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シークレットagatsumaBC 2025-1-16

日本海側の各地では大雪を降らせた今回の冬型の気圧配置も、今日は徐々に緩んで絶好のBC日和になりました。標高2000mの稜線の森は、透き通るような青空に落葉松の樹氷が映えて素晴らしい風景で私たちを迎えてくれました。 昨夕から10㎝くらい新雪が積もっていて、昨日までの古いトレースはほとんど埋まっていました。ふと目を凝らして遠くの山を眺めると、富士山もしっかりとわかりました。 午前11時、気持ちよく今日一番の大滑降です。ロケーションは最高でしたが、フカフカの新雪の下は不安定な腐れ雪が埋まっていました。残念ながら両足に均等荷重で慎重にアルペンターンで滑らざる負えない雪質でした。 でも天気とロケーションは最高でした。あたたかい飲み物とデザートのお菓子でゆっくりゲストさんとくつろぎました。 滑る前は、登り返して二本目も楽しもうとゲストさんと話していましたが、この一本で十分ツアーでした。

Dynamics/ブルースフォアマン&ジョージケイブルス

アートペッパーとのデュエットでも素晴らしいピアノを弾いていたジョージケイブルスに魅かれて、しかもコンコードレーベルで地味ですが聴いたことのあるギタリストとのデュエットということで即買い。もちろん中古盤です。狙い通り、ピアノとギターの上品で美しいインタープレイが楽しめる一枚です。

V.S.O.P/ハービー・ハンコック

10代の頃はもっぱらカセットテープに録音してジャズを愛聴することが多かったです。はじめの頃は、近所のジャズ好きのお兄さんのコレクターからだったり、FM放送をエアチェックしたりでした。やがて貸しレコード屋というのが流行るようになってからは、スライ&ザファミリーストーンとかシカゴとかジャズ以外のジャンルなどもチャレンジ的に借りて録音し、幅広く聴けるようになりました。でもまぁ、振り返ってみると、今みたいにネットで手軽に世界中の音楽が聴ける時代とは比べ物にならないくらい不便な時代でした。ところで、カセットテープの種類は単純なものではなく、「ノーマルポジション」(TYPEI)、「ハイポジション」(TYPEII)、「メタル」(TYPEIV)などの種類があって、お気に入りのレコードはちょっと値段が高いハイポジションのカセットに録音していました。この2枚組のレコードは、たしか少し高額なTDKの0分SAテープに録音してました。録音クレジットをインデックスカードに色分けで丁寧に書いて、他よりもちょっと格上の扱いというか聴き方でした。A面のピアノイントロダクションから処女航海へと感動的に演奏されていく演出は、今聴いてもやっぱり感動モノです。このレコードはずっと後になって、中古で手に入れたものです。

利尻山をスキーでぐるっと一周chapter4

沓形稜(標高520m)PM3:27~鴛泊登山口PM5:00距離約7.6km 沓形稜下部もデルタ状の広大で緩やかな尾根で、古いモービルとスキーの跡も残っていた。もちろんウロコテレマークスキーにとっても面白そうな大斜面だ。目を凝らすと、右上に避難小屋が雪にほとんど埋もれながらも、そこにあるのがわかった。左下には展望台といわれる施設もわかる。見覚えのある景色や地形なのは、昨年は1日で1周出来ず、この沓形稜から2日目をスタートしたから。その時は天気があまり良くなかったので、今日の晴天は前回の屈辱を晴らすこともできた。 ポン山さんはもうすっかり元気そうで、いよいよ後半最後のこの景色とスキーの楽しさを堪能しているようだ。家内は相変わらず朝一から変わらないマイペースで、しんがり役をきちんと守っている。眼下の海はますます黄金色に輝いて、息を飲む美しさである。 利尻の地形の特徴は、深く刻まれた谷や沢のほとんどが、広くなだらかな裾野へと下るにしたがい河川の地形が無くなってしまうこと。そんなことから、涸れ川のトビウシナイ川が利尻町と利尻富士町の町界に流れているが、上流部がどこなのか、たぶんこの辺なんだろうけど、はっきり特定できない。同じことがオビヤタンナイ沢川にも言える。だから沓形稜と北稜の間の沢が、トビウシナイ川なのかオビヤタンナイ沢川なのか。2万5千図とにらめっこしていると訳がわからなくなってくる。 利尻町と利尻富士町との町界を流れている川をトビウシナイ川と認めると、利尻山頂からダイレクトに落ちる谷は町界なので、トビウシナイ川ということになる。しかし、昨年滑った長官ピークからの谷、利尻避難小屋直下の谷であるが、これは利尻ローカルのポン山さんによればオビヤタンナイ沢川と話していた。これをオビヤタンナイ沢川だと確定すれば、困ったことになる。標高600m付近でこの谷は合流してしまう。二つの川が途中で合流して下流でまた分かれてそれぞれ名前を変えるというのは常識的ではない。沓形稜と北稜の間の川の名前を1つに決められれば、わかりやすいと思うのだが・・・・ ポン山さんの言うとおり、沓形稜と北稜との間の川をオビヤタンナイ沢川と決めるとすると、いよいよ沓形稜からそのオビヤタンナイ沢川を横断である。利尻山頂からダイレクトに落ちる谷が本谷とすれば、昨年ポン山さんと家内と3人で長官ピークから滑った沢は、さしずめオビヤタンナイ沢川左俣と名付けられるだろうか。迫力の本谷を越えるときも、背中を強力に押してくるこの風はまさに神風で、何もしなくてもなかなかのスピードが出るのに驚く。雨傘など開けば斜面も駆け上がっていくほど。 そして小尾根を越えると見覚えのある景色が待っていた。オビヤタンナイ沢川左俣。避難小屋の沢と呼んでもいいかも。古いスキーのあとが残っていた。ここまでくればあとはもうほとんど下りだけなので、かなり余裕で休憩。ポン山さんは持ってきた水の量が足らなくて節約しながら水分補給していたが、なんとか持ちこたえたよう。こちらはちょうど良い量だった。 1つ大きな尾根を越えると、長官ピークからの尾根の途中1100m付近から落ちている沢を横断。この沢がまたスキー向きの良い斜面。また、名前をなんて付けたら良いんだろう?困ってしまう。 ポン山が大きく見えてくる。今朝見たばかりなのに、懐かしい気持ちが湧き起こってくるのは何故だろう。通称ベースと呼ばれている雪原の下で、たくさんのトレースに出会う。もう時間的には、ほとんどの入山者が下山してしまった頃。しかし、これから山に入るテント装備のスノーボーダーの方が上がってくる。仲間3人とこれから4日間の日程だそう。明日からも利尻はまだまだ好天が続きそうで、彼らもまた懐かしい思いでポン山を見ながら山を下りてくることだろう。 湧水を汲みに来たポン山さんの知り合いの方を、ゴール間近のところで追い抜く。どこへ行ってきた?1周した!なんて会話になり、いきなり利尻を1周してきたと答えても、普通の人はあまりピンと来ないだろうなと思った。午後5時ジャスト、今朝スタートした鴛泊登山口にゴール。 ゴールしてもすぐには1周達成の実感がなく、じわじわと込み上げてくるに違いない。大げさな言い方だけど、1年間あたためてきた計画が達成できた。この後ポン山さんと夜は魚勝で盛大に祝杯をあげるのだ。

シークレットkuniBCガイド2025-1-13

南岸低気圧の大雪予報も出ていましたが、想定外のパウダー日和となりました。昨日から夜半のうちに10センチくらい降った新雪の上に、なんと今日の午前中に20センチ近くまた降リました。 昨日偵察していた目的の斜面は、まだ視界不良で良く見えません。それに今日のような降雪中は、あまりにも危険で残念ながら次回です。 メローな斜面でも、浮遊感いっぱいなパウダースノーを楽しめました。(昨日の偵察時の写真) そして2本目のコースへ移動。天気予報では晴れマークが出ていましたが、標高の高いところではなかなか雲が切れませんでした。 午後1時、小さなピークに立ちました。今日はこの一本のために頑張ってハイクアップしました。今シーズンで最高のパウダーでした。 誰にも遭わないバックカントリーでした。

シークレットagatsumaBCガイド偵察2025-1-12

低温続きのおかげで今年は例年とは違いサラサラのパウダースノーが長持ちしてくれているのかなと、ハイクアップしながら思いました。今夜からまた冬型の気圧配置になるようで、明日午前中降雪予報。10センチくらい積もってほしいと期待します。 野反の山々が遠望できました。白砂山はその名のごとく真っ白の山なので良く目立ちます。 今日は新しいコースを開拓したくまだ足を踏み入れていないエリアの森の中を彷徨ってみました。雪がいいので楽しい偵察でした。

シークレットkuniBC偵察2025-1-11

今日もいい雪でした。標高2000mの稜線は薄い雲がかかっていたので視界不良だったのかも。標高1800m以下の偵察だったので、風も穏やかでまさにBC日和でした。ハイクアップの途中で先行者のラッセル発見。シークレットkuniの隣人イノシシ君のようです。 お正月のスノーシューツアーの時に訪れた熊棚の木のところでシールを剥がして軽く一本。そして急壁のあるメインリッジをシール登行です。 年末よりも30センチくらい新雪が増えたようです。標高1600mくらいから笹薮も雪の下に埋もれて素晴らしいパウダーコンデョションでした。 2回登り返していつもと違うラインでメローな斜面を楽しみました。

live in tokyo/サドジョーンズ・メルルイス&ザジャズオーケストラ

ビッグバンドはあまり聴かない中で、ギルエバンスとサドメルの中古盤はソロイストの演奏が気になるのでいくつか持ってます。サドメルのライブインジャパンもその中の一枚。若き日のビリーハーパーがメンバーに入っていますが、ソロはほんの少し聴けるだけです。でも最初の一音から彼らしいフレッシュなフレーズが飛び出してきて安心しました。サドメルのいいところは、サドジョーンズの斬新なオーケストレーションとメルルイスのかっこいいドラム、各セクションからの個性的なソロが三位一体で楽しめるところです。ライブイントーキョウは全演目から選りすぐりの5曲でしょうが、あまりの名演奏ばかりに他の曲も全部聴きたくなります。サドメル・オーケストラはその後サドジョーンズが離れてメルルイスジャズオーケストラとして、NYビレッジバンガードの月曜の夜に出演していました。21のNY滞在中に一度生で聴いているのですが、メルルイス以外のメンバーで誰が出ていたとか忘却の彼方です。

シークレットagatsumaBCガイド偵察2025-1-9

今シーズン一番のフカフカのパウダースノーに恵まれました。静かな森の中を歩きながらたくさんの樹々とお話をすることが出来ました。GPSが無かったらおとぎの森のような原生林の奥へと迷い込んで雪女にさらわれて帰ってこれなかったかもしれません。 大きな木がいくつも根元から倒れて雪に埋まっているところに出ました。スキーといえどもここを通過することは困難でした。太い幹の上に深い雪が積もっても落とし穴がそこら中にあるのがわかります。そんなところに落ちたら這い上がることがいかに困難か想像できました。これらの倒木は2019年秋の台風19号の仕業でしょう。すさまじい自然の傷跡に出逢いました。 ダケカンバの巨樹にも出逢えました。今は完全にコメツガやオオシラビソの針葉樹たちに支配されてしまいましたが、その中で偶然の陽の当たる環境に恵まれてたくましく生き残っているのでしょう。 誰にも遭わない静かな針葉樹の森の中を彷徨できるようなバックカントリーも好きです。帰りは大斜面に豪快なシュプールを描けるような滑りはまったくありませんでしたが、フカフカのパウダーツリーランをゆっくりと楽しみました。

Hold the line/スティーブ・グロスマン4

スティーブグロスマンとの最初の出逢いは、マイルスのジャックジョンソンです。近所のジャズ好きなお兄さんからレコードを借りて、カセットテープに録音して良く聴いていました。1970年録音のジャックジョンソンから14年、このレコード、ホールドザラインは1984年録音です。スティーブグロスマンの演奏はオーソドックスなスタイルに変貌して別人に近いくらいです。ソニーロリンズを彷彿するような、いやいやソニーロリンズと一瞬聞き違えるくらい貫禄の演奏です。でもちょこっとコルトレーンだったり、スティーブグロスマンらしいフレーズもあったりできるので安心します。ジャケットにサインらしき赤ペンが書かれていますが、よく見るととあります。吉田正弘とは、このアルバムでもドラムをたたいている吉田正広氏です。スティーブグロスマンのサインではなかったです。