自然

米子大瀑布周遊コース2025-8-26

午前中は万座温泉から志賀高原をずっと回って来て、夕方3時過ぎにようやく滑り込みセーフで日没前の米子大瀑布の登山口に到着。駐車場は閑散としていましたが、ぐるっと周遊コースを歩いてきました。 暗い森の中の道は整備されていて歩きやすかったです。きっと日中たくさんの方が訪れている感じです。不動滝の下に立ち圧倒されます。 センジュガンピやカニコウモリ、キオン、サラシナショウマなど、いろいろな花にも出逢えました。 そういえばゲリラ雷雨に遭うかもしれないことを忘れていました。急いで権現滝から硫黄鉱山跡の高台を周って帰ります。 午後4時半、雨には逢わずなんとか日暮れ前に戻れました。その後車での帰り道に滝のようなゲリラ雨に遭ったのでラッキーでした。 猛暑から逃れるには滝見物が涼しくてお勧めです。

第19回ノゾリチャツお散歩ツアー2025-8-23

今年は貯水率が100%近い状態がずっと続いていた野反湖ですが、お盆頃から水位がどんどん下がってきました。水中だったところが地上に現れ出ると、いろいろと新しい発見もあります。 グランドキャニオンみたいな地形を発見。柔らかい土壌をゲリラ雨が侵食してできたのでしょうか。 湿地の植物たちは水が引いていくと困ることでしょう。でもこのモウセンゴケの群落は、生き生きとしていました。鮮やかな赤色の毛氈で獲物を今か今かと待ち受けているように見えます。 そして、蝶たちも盛んに花から花へと跳び回って吸蜜していました。いつもの湖畔へ降りる一周コースは、小一時間のお散歩の中で様々な自然との会話を楽しみます。 お散歩するとお腹も減ります。今日は久しぶりに舞天丼盛でお腹いっぱい。ちょうどお昼の時間にゲリラ雷雨に遭いましたが、屋根の下だったのでラッキー。 チャツボミゴケ公園に着いたら雨も止んで、ちょうどタイミングよく陽射しにも恵まれました。雨上がりのコケは一段と緑が鮮やかに感じました。 8月の猛暑で茶色く枯れたようになっていたチャツボミゴケも、ようやく新緑が萌え始めています。今日のゲストさん達にもチャツボミゴケの生態の神秘的な魅力が伝わったようです。初めて見た光景に深く感動されていました。 ハート形だった流れの中の石の上にも、また新たにチャツボミゴケの緑が育ち始めています。わかるかな?

六合の里の古道調査2025-8-22

六合の山里は、お盆を過ぎるとめっきり涼しくなっていつの間にか秋めいてきます。今年は残暑が長引いて、まだそんな気配は感じられません。忙しくいろいろなところを周ってきましたが、古道の荒廃が進んでいました。山地図からまた一つ廃道として消さなければいけなくなりました。かつて学校道として通学路でもあった道です。当時の小学校も中学校も廃校になったのはもう20年も30年も前のことですから、寂しいことですが時代の流れであり当然の結末でしょう。 悪いことばっかりではなく、収穫もありました。群馬県境稜線トレイルの山々を一望できる展望台が整備されていました。今日は雲がどんよりと垂れこめた天気でしたが、これから秋晴れの空気が透き通ったような日なら、素晴らしい景色が楽しめることでしょう。 こちらは、世立集落の途中で見つけた双体道祖神。なんとなくユーモラスな雰囲気を醸し出しています。いったい何を持っていたりどんな着物を着ているのでしょう。髪型も面白いです。天保と刻まれていますが江戸時代後期の頃です。江戸から明治にかけて盛んに立てられた石仏が、中之条町の六合の里にはたくさん残されています。 栗やミズナラ、クルミなどの実がこれから実る季節になりました。クマさんもお腹いっぱいになるためにたわわに実る木の実を探し求める季節です。昨秋もMTBでばったり出遭ったりしたので、気を付けなければです。 最後にふるさと活性化センターに寄ってから帰りました。上世立にある「ふるさと活性化センター」は、金曜日と土曜日、日曜日の3日間の営業です。ただし、冷やしうどんは土日のみです、

白砂山の妖精に逢う2025-8-20

シラビソ尾根の登山道上でオコジョらしき新しい糞が落ちていました。この辺りはオコジョに逢ってもおかしくはないなといつも思いながら歩いていますが、今日も痕跡だけでした。 午前10時過ぎ白砂山山頂到着。山頂は平日でもあり、私たち4人だけでした。のんびり会話をしながら休んでいたら、なんと群馬県側の笹薮からひょっこりオコジョが現れました。 最初はすぐに笹薮の中に引っ込みましたが、次は大胆に私たちに好奇心があるのか跳び回りながら近付いてきました。前のめりに写真を撮ろうとすると、笹薮の中にいったんは逃げ込みますが、しばらくするとまた現れて近付いてきます。 オコジョが一度現れたら、なるべくその場からじっと動かないことが長く観察できる秘訣です。しばらくの間は私たちに興味があるのか周りを飛び回ります。ほんとうに可愛らしいです。 ところがそんな姿からは想像しにくいですが、オコジョは獰猛な肉食獣です。自分よりも大きなウサギなども獲物になるようです.。ぴょんぴょん跳び回るのは死のダンスといわれていて、実は獲物に飛び掛かるすきを狙っているらしいです。この愛らしい瞳とはうらはらに、いったい私たち人間に対してどう思っているのか知りたくなります・・・

四阿山の夏2025-8-15

標高2354mの四阿山は、群馬県境稜線トレイルの一つのピークですが、単体の山として昔から水の神様や真田氏の信仰の山として、さらに日本百名山の山としてあまりにも有名です。そんな山ですから、山頂を目指す登山口や登山道は群馬県側からも長野県側からもいくつもあって、いろいろなルートを組み合わせ季節を変えて楽しめる山です。今回は、数あるルートの中でもっともお手軽に登れるルートです。ゴンドラ利用で標高2000mの稜線までらくちん移動。まずは浦倉山へ。浦倉山から米子大瀑布へ降りる登山道が、今年5月に開通したとの情報を得ていました。それが本当なら、米子大瀑布から根子岳を周って四阿山へと周回コースを歩く予定でしたが・・・・ 浦倉山から少し下ったところにある米子大瀑布へと続く分岐で登山道の激藪を前に予定変更即決です。笹はたっぷりの朝露に濡れていたので、おそらく10mも歩けば下半身はびしょ濡れでしょう。今回は無理せず四阿山を往復して野地平へ降りるルートで下山することにしました。 オオシラビソやコメツガの針葉樹の森が続く2000mの群馬県境稜線トレイルは、フィトンチッドの香りに包まれて快適な気分で歩けます。 つい先日登った白砂山の時にも見つけたコイチヨウランがいろんな場所でだれにも気づかれずにひっそりと咲いていました。 バラギ山ルート分岐からいよいよ急登が始まります。最初に山頂のごとく眼前に現れるのは、三角点のある北峰の2333mPです。あまり知られていませんが、ある方向から四阿山を眺めると四阿山は双子峰のようです。 山頂直下は両側が切れ落ちていますが、右も左も樹林に覆われているので不思議と恐怖感なく山頂まで歩けます。 山頂からは360度の絶景が楽しめます。今日も手軽に登れる100名山として、たくさんの登山者で賑わっていました。そういえば今年になって3度目の山頂です。 一度目は4月初めのBCです。鳥居峠までスキーを使って縦走しました。 2度目は、まだほんのちょっぴりでしたが残雪も残る新緑前の鳥居峠からのルートでした。山頂でゆっくりお昼休憩をして下山しました。 バラギ山ルートは、今年は通行止めのようです。来シーズンは歩けるようです。 野地平へ降りる下山コースで登山口のパルコールスキー場に戻りました。午後からゲリラ雷雨に遭うかもしれないと心配していましたが、途中ぽつりぽつりあったぐらいで無事安全に下山できました。野地平では、モウセンゴケの白い小さな花がたくさん咲いていて夏真っ盛りでした。

白砂山の夏2025

朝霧に濡れる稜線は、露でお花畑がいっそう輝やきを増して、特別に美しいと感じる時間です。マルバダケブキやハクサンフウロ、ハコネギク、ホツツジ、ハクサンオミナエシ、リンドウ、エゾシオガマ、タテヤマウツボグサ、ホソバコゴメグサ、キオン、アキノキリンソウ、コメツツジ、コイチヨウラン、ミヤマコウゾリナ、イタドリ、オトギリソウ、ジョウシュウオニアザミなどが咲き誇っていました。 日が高くなり霧が晴れてくると、たくさんの蝶が舞い始めました。盛んに花の蜜を求める蝶たちのなぜか愛らしい姿は、稜線に花が咲き乱れるこの時期だからこその情景です。クジャクチョウやベニヒカゲ、キアゲハたちが競うように蜜のある花を選んでいるようでした。 そして野反湖のヨツバヒヨドリには昨年あたりからさっぱり飛んでこなくなったアサギマダラも、ここではいくつも気持ちよさそうに稜線の風の中で舞っていました。 日の当たらない特別な場所にひっそりと咲くコイチヨウランは、花好きであればきっと見つけられて幸せな気分にさせてくれることでしょう。 秋を感じさせてくれる熟し始めた実もありました。ゴゼンタチバナ、マイズルソウ、オオカメノキ、ツバメオモト、ミツバオウレン、スノキ、コケモモ、クロマメノキなどです。 山の日3連休は初日だけが登山日和で、最終日の山の日もあいにくの雨でした。これからお盆にかけて晴れの日が続きそうなので、今日は平日に関わらず白砂山山頂は登山者で賑わったようです。 そして、大きなザックを背覆った登山者はぐんま稜線トレイルの縦走登山者だと一目でわかります。今回は白砂山稜線上で、平標山から鳥居峠に向かう縦走登山者と志賀高原から三国峠に向かう縦走登山者の二人の方と出逢えました。 アキアカネが乱舞する白砂山山頂では、夏山らしいのどかな時間が流れていました・・・

雨の日のノゾリチャツお散歩ツアー2025-8-10

せっかくの山の日3連休だったのに、中日10日は本降りの雨という生憎の日となりました。でもそんな日でも傘をさして、楽しく野反湖やチャツボミゴケ公園をガイドさせていただきました。初めて訪れるゲストさんたちにとって、霧のベールの向こう側はきっと想像力を掻き立てる景色に違いないです。 夏なのに満水状態が続いていた湖水が、今日はかなり減水して岸辺を広げていました。発電用にダムから放水が盛んに始まっているとのことです。この雨は天からの恵みです。 午後も雨降りの中、傘をさしながらチャツボミゴケ公園を散策しました。猛暑と日照りが続いていた天気も、チャツボミゴケにとってはようやく待ち焦がれた天からの恵みの雨かもしれません。 先入見なしにチャツボミゴケ公園に訪れる方が楽しくチャツボミゴケを鑑賞できます。今日のゲストさんたちがまさにそうでした。 ゲストさんは10年も前からチャツボミゴケに一度見てみたいと思い続けて、最近たまたまノゾリチャツツアーのことをネットで知り参加されたそうです。お二人で一期一会のチャツボミゴケとの時間を、しみじみと大切にされていました。

第16回ノゾリチャツお散歩ツアー2025-8-7

ラムお散歩ツアーで涼しい志賀高原ルートを楽しみにしていたゲストさん達でしたが、草津白根山の噴火警戒レベルが2に上がったことでツアーを変更されてノゾリチャツツアーになりました。(注意:ラムお散歩ツアーは催行不可というわけではなく、殺生ゲートまでなら通行できるので武具脱池の散策や風さんのお蕎麦ランチなどを楽しむことはできます。噴火警戒レベルが1に戻れば、芳ヶ平湿地群展望台や渋峠までの通常コースです。) 猛暑続きの毎日でしたが、今日は珍しく朝から本降りの雨です。野反峠に着く頃少し弱くなってきたので、傘をさして湖畔まで降りてみました。雨の雫に濡れた岳樺の森の景色や色とりどりの花々の美しさにゲストさん達は感動されていました。 道の駅六合の食堂しらすなでお昼休憩をして午後はチャツボミゴケ公園へ。このところの猛暑続きはチャツボミゴケの生態にも大きな変化をもたらしていることがわかりとても興味深いです。昨年の8月の今頃もたしか同じように茶色になっているチャツボミゴケが多かったことを思い出します。 上の写真は今回の様子ですが、下の写真は1年前の2024年8月14日の様子です。数年以上前の8月は真逆の年もあったので、8月は毎年このように同じ状態になるとは言えませんが、今年は昨年と同じ感じです。 というのも下の写真は2017年8月2日のチャツボミゴケの生態の様子です。鮮やかなチャツボミゴケの蛍光グリーンに感動した思い出があります。 下の写真も同じ2017年8月2日の穴地獄です。8月でもこのような年もあったのです。これまで毎年チャツボミゴケの生態を観察していると、8月の暑い時期だから茶色になるというような、短絡的だったり断言的な説明はできないと感じます。 今年のチャツボミゴケはこれからどうなっていくのでしょう?下の写真は2024年9月2日の穴地獄です。変化している様子がはっきりわかります。 さらに10月10日の穴地獄です。ますます緑色が増えているのがはっきりと確認できます。 さらに11月8日の穴地獄です。紅葉とのコントラストも鮮やかで素晴らしい季節になります。葉っぱが落ちて岳樺の幹の色やススキの穂も映えます。 チャツボミゴケ公園は11月30日まで開園していますが、最後の日はどうだったでしょう。雪が少し降って周りが雪化粧しました。下の写真は、2024年11月30日の穴地獄ですが、最後は見事なチャツボミゴケグリーンで締めくくってくれました。今年もこれから11月30日のシーズン最後の日まで、興味深いチャツボミゴケの神秘的な生態を観察していきたいです。 まだまだこれからたくさんチャツボミゴケ公園のガイドが予定されていますが、ゲストの皆さんにはそんなチャツボミゴケのリアルな生態を前にしながら、バイオミネラリゼーションのことや群馬鉄山の歴史、ラムサール条約にまつわる話など、いろいろな興味深いことをガイドしながらツアーを楽しんでもらいます。 どんな時でも、ゲストさん一人ひとりにとって、チャツボミゴケとの最高の出逢いを作ることができれば、ガイドとしてこれ以上の喜びはありません。最後の1枚は、2017年10月18日の穴地獄です。黄色い紅葉の葉っぱは、ウリハダカエデです。素敵でしょ。

噴火警戒情報レベルアップ前日の芳ヶ平湿原

8月3日に町主催の芳ヶ平湿地群自然観察会が開催され、盛夏の芳ヶ平湿原を訪れることが出来ました。心配していた天気ですが、この時期としてはまずまずの夏空の下で雷雨の心配もなくラムサール湿地の大自然を満喫しました。前回訪れたのは7月11日だったので、湿原の景色もずいぶん変わっていました。 花や木々の自然が移ろいゆく姿を見ながら、季節の進み具合をしみじみと実感しながら歩くことができました。 標高2152mの塔の池ではモリアオガエルのオタマジャクシが浅瀬で日向ぼっこしている姿を観察しました。秋がやってくるのはもうすぐです。いったいどれだけのオタマジャクシがカエルになれるのでしょう?越冬して来年カエルになる個体もいるかもしれません。 渋峠からダマシ平を経て湿原が見下ろせる場所を歩くころから、不気味な轟音が聴こえてきました。風向きの影響でいつもより大きな音で聞こえるなと思っていましたが、それが翌日の噴火警戒情報1から2へのレベルアップと関係しているとは夢にも思わなかったです。 芳ヶ平湿原はまさに夏色に輝いていました。ワタスゲはまだ少し綿毛を残しているものもあって、7月の頃の面影も感じられました。 木道沿いに繁茂するヨシは、7月7日の時には目立たなかったのに、今はもう中学生くらいに成長していました。ヨシが朝露に濡れていると全身びっしょりになってしまうのですが、今日はカラッとした夏空のおかげで乾いていて快適に歩けました。 新しい噴火情報を知ったのは翌日8月4日の朝ですが、午前5時に正式に発令されたようです。しばらくの間火山活動が静穏な状態が続いていましたが、これでまた志賀草津道路が通行止めになります。気軽に渋峠まで行けないので困ったものです。 ただし、渋峠から芳ヶ平湿原の往復やチャツボミゴケ公園から芳ヶ平湿原を往復するコースの登山道は規制の範囲外なので、これから秋色に染まる芳ヶ平湿原に訪れることはできます。芳ヶ平湿原は湯釜火口に近いので、訪れた際には突然の小噴火に注意が必要です。

野反湖・八間山トレッキングガイド偵察2025-7-28

猛暑続きの7月、8月は早朝登山がお薦めです。ふだん見せてくれない美しい風景との出逢いに恵まれることが多いです。2年前は、野反湖のエビ湾に移流霧が観察できました。 湖面から発生した霧が、まるで山から流れ落ちてくるようなファンタジックな光景で驚かせてくれました。 たっぷりと朝露を纏った高山植物の花々も、日中厳しい陽射しを浴びている時の姿とは違う表情です。 今日もまたたくさんの陽光を浴びて、もっともっときれいに花を咲かせるんだというエネルギーが伝わってくるようです。 イカ岩の頭から山頂へと続く笹原の中の登山道が、綺麗に刈られて整備されていました。登りも楽しそうです。冬は絶好のスキーゲレンデになる斜面です。 ハチたちも花の蜜を吸いに活動が始まっていました。今日は午後になっても雷雨の予報はないので、安心して白砂山へ登って来られるでしょう。 八間山頂はまだ誰もいない静けさに包まれていました。そして山頂の先に目を移すと、朝日を浴びた白砂山稜線が綺麗に眺められました。 黒渋の頭へと続く登山道の笹も綺麗に刈りはらわれて、山並みに気持ちよさそうな線を描いていました・・・