尾瀬・燧ケ岳BC偵察2025-5-8
5月2日に桧枝岐側から登った時は、天気が良くなくて頂上直下の標高2200mでやむなく引き返しました。まだ雪もありそうだし、天気も今回は恵まれそうなので、群馬側から再チャレンジです。朝大清水を7時頃スタート。今回は長靴を履いてシートラで雪のある三平峠手前の稜線まで歩きました。一ノ瀬から十二曲がりの区間が雪渓の踏み抜き等なかなか悪戦苦闘の歩きで疲れました。三平峠手前でようやくスキーモードにチェンジ。 三平峠から尾瀬沼への下りで燧ケ岳が姿を現しました。今日滑る計画のナデッ窪の様子もよくわかります。白く美しく輝く燧ケ岳は、一昨日の雨の日は雪だったのかもしれません。 長蔵小屋前を午前9時40分頃通過。除雪作業などは行われているようですが、この時間人の気配もなく静かでした。 ここから先行者は誰もいないようです。残雪もまだ十分で、枯れ枝がたくさん落ちているのが鬱陶しいくらいで、長英新道ルートはどこでも自由自在に選んで歩けました。尾根の4合目くらいまで上がると、先週滑った会津駒ケ岳が目に飛び込んできました。 ミノブチ岳手前から硫黄沢源頭をトラバースして徐々に高度を上げる頃、爼嵓がいよいよすぐ頭上に近付いてきます。帰りの滑りはコンデョション良さそうです。このままスキーアイゼンを付けてシールで登れそうにも見えますが、最後の頂上直下が厳しそうです。ここは急がば回れで、夏道のある柴安嵓との鞍部に回り込みました。 頂上までの最後の登りは再びシートラです。岩がゴロゴロして歩きにくい急坂が続きますが、シートラの選択が正解でした。スキーアイゼン付けてても、最後の詰めは結局スキーを脱いだでしょう。 午後12時半、俎嵓山頂到着。御池からの登山者やスキーヤーはだいたいが下山したようで、山頂はとても静かでした。 尾瀬ヶ原や至仏山もまだまだ白くて残雪豊富です。少し休んで下山です。 硫黄沢源頭の急斜面を慎重に大回りターンで高度落として、ミノブチ岳と赤ナグレ岳との鞍部にあるナデッ窪の源頭に滑り込みます。 尾瀬沼めがけて気持ちよく滑ることができました。 みるみる高度が下がり、尾瀬沼畔まであっという間に滑り終えてしまいそうなので、時々止まって景色をゆっくり楽しみながら下りました。 尾瀬沼はまだ薄い氷に覆われていました。以前一度だけ、それは4月初め頃でしたが、湖面を対岸に渡ったことがありますが、このまま湖面ルートで三平峠を目指せたらどんなに楽でしょう。 オンダシから浅湖湿原へと抜ける黒木の森をウロコスキーで快調に進みます。ふと頭上の青空に目をやると優雅に舞う大型の鳥に気が付きました。あの堂々と旋回する姿はイヌワシでしょうか。 長蔵小屋付近を帰りに通過する時は、除雪作業の音が寂しく響いていました。今年のGWは、小屋営業をしていなかったようなので、これからいよいよ小屋開け準備が忙しくなることでしょう。 長蔵小屋午後1時40分通過。大清水午後4時30分到着。群馬側からの燧ケ岳BCは、往復9時間半のちょっと長めの日帰りBCツアーでした。