バックカントリー

偵察尾瀬・至仏山BC2024-4-5

もっとすっきりと晴れるかなと期待していましたが、残念ながらとうとう至仏山山頂付近の薄い雲は最後まで抜けませんでした。湿った風の影響です。 それでも気温はマイナスにはならなかったので、ザラメ雪が適度に緩んでいて小至仏山のトラバースも楽に通過できました。 今年の積雪の様子はというと、風の影響をあまり受けていないのでマイルドな積もり方です。見た目には多そうでもすでにハイマツが出始めているので実は少な目かもしれません。 山頂からの景色はいまいちでしたが、ムジナ沢から尾瀬ヶ原の様子が見下ろせました。 待っていても天気回復の見込みはなさそうなので、カップ麺を食べ終わったらすぐに下山です。ワル沢は濃いガスの中です。さらに雨が降ったのでしょう、大きな縦溝が出来ていました。ただいい感じにザラメが緩んでくれてとても滑りやすいザラメでした。 ガスの中の滑降は面白くないです。ワル沢は大きな沢ですが、ここだけガスが流れているようでした。 ムジナ沢はクリアだったのでこちらを落とした方が滑りは何倍も楽しかったかもです。 ガスが晴れたのはかなり標高を落としてからです。でも今日はまだ誰も滑っていないノートラックの大斜面を自由自在に滑って楽しみました。 ボトムに近付くにつれ古いシュプールの跡がいくつも集まってくるので、至仏山が人気の山であることがわかります。

偵察野反湖八間山BC2024-3-31

朝から気温急上昇。今日はグサグサのシャバ雪な一日でした。スタートからうろこが効きそうで、結局八間山山頂までシールいらず。うろこだけで快適に偵察が出来ました。 野反湖は3月に入ってからの積雪の増加を十分に感じさせてくれる雪景色でした。 例年だとイカ岩の肩直下は雪付きが悪くて石がゴロゴロと露出しているのでスキー滑降は厳しいコンディションです。でもどうやら今回は快適にターンが描けるくらい雪が積もってました。今日は登りのコースで滑って帰っても楽しそうです。 山頂山頂直下の大斜面から振り返ると、昨日滑ったシークレットkuniの山や谷が一望です。 八間山山頂の山名標柱は完全埋没でした。前回2月2日に来たときは半分しか埋まってなかったのを想い出しました。あと昨年も一昨年も埋まることはなかったです。山頂からは白砂山稜線や平標~仙ノ倉山方面の稜線が綺麗に眺められました。 お昼にはまだ少し早い時間でしたが、おにぎりとサンドイッチを食べてから下山。梢越しにダム方向の景色が開けている場所がありました。湖の厚い氷もこの陽気でどんどん融け始めているようです。 ところで、残雪が多いというと大雪の年だったみたいですが、今回は3月になってから降った雪がまだ融けずに残っているという感じでしょうか。

偵察シークレットkuni春スキーガイド2024-3₋30

今日から数日間は春の陽気が続きますが、西風が強くて黄砂の影響もあるようです。朝一番の坊主山ハイクアップはカチンコチンに凍っていてシートラでした。 山頂から気持ちよく一本落とそうとしたら、道路の除雪が峠まで進んでいました。大きく迂回ルートをとって先を急ぎました。 先日の春の嵐の大雨のものでしょうか、うっすら縦溝が入った斜面でしたが、朝のうちはいい感じで楽しく滑りました。でも午前9時を過ぎて雪が緩み始めるとストップ雪です。 Aコースの急斜面でストップ雪でもなんとか楽しみました。

偵察シークレットkuniパウダーガイド2024-3-28

今夜から春の嵐になる天気予報で、明日から一気に本格的な春の陽気の日が続くようです。ボトムの雪が心配なので、今日のうちに様子を見ておかなくては。 今シーズンは3月になってどんどん雪が増えてきて、今が一番仕上がってる感じです。パウダーは厳しいけどザラメなら4月いっぱいはシークレットkuniのバックカントリーガイドが出来そうです。 ところで今日は、どんよりとした曇り空の穏やかな日でした。ハイクアップ中に白根の火山ガスが噴気している音や志賀草津道路を除雪している除雪車の音などが聞こえてきました。 春の締まった堅雪なのでハイクアップもスピーディーです。急坂ではクトーが大活躍。小気味良く直登出来ました。 一本目は、今シーズンまだ滑っていないシークレットkuniの最奥コースであるヘリシュートへ。 そして少し登り返してプレハブ尾根。アバレンボウ平に登り返してメインリッジからCコース。 Cコースは北面でほんの少しパウダーが積もっていたので、ウロコで登り返してもう一本楽しみました。

偵察根子岳BC2024-3-25

長野へ行く用事がてら午前中に根子岳を偵察してきました。天気予報では夕方から雨マークでしたが、登り始めた午前10時頃からポツポツ気になる雨粒。 でも振り返ると北アルプスの稜線もまだ何とかわかる程度に見えるし、こんな感じで天気は持つだろうと根子岳山頂手前の白い斜面を目指す。 昨日の日曜日は賑わったであろうスノーシューやスキーのトレースがたくさん残っていましたが、今日は全く誰も根子岳には登っていないようで私一人でした。 3月下旬になっても山は残雪がたっぷりな感じで。例年よりも長くバックカントリーが楽しめそうです。

湯ノ丸高原・池ノ平BCガイド2023-3-23

日曜日の予定が急遽土曜日に変更になり、荒天が予想されたので雪崩リスクの低い湯ノ丸高原の池ノ平をBCガイドです。 朝方までは穏やかな天気だったのが、午前8時ハイクアップで歩きだした頃から吹雪。結局午後2時に下山するまで視界不良の吹雪の中でのコンディションでした。でも今シーズン3回目のコースなので様子がわかって安心です。 外輪山へのハイクアップの途中で1本目、雲上の丘から2本、雷の丘から1本、そして下山の際の外輪山から1本、最後はゲレンデを滑らず落葉松の森の中を気持ちよく滑ってゴール。 夕方になって急速に天気が回復。気温も上昇。お彼岸過ぎのパウダーは賞味期限がやっぱり短いです。

偵察シークレットkuniパウダーガイド2024-3-22

今回の大雪も想定外でした。お彼岸になってもまだ降ります。昨日朝までに5~60cmの積雪です。今日は明日のガイドの偵察でボトムアップからハイクしてみました。 さすがにお彼岸パウダーですから賞味期限はあっという間に過ぎてしまったようです。シール登行でラッセル頑張りました。スノーシューだとちょっと大変かも。 でも久しぶりにどんぐりの森のツリーランを一本堪能できました。これ一本で今日のラッセルの苦労は報われました。 野反湖の積雪も増えているようで、今春は道路開通後もバックカントリーツアーのガイドが出来るくらい残雪が多いかもです。

偵察シークレットkuniパウダーガイド2024-3-15

3月らしい気温高めで先日降ったばかりの新雪はもうしっかり締まって春の雪でした。朝のうちはまだ歩きやすかったですが、午前10時を過ぎると雪が重くなってきました。 落葉松の森からコメツガの森を抜けてオオシラビソの森へ。 日向の雪はシールに吸い付いて雪下駄になります。とうとう雪の重さに負けてシールを剥がしてウロコで身軽に歩くことにします。でもすぐに同じように雪下駄になってしまいました。今日は無理せず適当なところで引き返すことにします。 午後12時15分、標高2000m付近で今日はここまでとします。のんびりカップ麺ランチ。一本偵察がてら周辺を滑って登り返してから下山しました。 どうやら今回の偵察で標高の高いところでは結構残雪が多いシーズンになりそうです。偵察だけになりそうですが、3月後半はシークレットkuniうらやまのもっといろいろなところを滑ってみたいと思います。

湯ノ丸高原池ノ平バックカントリーガイド2024-3-13

3月になって何回目の雪でしょうか。今年は今頃になって積雪が増えていくような勢いで雪が降る日が多いです。朝方にかけて南岸低気圧の通過から強い冬型へと天気が変化する予報で、出発時の湯ノ丸高原は吹雪です。予定通りツアーが出来るか心配でしたが、結果的にはお昼の池ノ平では冬晴れの青空が顔を出して楽しくガイドすることが出来ました。 今日のツアーは全員カルフガイドです。ゲストさんたちはまったく初めてのうろこテレマークスキーです。さらに一人はゲレンデスキー自体もほとんど初心者の方でした。 リフトはもちろん乗りません。新雪のデコレーションを纏った落葉松の森の中をのんびりハイクアップしました。途中で休憩しながらテレマークスキー談義をしたり、帰りの滑りの予行演習で森のパウダースノーで少し直滑降の練習をしたりしました。 兎平までウロコを利かせて登ってきたので、そのまま火口原へ一気にダウンヒルです。テレマークスキー初めてのゲストさんたちは、ほんわか積もった軽い新雪に優しく迎えられて、一度も転ぶことなく滑り下りていきました。 時々つむじ風が吹いて地吹雪が起こりましたが、お昼を過ぎると天気は急速に回復していきました。予定通り火口原から雲上の丘にハイクアップしてノートラックの大斜面を一本落とすことにしました。 私たちの他には誰もいません。お一人はアルペンターンで、もう一人は斜滑降で、池ノ平のでっかいキャンパスに豪快なシュプールを描いていました。 下山はスキー場のゲレンデを滑りました。バックカントリーで十分にうろこテレマークスキーに慣れたので、どうやらゲレンデを楽しく滑って帰ることが出来たようです。これは普通ではないですね。

偵察シークレットkuniパウダーガイド2024-3-11

土日は高い山にはずっと雪雲が被っていました。群馬県側は大したことはなかったようですが、長野県側では結構な大雪が積もったようです。週明けの今日は好天が一日約束されそうだったので、思い切ってトップからボトムまでの縦走で偵察してみました。ボトムの残雪状況が心配でしたが、結果的には迎えの車の前までスキーが使えました。 出発地点で知り合いのスキーパトロールのスキーヤーと偶然一緒になり、途中まで一緒に行動しました。 お昼で別れて午後は一人旅になりました。 午後になって気温が高くなったのと標高が低くなっていくのとで雪は急速に腐り始めて重くなりました。途中何度かウロコにスキーワックスを塗って歩きました。 せっかくの偵察なので今シーズンまだ滑っていないAコースを滑ってみました。1月最後の週末のツアーでBコースとCコースを滑ったのですが、その時よりも2倍くらい雪が多く積もっているようです。小さな藪は全く見当たらず、ブナとミズナラの森に気持ち良くテレマークターンを描くことが出来ました。 ハイシーズンでのツアーでは登り返してBコースやCコースへと移動しますが、今日の偵察ではそのまま沢の中を滑って下山しました。 季節外れな暖かい日が続いたりしなければ、まだなんとか楽しめそうなシークレットkuniのバックカントリーです。