自然

シークレットkuniBCガイド2025-1-13

南岸低気圧の大雪予報も出ていましたが、想定外のパウダー日和となりました。昨日から夜半のうちに10センチくらい降った新雪の上に、なんと今日の午前中に20センチ近くまた降リました。 昨日偵察していた目的の斜面は、まだ視界不良で良く見えません。それに今日のような降雪中は、あまりにも危険で残念ながら次回です。 メローな斜面でも、浮遊感いっぱいなパウダースノーを楽しめました。(昨日の偵察時の写真) そして2本目のコースへ移動。天気予報では晴れマークが出ていましたが、標高の高いところではなかなか雲が切れませんでした。 午後1時、小さなピークに立ちました。今日はこの一本のために頑張ってハイクアップしました。今シーズンで最高のパウダーでした。 誰にも遭わないバックカントリーでした。

シークレットkuniBC偵察2025-1-11

今日もいい雪でした。標高2000mの稜線は薄い雲がかかっていたので視界不良だったのかも。標高1800m以下の偵察だったので、風も穏やかでまさにBC日和でした。ハイクアップの途中で先行者のラッセル発見。シークレットkuniの隣人イノシシ君のようです。 お正月のスノーシューツアーの時に訪れた熊棚の木のところでシールを剥がして軽く一本。そして急壁のあるメインリッジをシール登行です。 年末よりも30センチくらい新雪が増えたようです。標高1600mくらいから笹薮も雪の下に埋もれて素晴らしいパウダーコンデョションでした。 2回登り返していつもと違うラインでメローな斜面を楽しみました。

シークレットagatsumaBCガイド偵察2025-1-9

今シーズン一番のフカフカのパウダースノーに恵まれました。静かな森の中を歩きながらたくさんの樹々とお話をすることが出来ました。GPSが無かったらおとぎの森のような原生林の奥へと迷い込んで雪女にさらわれて帰ってこれなかったかもしれません。 大きな木がいくつも根元から倒れて雪に埋まっているところに出ました。スキーといえどもここを通過することは困難でした。太い幹の上に深い雪が積もっても落とし穴がそこら中にあるのがわかります。そんなところに落ちたら這い上がることがいかに困難か想像できました。これらの倒木は2019年秋の台風19号の仕業でしょう。すさまじい自然の傷跡に出逢いました。 ダケカンバの巨樹にも出逢えました。今は完全にコメツガやオオシラビソの針葉樹たちに支配されてしまいましたが、その中で偶然の陽の当たる環境に恵まれてたくましく生き残っているのでしょう。 誰にも遭わない静かな針葉樹の森の中を彷徨できるようなバックカントリーも好きです。帰りは大斜面に豪快なシュプールを描けるような滑りはまったくありませんでしたが、フカフカのパウダーツリーランをゆっくりと楽しみました。

2025チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング下見

2025ホワイトシーズンのチャツボミゴケ公園スノーシューハイキングの開催日程が、いよいよ1月10日から始まります。昨年はなかなか雪が積もらずやきもきしましたが、今年はたっぷりの積雪で全くご心配なくです。本日下見をしてきました。 11月30日に冬季閉園して以来、人間が訪れないひっそりと静かな時間が流れていたチャツボミゴケ公園は、動物天国だったようです。新雪の上には様々な獣たちの息吹が感じられる足跡がたくさん残っていました。 元山神社に初詣をして、かつての鉱山跡の公園内をスノーシューでお散歩です。今年のガイドネタになるような自然の気になるものを探しながら歩きます。 標高1200m前後の高原地帯にあるチャツボミゴケ公園は、かつてあった落葉広葉樹林の森の木々が鉱山開発の名のもとに伐採され、周囲の森も落葉松の人工林へと植林されました。しかしながら閉山後に公園として様々な木々が植林されて、今は見事に美しい森に作り替えられています。すべての葉っぱが枯れ落ちた森は見通しが良くて、野反湖の山々が眺められました。ここからだとギリギリ白砂山も頭のてっぺんを覗かせます。 昨年の穴地獄のチャツボミゴケは、9月あたりから11月30日の最後の開園日まで、素晴らしいビロードの絨毯の光景で私たちを喜ばせてくれました。 今日は風もなくあたたかい陽射しが降り注ぐ穏やかな日だったので、冬ならではの厳しい寒さの中で湯気がモコモコと立ち昇る幻想的な景色は見せてくれませんでした。 池はスノーシューでも渡れるくらいに完全に凍結していました。 チャツボミゴケ公園の冬の森を自然観察しながら、途中ソリ遊びも楽しんだりしながらスノーシューでお散歩しましょう。 チャツボミゴケ公園スノーシューハイキングの詳細な開催要項とご予約は、こちら中之条観光協会からお願いします。

利尻山をスキーでぐるっと一周chapter3

マヤオニ沢(標高520m)PM0:27~沓形稜(標高520m)PM3:27距離約6.9km マヤオニ沢の対岸の尾根に上がるルートは、見た目通り急斜面だったけど、何度か斜登行を繰り返してウロコだけで登り切った。ポン山さんが心配だったけど、後ろからしっかりついてきてくれたので大丈夫そう。でも、これからもまだまだ深そうな沢をいくつも越えていかなければならないので、安心は出来ない。 ここでちょっと趣向を変えて斜滑降を長めにとって気分転換。下りが続くと気分的にも楽になる。結局はその分登り返しが待っているのだけれど・・・ 谷を横断して尾根に上がるとそこには、新しい景色が必ず広がっている。ずっと平原を進むだけだったら楽ちんだけど、きっと景色の単調さにうんざりするかも。だから尾根の向こうに待っている景色に胸をときめかせて、一歩一歩前へ進むことが利尻スキー1周旅の醍醐味だ。苦あれば楽あり楽あれば苦あり、ではないが、1周スキー旅は人生そのものなのだ。 振り返ると、少しずつ越えてきた景色が遠のいていく。今までずっと目印にしていた仙法志の街並みや仙法志ポン山も、さよならである。ちょっと名残惜しかったりもするけど、確実に前へ進んでいるという充実感が気持ち良くもある。気がつくと、いつの間にか今までの強い向かい風がなくなっていた。 何度目か谷を越えて尾根に上がると、面白いものが待っていた。なんだあれ?て、つぶやいてみたら、ポン山さんが、アワビ岩だと教えてくれた。まさに岩にへばりついたアワビである。海岸沿いの道路からは見えないので、利尻に住んでいる人にもあまり知られていないかもしれない。この辺りもまさにスキー向きの斜面なので、ポン山さんにはアワビ尾根とかアワビ谷とか、わかりやすい名前を付けて欲しいところだ。 雪がない時期もアワビに見える岩なのかポン山さんに尋ねると、ポン山さんが前に一度だけ見たときは雪のない時期だったそうで、雪があろうとなかろうとアワビに見える文句なしアワビ岩だそうである。アワビ谷で少し癒されてみんな元気が出てきて、ポン山さんにも笑顔の余裕が見られるようになってきた。 大空沢は広くて明るい谷で、たくさんのモービルの跡が残っていた。この谷も標高1000m以上までスキーで登って行けそうなので、いつかどこまで行けるか詰めてみたいところ。地図を見ると、この大空沢の湧水が海岸沿いの道道脇にある麗峰湧水という名所。いつも通り過ぎるだけで、まだ口にしてみたことがない。 大空沢から見える山頂への険しい稜線は、沓形稜に違いない。そう思うとはやく沓形の町並みが見えてこないかなと、心がはやる。時刻は午後2時過ぎなので、ペース的には遅くもなく速くもなくだ。 大空沢の急な斜面を登る。登り上がると、またそこには新しい景色が広がる・・・ シサントマリ字界沢付近は、標高500mくらいを進む。マヤオニ沢と大空沢の区間は複雑な地形だったが、この辺りは快適な斜滑降と斜登行の連続で、効率的に前進している感じ。 そしてついに、彼方に礼文島が突然見えたときは、みんなうれしそうだった。また海岸線には、利尻高校の建物らしきものも見えて、いよいよ沓形の町並みも見えてくるはず。ポン山さんがあれは神居ポン山と教えてくれる。 いつしかお日様も西に傾きはじめ、海が黄金色に輝いていた。そして私達にとっては、神風が吹く。この頃風向きは追い風となり、ザラメが少し凍り始めてスキーが滑るようになって、何もしないでも疲れた体をどんどん前へ進んでくれるようになる。 深い沢を横断するも、この神風のような追い風のおかげで苦にならないくらいだ。

スノーシューガイド2025-1-3

青森の酸ヶ湯では4m越えの積雪なのに、さらに朝から大雪警報が出たとのニュースが飛び込んできました。こちらシークレットkuniうらやまでは、夜半うっすらと1㎝くらいの新雪が降ったようですが、朝から快晴無風の上天気です。気温は低いですが、冷たい風も吹かないので快適なスノーシュー日和となりました。 そういえば、先シーズンのお正月スノーシューガイドは雪不足でもっと高所のエリアでガイドしました。今回は六合の里温泉郷の宿をベースにしてゆっくりと楽しんでいただくことができました。 昨日の偵察で組み立てたコースを想定通りスノーシューで歩きましたが、予想外にたくさんの熊棚が見られて、じっくり観察することが出来ました。ちょっとしたスロープではソリ遊びも楽しめました。 落葉広葉樹の森のグリーンシーズンはほとんど見通しが利きませんが、木々の葉っぱがすべて枯れ落ちたホワイトシーズンは展望も素晴らしいです。そして、落葉広葉樹の森の生態系の頂点といってもいいクマたちの様々な痕跡から、なんだか野生のパワーをもらっているような新鮮な気持ちにもなれました。

スノーシューガイド偵察2025

大晦日から元旦にかけてまた10センチほど新雪が積もったようです。明日のガイドのためにどんなコースにしようか偵察してきました。森の獣たちの新しい足跡がたくさん残されていましたが、今日もウサギに出逢いました。しかも写真撮影に半分成功です。 完全ではないのが残念で、熊笹から耳が伸びているのがわかりますか。しばらく動かず逃げなかったので撮影できたのですが、近くに寄ろうとしたら逃げられました。 標高1400mを超えると少し吹雪いてきたのでこの辺りでミズナラの巨木巡りコースの目星をつけて偵察終了。前から気になっていた、短いけどちょっと滑っておきたいすり鉢状のスロープを覗きに行きました。 スノーシューガイドでも偵察はウロコテレマークスキーです。スピーディーに動けるのでいつもこちらです。 いい雪で気持ち良かったので、登り返して早お昼をして下りました。もちろんスノーシューの本番ガイドではスノーシューで雪の森探検を楽しみます。

利尻山をスキーでぐるっと一周chapter2

アフトマナイ川(標高322m)AM9:45~マヤオニ沢(標高520m)PM0:45距離約7.1km アフトロマナイ川もまた山頂からのエクストリームスキーヤーの滑降記録があるらしい。私達が休んでいる場所はとてものどかな雰囲気が漂っていて、山頂直下の荒々しさとは別世界である。さてゆっくり休憩もしていられず、次の目標地点である南稜を目指して歩き出す。まだ3人とも調子が良い。 しばらくは森林限界下部の森の中を、谷を跨ぎ尾根を越えるようにして斜面をトラバースするように進む。日が当たるところはザラメが緩みだす。まだ凍っているところで斜滑降し、融けているところで斜め登りをすると効率的なので、なるべくそのようなルート取りを心がける。これからの長い行程を考えると、ついつい心がはやり気味になってしまうが、やはり冷静にマイペースでコツコツ進まなければと思う。時々樹林越しに垣間見える東稜下部のスキー向きの美味しそうな二つの大斜面が、滑ったら気持ちよさそうだなと、 心を和ませる。 昨年の記録ではヤムナイ沢を標高330mで横断していて、今回はもう少し上流で横断するよう意識的に高度を上げるようにトラバースしていく。なぜなら少しでも1周の距離を短くして時間短縮できるからと考えるのだが、この辺が匙加減の難しさでもある。高度を上げるには登りで体力を消耗したり、沢が深くなったりするリスクもある。やがて眼下の海岸に灯台が現れた。利尻ローカルのポン山さんがすぐに石崎の灯台だと教えてくれる。鬼脇はそのすぐ先である。ポン山さんによると、石崎の灯台が見えた時、自分たちが確実に進んでいることをようやく実感できて、1周は出来きそうだなと初めて自信が持てたそうだ。しかしまだまだ、1周の3分の1といったところである。家内が1周のどれくらい来たのか何度も尋ねてきたが、「どれくらいかなぁ。」と濁す。こういう質問に答えるのも、質問者の心理の影響を考えると回答の匙加減が難しい。 だだっ広い東稜下部をトラバースしていくと、今まであまり風を感じなかったのに、急に正面からの風が強くなってきた。こんなこともまた、自分たちが時計回りに円を描きながら確実に進んでいることを実感させてくれる。 やがて大きな沢床でそれとすぐわかるヤムナイ沢が現れた。沢床まで気持ちよくテレマークターンで滑り降りる。いくつもの新しいモービルの跡が残っていて、上の方でエンジン音が聞こえてくる。急な対岸の良いところを狙って斜めにウロコを利かせて登る。 いよいよ南稜下部の一端に立つ。南稜と仙法志稜とを隔てるマヤオニ沢まで、南稜下部はデルタ状に裾野を広げているが、もちろん平原になっているのではなく、複雑に支沢が入り込んでいてルートは単調ではない。昨年もこの南稜下部では強烈な向かい風に悩まされ、地図を広げることができなくて困った。今年はこの辺りの地形がだいたい頭に入っているので、地図を見ないでなるべく高度を上げるように進路をとった。そして、風の弱いところでお昼休憩にした。 尖った塔のような岩峰が、日本離れした特異な景観で迫ってくる仙法志稜を眺めながら、おにぎりの美味いこと。三つ目は何とか思いとどまり、3時のおやつにとっとく。今のところなかなか快調に進んできているので、気分的には余裕である。しかし何があるかわからないので、今日はヘッドランプも覚悟で行きましょうとお互いに意思確認。 正面にヤムナイ沢の夏でも万年雪が残るという源流部が見える。スキーでどの辺りまで詰めていくことが出来るか、いつか自分の足で確かめに行ってみたい沢が、利尻山の周りにいくつもあるが、このヤムナイ沢もそのうちの1つである。 まだ半分も来ていないので、お昼休憩をあまりゆっくりもできず先を急ぐことにする。昨日はガスでホワイトアウトのこの南稜下部を、一人で標高700mまで往復したので、そのトレースと交差する地点を楽しみにしていると、あったあった、そこにあった。晴れていればこんな雄大な景色の中を歩いていたのかと思うと、ホワイトアウトの中を歩くことがなんと空しいことか。昨日はカラスが近くまでよく寄ってきたけど、何故だったんだろう・・・・ 私達より上部の南稜下部の大斜面に、たくさんの人影が豆粒のように見えた。どうやらこちらの方に滑り降りてくる様子。彼らの登りのトレースをどこにも見た覚えが無くて、疑問が一瞬浮かんだけど、すぐに納得。近付いてくると、アルペンスキーヤーとボーダーの混成で、みんな楽しそうに滑っている雰囲気が漂っていた。テレマークターンをしているテレマーカーを探したけど、見つからない。 鬼脇ポン山方向へと滑り降りていった彼らとすれ違い、私達はひたすらトラバースを続ける。突然後ろのポン山さんから、足が痙りそうだと声がかかる。緊急事態である。立ち止まって、足の様子を見る。以前山岳マラソンに初めてエントリーして、自分も足を痙った経験があるので心配する。しばらく休憩すると、足をかばいながら無理せず行けば大丈夫そうだというので、ちょっとスピードをゆっくり目にして前進することにする。ヘリかモービルで救助してもらうなら別だけど、この場所から自力で道路まで下るとすれば、下山も前進も気分的には変わらないかも。 マヤオニ沢まで、眼下にオタドマリポン山、メヌウショロポン山、仙法志ポン山などが眺められる。今年の豊富な残雪量ならまだ楽にアプローチできそうである。今回のルートは昨年より標高100mほど高いところを進んでいて、昨年よりずっと効率的なルートである。ただ残雪状況で尾根上のハイマツなどが出てくると、進路が妨げられたりもするので、やはりその時その時の状況判断になるだろう。 その後もポン山さんは何度か足が痙りそうになって、その度に少し立ち止まったりしたけれど、なぜだか足の調子が少しずつ回復してきたようだった。時計回り1周というのは、つねに同じ方向で登りが続いたりするので、きっとふだんあまり使わない筋肉を酷使して痙攣するのかも知れない。時々快適な斜面のダウンヒルなどがあったりして、こわばった筋肉がほぐれたりするのが良かったのかも。なんにしろポン山さんの、今回のスキー1周にかける強い思いがあってのことではあるが。 そろそろマヤオニ沢だろうと思ってもなかなか辿り着かなくてちょっと精神的に疲れた頃、今度こそマヤオニ沢だと間違いなく確信できる地点に出た。標高600m付近から見下ろすマヤオニ沢は広々としてなだらかな雰囲気が漂っているが、対岸の尾根に雪庇が出ていて一瞬どうしようかと迷う。雪庇がなくなる下流方向に高度を下げるルートをとれば、問題は簡単に解決できるがそれはもったいない。よく見ると一部雪庇の切れている箇所を見つけ、急斜面そうだけどそこを突破口に狙うしかないと判断した。 まずはマヤオニ沢の沢底へ、優雅なテレマークターンで気持ちよくダウンヒル。斜登行と斜滑降の繰り返しの利尻山スキー1周では、ウロコテレマークスキーの楽しさを最高に感じるひとときである。 仙法志稜と南稜の絶壁に挟まれたこのマヤオニ沢は、私達の出発地点である鴛泊登山口のちょうど反対側。つまり1周の半分進んだということ。ポン山さんが、ここから先はほとんど行ったことがないので、どんな景色が見られるかを一番楽しみにしていたところだそうである。確かに仙法志と沓形の道道の区間は、車からは高い崖で利尻山がまったく見えないので、斜面の様子がよくわからずローカルスキーヤーでも入る人が少ない。私達にとってもこの先は、時間切れで仕方なく沓形への下降ルートを余儀なくされた昨年の経験があるので、この先にどんな景色が飛び出してくるか、とても楽しみなのである。

シークレットkuniBC偵察2025・年末パウダー

クリスマス寒波と年末寒波で渋峠の積雪は2m越えです。シークレットkuniうらやまもいい感じにパウダーが降り積もっていました。標高1400mくらいはまだ笹薮が目立ちますが、標高1800mまでハイクアップすればオッケーでした。 バックカントリーのささやかな楽しみの一つとして、クマ棚を探しながら歩くことがあります。今はどこかの穴で冬眠しているでしょうが、バックカントリーの森で彼らが生活している様子をリアルに感じることが出来るのが楽しいです。そして、雪面にはいろんな動物たちの足跡が付けられていました。気になったのは、大型の獣のラッセルの痕です。カモシカではなくてイノシシかもしれないようなのもありました。数年前イノシシ親子に出くわしたことがありますが、ちょっとハラハラしました。あと、オコジョよりも大型のテンかもしれないのもありました。 急斜面をやっとのことでシール登行して一息つきます。遠くに白砂山が眺められました。本当に良く目立つ山です。野反湖の積雪も1mになりました。正月過ぎに八間山へ初滑りを計画しようかなと思います。 午前中11時くらいまでは気温もまだ上がらずフカフカのパウダーでした。標高1800mのメインリッジ上部まで来るとちょうど正午になって雪も腐り始めます。あんまり気にしてもしょうがないのでゆっくりカップ麺ランチで休憩してからシールを剥がして滑りました。 今日の板はボレーのベクターBCを選びましたが、こんなにフカフカだとわかっていたらチャージャーBCを履いてくれば良かったです。 途中、メインリッジから外れてCコースへ滑り込んでみました。お正月寒波で笹薮が完全に埋もれることに期待大です。

シークレットkuniBC偵察2024-12-21

今年は寒い冬ということで野反湖の湖面も例年よりも早く結氷しているのではないのかと期待して訪れてみました。一番最後に昨年の12月26日の様子を載せてありますが、結氷の具合は少し早いのかもしれません。ただそれほど大きな違いは感じられなくて、人間の想いとはかけ離れているところで働いている気候という大自然の偉大な力に畏敬の念を覚えます。 これからクリスマス寒波がやってくるということで、嵐の前の静けさを感じさせる平和で穏やかな時間が流れていました。 丸山から湖面までスキーで滑って何とか降りることが出来ました。六合村に移り住んだのが1989年4月からで、冬の野反湖へスキーで遊びに来ていたのはそれ以前からです。スキー仲間とクリスマス会を企画してよく正一小屋に泊まって楽しく過ごしたものです。丸山から湖面に降りるスロープはとてもいいスキーゲレンデになります。私たちは正一ゲレンデと名前を付けて何度も登り返して滑りました。小屋の脇に大きな雪庇が出来ますが、ここに穴を掘って一晩ビバークしたこともありました。小屋の天井にある大きな梁には毎年青大将の大きな抜け殻がぶら下がっていました。小さなだるまストーブを囲んでよく食べよく笑いました。 野反湖の景色は岳樺の森がいつのまにか大きく育って少し変わってきているようです。でもやっぱり当時と変わったなぁという大きな違いはわからず、昔のままのようです。地域の人たちの手で野反湖の自然は今も大切に守られています。