野反湖の朝の気温はマイナス2度。湖面から霧がモクモクと湧いて雲海が見られました。
2時間後、水場入り口の広場に着くころには、すっかり霧が晴れて湖面が眺められました。
雪の上には様々な動物たちの足跡が残っていました。登山道の上にはこんなにいろいろな動物たちが歩いているんだとびっくりです。リスやウサギ、ニホンジカ、カモシカ、キツネ、オコジョ、そしてクマです。
堂岩山山頂からいよいよ白砂山稜線が目の前に現れます。湿った南風の影響で、猟師の沢の頭から先は雲で隠れています。晴れてくれるか心配ですが、進みます。
白砂山稜線は素晴らしい樹氷の景色が広がっていました。堂岩分岐から昨日の足跡かな?登山者一人の足跡を見つけたのですが、すぐに引き返していました。どうやらクマと出逢ったのでしょうか、その先には大きなクマの足跡だけがありました。この時期、このあたりにクマの足跡はよく見られますが、冬眠する穴が近くにあるのかも。
渋沢の大きな谷間をはさんでそそり立つ八十三山は迫力があります。
秋山郷の名峰鳥甲山が綺麗に眺められます。2038mで標高的には同じくらいの山です。
少しずつ雲がとれてきたように感じます。最後の登りを頑張れば山頂までもう少し。
山頂直下の登りはきついので、一息つくときは後ろを振り返って雄大な景色に癒されます。そうするとまた次の一歩が元気よく出せます。岩菅連峰です。
午前11時、約4時間かかって白砂山山頂に辿り着きました。雪があるとやはり思ったように歩けないので時間がかかるようです。
ところで、山頂ではすっかり雲がとれて360度素晴らしい景色が楽しめました。谷川岳絵と続く稜線トレイルも一本のホワイトウエイのように果てしなく続いていくようです。苗場山と神楽峰はそろそろスキー場がオープン間近でしょう。
目を凝らせば北アルプスも。これから前線が通過した後本格的な冬型になるようなので、週末の立山はパウダー三昧のバックカントリーが出来そうなくらい積もるかな。
当初は八間山周りで下山するつもりでしたが、ピストンに予定変更しました。11月のこの時期、お昼を周るともうなんだか夕方の気配を感じて心細くなりますね。