回りで能登島をまわった。雷雨どころか北風の影響もほとんど受けず、二日間とも快適なツーリングだったことを覚えている。そういえばその時は、三ヶ口瀬戸にはまだ「ツインブリッジのと」はなかった。当然、ひょこっり温泉「島の湯」もなかったから、帰りは和倉温泉の共同浴場で汗を流した。  10時半、向田という漁港から七尾北湾に漕ぎだす。筏釣りの人たちがのんびり糸を垂れている。正面に能登半島のなだらかな山並みが広がる。大きな湾奥に見える町並みが、きっと以前訪れた穴水だろう。この付近には小さな無人島がいくつも浮かんでいて、そのうちの一つの島に近付いてみる。鳥のさえずりが盛んに聞こえてくる。こういった場所は外敵がないので、おそらく海鳥や野鳥のコロニーだろう。海は澄んで綺麗なので、箱メガネで海中の生き物を観察してみる。風は西から東へ吹いていたので、時計回りの方が楽だと思ったけれど、今度は反時計回りで回ってみようと考え西に進路をとる。  家族旅行村WEランドというキャンプ場のある牧鼻を過ぎると、案の定向かい風が強くなってきた。GPSの速度は時速5~6kmしかでない。やや岸寄りにコース取りをする。夏の入道雲を思わせる雲が西の空を覆っていたが、これが雷雨の前兆だとは予想していなかった。とりあえずは遙かに見える吉ヶ浦鼻をかわして、「ツインブリッジのと」をひたすらめざしていた。能登島はリアス式の入り組んだ海岸線なため、波風がたてばいつでも湾奥に逃げ込める利点があるので安心だ。島の大きさも手頃だし、道路や集落も海岸線に沿ってある。初冬の日本海でカヤックツーリングするには最適なフィールドだ。吉ヶ浦鼻付近で行動食をとる。そして、いよいよ三ヶ口瀬戸に入る。潮はほとんど動いていないようで、向かい風の影響だけだった。橋桁の下でのんびり竿を出している釣り船があった。  七尾西湾に入るとやや横風に変わってきたが、スピードは出なかった。途中の海岸線で、波に削られてできた芸術的な崖があった。滑らかに削られた黄色い砂の地層から、いろいろな形の白い大きな岩がオブジェのように立体的に現れていたりするのだ。約一時間ほどで能登島大橋に漕ぎ着く。時刻は2時を過ぎていた。橋をくぐろうとした頃、雨がぽつぽつときた。ちょうどいいやと雨宿りする。結構な雨足になり、橋の下は絶好の避難場所だ。10分ほどして雨足が鈍ってきたので、もうじきやむだろうと判断して漕ぎ出す。ところが、今度はさらに雨足が強まり土砂降りだ。よく見たら雹も混じっていて、デッキの上をピンポンのようにはね回っているではないか。突然稲光があったかと思うと、大きな爆音!こりゃやばい、逃げなきゃ。  さっきまで漕いでいた七尾西湾の方に稲妻が落ちる。なんで突然こんな状況になるの?土砂降りの中、上陸地点を探す。無人の古い別荘のような建物の近くに雨をしのげるようなあずまやがあったので、急いで上陸する。服が濡れて急に寒くなる。防寒具や替えの服など持ってこなかったので、着替えることもできず震える。雷の音がやや遠くなってきたので、とにかくゴール地点のひょこっり温泉島の湯へ急ぐことにする。そこまで辿り着けば、いざとなればなりふり構わずすぐに温泉に飛び込めばいいのだ。  午後3時半、ひょっこり温泉島の湯の前のビーチに上陸する。いつしか雨は小降りになり雷は遠くへ過ぎ去っていた。最後に手痛い仕打ちを受けた。熱い風呂に入る前に、向田へタクシーで戻って車の回収をする。運ちゃんによると、石川県は雷が日本一だそうだ。えっ、日本一は雷と空っ風の群馬県じゃなかったの。冬の日本海は、雷にご用心である。でも、初冬の能登島はシーカヤックツーリングのフィールドとしてとても魅力的だと感じた。初冬の日本海を漕ぐシーカヤッカーにとって雷雨に逢うことは一度は受けなければならない洗礼の儀式なのかもしれない。

第4回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2024-2-17

一昨日の夜半は激しい雨が屋根をたたいていました。このところ春っぽい陽気が続いているので、雪融けが進んでそうで少し心配になってきます。でも現地のチャツボミゴケ公園ではまだまだたっぷり雪があります。ご安心ください。 今年はコースの途中で熊棚が観察できます。一時園内で熊の出没情報が出て登山道閉鎖があったことを想い出します。どんぐりが実っている木を探して山奥から降りてきていたのかもしれません。バックカントリーガイドの偵察で人が入らない山奥に分け入ると、今年は例年以上に熊棚を見つけることが出来ます。 小さな雪崩が起こっていました。こんなところでも人智を超えた自然災害の脅威を想像して、雪崩や雪山のリスクについて考えてみることが出来ます。 今日は晴れていましたが気温が低めだったので、温泉大滝や湯滝でうっすら湯気が立ち昇っていました。冬は落葉樹の葉がすべて枯れ落ちてチャツボミゴケ公園の森は見通しがとても良くなります。夏は見ることが出来ない角度からお気に入りの景色を探してください。 透き通るような青い空に純白の雪山が映えます。きっと冬だからこそ楽しめる景色です。八間山の向こうに白砂山が小さく稜線の頭を出しているのがわかります。