2024

シークレットkuniBCガイド偵察2024-4-10

今シーズンは残雪が多めなので久しぶりに野反湖の秘峰大倉山のツアーが出来そうです。ところが昨日の大雨でスノーブリッジはもうどこにもなくて、しかも沢が増水気味で、結局叶いませんでした。 さらに上流のどこかにスノーブリッジを求めて偵察しましたがダメでした。 仕方なく八間山を茅ノ尾根ルートで登って滑ってきました。こちらのコースも雪の時期のBCは久しぶりです。 山頂は春爛漫で昼寝したら気持ち良さそうなくらいでした。白砂山を眺めながらゆっくりカップ麺ランチを楽しみました。 山頂からちょこっとフィルムクラストな斜面を滑って遊んでみました。茅ノ尾根の滑りは樹林の濃いところが多いですが楽しかったです。

偵察尾瀬・至仏山BC2024-4-5

もっとすっきりと晴れるかなと期待していましたが、残念ながらとうとう至仏山山頂付近の薄い雲は最後まで抜けませんでした。湿った風の影響です。 それでも気温はマイナスにはならなかったので、ザラメ雪が適度に緩んでいて小至仏山のトラバースも楽に通過できました。 今年の積雪の様子はというと、風の影響をあまり受けていないのでマイルドな積もり方です。見た目には多そうでもすでにハイマツが出始めているので実は少な目かもしれません。 山頂からの景色はいまいちでしたが、ムジナ沢から尾瀬ヶ原の様子が見下ろせました。 待っていても天気回復の見込みはなさそうなので、カップ麺を食べ終わったらすぐに下山です。ワル沢は濃いガスの中です。さらに雨が降ったのでしょう、大きな縦溝が出来ていました。ただいい感じにザラメが緩んでくれてとても滑りやすいザラメでした。 ガスの中の滑降は面白くないです。ワル沢は大きな沢ですが、ここだけガスが流れているようでした。 ムジナ沢はクリアだったのでこちらを落とした方が滑りは何倍も楽しかったかもです。 ガスが晴れたのはかなり標高を落としてからです。でも今日はまだ誰も滑っていないノートラックの大斜面を自由自在に滑って楽しみました。 ボトムに近付くにつれ古いシュプールの跡がいくつも集まってくるので、至仏山が人気の山であることがわかります。

トレッキングコース探査・芦鞍山2024-4-4

吾妻の里山、芦鞍山に登ってきました。初めて歩きます。東吾妻町の道の駅あがつま峡をベースに手軽に登れそうな山です。 標高895,6mの地元では天狗山とも呼ばれている信仰の山です。諏訪神社の境内からスタートです。 まずは獣害除けの電柵をくぐって、薄暗い杉の植林地の中を歩いていきます。 植林された杉の中にホウノキやコナラ、クリ、サクラ、ハリギリ、クルミなどの広葉樹も混じっていて、生々しい熊の痕もいつかあってハッとさせられました。 西鳥屋(ニシトヤ)やコウモリ穴、山の神などという場所を過ぎると、やがて倒木などの崩壊地に出ます。鉄パイプで組んだ簡易橋があるのでここは安心して通過できました。 次に開けた沢地形の場所に出ますが、古いピンクテープの他に小さなケルンの目印が見つかるので、ここを踏み跡頼りに登っていきます。 やがて急な尾根に取りついてうすい踏み跡と小さな看板を目印に登ります。結構きつい上りですが、目指す山頂らしきところが近いことが感じられます。 登山口の神社から1時間ほどで登ってきました。今日はどんよりした雲がかかっていて、ぐんま県境稜線トレイルの山々や浅間山はわかりません。でも晴れていれば見晴らしは最高でしょう。一つ石ボウルや木戸山とスルスの頭らしき山などがわかりました。 山頂は5~6人でいっぱいになる小さな場所ですが、それに見合わない大きさの祠と三角点がありました。 里山は誰でも気軽に登れる山です。高山にはない里山だからこその魅力がいっぱいあります。でも油断すると侮れないいろいろな危険が潜んでいます。

クワウンナイ川の想い出1999夏

九月のクワウンナイ川は、それは素晴らしいという。「紅葉に初雪のデコレーションを纏った景色に出会える沢登りができるのは他にないでしょう。」と、積丹の海でキャンプした夜、偶然出逢った札幌のシーカヤッカーが薦めてくれた。 1999年の夏の北海道は、記録的な猛暑だった。私は積丹半島をシーカヤックで旅していた。美国からスタートし、旅の初日は積丹岬の手前の無人の番屋がある玉石の海岸でキャンプを張っていた。夕暮れ間近、一人涼しくなった浜辺でのんびり読書してると、そこへ若いカップルがいつの間にかやってきて、私の隣にキャンプを張った。その日新しく進水式をしたばかりのダブルの新艇を試すために、札幌から手近な積丹へツーリングにやってきたそうである。お盆休みに知床へ出かけるのだそうだ。正直一人静かなキャンプの心地よさを奪われたようで興ざめたが、翌朝は打ち解けていろいろ話も弾んだ。もちろん、こちらからも知床の素晴らしさもいろいろ話してあげた。 さて、たまたま気になっていたクワウンナイ川はどうかとカップルに聞いてみた。なんとも奇遇な話だが、意気揚々とクワウンナイ川が知床と並んで大好きだという。私は大島亮吉を読んで、まだまだ原始の香りがプンプン残っているに違いないクワウンナイ川へぜひ行ってみたい思っていた。カップルの楽しい話を聞いて、これはもう絶対行かなければと思った。ガイドブックにはない面白い旅の情報を、なんと積丹の無人の海岸で得るということが、これまた旅の面白さか・・・ 積丹半島をカヤックでまわった後、旭川空港で家内と合流し、大雪山の麓にある天人峡温泉からクワウンナイ川に入渓した。わずか3日間だったが、大雪の自然の懐の深さを堪能できた。1日目に選んだキャンプ地は、札幌のカップルから教えてもらっていたとっておきの場所だ。原始のままの河畔林を背にして、まだまだ広々とした川を眺められる素敵なところだ。夏の日は長いので、のんびり今夜の夕食にするオショロコマの釣りと食事を楽しんだ。ヒグマの出没が多少不安ながらも、日が暮れたら疲れがどっと出て、ぐっすり眠り込んでしまった。 2日目の朝食にもオショロコマを食べた。そして、途中で何回か竿を出しながら夕食のオショロコマを確保した。2日目のキャンプ地は、源頭付近の予定だ。魚止めの滝を越えればもう魚はいなくなる。北海道の沢ならではのオショロコマの味を、できる限り楽しみたいではないか。 美しいナメが十三町も延々と続くという滝の瀬十三丁は、大自然の驚異である。しかし、途中で家内が小さな滑落事故を起こす。たまたま下流にいた私が止めることができて、大事にいたらなくて幸運だった。平水だったが、ナメは滑りやすいので、油断は禁物である。雨が降って増水したときは、流されたら止められないので結構シビアかもしれない。しかし、紅葉の頃の滝の瀬十三丁は、ほんとうに美しいだろうなと思う。いつかまたその頃をねらって訪れてみたいものだ。2日目の夜は、盛夏だというのにまだ雪渓が残っている源頭付近にキャンプを張る。ナキウサギの鳴き声が静寂に響き渡る。ここはほんとうに別天地だ。 積丹の海を漕いで渓を遡った大雪の山々を眺めながら格別な思いが湧き上がった。なんとなく後ろ髪を引かれながら、夏道を辿って出発地の天人峡温泉に下山した。

偵察野反湖八間山BC2024-3-31

朝から気温急上昇。今日はグサグサのシャバ雪な一日でした。スタートからうろこが効きそうで、結局八間山山頂までシールいらず。うろこだけで快適に偵察が出来ました。 野反湖は3月に入ってからの積雪の増加を十分に感じさせてくれる雪景色でした。 例年だとイカ岩の肩直下は雪付きが悪くて石がゴロゴロと露出しているのでスキー滑降は厳しいコンディションです。でもどうやら今回は快適にターンが描けるくらい雪が積もってました。今日は登りのコースで滑って帰っても楽しそうです。 山頂山頂直下の大斜面から振り返ると、昨日滑ったシークレットkuniの山や谷が一望です。 八間山山頂の山名標柱は完全埋没でした。前回2月2日に来たときは半分しか埋まってなかったのを想い出しました。あと昨年も一昨年も埋まることはなかったです。山頂からは白砂山稜線や平標~仙ノ倉山方面の稜線が綺麗に眺められました。 お昼にはまだ少し早い時間でしたが、おにぎりとサンドイッチを食べてから下山。梢越しにダム方向の景色が開けている場所がありました。湖の厚い氷もこの陽気でどんどん融け始めているようです。 ところで、残雪が多いというと大雪の年だったみたいですが、今回は3月になってから降った雪がまだ融けずに残っているという感じでしょうか。

偵察シークレットkuni春スキーガイド2024-3₋30

今日から数日間は春の陽気が続きますが、西風が強くて黄砂の影響もあるようです。朝一番の坊主山ハイクアップはカチンコチンに凍っていてシートラでした。 山頂から気持ちよく一本落とそうとしたら、道路の除雪が峠まで進んでいました。大きく迂回ルートをとって先を急ぎました。 先日の春の嵐の大雨のものでしょうか、うっすら縦溝が入った斜面でしたが、朝のうちはいい感じで楽しく滑りました。でも午前9時を過ぎて雪が緩み始めるとストップ雪です。 Aコースの急斜面でストップ雪でもなんとか楽しみました。

偵察シークレットkuniパウダーガイド2024-3-28

今夜から春の嵐になる天気予報で、明日から一気に本格的な春の陽気の日が続くようです。ボトムの雪が心配なので、今日のうちに様子を見ておかなくては。 今シーズンは3月になってどんどん雪が増えてきて、今が一番仕上がってる感じです。パウダーは厳しいけどザラメなら4月いっぱいはシークレットkuniのバックカントリーガイドが出来そうです。 ところで今日は、どんよりとした曇り空の穏やかな日でした。ハイクアップ中に白根の火山ガスが噴気している音や志賀草津道路を除雪している除雪車の音などが聞こえてきました。 春の締まった堅雪なのでハイクアップもスピーディーです。急坂ではクトーが大活躍。小気味良く直登出来ました。 一本目は、今シーズンまだ滑っていないシークレットkuniの最奥コースであるヘリシュートへ。 そして少し登り返してプレハブ尾根。アバレンボウ平に登り返してメインリッジからCコース。 Cコースは北面でほんの少しパウダーが積もっていたので、ウロコで登り返してもう一本楽しみました。

2011バイク&カヤックNAGASAKI4山口~長崎

7月21日 曇り時々霧雨 山口県下関市二見R191~JR下関駅R9~関門国道トンネル~R3福岡県JR門司港駅R199~洞海湾若戸渡船~二島r26~芦屋R495~福岡県宗像市道の駅むなかた全走行距離96km 台風通過の余波で、山陰地方はパッとしない天気。台風の影響をあまり受けなかった替わりに、台風一過の青空はおあずけ。ロードバイクのスリックタイヤでは、濡れた路面は危険なので、マウンテンバイクで走ることにする。レトロな山陰の景色も、下関市街に近付くにつれどんどん都会化していく。山陰本線の1両編成のディーゼルカーも気が付いたら2両編成の電車になって、通勤通学の人でいっぱいだ。ところで、当初は本州の端っこ下関をゴールにしようと思っていたけど、意外とあっけなく終わってしまいそうなので、いつしかもっと先の九州長崎に心変わりしていた。JR下関駅の東口でサポートカーの家内と合流、駅の観光案内所に行って地図をもらったり九州への行き方を聞いたりする。下関から九州へ行くには、車と自転車は別々のルートになる。高速道路の関門橋はもちろん関門国道トンネルも自動車専用道路なのである。徒歩と自転車と原付バイクは、関門国道トンネルの真下を通っている歩道を通行しなければならない。その入り口は関門橋の真下にそれぞれあって、自動車の入り口とはまったく違う場所にあるので、運転に不慣れな家内が道に迷わないよう念入りに打ち合わせをした。 九州へは中学の修学旅行で行ったことがあるけど、その時は新幹線であっという間に関門トンネルを通過しただけなので、今回初めて関門海峡を見た。さすがに狭い海峡は潮の流れが速く、おまけに大小様々な船舶がひっきりなしにすれ違っていく。こんなところカヤック通過するのはドキドキものだろうな。下関側国道トンネル入り口付近には、長州藩が欧米相手に戦争を仕掛けた砲台が展示してあり、激動の時代の名残を感じることが出来る。通行料金は徒歩だと無料。自転車原付バイクは20円。エレベーターで地下約50mへ。県境付近は海面下58mだそう。ちょっとハイテンション気味だったかな?エレベーターを下りるなり自転車に乗ってトンネル内を走り始めたら、即自転車から降りて歩いてくださいと放送されてしまった。スイマセン。注意書きの案内板をまったく見ていませんでした。 門司港フェリーターミナルでサポーターの家内と無事合流。近くの駐車場の木陰でお昼休憩した後、マウンテンバイクからロードバイクに乗り換える。そして、いよいよ九州の道をGO WEST。交通量の多い国道3号線をなるべく避けて、国道199号線を進んでいくと洞海湾を跨ぐ若戸大橋に出た。ところが自動車専用道路だった。他に洞海湾を渡る橋は無し。ちょっと戸惑ったが、かつて大阪の運河をカヤックで漕いだ時に、そういった場所には渡船が公共交通機関として利用されていることを思い出した。信号待ちのおじさんにダメもとで渡船のことを尋ねたら、なんとこの先に乗り場があるよと教えてくれる。一件落着、というより奇想天外な結果になり、自転車旅が面白くなった。人だけなら100円、自転車料金は別に50円で合計150円也。わずかな距離だけど、新たに橋を架けるのは建設費が莫大に違いないが、たとえそうであっても、昔ながらの渡船が残っているというのはなんかいい感じ。九州の大都市でもレトロな香りを嗅ぐことが出来た。 渡船の乗車マナーは、高校生のお手本に習う。乗らずにちゃんと押してました。渡船から下りて、ペダルをガンガン漕いで進むも、本日前半部分はマウンテンバイクだったので距離は伸びず。道の駅むなかたでフィニッシュ。お風呂は、ふれあいの館がすぐ近くに。 7月22日 曇り後晴れ 福岡県宗像市R495~R3福岡市R202~佐賀県唐津市~伊万里市~佐世保市~西海市r43~R202長崎市全走行距離212km 今日は九州の中心都市福岡市を通過しなければならないので、朝の早いうちがいいと思い夜明けと共に漕ぎ出す。しかし、博多駅近くの都心部ではちょうど朝の通勤ラッシュ時と重なってしまった。何が危険かというとバス。車道は歩行者や自転車通勤の人でごっちゃごっちゃなので車道を走らざるおえないのだけど、3車線の一番左側はバス優先レーンで、とにかくバスが多いのだ。間が悪いと、停留所ごとにバスの乗降で待たされ、はたまたバスの中途半端なスピードは、後ろからプレッシャーをかけられたり抜かされたり・・・自分のペースで走ることが出来るようになったのは、福岡市の郊外をさらに抜けて、国道202号線が唐津湾沿いを走るようになってから。サーファー達の車でほとんど埋まっていた二丈パーキングまで、ずっと朝食はお預けで走ってきた。 曇り空だったけど、ようやく晴れだしてくると、また台風前のあの夏のギラギラ太陽が照りつけるようになってきた。今までわりと涼しくて良かったものの、やっぱり天気がいい方が自転車旅にとってはいい。 焼き物で有名な町をガンガン漕いで、7月22日午後1時7分、とうとう長崎県に突入。しかし、長崎市はまだまだ。最短距離で行きたいところだけど、やっぱり海の景色を楽しみながら走りたいので、長崎半島は道の駅がある県道35号線で外海側に出て、国道202号線を進路にとることにした。 長崎県は、山と海と島の自然に恵まれ、不便なことを差し引いてもなんだかのんびりした時間が流れていて、富山県の時に感じた人が住みやすいところだと感じる。途中暑さにバテバテ、紺碧の海に飛び込みたい衝動に駆られたけど、日暮れまでに長崎市にゴールするにはとにかく休んでる時間がなかった。いよいよ長崎市街に入るところで、ルートが何がなんだかわからず迷って長い長いトンネルを抜け出た時の感動。夕方のラッシュアワーの中、人や車やチンチン電車の雑踏を掻き分け掻き分け、大浦天主堂近くの駐車場にゴールした。 島根県境港市から662km。群馬からは1862km。走行日数は14日間だから、1日平均走行距離は133km。とりあえず、今回の自転車旅はここまで。次はもうちょっと涼しくなってから、ここ長崎市から再開である。

偵察根子岳BC2024-3-25

長野へ行く用事がてら午前中に根子岳を偵察してきました。天気予報では夕方から雨マークでしたが、登り始めた午前10時頃からポツポツ気になる雨粒。 でも振り返ると北アルプスの稜線もまだ何とかわかる程度に見えるし、こんな感じで天気は持つだろうと根子岳山頂手前の白い斜面を目指す。 昨日の日曜日は賑わったであろうスノーシューやスキーのトレースがたくさん残っていましたが、今日は全く誰も根子岳には登っていないようで私一人でした。 3月下旬になっても山は残雪がたっぷりな感じで。例年よりも長くバックカントリーが楽しめそうです。

湯ノ丸高原・池ノ平BCガイド2023-3-23

日曜日の予定が急遽土曜日に変更になり、荒天が予想されたので雪崩リスクの低い湯ノ丸高原の池ノ平をBCガイドです。 朝方までは穏やかな天気だったのが、午前8時ハイクアップで歩きだした頃から吹雪。結局午後2時に下山するまで視界不良の吹雪の中でのコンディションでした。でも今シーズン3回目のコースなので様子がわかって安心です。 外輪山へのハイクアップの途中で1本目、雲上の丘から2本、雷の丘から1本、そして下山の際の外輪山から1本、最後はゲレンデを滑らず落葉松の森の中を気持ちよく滑ってゴール。 夕方になって急速に天気が回復。気温も上昇。お彼岸過ぎのパウダーは賞味期限がやっぱり短いです。