スノーシュー

シークレットkuniBC偵察2025-4-7

今日はイカ岩沢(勝手に名前を付けました!)付近から、いつも滑って降りるルートの尾根に取りついてみました。まだアイスバーン気味で急斜面はシールがスリップしますが、時間がたてばだんだん緩むことでしょう。 ハイクアップしながら、かつて六合村だった30代前半の頃に、朝早く野反湖まで車で登ってきて、三壁山を一本滑ってから普通に出勤したのんびりした時代のことを思い出します。午前11時、八間山山頂。山名標柱は今だ厚い雪の下です。大雪の年だというのが実感できます。 新潟県側は天気悪そうでしたが、白砂山稜線は姿を見せてくれました。前回登頂した時のトレースもシュプールもすべてリセットされていて、今回も綺麗な雪原に自由自在のシュプールを描くことができました。 遠くから眺める白砂山稜線同様、八間山稜線も大雪だからといって大きな雪庇はできなかったようです、最後の山頂まで稜線通しにスキーで通過できました。大きな雪庇が出来る年はズタズタになって通行が困難だったりしますが、今年はまろやかな感じなのはどうしてでしょう? 毎年雪の積もり方が違っていて昔のようではないように感じますが、これも気候変動の表れということなんでしょうか。 ところで、4月23日午前9時半頃から今年も例年通り道路開通式が開催されます。町観光関係者によって安全祈願の神事が厳かに行われた後、午前10時に開門です。いよいよ一般車の車が野反湖までの国道405号線へと乗り入れることができます。 昨年も一昨年も残雪が少なくて寂しかったですが、今年こそかつてのように道路開通後もまだまだ残雪のバックカントリーやスノーシューツアー出来そうな残雪量でした。

第9回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2025-3-10

3月半ばになるとさすがにフカフカのパウダースノーはもうどこにも残っていません。いつの間にか季節が巡っていることに気付きます。ただ先週半ばの南岸低気圧による積雪のおかげで、前回の第8回の時のトレースはすっかりリセットされていてフレッシュな気分になれます。建物の屋根の雪はだいたいが落ち切ってますが、時々どこかでザザー、ドカッと落ちる音が響いてきます。お昼近くになって気温が上がってくると、早朝クラストしていた雪が緩んで深く潜って重たくなりました。でも、雲一つないスッキリとした青空を雪原で大の字になって見上げる気分は、爽快の一言でした。 動物たちの足跡は夜間や早朝歩き回っているものが多いようで、クラストした固い雪面には新しい足跡がなかなか付きにくいようで見当たりません。古い足跡で融けずにまだ形が崩れていないものを探しながらゲストさんたちと楽しくおしゃべりをしながら森をハイキング。 途中2ヵ所、小鳥たちの群れが私たちをいつも待ち受けている林があります。耳を澄ますと静かな雪の森の中で小鳥たちのさえずりが少し騒がしいように聴こえてきます。「また来たぞ!」とか会話しているようです。 冬の寒い時期に何度もガイドで訪れると、雪に埋もれることのない温泉沢の流れの中で育まれるチャツボミゴケの様子にいつも新たな気付きや発見がありますくわかります。 特に温泉大滝と湯滝との間が観察しやすい場所でした。 例えば、温泉大滝の壁では冬の間にびっしりとチャツボミゴケが成長していました。これから始まる雪融け水の流入によって大きな水圧を受ければ、いつか剥がれ落ちるかもしれません。淀みでは温泉沢の流路が変わっていく様子や、流れの中で藻のように揺れるチャツボミゴケの著しい成長の様子を確認したりすることが出来ました。

第8回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2025-3-4

本日は、2日前の第7回に続いて第8回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキングでした。夕方から明日にかけて群馬北部の山沿いでは30センチの積雪予報で天気は下り坂です。でもどんよりとした曇り空ながら、風もなく寒くないスノーシュー日和な一日でした。 青空には恵まれませんでしたが、湯気が立ち昇る幻想的な風景には大感動です。一番湯気がたくさん湧くのは温泉大滝です。今日みたいな風が穏やかな日は、まるで白いモンスターが現れたり消えたりするような幽玄な湯気が湧き起こります。この温泉大滝劇場を眼前にして、しばらくゲストさんといっしょに見とれていました。 さらに湯滝でも穴地獄でも、湯気が普段見られない美しいチャツボミゴケの姿を飾ってくれているようでした。 もう一つの見所は、冬の間温泉の流れの中ですくすくと成長するチャツボミゴケの様子です。いい湯だなと温泉に浸りながら元気に流れの中で泳いでいるようです。天気がいいと眩しくてわかりにくいのですが、曇り空だとグリーンが鮮やかに見えます。 そして3つ目最後の今日の見所は、なんといっても樹氷です。どこもかしこもすべての樹々は樹氷が素晴らしい風景を演出してくれていました。曇り空で気温が高くならなかったおかげです。

第5回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2025-2-25

昨日までの大寒波な天気から一転、今日から4月初め並みの春のような陽気の日が続きます。午前11時を過ぎると陽射しが眩しいくらいに森の中を照らしてポカポカになってきました。上着を一枚脱いでも少し歩くと汗ばんできます。手袋も暑くて素手になりたくなるくらいでした。 でもゲストの皆さんは、のんびりと静かな雪原や森の中をスノーシューで歩ける体験にとても感激して楽しまれていました。 厳しい寒さの冬の間も、温泉で生息しているチャツボミゴケが特にすくすくと成長している場所があります。ここでは釧路湿原を流れる川が蛇行しているみたいになっている温泉沢の様子が観察できました。 そして雪が積もってないときはとても手が届かないヤドリギにも、今日はとても間近に感じながら観察できました。

第4回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2025-2-20

2月半ばになってからもまた大寒波が襲来。今シーズンのチャツボミゴケ公園はフカフカの新雪に恵まれています。気温はマイナスでも大の字になって空を眺めるのは気持ちいいです。上空でゴーゴーと鳴っている風の音が聴こえてきます。 深い雪を掻き分けて、温泉大滝までやってきました。湧き上がる湯気はまるで生き物のようです。滝の壁にはチャツボミゴケがびっしり成長しています。冬の季節だけ見ることのできる景色にいっぱい出逢えるのがスノーシューハイキングの魅力です。 温泉が湧く穴地獄は、深い雪の中にひっそりとありました。雪の中に埋もれてどこにあるのかわからない木道を外さないように、やっとたどり着いた時はゲストの皆さん大感動でした。 スノーシューハイキングは冬山ハイクやスノーシュー体験が初めてでも参加できます。大自然の雪山を歩くので、体力や必要な装備についてはお気軽にご相談ください。チャツボミゴケ公園スノーシューハイキングのお問い合わせ、お申し込みは中之条町観光協会です。小学生用のスノーシューも準備しているので、ファミリーでも参加できます。

第3回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2025-2-16

先日の大寒波からまだ一週間もたたないうちに春のような陽気に包まれた穏やかな一日でした。チャツボミゴケ公園では町の遭対協が冬山訓練を行っていましたが、今日は何かあったらすぐに救助に来てもらえるかもなので安心ガイドです。 賑やかに訓練しているエリアから少し森の奥に入り込むと、そこには幻想的な雪の風景が待ち受けています。ただ、フカフカの新雪も少し残っていましたが、さすがにこの暖かさで雪はかなり締まり始めていました。まだ2月ですが、2月も後半に入ると季節の進みを実感します。 雪の中のチャツボミゴケですが、写真では伝わらない見事なグリーン色で輝いていました。参加したゲストの皆さんも大満足です。ゆっくりお昼のカップ麺で体を温めながら、冬の穴地獄の風景を楽しみました。 締まった雪は、ソリ遊びや尻セードにとっては都合がいいです。静かな森の中に歓声が上がります。 穴地獄のチャツボミゴケは厳冬期でも活火山である草津白根山によって湧き出す温泉に育まれてたくましく生き続けています。チャツボミゴケ公園スノーシューハイキングのお問い合わせ、お申し込みは中之条町観光協会です。小学生用のスノーシューも準備しているので、ファミリーでも参加できます。

第2回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2025-2-4

今年最強の寒波がこれから1週間近く襲来するという日のスノーシューハイキングでした。すでに各地から大雪による交通障害のニュースがいくつも聞こえて来て不安になります。でも関東北部の山沿いだけ大雪予報は軽くて、集合場所のJR長野原草津口駅は全く雪無し。都会からいらっしゃるゲストの皆さんにとっては、安心ですね。ところが、標高600m弱の長野原草津口駅から600m近く標高を上げて、山奥へと分け入ったチャツボミゴケ公園までやってくると、そこは白銀の世界です・・・ 今日のチャツボミゴケ公園の午前11時の気温は、陽射しがあってもマイナスです。ただ風が弱いので、この冷たい空気が頬に気持ちいいです。温泉大滝ではモクモクと湯気が湧き上がって、こんな日だけ特別に見せてくれる迫力の光景で私たちを歓迎してくれました。 滝の壁にはまた大きく成長したチャツボミゴケの姿が確認できました。温泉の中で悠々と息づいて来たチャツボミゴケですから、冬でもたくましく生きていることを観察できます。 深い雪を掻き分けてようやくたどり着いた穴地獄では、雪が舞い始めました。じっと静かにたたずんでいると、チャツボミゴケの群生の形や温泉の暖気で削られた雪の造形がアートのように見えてきます。まるでファンタジックな異空間に迷い込んだような錯覚を感じることが出来るでしょう。 帰りはヤドリギの木に寄り道してみました。オレンジやイエローの前回観察した時よりもさらに実が熟してたわわになっていました。 チャツボミゴケ公園スノーシューハイキングのお問い合わせ、お申し込みは中之条町観光協会です。小学生用のスノーシューも準備しているので、ファミリーでも参加できます。

第1回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2025

いよいよ2025シーズンのチャツボミゴケ公園スノーシューハイキングが始まりました。今日は3月並みの陽気で、上着もいらないほどの暖かさです。ツアーに出発する前にいつも行う儀式も気持ちよくダイブ。フカフカの雪の上に大の字に仰向けなってしばらく瞑想しました。そっと目を空けて空を眺めると、今日は鳥のさえずりもひっそりとしていて、青空をゆっくり雲が風で流されていく様子だけが時間を感じさせてくれるようでした。 冬季閉園期間中のチャツボミゴケ公園は動物天国です。誰の足跡かと思いきやウサギやリスやキツネ、イノシシ、カモシカ、オコジョ、テン、ヤマドリなど様々な獣たちの歩いた跡がたくさん残されています。 また冬の森は、樹々のほとんどは葉っぱを落として見通しが良いので、夏の時期とは違う景色も楽しめます。熊棚の痕や小鳥たちの巣の痕、ヤドリギなど、なかなか見ることのできない様々な生き物たちの息遣いをたくさん感じながらスノーシューハイキングが楽しめます。 何万年も前からこんこんと湧き出る火山性温泉とともにたくましくもゆったりと生き続けてきたチャツボミゴケ群落のある穴地獄へやってきました。厳冬期のチャツボミゴケは、春や夏、秋とは全く違う趣です。 雪の中で神秘的なグリーンに輝いている光景に、ゲストの皆さんとともにいつまでも眺めていたくなりました。 まだ一月ですから午後2時を過ぎると陽の傾きは早くなり、光が弱くなるのを感じます。下山も楽しみながらスノーシューツアーを満喫しました。チャツボミゴケ公園スノーシューハイキングのお問い合わせ、お申し込みは中之条町観光協会 です。小学生用のスノーシューも準備しているので、ファミリーでも参加できます。

2025チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング下見

2025ホワイトシーズンのチャツボミゴケ公園スノーシューハイキングの開催日程が、いよいよ1月10日から始まります。昨年はなかなか雪が積もらずやきもきしましたが、今年はたっぷりの積雪で全くご心配なくです。本日下見をしてきました。 11月30日に冬季閉園して以来、人間が訪れないひっそりと静かな時間が流れていたチャツボミゴケ公園は、動物天国だったようです。新雪の上には様々な獣たちの息吹が感じられる足跡がたくさん残っていました。 元山神社に初詣をして、かつての鉱山跡の公園内をスノーシューでお散歩です。今年のガイドネタになるような自然の気になるものを探しながら歩きます。 標高1200m前後の高原地帯にあるチャツボミゴケ公園は、かつてあった落葉広葉樹林の森の木々が鉱山開発の名のもとに伐採され、周囲の森も落葉松の人工林へと植林されました。しかしながら閉山後に公園として様々な木々が植林されて、今は見事に美しい森に作り替えられています。すべての葉っぱが枯れ落ちた森は見通しが良くて、野反湖の山々が眺められました。ここからだとギリギリ白砂山も頭のてっぺんを覗かせます。 昨年の穴地獄のチャツボミゴケは、9月あたりから11月30日の最後の開園日まで、素晴らしいビロードの絨毯の光景で私たちを喜ばせてくれました。 今日は風もなくあたたかい陽射しが降り注ぐ穏やかな日だったので、冬ならではの厳しい寒さの中で湯気がモコモコと立ち昇る幻想的な景色は見せてくれませんでした。 池はスノーシューでも渡れるくらいに完全に凍結していました。 チャツボミゴケ公園の冬の森を自然観察しながら、途中ソリ遊びも楽しんだりしながらスノーシューでお散歩しましょう。 チャツボミゴケ公園スノーシューハイキングの詳細な開催要項とご予約は、こちら中之条観光協会からお願いします。

スノーシューガイド2025-1-3

青森の酸ヶ湯では4m越えの積雪なのに、さらに朝から大雪警報が出たとのニュースが飛び込んできました。こちらシークレットkuniうらやまでは、夜半うっすらと1㎝くらいの新雪が降ったようですが、朝から快晴無風の上天気です。気温は低いですが、冷たい風も吹かないので快適なスノーシュー日和となりました。 そういえば、先シーズンのお正月スノーシューガイドは雪不足でもっと高所のエリアでガイドしました。今回は六合の里温泉郷の宿をベースにしてゆっくりと楽しんでいただくことができました。 昨日の偵察で組み立てたコースを想定通りスノーシューで歩きましたが、予想外にたくさんの熊棚が見られて、じっくり観察することが出来ました。ちょっとしたスロープではソリ遊びも楽しめました。 落葉広葉樹の森のグリーンシーズンはほとんど見通しが利きませんが、木々の葉っぱがすべて枯れ落ちたホワイトシーズンは展望も素晴らしいです。そして、落葉広葉樹の森の生態系の頂点といってもいいクマたちの様々な痕跡から、なんだか野生のパワーをもらっているような新鮮な気持ちにもなれました。