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第10回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2024-3-9

高い山では北風が強く吹いているようで、ずっと雪雲がかかっていました。温泉大滝に立ち上がる湯気が気まぐれなつむじ風に翻弄されて大きな渦を巻いていました。 湯滝でも湯気のベールに包まれたビロードの絨毯が幻想的な光景を醸し出していました。 湯滝を過ぎると突然目の前に開ける穴地獄の風景。新たな新雪によって昨日のトレースはすっかりリセットされています。 今年は例年になく3月に入ってからどんどん積雪が増えてきました。スノーシューハイキングに参加したゲストの皆さんたちも、純白のデコレーションを纏ったチャツボミゴケの美しい風景に大満足です。 チャツボミゴケ公園スノーシューハイキングはまだまだ3月15日まで開催です。開催日のお問い合わせ、ご予約はこちらです。

第9回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2024-3-8

3月に入ってから2度目の雪の恵み。またまたノートラックの雪原にリセットしました。新雪は日射の影響であっという間に重い春雪に化けてしまいましたが、木漏れ日の雪原に大の字になって青空を仰ぐのは気持ちいいものです。これはいつもの出発前の儀式風景。 チャツボミゴケ君たちも少しずつ春が近付いていることを感じているのでしょうか。今日は一段と蛍光グリーンの輝きが増しているように見えました。 今日はリスの足跡がいくつか見られました。重いモナカ雪に足をとられてつらそうな足跡はキツネかな。ウサギはまだで歩き始めていないようでまったく見られませんでした。 8日午前6時現在のパウダーサーチでもまた新たに10センチ近くの新雪が積もっています。さらに来週も雪マークが出ている天気予報です。例年ならこの季節のチャツボミゴケ公園スノーシューハイキングは雪不足が心配になるのですが、今年はまだまだ安心ですね。 かつて鉱山で働いていた方が詠んだ句です。「億万の秋ぞ 化石の 笹ねむり」、「地吹雪の 背曲りの列 黙と行く」です。

池ノ平湿原バックカントリーガイド2024-3-7

絶好のバックカントリー日和に恵まれました。今回はリフトを使わず林道をハイクアップ。ここは落葉松の森が美しくて、雪を纏ったメルヘンチックな光景に感動しながら楽しく歩きました。 スキー場トップからは昨日のトレースが一本あるのみ。兎平へと向かっていたので途中から分かれて池ノ平湿原外輪山へと続くショートカットコースを選びます。 この斜面があまりにも気持ち良さそうなので、一本滑ることにしました。あっという間の一本でしたが、しっとりと落ち着いたパウダースノーでした。 もう一度登り返して外輪山の一角に立つと、また素晴らしい絶景が次々と現れて楽しませてくれます。 初夏の頃から初秋にかけての高山植物の花々が咲き乱れる池ノ平湿原とは別世界のようにも感じられてきます。 雲上の丘に立つとその名の通り雲の上でした。今日はスキーヤーは私たちだけだったようで、静かな一日でした。 烏帽子岳の向こうには北アルプスの山並みが綺麗に眺められました。2本目は雲上の丘から湿原への今日一番の大斜面を滑りました。そしてまた登り返して見晴岳へと続く外輪山を周って三方ヶ峰手前のスロープを湿原に滑り込みました。凍結した鏡池の上には50センチの新雪が積もっていました。 下山途中で大きなカモシカに出遭いました。スキー場はなるべく滑らないで落葉松の森の中を選んで下山しました。

カルフガイドXCD

昨夜から今朝にかけて新たに20センチ近い新雪が積もりました。2月下旬から3度目の大雪です。この時期ですから積もっても融けるのが早いですが、重い雪なので家の周りはバックカントリーが出来るコンディションになってます。 そこで今日は今度バックカントリーガイドするためにレンタルするうろこテレマークスキーの点検をしておきました。 うろこテレマーカーにとってカルフガイドはエポックメイキングな愛着のある板です。ゲスト用に165㎝、自分用に195㎝です。

2月の白砂山の想い出2007-2-24、25

ガスが晴れていく。湖面を取り囲む山々が白一色の世界からみるみる浮き出てきた。ホワイトアウトの湖面を、GPSをお守りのように信じて歩いていたことが、まるでお馬鹿さんだったように思えてしまう。ホワイトアウトの中では湖面の真ん中にポツンと立っていた自分なんてとても想像できなかったので、なぜだか可笑しさがこみ上げてきた。これまでの入山の苦労などどこかへ吹き飛んでしまう。 翌日は大快晴。昨日の三壁山の滑降は、例年になくブッシュが煩わしいものの、パウダーの浮遊感を楽しんだ。今日は、白砂山を目指す。ウロコテレマークは、上り下りのある長丁場の今日のようなルートでは、性能を最大限発揮する。シール登行で高度を上げると、背後に野反湖とエビ山が見え始めた。エビ山へ向かった仲間と無線交信。彼らのトレースがはっきり見え、ひとかたまりになって休んでいる人影もかすかにわかる。 予定時刻の10時半、約2時間で白砂山が目前に眺められる稜線に出た。昨年の3月よりもずっと積雪が少ない。新雪の下にはクラスト面があり、どうも雪崩れやすい条件。ソロリソロリと確かめながらルートを決める。昨年のように白砂直下の雪壁を直登した方が効率的だったが、ルンゼをトラバースするところが雪崩れそうで、途中から尾根ルートに切り替えた。アイゼンに履き替え、午後12時49分山頂に立つ。 無風快晴。360度の大パノラマ。北アルプスまでが綺麗に眺められ、横手山の右ギリギリに槍ヶ岳がはっきり見えたのは、新しい発見だった。下山の滑降は少し気を引き締める。猟師ノ沢源頭斜面は、すでにもう雪が腐っていて、デブリのない綺麗な外見とはほど遠い。慎重に高度を下げた。途中からトラバースする。ウロコテレマークで、効率的なルートを進む。 午後3時半、稜線から最後の尾根への下り。ハンノ木沢からシール登行で茅の尾根に這い上がって野反湖面に滑り込む。日が陰ると一度緩んだ雪面が急激に氷化して、スキーが予想以上に滑ってくれる。午後6時下山。

第8回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2024-3-2

南岸低気圧の通過で想定外の大雪に恵まれました。そして今日は冬型の気圧配置で北風が強く吹く厳寒の一日かと思いきや、意外と穏やかな晴天となりました。温泉大滝や湯滝には気まぐれな湯気がほんわか湧き上がって幻想的な雰囲気を演出してくれていました。 今日もスノーシュー初めてのゲストさん達でしたが、深く積もったパウダースノーに苦労しながらもフレッシュな雪の感触に感激されていました。 降ったばかりなのでアニマルトラックがなかなか見つからなかったのですが、新鮮なものはリスが多かったです。最後の方で私たちが来ることを察知したウサギの足跡が引き返しているのに出会えたりしました。 生クリームたっぷりのデコレーションを纏ったような穴地獄のチャツボミゴケの美しさには、本当に感動します。木道には30センチ以上の雪が積もっているところもあって、その上を慎重にスノーシューで歩きました。 木道を一周して高台の東屋でランチ休憩。ここからも穴地獄のチャツボミゴケが一望です。 池の氷も今日は安心して歩けました。フカフカの新雪でソリコースももちろん楽しめました。 今シーズンも昨シーズン同様で、3月になって積雪が増えるパターンとなりました。3月15日まで募集のチャツボミゴケ公園スノーシューハイキングは安心してツアー開催出来そうです。

偵察シークレットAGATSUMAパウダーガイド2024-2-29

昨日の湯ノ丸山に続いて今日もバックカントリーガイドの偵察です。一本目はどうしても確かめたかったコースを滑ってみました。しっとりパウダーのツリーランが楽しめます。ハイクアップの途中で振り返ると絶景に感動です。 2本目はトップからボトムへ落とします。ここ数年雪不足で訪れなかったコースです。今日もちょっと雪少なくてこれではガイドするとしたら微妙です。 来シーズンに期待です。中之条町はもちろん、群馬の吾妻郡の晴らしいバックカントリーコースをたくさんの方にガイド出来たらいいなと思います。

偵察湯ノ丸山バックカントリー2024-2-28

まったく期待していなかった今回の大雪。2~30センチの新雪が積もったようです。午前中急速に天気が回復する予報だったので湯ノ丸山を訪れてみました。 午前10時地蔵峠からスタートした時は、湯ノ丸山上部はまだ雲の中でした。先行者のトレースにはすっかりお世話になりました。 ツツジ平から鐘平あたりまで来ると徐々に雲がとれてきました。それにしても落葉松の森の樹氷の景色がなんと素晴らしいことか。振り返ると黒斑山と浅間山が迫力ある姿で眺められます。 ところで今シーズン初めて登った湯ノ丸山偵察なので、帰りの滑降コースに雪があるのか心配になります。雲がとれてくると北峰直下の斜面がいい感じで姿を現してくれました。どうやら登山者でスキーヤーなのは私たちだけで、まだ誰のシュプールもついてません。 山頂11時半到着。風はとても冷たいですが、360度の景色は素晴らしいです。 稜線の雪は吹き飛ばされて岩だらけです。スキーのままでは歩けませんでした。山名標柱にはエビのしっぽがびっしりです。 烏帽子岳方面です。奥の北アルプスの山並みがわかりますか? 四阿山と根子岳。 南峯から北峰へ移動。 稜線の風は冷たすぎて長居は無用です。北峰ですぐにシールを剥がして滑降。 藪っぽいですが、フカフカのパウダースノーは十分に堪能できました。 雪山賛歌でも知られる湯ノ丸山は昔から山スキーのクラシックコースとしてあまりにも有名です。しかしながら近年積雪不足でなかなか訪れる機会が無かったのです。今回の偵察でお手軽なバックカントリースキーが楽しめる山として再認識することが出来ました。

能登を想う5 外浦海岸2001

海から断崖となってそそり立つ山の端から突然、朝日をスポットライトのように浴びてまわりはシルエットの闇に包まれる。 一生懸命漕いでも、進んでいるのかわからないくらいのスピードしかでないのは、向かい風だけでなく潮の流れのせいだとばかり思っていたが、潮は動いてないよと小さな漁村の漁師が教えてくれた。潮があるところでは、危なくて海女は潜れないとも教えてくれた。カヤックが進まなかったのは、風のせいだったんだ。もうこれ以上漕げば腕がへし折れそうだったので、小さな漁港に逃げ込もうとしたら、なにやらボールのような頭が白波のたつ岩礁帯で浮かんだり消えたり。ひとつの浮き輪に二人の海女さんが変わりばんこにつかまりながら、ウニやアワビを採っていた。時化気味の能登の海では、海女さんが、9月いっぱいの漁期をすぐ目前にひかえて盛んに潜っていた。これらの海女さんたちは地元の人たちではなくて、輪島から遠征してその周辺の海の漁業権を買い取って潜っているのだそうだ。みんな元気で、中には70にもなる海女さんもいるらしい。挨拶をして言葉を交わした海女さんの声も、かなり年輩の方だった。  能登の外浦海岸には、素朴な小さな漁村が点在していた。上陸したいくつかの漁村は、人なつこい老若男女の人々との出会いがあった。私たちのカヤックを見つけると、お年寄りが変わりばんこに、以前日本一周の若者もこの港に二泊したと教えてくれた。また港の片隅に快く車を駐車させてくれた。これから漁に出ようとする腰の曲がったおじいさんは、自分の小舟を下ろした後、今度は私たちのカヤックのために船を海に下ろすための滑り板を「使え!」と持ってきてくれた。見たこともないカヤックに興味津々の子供たちは、浜に上がるとさっそく近づいてきて、ラダーを触って「これなに?」と質問してくる。そしていろいろな質問をして、いつまでも離れようとしない。心優しい漁師のおかみさんが、出発地点に置いてある私たちの車を回収するために、わざわざ車を出して乗せてくれた。途中、シートベルト義務違反で切符を切られてしまい、大変申し訳ないことをしてしまった・・・  1日目、富来町の増穂ヶ浦から輪島へ向けて出航したが、すぐに海士岬を越えることを断念した。今にも白波となって崩れそうな高いうねりと強い風にためらったのだ。こんな気持ちで進むのは危険だと冷静に判断した。追い風にまくし立てられたり、向かい風に悩まされたりと、海のコンディションはかなり厳しいものだった。しかし、久しぶりに海にでて、とても爽快な気分を味わった。 2日目は、門前町の黒島から出航した。猿山岬をかわしたあたりから波風ともに強くなり、必死で漕いでも時速4~5キロほどしかでなかった。刑部岬を這々の体でかわしたところの小さな漁港に逃げ込んだ。結局この日は、頑張ってさらに足を伸ばしたが、次の大沢町の漁港までだった。 3日目は昨日の続きから輪島をめざした。ほぼ同じ距離で2日目は5~6時間かかったのに、たった1時間半しかからなかった。海のコンディションでこんなにも違うとは。今回出来れば能登半島の外側をずっとたどりたかったが、3分の1にも満たない距離しか漕げなかった。能登には、うまいものもいっぱいあった。そして、能登の小さな漁村のたたずまいや輪島の古い町並み、能登の素朴な人情も、心を満たしてくれるような深い味わいを醸し出していた。(2001年9月22日~24日)

第6回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2024-2-24

燦燦と照らす春の日を浴びて、今日のチャツボミゴケはいつもよりいっそう輝きを増していました。ゲストの皆さんは鮮やかな蛍光グリーンの美しさにしばらく見とれているように見えました。 いつものところにフキノトウを一つだけ見つけました。昔穴地獄があったといわれている場所の近くです。これから3月にかけて少しずつ数を増やしていくことでしょう。 穴地獄までは、片道の距離が約1.5km、標高差100mのコースです。 今日のゲストの皆さんもスノーシューがほぼ初めての方ばかりでしたが、すぐに歩き方にも慣れて楽しんでいらっしゃいました。 穴地獄の木道に積もった雪はかなり融けてしまったので、スノーシューは手にぶら下げて歩きました。 東屋から穴地獄のチャツボミゴケを眺めながらゆっくりお昼休憩して、またいつものように途中でソリ遊びをしながら楽しく下山しました。