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初冬の静かな野反湖の風景2023-11-18,19

湖面のエメラルドの帯が幻想的です。新雪が薄く積もった池ノ峠展望台まで登ってみました。ここからの浅間山は、まるで富士山のように秀麗で威厳があります。 北風が吹き抜ける湖面に目を凝らせば、白兎が飛び交う時化の海と化していました。 小さな動物たちがすでに動き出しているようです。人間の足跡に驚いて慌てて立ち去ったのかもしれません。 稜線の高い山は厚い雲の中に隠れていました。グリーンシーズンのトレッキングの幕はこれでどうやら下りたようです。 この季節の針葉樹とダケカンバの森の美しさは格別です。新緑の頃ももちろんいいですが、落葉したダケカンバのクリーム色の幹が際立つのは今のような気がします。 日曜日の午後、中之条町のつむじで地元ロータリークラブ主催のジャズコンサートがありました。ジャズのライブは久しぶりです。しかも若い時から名前は知っているベーシストがリーダーということで、どんな素敵な演奏を聴かせてくれるか、この日が来るのをとても楽しみにしていました。 ピアノ、ベース、ドラムスのトリオの演奏は、演目はほぼベーシストの魅力的なオリジナルばかりで素晴らしかったです。その中で一曲アランフェスのテーマを弓で弾いてくれました。ド迫力のバーチュオーゾの音には思わず酔いしれちゃいました。白髪のバーチュオーゾと若いメンバーたちのエネルギッシュな演奏は、あっという間の楽しい時間でした。 中之条町でご機嫌なジャズが楽しめた昼下がりの午後でした。感謝。

樹氷の白砂山2023-11-16

野反湖の朝の気温はマイナス2度。湖面から霧がモクモクと湧いて雲海が見られました。 2時間後、水場入り口の広場に着くころには、すっかり霧が晴れて湖面が眺められました。 雪の上には様々な動物たちの足跡が残っていました。登山道の上にはこんなにいろいろな動物たちが歩いているんだとびっくりです。リスやウサギ、ニホンジカ、カモシカ、キツネ、オコジョ、そしてクマです。 堂岩山山頂からいよいよ白砂山稜線が目の前に現れます。湿った南風の影響で、猟師の沢の頭から先は雲で隠れています。晴れてくれるか心配ですが、進みます。 白砂山稜線は素晴らしい樹氷の景色が広がっていました。堂岩分岐から昨日の足跡かな?登山者一人の足跡を見つけたのですが、すぐに引き返していました。どうやらクマと出逢ったのでしょうか、その先には大きなクマの足跡だけがありました。この時期、このあたりにクマの足跡はよく見られますが、冬眠する穴が近くにあるのかも。 渋沢の大きな谷間をはさんでそそり立つ八十三山は迫力があります。 秋山郷の名峰鳥甲山が綺麗に眺められます。2038mで標高的には同じくらいの山です。 少しずつ雲がとれてきたように感じます。最後の登りを頑張れば山頂までもう少し。 山頂直下の登りはきついので、一息つくときは後ろを振り返って雄大な景色に癒されます。そうするとまた次の一歩が元気よく出せます。岩菅連峰です。 午前11時、約4時間かかって白砂山山頂に辿り着きました。雪があるとやはり思ったように歩けないので時間がかかるようです。 ところで、山頂ではすっかり雲がとれて360度素晴らしい景色が楽しめました。谷川岳絵と続く稜線トレイルも一本のホワイトウエイのように果てしなく続いていくようです。苗場山と神楽峰はそろそろスキー場がオープン間近でしょう。 目を凝らせば北アルプスも。これから前線が通過した後本格的な冬型になるようなので、週末の立山はパウダー三昧のバックカントリーが出来そうなくらい積もるかな。 当初は八間山周りで下山するつもりでしたが、ピストンに予定変更しました。11月のこの時期、お昼を周るともうなんだか夕方の気配を感じて心細くなりますね。

今日から志賀草津道路は冬季閉鎖2023-11-15

今朝の芳ヶ平湿地群の山々。池ノ塔山や横手山の樹氷が朝日に照らされてきっと綺麗でしょうね。今日13時からいよいよ国道292号線の志賀草津高原ルートが来年4月24日10時まで長い冬季通行止め期間に入ります。 今年は4月26日に冬季通行止めが解除になりました。翌日は晴天に恵まれて残雪の芳ヶ平湿地群を渋峠からチャツボミゴケ公園まで歩きました。 今年は残雪がとても少なくて、例年なら芳ヶ平湿原までスキーで滑って降りるところですが、スキーはあきらめて歩いて下りました。ダマシ平くらいまでは残雪をどこでも歩けてコースどりできましたが、ダマシ平から下は登山道を探しながら歩くので苦労しました。 しかも登山道の階段などでは踏み抜きしたら大けがしそうな区間が待ち受けていて、大変危険でした。 ホシガラスが久しぶりに訪れた人間に興味をもって近付いてきました。なんだかちょっかいでも出したそうな様子でこちらを観察していて可愛かったです。 7月初めの綿毛の頃のワタスゲは大人気ですが、雪解けとともに地味な黄色い小さな花のワタスゲは誰にも知られずに咲いています。 山に三度白く雪が積もれば、里にも初雪が降ると、昔から六合の山里の人に語り継がれています。最近の気候変動でそんな言い伝えも怪しくなってしまうのかもしれませんが、また本格的な冬がすぐそこまでやってきたようです。

野反湖は本格的な冬将軍の到来2023-11-14

雪雲がモルゲンロート色に染まる今朝の芳ヶ平湿地群の山々。オムスビ山がうっすらと雪化粧しているのがわかりました。 昨日E-MTBで野反湖の様子を見に行ってきました。2㎞手前の大楢くらいから、北風が冷たすぎて心が折れそうになりました。 ときおり突風のような強い風が吹いてくるので、自転車ごと体があおられてちょっと恐怖を感じるくらいでした。 今日みたいな日がこれから何度もやってきて、やがて野反湖は厚い氷と雪の下に眠ることとなるのでしょう。 白砂山登山口までは何とか辿り着こうと凍結した道路を注意深く進んだのですが、イカ岩駐車場付近で断念。 帰り道もたくさんの熊棚の痕を見つけました。北風で木々の葉っぱがすっかり落ちて見通しが良くなったうえに、自転車だからこその視界の良さを感じました。 ブナの実は不作でした。群馬県境稜線トレイルの三坂峠付近のブナの森ではまったくブナの実がついてなかったです。 でも六合のナラのドングリは豊作とは言えないまでも平年並みに実っていたようです。9月から10月の頃、国道上でクマの目撃情報が多く寄せられていました。全国的なクマの被害がニュースで報じられている中、六合の山里でもどんぐりの不作による人身事故を心配していましたが、どうやらそれほどの心配は無用だったかもです。 どんぐりだけでなくいろんな木々の実も熟していました・・・