偵察尾瀬笠ヶ岳BCガイド2024-4-18

4月になって何度も至仏山に登る道すがら、久しぶりの笠ヶ岳に行ってみたくなりました。津奈木橋から直接笠ヶ岳を目指すのもいいですが、悪沢岳からの稜線をうろこテレマークの機動力がどれくらい生かせるかも気になります。前回は2002年4月20日にスリバナ沢とタル沢の間の尾根ルートで小笠から小至仏山までを往復して以来です。それ以前にも何度か笠ヶ岳の稜線を滑ったりしたものです。今日は青空はまったくなかったですが、風もほとんどなく穏やかなBC日和でした。 鳩待峠からオヤマ沢田代手前まで至仏山ルートです。小山沢田代手前から悪沢岳へ至仏山コースからそれて笠ヶ岳へと続く稜線に方向転換です。午前中は小至仏山と至仏山の山頂部は雲にかかって見えませんでしたが、小笠と笠ヶ岳へと続く稜線はクリアでした。こちらへは滅多に人が入らないようで、森の空気感が新鮮な感じに変わるのがわかります。 小笠までは下りとトラバースが多くて快適にスキーを走らせることが出来ました。小笠のピークは往路は素通りして笠ヶ岳へ向かいます。山頂部だけはピラミダルで存在感のある山です。うろこで山頂まで登って行けそうです。 結局山頂まであと少しというところは雪が無くて這松の藪漕ぎだったので、手前にデポ。これが失敗で、藪漕ぎで無理しても山頂までスキーを担ぎ上げるべきでした。山頂からスリバナ沢に向かっていい斜面が落とせました。ザラメ雪が緩んでウロコにとっては絶好のコンデョションでしたが、笠ヶ岳山頂付近の雪は腐り過ぎてツボ足では踏み抜かないように苦労しました。 山頂からは奈良俣湖が眺められました。27日に矢木沢ダムとともにいよいよカヤックツアーも解禁です。 帰りは小笠のピークも踏んで往路通りに悪沢岳へ。小笠のピークからも奈良俣湖が良く見えました。 悪沢岳に戻ってきたら、至仏山の雲がとれて天気が良くなっていました。 春のザラメ期は、うろこテレマークスキーの機動力を使うことが出来れば、津奈木橋をスタートゴールにして笠ヶ岳を縦走するルートがいろいろと考えられます。静かな森のツアーが楽しそうなエリアです。

偵察尾瀬バックカントリー至仏山2024-4-14

BC日和な日曜日ということで、今日も至仏山は大賑わいでした。 昨日のガイドではワル沢やオヤマ沢の渡渉はなんとかスノーブリッジが残っていて楽に通過できました。ムジナ沢は今日を逃すと今シーズンは厳しいそうな感じだったので、2日連続の至仏山BC通いでムジナ沢を偵察してきました。 案の定なんとかまだ首の皮一枚で雪渓がつながっていました。広大な雪原の尾瀬ヶ原を眼下に眺めながら、ムジナ沢をはさんで変化に富んだコースどりで滑りを楽しみました。 雪融けの様子からやはり今シーズンも少雪だったのかなと感じました。 ムジナ沢下部はしっかりと水流が出ていたので早めに右岸側の尾根に滑り移りました。最後のオオシラビソのツリーランもストップ雪ながら楽しみました。 尾瀬ヶ原は無人の静けさでした。 鳩待峠までの夏道沿いには踏み抜いた足穴がたくさん残っていて、登山者の苦労が偲ばれました。スキーだとまだ何とか一度も脱がずに歩けましたが、ここも明日以降は雪が切れる場所がどんどん増えそうです。 来週末は鳩待峠までバス運行が始まるので、さらに賑わいそうです。

尾瀬・至仏山BCガイド2024-4-13

今日は先週の偵察の時よりも数倍条件の良いバックカントリー日和でした。目指す至仏山山頂は雲一つなく、しかも風もほとんどなくて快適です。 陽射しもそれほどではないのでストップ雪の心配もなさそうです。それでも少し春霞みの影響もあり横手山や白砂山稜線は目を凝らさないとわかりにくい感じでした。もちろん谷川岳の一ノ倉沢の大岩壁も巻機山も越後三山もはっきりわかりました。 浅草岳や守門岳は霞んでいました。一番気になったのは燧ヶ岳と会津駒ケ岳です。今年もおいでおいでと手招きしているようです。 正午ちょうどに山頂到着。戸倉を8時半にスタートしたので標準タイムのペースです。3日前の大雨でスノーブリッジが心配でしたが、ワル沢を落としました。 ムジナ沢もエスケープルートで考えていましたが、今日のこの恵まれた天気と時間を考えての判断です。 結果的には二つの沢は渡渉もなくなんとかスノーブリッジが残っていてスノーシューでも無事に通過できました。

野反湖三壁山BC偵察2024-4-12

赤城南面の千本桜が満開らしい。シークレットkuniのウラヤマも、ここ数日間は春爛漫な陽気でバックカントリー日和です。 雪解けの早さが心配なので、三壁山の偵察に行ってきました。厚い氷の上に3日前の大雨が溜まったからでしょうか、野反湖面がブルーに染まって綺麗でした。こんなのは今まで見たことないかな。 三壁山頂の山名標柱は三分の一くらい頭を出していました。稜線の雪庇はマイルドで、やはり3月の大雪による積雪だからだと合点です。 少し雲が出て遠くの山は霞んでいましたが、山頂からは苗場山や白砂山、一昨日沢の渡渉が出来ず目的が果たせなかった大倉山などが眺められました。 雪質は少しストップがかかりましたが、気持ちよく滑って下山できました。 今回は三壁山だけでしたが、三壁山からエビ山へと周遊するコースも楽しいです。

シークレットkuniBCガイド偵察2024-4-10

今シーズンは残雪が多めなので久しぶりに野反湖の秘峰大倉山のツアーが出来そうです。ところが昨日の大雨でスノーブリッジはもうどこにもなくて、しかも沢が増水気味で、結局叶いませんでした。 さらに上流のどこかにスノーブリッジを求めて偵察しましたがダメでした。 仕方なく八間山を茅ノ尾根ルートで登って滑ってきました。こちらのコースも雪の時期のBCは久しぶりです。 山頂は春爛漫で昼寝したら気持ち良さそうなくらいでした。白砂山を眺めながらゆっくりカップ麺ランチを楽しみました。 山頂からちょこっとフィルムクラストな斜面を滑って遊んでみました。茅ノ尾根の滑りは樹林の濃いところが多いですが楽しかったです。

偵察尾瀬・至仏山BC2024-4-5

もっとすっきりと晴れるかなと期待していましたが、残念ながらとうとう至仏山山頂付近の薄い雲は最後まで抜けませんでした。湿った風の影響です。 それでも気温はマイナスにはならなかったので、ザラメ雪が適度に緩んでいて小至仏山のトラバースも楽に通過できました。 今年の積雪の様子はというと、風の影響をあまり受けていないのでマイルドな積もり方です。見た目には多そうでもすでにハイマツが出始めているので実は少な目かもしれません。 山頂からの景色はいまいちでしたが、ムジナ沢から尾瀬ヶ原の様子が見下ろせました。 待っていても天気回復の見込みはなさそうなので、カップ麺を食べ終わったらすぐに下山です。ワル沢は濃いガスの中です。さらに雨が降ったのでしょう、大きな縦溝が出来ていました。ただいい感じにザラメが緩んでくれてとても滑りやすいザラメでした。 ガスの中の滑降は面白くないです。ワル沢は大きな沢ですが、ここだけガスが流れているようでした。 ムジナ沢はクリアだったのでこちらを落とした方が滑りは何倍も楽しかったかもです。 ガスが晴れたのはかなり標高を落としてからです。でも今日はまだ誰も滑っていないノートラックの大斜面を自由自在に滑って楽しみました。 ボトムに近付くにつれ古いシュプールの跡がいくつも集まってくるので、至仏山が人気の山であることがわかります。

偵察野反湖八間山BC2024-3-31

朝から気温急上昇。今日はグサグサのシャバ雪な一日でした。スタートからうろこが効きそうで、結局八間山山頂までシールいらず。うろこだけで快適に偵察が出来ました。 野反湖は3月に入ってからの積雪の増加を十分に感じさせてくれる雪景色でした。 例年だとイカ岩の肩直下は雪付きが悪くて石がゴロゴロと露出しているのでスキー滑降は厳しいコンディションです。でもどうやら今回は快適にターンが描けるくらい雪が積もってました。今日は登りのコースで滑って帰っても楽しそうです。 山頂山頂直下の大斜面から振り返ると、昨日滑ったシークレットkuniの山や谷が一望です。 八間山山頂の山名標柱は完全埋没でした。前回2月2日に来たときは半分しか埋まってなかったのを想い出しました。あと昨年も一昨年も埋まることはなかったです。山頂からは白砂山稜線や平標~仙ノ倉山方面の稜線が綺麗に眺められました。 お昼にはまだ少し早い時間でしたが、おにぎりとサンドイッチを食べてから下山。梢越しにダム方向の景色が開けている場所がありました。湖の厚い氷もこの陽気でどんどん融け始めているようです。 ところで、残雪が多いというと大雪の年だったみたいですが、今回は3月になってから降った雪がまだ融けずに残っているという感じでしょうか。

偵察シークレットkuni春スキーガイド2024-3₋30

今日から数日間は春の陽気が続きますが、西風が強くて黄砂の影響もあるようです。朝一番の坊主山ハイクアップはカチンコチンに凍っていてシートラでした。 山頂から気持ちよく一本落とそうとしたら、道路の除雪が峠まで進んでいました。大きく迂回ルートをとって先を急ぎました。 先日の春の嵐の大雨のものでしょうか、うっすら縦溝が入った斜面でしたが、朝のうちはいい感じで楽しく滑りました。でも午前9時を過ぎて雪が緩み始めるとストップ雪です。 Aコースの急斜面でストップ雪でもなんとか楽しみました。

偵察シークレットkuniパウダーガイド2024-3-28

今夜から春の嵐になる天気予報で、明日から一気に本格的な春の陽気の日が続くようです。ボトムの雪が心配なので、今日のうちに様子を見ておかなくては。 今シーズンは3月になってどんどん雪が増えてきて、今が一番仕上がってる感じです。パウダーは厳しいけどザラメなら4月いっぱいはシークレットkuniのバックカントリーガイドが出来そうです。 ところで今日は、どんよりとした曇り空の穏やかな日でした。ハイクアップ中に白根の火山ガスが噴気している音や志賀草津道路を除雪している除雪車の音などが聞こえてきました。 春の締まった堅雪なのでハイクアップもスピーディーです。急坂ではクトーが大活躍。小気味良く直登出来ました。 一本目は、今シーズンまだ滑っていないシークレットkuniの最奥コースであるヘリシュートへ。 そして少し登り返してプレハブ尾根。アバレンボウ平に登り返してメインリッジからCコース。 Cコースは北面でほんの少しパウダーが積もっていたので、ウロコで登り返してもう一本楽しみました。

偵察根子岳BC2024-3-25

長野へ行く用事がてら午前中に根子岳を偵察してきました。天気予報では夕方から雨マークでしたが、登り始めた午前10時頃からポツポツ気になる雨粒。 でも振り返ると北アルプスの稜線もまだ何とかわかる程度に見えるし、こんな感じで天気は持つだろうと根子岳山頂手前の白い斜面を目指す。 昨日の日曜日は賑わったであろうスノーシューやスキーのトレースがたくさん残っていましたが、今日は全く誰も根子岳には登っていないようで私一人でした。 3月下旬になっても山は残雪がたっぷりな感じで。例年よりも長くバックカントリーが楽しめそうです。