偵察

シークレットkuniBC偵察2025・年末パウダー

クリスマス寒波と年末寒波で渋峠の積雪は2m越えです。シークレットkuniうらやまもいい感じにパウダーが降り積もっていました。標高1400mくらいはまだ笹薮が目立ちますが、標高1800mまでハイクアップすればオッケーでした。 バックカントリーのささやかな楽しみの一つとして、クマ棚を探しながら歩くことがあります。今はどこかの穴で冬眠しているでしょうが、バックカントリーの森で彼らが生活している様子をリアルに感じることが出来るのが楽しいです。そして、雪面にはいろんな動物たちの足跡が付けられていました。気になったのは、大型の獣のラッセルの痕です。カモシカではなくてイノシシかもしれないようなのもありました。数年前イノシシ親子に出くわしたことがありますが、ちょっとハラハラしました。あと、オコジョよりも大型のテンかもしれないのもありました。 急斜面をやっとのことでシール登行して一息つきます。遠くに白砂山が眺められました。本当に良く目立つ山です。野反湖の積雪も1mになりました。正月過ぎに八間山へ初滑りを計画しようかなと思います。 午前中11時くらいまでは気温もまだ上がらずフカフカのパウダーでした。標高1800mのメインリッジ上部まで来るとちょうど正午になって雪も腐り始めます。あんまり気にしてもしょうがないのでゆっくりカップ麺ランチで休憩してからシールを剥がして滑りました。 今日の板はボレーのベクターBCを選びましたが、こんなにフカフカだとわかっていたらチャージャーBCを履いてくれば良かったです。 途中、メインリッジから外れてCコースへ滑り込んでみました。お正月寒波で笹薮が完全に埋もれることに期待大です。

シークレットkuniBC偵察2024-12-21

今年は寒い冬ということで野反湖の湖面も例年よりも早く結氷しているのではないのかと期待して訪れてみました。一番最後に昨年の12月26日の様子を載せてありますが、結氷の具合は少し早いのかもしれません。ただそれほど大きな違いは感じられなくて、人間の想いとはかけ離れているところで働いている気候という大自然の偉大な力に畏敬の念を覚えます。 これからクリスマス寒波がやってくるということで、嵐の前の静けさを感じさせる平和で穏やかな時間が流れていました。 丸山から湖面までスキーで滑って何とか降りることが出来ました。六合村に移り住んだのが1989年4月からで、冬の野反湖へスキーで遊びに来ていたのはそれ以前からです。スキー仲間とクリスマス会を企画してよく正一小屋に泊まって楽しく過ごしたものです。丸山から湖面に降りるスロープはとてもいいスキーゲレンデになります。私たちは正一ゲレンデと名前を付けて何度も登り返して滑りました。小屋の脇に大きな雪庇が出来ますが、ここに穴を掘って一晩ビバークしたこともありました。小屋の天井にある大きな梁には毎年青大将の大きな抜け殻がぶら下がっていました。小さなだるまストーブを囲んでよく食べよく笑いました。 野反湖の景色は岳樺の森がいつのまにか大きく育って少し変わってきているようです。でもやっぱり当時と変わったなぁという大きな違いはわからず、昔のままのようです。地域の人たちの手で野反湖の自然は今も大切に守られています。

シークレットkuniBC偵察2024-12-20

10日ぶりのシークレットkuniBCの偵察です。あれから一度冬型の天気でかなり積雪も増えていました。それでもまだ笹薮が少し気になるものの、ウロコスキーでのバックカントリー偵察では十分な積雪量です。というよりも、この時期としてはやはり今年は大雪の年かなと実感です。さらに明日からまた大雪予報があるので、これからどれだけ増えていくのか、まだまだ期待大です。 VHFテープの2025年問題というのが気になるので、最近昔の古いVHFのビデオテープを掘り起こしています。それらの中に山田峠の避難小屋で休憩していたり、吹雪の中を仲間と楽しそうに滑っていたりする様子が記録されていました。どうやらシークレットKUNIに初めてBCで訪れたのは、1990年の冬の頃かそれ以前のようです。 1991年の春、当時の草津国際スキー場のロープーウエイ山頂駅からツアー届を出して縦走ツアーをした記録もありました。私をスキーに連れてっては1987年公開だったので、1990年は空前のスキーブーム真っ只中の時代でした。 今だに手元に残っている古い2万5千図には、当時のコースと時間が簡単にメモ書きされているのが見つかります。池ノ塔山の尾根を11時40分頃滑って芳ヶ平ヒュッテの前を通過して草津温泉へ下山しました。もちろん当時の芳ヶ平ヒュッテは、前の小屋番さんの時代です。冬は不在だったかもしれません。 その年から翌年までツアーした山の記録もわかりました。1990/11/17草津白根山スキー、1990/12/24草津白根山山田峠スキー、1991/1/13野反湖スキー、1991/1/20野反湖スキー、1991/2/11赤城山スキー(黒岩林業尾根)、1991/2/17赤城山スキー(荒山高原)、1991/3/10上州武尊山スキー(家串尾根)、1991/3/17浅間山スキー、1991/3/24巻機山スキー、1991/4/27~29尾瀬燧岳スキー、1991/11/23~25立山スキー、1991/12/22~23野反湖スキーです。

シークレットkuniBC偵察2024-12-10

昨シーズンのBCは雪が少なくて、2月とは思えないコンディションの日もありました。今シーズンはどうなんでしょう?今週末から10年に一度の大雪になるという予報が出ています。もし当たれば、とりあえずはクリスマスパウダーやお正月パウダーに恵まれそうです。 酸ヶ湯から帰ってきて、ウラヤマの様子を偵察です。八甲田との微妙な植生の違いを感じながらハイクアップを楽しみました。こちらでは今秋、ナナカマドの実が不作でした。八甲田ではたわわに実った赤い実を下げたナナカマドをたくさん見かけたので、地域差が大きいと感じました。 あとやはり八甲田とウラヤマの違いは、今日のような青空の穏やかな天気に恵まれる日は、八甲田ではかなり少ないかもです。日本海や陸奥湾からの風がもろにぶつかるので、天気の急変も激しそうです。 もちろん共通点もたくさんあります。八甲田山も火山です。硫化水素の噴出している場所の通過は非常に危険です。通い慣れた草津白根山とは違って知らないルートを無暗に踏み込むことは危険です。 2009年の1月に酸ヶ湯をベースにして八甲田大岳の頂に立ったことがありました。シークレットkunうらやまの風景を眺めながら、山頂からの陸奥湾の景色がちらり見せてくれたことをしみじみと思い出します。 2009年1月の八甲田大岳山頂からの一枚です。 昨年の12月に見かけた飼い猫探しのポスターがまだ残っているのを見つけました。1年以上たっているので、どうなったのでしょう。このポスターの張ってある場所は、クマの生息地域なので、クマの気配を感じた飼い猫さんがパニックになるのもわかります。そうえば昨年はウサギに遭いました。 BCツアーやスノーシューツアーではたくさんのウサギの新しく付けられた足跡に出逢うことが出来ます。でも生きているウサギさんと逢えることは、本当にラッキーです。

MTB散歩2024-12-9

群馬県北部にようやく待望の大雪予報がでました。里には5センチほどしか積りませんでしたが、渋峠にはなかなかの雪が積もったようです。一時は80cmまで記録したのに、たぶんその後強い風に飛ばされて70cmに減ってしまったのは残念ですが。 今日は冬型が緩んで穏やかな一日になりました。高台からシークレットkuniうらやまの様子を偵察です。渋峠は結局一日雲がとれませんでしたが、標高2000m付近の積雪の様子がわかりました。 今週末にもまた大雪予報が出ました。今年は年末パウダーが楽しめるかもです。 薄く積もった新雪には、シカやキツネなどいろいろな動物たちの足跡が残っていました。 一つ石ボウルや八間山もけっこう白くなっていました。

12月の湯治パウダー2025BCシーズンイン

久しぶりに訪れた八甲田山と酸ヶ湯温泉でたっぷりと癒された4日間でした。東北にはまだまだ根強く湯治文化が大切に守られていることを実感しました。さすがわれらが中之条町の四万温泉とともに、昭和29年に全国3か所に指定された国民温泉保養地全国第一号です。 滞在している間にも毎日10センチくらい降雪して、日毎BCのコンディションは良くなっていくことがわかりました。1日目は弱い吹雪の日でしたが、大岳環状ルートで仙人岱ヒュッテを目指しました。地獄沢の入り口で地吹雪に遭い、ここまでとしました。それでもフカフカのパウダーラッセルを十分に楽しみことが出来て大満足です。帰りはほぼ登山道沿いでしたが、テレマークターンも交えてパウダーの浮遊感を足裏に味わいながら滑ることが出来ました。 2日目は1日目のルートから北に外れて1179mピークを目指して大岳南面台地を偵察してみました。ブナの森林帯は雪で藪が埋もれてテレマークターンのスペースがところどころ開けています。しかし標高1000m辺りからまた新たな溶岩台地へと急斜度の壁が現れました。次々とトラップのような濃い藪が行く手に待ち受けていました。まだ藪が埋もれ切っていないのでここを突破できたとしても下山が大変です。吹雪が強くなってきたこともあり、撤退しました。午後は宿の前の小さなゲレンデで予想外のフカフカパウダーを2本楽しんで大満足でした。 3日目も吹雪の日でした。スキー場がオープンしているというので、こちらで遊びました。のんびりした雰囲気がまだまだ残っているローカルスキー場でした。 ロープーウエイの山頂駅からのゲレンデコースがオープンすれば、いよいよ八甲田山もBCシーズンのはじまりです。

12月の筑波山2024-12-3

思い立ったが吉日。筑波山に登ってきました。古来から東の筑波、西の富士ともいわれてきているように、味わい深い名山でした。山と高原地図で下調べすると、初めての山の筑波山は四方八方から登山道が山頂に集まっているので、初心者にはどのルートが良いのか見当がつきにくいです。冊子で一番最初に紹介されている「一番人気のお薦めのコース、筑波山神社から筑波山最高峰の女体山へ」に決めました。 山と高原地図ホーダイの地図がアプリとしてスマホで閲覧できると便利なことが実感できます。筑波山神社周辺には登山コースがはっきり示された案内板などは見当たらなかったので本当にありがたいです。まったく迷うことなく白雲橋コースを選んで歩くことが出来ました。 さすがに登山道も整備されていて、マナーやモラルが守られているように感じました。この案内板は効果抜群ですね。 山頂直下まで登ると、胎内くぐりなど巨岩奇岩の名所めぐりで登山者を飽きさせません。これも筑波山の魅力かもです。ほぼコースタイムどおり2時間ほどで女体山山頂とうちゃこです。 残念ながら都心方面の視界は靄がかかっていまいちでしたが、筑波山神社の登山口を眼下に眺められて最高の気分です。 登る時期として、冷涼な気候で今が快適に登れるベストシーズンかもしれません。でも初春のカタクリの花が満開の時期こそベストワンかもです。標高がわずか877mの筑波山では、ブナの森の林床でカタクリのお花畑が守られているなんて思いもよらなかったです。

シークレットkuniパウダーガイド2015-1-13

一つ石は、群馬県境稜線トレイルDエリアのエスケープルートである鷹巣尾根登山道にある標高1825mの小ピークです。一つ石と呼ばれる石がどこなのか、山名の由来がはっきりしませんが、一つ石ボウル勝手に呼んでる地滑りの大きな崩壊地形に見られる岩塊のどれかのことを指しているのかもしれません。 冬の時期の山頂は葉っぱが枯れ落ちて周りの山々の眺めがとても良くて楽しめます。群馬県境稜線トレイルの大高山やダン沢の頭も眺められます。 ガラン沢を挟んで横手山や芳ヶ平の山々もいつもと違った方向から楽しめます。 目を凝らすとヘリシュートもわかりました。 ハイクアップしながら雪質が安定していることを判断して最高の一本を楽しみました。 南面なので雪質の変化も激しいところですが、日の短い1月ならいい雪のことが多いです。

シークレットkuniパウダーガイド縦走2015-1-3

2015年1月3日の記録です。2015シーズンは正月からパウダーが楽しめた幸先のいいはじまりでした。 風の名所である峠越えが難所です。雪崩が怖いので、シールを付けたまま安全なルートを選んで下ります。安全圏までは、凍傷にも気を付けながら我慢の前進です。 地吹雪地帯をようやく抜け出て、ほっとしながら振り返ります。ここからは標高を下げるごとに天候も穏やかになるでしょう。 今日みたいな日は沢地形に入れません。安全な尾根伝いのツリーランを楽しむことにします。 縦走コースで下山しました。

群馬の中之条BC初滑り2025

2025シーズンの初BCに出かけてきました。もちろん中之条町の横手山です。横手山は志賀高原の山で知られていますが、中央分水嶺の山で長野県と群馬県の境です。 山田峠には中之条町の立派な中央分水嶺碑があります。彼方には北アルプスの白い峰々の眺めが圧巻でした。 ところで最近芳ヶ平湿地群や野反湖にニホンジカの食害が見られるようになり心配になっています。何らかの対策が必要ではないかという議論も始まりました。一番の対策は、急激に増加しているニホンジカの個体数を調節することですが、これがなかなか難しいことのようです。 すると、なんとまぁこの雪の中にニホンジカを一頭発見です。カモシカにはよく出逢いますが、この時期に山田峠でニホンジカを見るなんて今まで初めてのことです。 今日は日中気温が上がるとの天気予報でしたが、さすがに標高2000mの稜線では昼間でもマイナス1度でした。発達した樹氷は美しいままで私たちを喜ばせてくれました。 芳ヶ平湿地群展望台から芳ヶ平湿原の景色を今日は独り占めです。 白砂山もだいぶん白く雪化粧していました。11月26日午後3時で野反湖国道も冬季閉鎖になります。 もう昼を周りましたが、渋峠ホテルに立ち寄ってから頑張って横手山まで登りました。最高の青空に恵まれて2025シーズンのバックカントリー初ツアーでした。 素晴らしい樹氷の雪景色に感動しました。そして、横手山神社に2025シーズンのBCツアーの安全を祈願してきました。