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第5回ラムサール芳ヶ平湿地群お散歩ツアー2024-10-10

久しぶりのラムお散歩ツアーでした。ようやく秋雨前線の影響から脱して朝早くから晴れました。我が家からもモルゲンロート色に輝く芳ヶ平湿地群の山々が眺められました。 午前11時頃になると、芳ヶ平湿地群展望台では霧が時々流れて視界を遮るような天候でしたが、かえっていつまでも離れがたい幻想的な風景が楽しめました。 渋峠では今朝初霜が降りたそうです。10月10日に初霜はちょっと記録的に遅いのではないでしょうか。正午の気温は8度でした。 カエルまで大きくなれなかったモリアオガエルのオタマジャクシは、越冬体制に入ったようで一匹も見られませんでした。 お昼は風さんのお蕎麦ランチです。こちらでは新蕎麦でした。新鮮な蕎麦の香りが口いっぱいに広がって幸せになれました。 午後はチャツボミゴケ公園へ。第11回ノゾリチャツお散歩ツアーで前日来たばかりですが、毎日のように訪れると新たな変化や発見などの小さな驚きがたくさんあります。 今日もさらに成長を続けているチャツボミゴケの生命力を勢い良く感じることが出来ました。

秋の野反湖トレッキングガイド2024-10-8

雨に濡れながらのトレッキングもまたいいものです。紅葉が進んでいる草木の様子を愛でながら歩きました。出発時、少し風が強かったので、予定のコースを少し短くしましたが、午後は風も止んでくれました。 釣り人も稀なくらい誰にも遭わない野反湖でした。ゲストの皆さんは、ヤマウルシやハクサンフウロの葉っぱの鮮やかな赤や岳樺の森の黄色、ヤマドリゼンマイやノギランのオレンジなどが織りなす湖畔の風景に出逢えて感動されていました。 雨の中ひっそりと静かにたたずむ無人の正一小屋の前を通り過ぎました。昔よく雪のある時期にお世話になったものです。天井の梁には必ず大きな青大将の抜け殻がぶら下がっていました。 春の頃になると、小屋からヤカンとヒシャクをもってスキーで水汲みに行ったりもしたのは、今ではもう懐かしい思い出です。 日本海にそそぐ最初の一滴です。

第10回ノゾリチャツお散歩ツアー2024-10-7

月曜日の野反湖は観光客の車が少なくてほんとうに静かです。草津温泉行のバスへと乗り急ぐ人々で喧噪の長野原草津口駅から離れて野反峠までやってくると、まさに別天地の天空の湖です。 まだまだこれから紅葉が深まっていく森や草原とゆっくり会話しながら湖畔まで下りるコースを散歩しました。 お蕎麦屋さんもいつもより空いていたので、月曜日のツアーはお勧めかもです。新蕎麦に切り替わるのは10月下旬なら確実とのお店情報です。熱いきのこ汁で食べるキノコ三昧そばが、これからの季節だと体も温まっていいですね。 チャツボミゴケも、またさらに輝きを増して私たちを迎えてくれました。湯滝の左岸の壁は、伸びた藪で見えにくいのですが、ある場所に立つとよく見えます。 チャツボミゴケは今まさに最高の見頃です。遠くから観察するので、双眼鏡も活躍するかもです。 チャツボミゴケの形に注目です。なんとなく丸くなって見えるところがあります。昔マリゴケと呼ばれていたそうです。 帰りは旧太子駅にも寄って群馬鉄山の歴史などを振り返ることもでき充実したツアーでした。

第1回E-Bike&Trekking花豆ツアー2024-10-5

中之条六合の山里や奥山の大自然をたっぷり楽しんじゃおうという特別企画のE-Bike&Trekkingツアー第1回です。道の駅六合にある宿花豆から白砂渓谷ラインをE-Bikeで漕ぎ進み、標高1560mの野反峠を目指します。車で通り過ぎるのでは眺められない渓谷の景色や、古い石仏を探し求めたりもできます。今回は自転車から手が届く高さに熟した山ブドウの実がたくさんなっているのを見つけました。みんなで一粒味わって山里の秋を実感することができました。あちこち寄り道しながら様々な出逢いを楽しめるのもE-bikeツアーの醍醐味です。 ちょうどお昼頃に野反峠に到着。深い霧の中、少し霧雨模様でした。初めて野反湖に来たのに、湖が姿を現してくれません。晴れることを願いながら野外テーブルで花豆特製おにぎりランチです。そして午後は八間山のトレッキングです。 登山道沿いにはまだまだ秋の花がいくつか咲いていました。前回目が覚めるような満開のホツツジの花でしたが、まだ残っているのにはびっくりです。イカ岩の肩からイカ岩の頭までの登山道沿いが一番きれいな紅葉が楽しめました。野反峠から合流した2人のゲストさんを含めて全員7人が1934,5mの八間山に無事登頂。まったく視界が無いのは残念でしたが、登山初心者の皆さんは達成感でいっぱいの笑顔です。 下山後はまだ霧のベールに包まれたままだった野反湖の景色を見るために湖畔へ降りてみました。 帰りの野反湖から道の駅六合までは30分のダウンヒル。霧が濃いところは体が濡れてちょっと寒かったので、今度からはレインウエアや手袋を準備するといいかな。

野反湖シラネアオイ群生地保全活動2024-10-4

シラネアオイ群生地保全事業である草刈り作業は、野反湖の毎年のお決まり行事です。今年もあっという間に一年が過ぎたなと実感します。 先日芳ヶ平ネイチャーラーニングでガイドさせていただた地元の中学生たちも、先生たちと一緒に手刈りで作業頑張っていました。 今年5月のシラネアオイです。この花を毎年楽しみに訪れる観光客の方がたくさんいます。ボランティアに参加して作業する方々は、来年の春、野反湖の雪が融けて一番最初に咲くシラネアオイの花に様々な願いを込めて汗を流しているようでした。 今年二月の野反湖バックカントリーガイドでゲストさんとともにエビ山山頂から眺めた八間山です。 これから秋が深まるにつれて登山道に霜柱が立つ日があることでしょう。野反湖の11月はいつ雪が積もってもおかしくない冬です。バックカントリーの季節ももうすぐ目の前にですね。この時期が一番好きかも!

中之条町六合地区の自然と歴史を訪ねて2024-10-2

六合地区の自然とともに先人たちの足跡を辿る歴史を偵察したり下見することも楽しいです。9月30日は、吾妻線のルーツを探るというテーマで、チャツボミゴケ公園と旧太子駅を下見してきました。 視点を変えると今までの概念がひっくり返って新鮮な驚きや発見があります。今までのガイドの流れや話の中身も変わります。当日どんなガイドをしようかと、文献のページをめくりながらあれやこれや調べ直します。 群馬鉄山の歴史を改めて紐解いてみると、今までばらばらだったことがつながったり、先人たちの苦労や熱い思いが伝わってきたりして興味が尽きません。 ガイド当日は太子線の廃線跡も生徒たちと訪ね歩く計画です。 10月1日は、道の駅六合からE-bikeで白砂渓谷ラインを漕いで野反湖までの紅葉の様子も偵察しました。 野反湖は数日の間にどんどん色付きが進んで秋らしくなっていました。ススキの穂が大きく伸びて風に揺られる風情がなんともいえずのどかです。 白砂渓谷ラインもなんとなく木々が黄色くなっていて、真夏の陽ざしがきつかった頃の濃緑の森が懐かしく感じます。 白砂川源流の盟主白砂山も今日は綺麗に遠く輝いています。 E-bike&トレッキングガイドも、ちょっと視点を変えてチャレンジしてみる新しい試みです。 ところで10月2日は青空に恵まれて、吾妻線のルーツを訪ねるテーマで楽しいガイドの一日でした。

第9回ノゾリチャツお散歩ツアー2024-9-27

2週間ぶりのノゾリチャツお散歩ツアーです。お彼岸まで猛暑が続いた夏もようやく秋らしい涼しい風が吹くようになり、野反湖もなんとなく秋色に染まり始めていました。といっても今年の紅葉は例年よりも遅いですね。 そんな野反湖ですが、曇りの天気ながらも視界も良かったので、広々とした山と高原の湖の絶景にゲストさんは大変感動されていました。 お昼はきのこ三昧そばです。少し涼しくなってきたので、熱いきのこ汁の旨味が胃袋に沁みます。 台風の影響で雨の多い日が続いた9月は、チャツボミゴケにとってはとても良い環境のようです。訪れるたびに蛍光グリーンの絨毯のようなチャツボミゴケの輝きに驚かされます。 ゲストさんは四万温泉に二泊されていて、最終日の今日このツアーに参加してくださいました。今回の旅の最高の想い出になったようです。 旧太子駅にも寄ってゆっくり群馬鉄山だった頃のチャツボミゴケ公園の写真を見たり、ホッパーを熱心に見学したりしました。

第3回ぐんま県境稜線トレイルDエリア探査2024-9-24

スカッとした秋空に恵まれなかった3連休明けの24日、天気予報は晴れマークで草津白根山の山の天気もAランクが並んだので早速歩くことに。ところが夜明け前の志賀草津道路は小雨。山田峠付近から雲を抜け出して芳ヶ平展望台は雲海の景色が広がっていました。しばらく絶景を楽しんでいたらご来光です。久しぶりの朝日を拝むことが出来ました。 少し寄り道してしまいましたが、6時前に渋峠をスタート。横手山から雲海をもう一度楽しんだ後、ジャイアントコースのゲレンデを下りながら野反湖までの長いトレイルの様子を思い浮かべます。 長野側はよく晴れていました。群馬側は厚い雲の下です。のぞき分岐から雲の下に潜り込んでいきます。草津峠から鉢山、四十八分岐を過ぎて赤石山まで、ずっと白い霧が立ち込めた根曲がり竹の切り開きを歩きました 赤石山でようやく空が青っぽく見えました。虹も現れて岩峰に立つとブロッケンが眺められたようです。少しあとから登ってきた登山者が喜んで教えてくれました。私も写真に撮ろうと岩峰に立とうとしたらすぐにガスってしまいほんのわずかの出来事だったようです。 さてここからダン沢の頭までが笹や草の刈払い整備が済んでいるかどうか心配な区間でした。もし笹薮だったらあっという間に全身がびしょ濡れになることを覚悟しなければなりません。渋峠の今朝の気温は6度でした。もう夏ではないので、衣服を濡らすことは避けたいです。赤石山から5分ほどの距離にある仙人池まで歩きながら笑みがこぼれます。つい最近笹刈りが行われたようで、高速道路のように歩きやすく整備されていました。 ルンルン気分で歩き始めましたが、すぐに大きなクマの落とし物が調子に乗んなよ!って感じで登山道の真ん中に落ちてました。前回はまったく熊の痕跡は見当たらなかったし、ここまでなかったので安心していました。気を引き締めて歩くことにします。 ところで、整備してもらった登山道はなんと快適なことでしょう。湯ノ沢の頭も順調に過ぎてダン沢の頭の急登も藪を掻き分ける苦労に悩まされず歩けました。整備していただいた方に感謝です。 そしてオッタテ峰も小高山といくつもの峰を越えて五三郎小屋入り口まで順調です。 廃屋と言われようがいざという時は天国にもなる避難小屋と水場の様子を確認してから、大高山への登りです。野反湖までのいくつかつらい上りがありますが、ここを頑張れば気持ちが楽になります。 最後の登りがカモシカ平から三壁山です。カモシカ平は濃い霧の中で幻想的でした。 渋峠から8時間ちょっとでバンガローの赤い屋根が可愛い雰囲気の野反湖キャンプ場にとうちゃこです。 朝白砂山稜線が雲海の上に島のように浮かんでいるのがわかりましたが、昼間は青空に恵まれていたのでしょうか。Dエリアの稜線はずっと雲海の下に沈んでいたようです。

芳ヶ平ネイチャーラーニング2024

今夏は地球温暖化の影響でしょうか、迷走台風が象徴するように予想を裏切るような天気予報に毎日翻弄されています。何か月も前から準備を進めてきた芳ヶ平ネイチャーラーニングも当日の天気予報を毎日にらめっこしながら心配して過ごしました。結果的には雨に降られることなく計画通りの行程で無事安全に学習することが出来て良かったです。 今回の学習コースは、チャツボミゴケ公園から三つの池を巡りながら八石山でお昼、午後はさらに大平湿原まで行って帰ってきます。枯れた状態が続いていたチャツボミゴケの緑がびっくりするくらい増えていてとても綺麗でした。生徒の皆さんにいい状態のチャツボミゴケが見てもらえて本当に良かったです。 歩きながら様々なものに出逢いながら五感で自然を感じてもらいました。予期せぬものにも出逢いました。何と登山道の真ん中にミズナラの根っこから立派なマイタケが生えていました。無線で後ろからやってくる2班のガイドに伝えたら、大きな山ナメクジがマイタケを食べていましたよと教えてくれました。確かに写真を見ると写ってますね。 大池の湖面が本当に鏡のようでした。いままでこんなに綺麗に池の周りの景色や空を映しているのを見たことが無いです。 この森の中の美しい池は、いったいどんなふうにしてできたんだろうか?と神秘的に感じられてきます。 計画通りの午前11時半きっかりに八石山山頂に到着しました。曇り空ですが遠くの景色も楽しむことができてラッキーでした。時々風も吹いてくれるので蒸し暑さも和らぎます。ゆっくりお弁当を広げました。近くに携帯トイレブースも設置して安心して休憩してもらいました。 午後は八石山からちょっと寄り道して大平湿原まで頑張りました。というのも昨年大平湿原の水芭蕉がニホンジカの食害によって大きな被害があることがわかりました。今年さっそく地域の関係者も協力して方策を探る活動が始まりました。生徒の皆さんにもこれから一緒に考えていってもらえたらなという願いからです。

ぐんま県境稜線トレイルEエリア鳥居峠~四阿山探査2024

登りは的岩コースから古永井分岐へ。今日は朝から青空で絶好の登山日和のようです。浅間山が勢いよく噴煙を上げていました。なかなか壮観な眺めです。 先日歩いた七千尺コースの籠の登山や水の登山の稜線もハッキリとわかります。 古永井分岐で花童子の宮跡コースと合わさって2144m小ピークを目指します。途中にある見晴らしのいいガレ場にはマツムシソウが咲いていました。 2144m小ピークからいったん下がる木道の階段が非常に危険なことを再確認しました。つるつるに滑るのですぐ脇の踏み跡を辿ることをお勧めします。木道は貴重な植生保護のために設置されたのだと思いますが、ここは例外です。過去、転倒した登山者が遭難救助された事例もある場所です。 途中で嬬恋清水に寄ってみます。相変わらず冷たい湧水が出ていて登山者の喉の渇きを癒してくれています。 山頂から根子岳方面が綺麗に眺められました。根子岳の大隙間の草原は、今年はまだ整備が入っていないらしく藪っぽいそうです。そちらから来た登山者が露でビショビショですと話していました。 山頂で少し休んでから浦倉山方面の茨木山登山道分岐まで下ってみました。 本峰と合わせてこの小ピークが、方角によっては四阿山が双耳峰に見えます。三角点から振り返る本峰もピラミダルでかっこいいです。 茨木山登山道分岐から山頂に引き返して少し休んだ後、今度は根子岳分岐と長池分岐を探査。結構笹が伸び放題で藪っぽかったです。笹が濡れていないのが救いでした。四阿高原ホテルルートは冬季のスノーシュー登山者に大人気なコースですが、夏季は登る人が少ないです。四阿高原ホテルルートで登ってきた人は、この長池分岐で下山道を見過ごすことがよくあるようです。 長池分岐から鳥居峠分岐まで引き返して、下山は花童子の宮跡コースを選びました。登りの時にはまったく見過ごしていましたが、こんなに立派なマスタケを発見しました。