偵察

偵察野反湖トレッキングガイドノゾリキスゲ満開2024

雨上がりの午後遅い時間、明日のガイドの下見のために野反湖にやってきましたが、これほどまで見事な咲きっぷりだとは想定外でした。 誰もが思わず歓声を上げてしまうでしょう。 富士見峠から正一小屋、丸山から湖畔へ下りました。 そして池平からイカ岩駐車場に上がって富士見峠まで。このコースはノゾリキスゲ鑑賞のゴールデンコースです。 その後反対側のキャンプ場に周って、テン場のお花畑へ向かうと、次の花が満開に向けて準備し始めていました。

芳ヶ平ネイチャーラーニング研修会2024-7-9

遠くの山が見渡せるくらいの高曇りの天気だったので、蒸し暑さも和らいで逆に研修会にはもってこいの一日でした。渋峠の塔の池では孵化したばかりのモリアオガエルのオタマが泳いでいるのを確認しました。今年は雨が少ない年のようで、芳ヶ平湿原までの登山道は水溜りやぬかるみが無く久しぶりに歩きやすく下れました。希少な花にも巡り合えてラッキーでもありました。 今回の研修のメインテーマは、5月23日に行われた獣害防止ネット設置作業の現地視察とニホンジカ対策の現状と課題についてです。他にも新しい木道整備の取り組みのことや笹刈整備の植生への影響などについて学びました。 今年の芳ヶ平湿原のワタスゲは数が少なそうでしたが、大きく成長した綿毛が風に揺られて綺麗でした。代わりにツルコケモモの花がこんなに咲いているのを見たことが無いくらいでした。ニッコウキスゲが満開の野営場でお弁当を食べて、いよいよオムスビ山登山道を下って大平湿原へ。 設置作業をした5月23日から1か月以上たつと、様子はガラリ変わっていました。ヤマドリゼンマイの草原の藪漕ぎでやっとこさ現地へ。 やはり新しいニホンジカの足跡はありました。獣害防止ネットの効果は歴然で、柵内の水芭蕉は被害に遭うことなく無事でしたが、柵外の水芭蕉は今年もほぼ全滅のようでした。 でも芳ヶ平湿地群のニホンジカの生態調査では、まだ生息数は多くないようです。手遅れにならないうちにニホンジカ対策の先進地の成果を生かした試みをこれから進めていくようです。芳ヶ平ネイチャーラーニングでも探求素材として取り入れていけたらいいなと考えています。 偶然ですが、5月23日の設置作業の記事が上毛新聞に出ていました。

ぐんま県境稜線トレイルDエリア探査2024-7-6

ノゾリキスゲが満開の見頃な野反湖から歩きだします。昨夕からの激しい雨も朝方にはすっかり止んで穏やかな朝です。 歩き始めると、草藪の露がすぐに足元をびしょ濡れにさせてくれました。まだそれほどまで伸びていなくてスパッツだけで大丈夫かなというのは甘い考えでした。たまらずレインパンツを履きます。宮次郎清水は枯れていました。ホソバミゾホウズキの花を楽しみにしていましたが、どうだっけ?これから咲くのだったかな。通い慣れた道を歩くのは、なじみの花に逢えるかどうかも楽しみの一つです。 ふだんは珍しくない小さな花も、雨に濡れた姿はどれもびっくりするような美しさを見せてくれることを発見しました。 でも三壁山を超える前にもうこんなに下半身はびしょ濡れになっちゃいました。登山靴の中にも浸水が始まる感じがしてきました。 Dエリアは意外とその良さが知られていません。ところどころ展望が開けるピークや草原などもありますが、シラビソやコメツガなどの針葉樹の深い森の中を歩く区間が多いのが地味なイメージなんでしょうか。苔生した森の小道ではゴゼンタチバナの花が咲き乱れているところは、なかなかのいい雰囲気でした。 大高山を超えると、天狗平とも細野平とも、もしくはミドノ平とも呼ばれている湿原が眼下に現れ、これから目指すDエリアの深い稜線の山々も現れます。 五三郎小屋の水場にも寄ってみました。荒れ果てた小屋ですが、しぶとく立ち続けています。内部の地面にはヒカリゴケがなんとなく薄気味悪さを醸し出しています。もう30年くらい前の厳冬期の2月に、この中にテントを張って泊まった思い出があります。 オッタテ峠からオッタテ峰、ダン沢の頭と過ぎると、赤石山がやっと近く感じます。ここはガラン沢を左に大きく俯瞰できるDエリアのもっともディープな区間です。両側が根曲がり竹に覆われているところは、クマの気配を常に警戒しながら歩かなければなりません。 赤石山への登りでは振り返ると魚野川源流のはるか向こうに苗場山や白砂山稜線が眺められました。 仙人池には大きく成長した水芭蕉が出迎えてくれました。ここまで来ればもう赤石山はすぐそこです。赤石山からは極端に人の気配が感じられるようになり、これまでの張りつめた緊張感が和らいでいくように感じました。

偵察レイクカヤック奥利根湖奈良沢2024-7-5

梅雨明け?って勘違いするようなカラッとした猛暑。こんな日は奥利根湖でレイクカヤッキング。 今日の目的地は奈良沢バックウオーター。追い風だったので風を感じずちょっと蒸し暑さを感じながらのパドリング。岸沿いの木陰の中が涼しい。 お昼のお弁当も木陰でゆっくり味わいました。今年は空梅雨とまではいかないですが、渇水かなと思うような雨の少ない梅雨なのに、湖の貯水率は100%近いコンディションです。 帰りは向かい風が涼しくてとても心地よかったです。知床の海を漕ぐために琵琶湖のファルトピアさんで作ってもらったレットマンパシフィックは、奥利根湖でも快適なパドリングでした。

志賀高原・四十八池トレッキングガイド探査2024-7-4

ワタスゲが見頃な四十八池を巡るコースを歩いてきました。7月1日に志賀山で山開きも行われたそうで、いよいよ夏山シーズンが本格的に始まる志賀高原です。今週末にはトレイルレースも開催されるとのことで、登山道上にコース板などがすでに設置されているところもありました。 ワタスゲの他にもヒオウギアヤメやハクサンチドリ、ヒメシャクナゲなどの花が綺麗に咲いていました。 帰りに渋峠に寄りがてら塔の池のモリアオガエルの様子を見てきました。まだ鳴き声が聴こえてきました。水芭蕉の葉の中に卵も産み付けられていました。 来週は研修会でガイドさんたちと芳ヶ平湿地群を歩くのが楽しみです。芳ヶ平湿原のワタスゲは今年はどうでしょう?

偵察レイクカヤック奥利根湖奈良沢2024-6-19

例年より梅雨入りが遅いようで、今日もカヤック日和でした。カラッとした北風が奥利根の山々から吹き下りてきて肌に心地よいです。 陰なイメージの本流に対して奈良沢は広くて明るい陽なイメージがあります。今日は奈良沢を漕ぎました。 コツナギ沢から奈良沢、最後に幽ノ沢を周りました。今は禁止ですが、昔はよくカヤックでキャンプしました。コツナギ沢のバックウオーターが一番のお気に入りでした。 幽ノ沢バックウオーターに向かう途中、湖面を見慣れぬ怪しげな生き物が泳いでいるのを見つけました。テンかな。 今日もアークティックウインドパドルで3時間ほど気持ちいいパドリングを楽しみました。 奥利根湖は群馬で一番お気に入りのカヤックフィールドです。いつまでも漕げるように安全第一のマナーとモラルで楽しみたいです。

イワナの夏2024

渓にエゾハルゼミの大合唱が響き渡ります。木漏れ日が眩しく光る谷間には涼しい風がいつも吹き抜けています。 イワナと出逢うことのできる夏の沢歩きは、最高に贅沢な時間です。 目的の沢へのアプローチの途中で、すぐ前の笹薮から突然獣が飛び出して逃げていきました。子鹿でした。驚かせてくれます。 昨年、ゲストさんが針を切られたイワナがまだいるのか確かめにきました。大丈夫、元気に泳いでいきました。

偵察初夏のレイクカヤック奥利根湖2024年6月12日

今日も30度超えの真夏日予報ということで、奥利根湖へカヤックの偵察。前回の奈良俣湖で漕いだ時、ソルティス艇のラダーのワイヤーが突然切れるトラブルがありましたが、修理後の試運転も兼ねてです。湖水は100%近い満水で、ロケーションは最高の状態です。 深緑のブナの森にはエゾハルゼミの大合唱が響き渡ります。風は意外にカラッとしていて、ギラギラ太陽もそれほど気にならなくて快適でした。 花の種類もすっかり初夏の花に変わっていて、GWの頃からあっという間の季節の進み具合を感じます。 国境稜線の山々の残雪模様もすっかり小さくなりました。奥利根湖の貯水率はこれからどうなっていくでしょう。カヤックを楽しむなら今です。

吾妻の山・岩櫃山トレッキングガイド探査2024-6-11

今日は気温30度越えの真夏日の予報。標高2000mの稜線漫歩が快適そうだけど、標高802mの岩櫃山へ。 一合目のJR吾妻線郷原駅からスタートです。目指す山が駅から眺められるのは、テンション上がります。 真田の山城として戦国時代の歴史の大舞台となった山です。登山口からの岩櫃山は、天を仰ぐようなド迫力の山です。まさに天然の要塞がたちはだかっているようです。 郷原駅からは山頂まで3コースの登山道があります。前回は密岩通りコースと十二様通りを探査済みなので、今日は赤岩通しコースを登ります。鎖場のこの赤い岩がネーミング元になったのでしょう。 今日は赤岩通りコースからでしたが、やはり鎖場やハシゴ場の多い密岩通りコースで山頂に登ったほうが、岩櫃山に登ったという実感が湧きます。でも360度大展望の山頂に立てば、どのコースであろうと登って良かったという達成感に浸れます。 白砂山稜線も赤城山も榛名山も妙義山も浅間山も四阿山も草津白根山も横手山もみんな見えます。越後と信濃と上野で活躍した真田氏にとってこんなに地の利の良い場所はないですね。 今日は尾根コースで平沢登山口へ下山して、さらに群馬原町駅まで歩いて電車に乗って郷原駅に戻ります。山城跡などを見学しながら戦国時代の歴史ロマンを感じて歩けるのが楽しいですね。 真田道というのが麓にあって、こちらで郷原駅に戻ることもできます。先日この道も探査済みですが、しっかり整備されていました。 私たちは番匠坂という道を選びましたが、こちらもしっかり整備されていて安心して歩けました。 群馬原町駅は今は無人駅ですが、駅舎に東吾妻町観光協会が入っていました。久しぶりに電車に乗るので、わからないことをいろいろと教えてもらえました。 鉄道と登山を組み合わせたプチ山旅でしたが、これはいつもと違うスタイルで楽しいかもです。

偵察ぐんま県境稜線トレイル・白砂山~八間山周回コース2024-6-8

午前5時前の野反湖。湖面に霧が発生してとても幻想的です。野反湖名物の朝霧は早起きしないと見られません。今日は土曜日とあって朝早くからたくさんの登山者が白砂山登山口から出発していきました。 登山道の様子と見頃な花の開花状況を観察するために、白砂八間コースで歩いてきました。水場上の雪渓はまだかろうじて残っていましたが、完全に融けるまであと1週間くらいはかかりそうで例年通りでした。 堂岩山までの樹林帯では、登山道脇に小さな花がたくさん観察出来て、花好きの方たちは飽きることが無いでしょう。小鳥たちの歌声も賑やかです。そして堂岩山からいよいよ稜線漫歩が始まります。 シャクナゲやシラネアオイ、ナエバキスミレのたくさんの花々が出迎えてくれます。 厳しい気象条件の中でたくましく生きる高山の花々たちから力をもらうようにして、最後の登りを頑張ります。 午前9時山頂着。稜線ではすでに何人もの下山する登山者とすれ違いましたが、山頂にも数グループの登山者が休んでいました。いつものように山頂を通り越した三国境の手前の景色のいいところで休憩しました。 先週ある登山者から三国境の場所がわからなかったという感想をいただいていたので、目印のピンクテープを付け足しておきました。 もう一つ気になっていた道迷いしやすい中尾根と黒渋の頭の間の鞍部ですが、昨秋に設置したピンクテープがしっかりと生き残っているのが確認できて一安心。 白砂山を振り返ると山頂付近に少し雲がかかっていました。タイミング的に山頂で展望が楽しめなかった登山者もいたようですが、その後また雲が綺麗にとれていました。