バックカントリー

シークレットkuniBC偵察2025-2-23

シークレットkuniうらやまでも、2025シーズンはパウダーに恵まれたシーズンとなっています。 寒波の影響で標高1800m以上では地吹雪っぽくて山が見えませんでした。稜線は相当寒そうです。こんな日はボトムアップからの方が陽射しにも恵まれて楽しいです。2時間半のハイクアップを頑張りました。 どこを滑ろうかハイクアップしながら悩みました。今シーズンまだ滑っていないBコースかなと思ったのですが、お昼には帰る予定で偵察に来たのでCコースを滑って帰りました。 今年は大雪でスノーブリッジが出来上がって、楽ちんで渡渉出来ます。

シークレットkuniBCオッタテ峰1880m

群馬県境稜線トレイルの野反湖からカモシカ平を過ぎて大高山に向かう途中に1965mの小ピークがあります。ここにオッタテ峰という古い道標があるのですが、どうしてここがオッタテ峰という名前になったのかずっと疑問でしたが、その間違いの原因ではないかという手掛かりになる証拠が最近見つかりました。 2000年2月にダン沢の頭から赤石山へ縦走するスキーツアーの時に撮影されていた登山口の案内板の地図です。ここにはオッタテ峰が二つあります。しかも1880mピークにあるべきオッタテ峰の位置がダン沢の頭のところにあり、さらにオッタテ峰ではなくオッタテの峰となっています。この案内板は大高山登山口の馬止にありますが、2025年現在は老朽化で何が書いてあるかわからなくなっているので貴重な証拠写真です。 ところで、昭和48年12月20日発行の六合村誌という正式な文献をスキャンした写真を紹介します。六合村誌によるとオッタテ峰は小高山とダン沢の頭との間にある標高1880mの小ピークのことを指していることがしっかりと書かれています。オッタテ峰の位置がわかる写真も付いています。 本来オッタテ峰である山名がオッタテの峰になり、まったく違う場所の1965m峰がオッタテ峰となってしまったのは、どうしてなんでしょうか。案内板の地図を作った関係者の単なる間違いなんじゃないかなと推察しているのですが、いかがなもんでしょうか。    

シークレットkuniBC裏大高山2010-3-22

大高山は群馬県境稜線トレイルの野反湖と赤石山との間にある標高2079mの知られざる秘峰です。全国的に知られていないので名山とは言い難くて、あえて上信国境の秘峰と紹介したいと思います。東西から立派な登山道が山頂まで通じていますが、実はこの山頂から派生する支尾根に大高山よりも標高の高い小ピークが存在します。登山道がないので積雪期にスキーで往復30分くらいで行って来れる場所です。名前がないので地図でさがさないとわからない場所ですが、魚野川源流をはさんで上信越の山々の素晴らしい展望が得られるところです。もう何度と訪れていますが、名前がないと実感がわかないので、勝手に裏大高山と呼んでいます。2010年3月以来久しく訪れていないので、再訪しておきたい場所です。 2010年3月22日 大高山へスキーツアー。昨年の晩秋、縦走して以来だ。大高山山頂で一休みしたら裏大高山まで足を伸ばしてみた。ウロコテレマークで軽快に小さなアップダウンをチョコっと滑ったり歩いたり。裏大高山頂からは、奥志賀の山々が魚野川の深い谷間を挟んで絶景である。じつは、裏大高山なんて名前は山名総覧に載ってません。なぜなら、勝手に付けた山名だから。これだけ景色が良いのに、山名がないのはイカンでしょ。 まずド迫力で目の前に聳える山は烏帽子岳2230mです。魚野川大渓谷に落ち込む断崖絶壁を真正面に見据えることが出来ます。 その左隣りに続く岩菅山連峰の最高峰2341mの裏岩菅山です。裏大高山から眺める裏岩菅山です。 烏帽子岳から今度は右に目をやると、奥の方に平べったい山容の存在感ある山が目につきます。これが苗場山2145mです。裏大高山からの苗場山は実にいい姿で眺められるのではないでしょうか。 さらに右に目を移すと純白に化粧してひと際目立っている白砂山2139メートルがわかります。さすが白砂山は、群馬長野新潟の3県境の山であり、まさに上信越の盟主の山として貫禄があります。 その白砂山と苗場山との間に目立ちませんが佐武流山2191mがわかります。佐武流山は白砂山稜線から眺めるのが最も迫力がありますが、ここからは信越国境稜線上の山々の中に埋もれてしまいそうです。 裏大高山で裏の景色を堪能し、大高山で表の景色を堪能した後、午後もすっかりまわったせいで、お彼岸らしいお日様でしっかり重くなった新雪を蹴散らしダウンヒル。 7月に開催される志賀野反山岳マラソンでは、1日でとんでもない人数のアスリートが大高山を通過するでしょうが、裏大高山の存在なんて誰も知らないし、興味を持たれることもないでしょう・・・

シークレットkuniBC「ガラン谷一周」2000-2-26,27

ガラン沢は昔から魔の谷と呼ばれている。実際はそんなに難しい遡行技術が必要な谷でもなく、準備さえしっかりして臨めば怖れるほどでもない。ただ昔から遭難が多いので魔の谷などと呼ばれるのだろう。確かにガラン沢とそれにそそぎ込むいくつもの支沢は、あり地獄のように上州側の奥深い山に食い入るようにして刻まれていて、志賀高原のスキーヤーが油断すれば迷い込んでしまうような地形なのだ。ガラン沢の由来は、伽藍のような断崖絶壁がそそり立っているのでガラン谷と呼ばれ、この名が世間一般に知れ渡ってガラン沢になったらしい。六合村誌によると切畑川というのがもともとの川名だったようだ。今、切畑川の名前でガラン沢のことを話し出しても、誰にも通用しないだろう。そんなガラン沢を馬蹄形に取り巻く山々を、今回はスキーで走破した。 林道を八時少し前に歩き出す。スキーのトレースがかすかに残っている。先週の自分のだ。天気が悪くて、風雪の中だった。ミドノ沢源頭は、ガラン沢ほどではないがどうも地形が複雑で、地図と実際のギャップが大きいと感じていたので、無理しない程度のルート探査という目的だった。 馬止口からいよいよ鷹巣尾根に取り付く。赤石山方面へルートをとるのだから、鷹巣尾根をそのまま最後まで登ってしまえばいいのだが、今回は一つ石下部を右に大きくトラバースしてミドノ沢源頭部に出て、左側のオッタテ峠から派生する支尾根に取り付いて国境稜線上に出ることにした。鷹巣尾根ルートは、一つ石までかなりの急登なので重荷にはつらそうなこともあり、前から今回のルートを試してみたかったのだ。結果的には急登も少なく、樹林帯をのんびり歩けるいいコースだった。 途中で大休止をとったりしたので、国境稜線上のオッタテ峠を通過したのは12時を過ぎていた。縦走の場合、お昼を過ぎるとどの辺りまで行けるか気になってくる。2月初旬にダン沢の頭へ日帰り往復したときは、山頂から赤石山を眺めて結構簡単に行けそうだななんて見積もっていた。明日の天気の崩れを用心すれば、今日は行けるところまでがんばっておきたい。できれば赤石山を越えておきたい。 オッタテ峰を過ぎて、ダン沢の頭は湯ノ沢の源頭を巻くことにする。急斜面で、おまけにルンゼ状の沢をいくつか跨ぐので、ラッセルが厳しい。頂上直下には、巨大なセッピが発達していて気も抜けない。あまりにもつらいので、途中で先頭を代わってもらい、やっとの事でダン沢の頭を巻いて国境稜線上に這い上がった。時刻は2時を回ろうとしていた。 素直に稜線をたどった方が良かったかも知れない。途中で、我々に気づいて湯ノ沢を身軽に駆け下りていく熊みたいなカモシカに遭遇したが、私たちはかなりバテバテだった。 ダン沢の頭~赤石山間は今回最も楽しみにしていた区間だけど、天気が悪くて眺めもいまいちで、ラッセルの拷問に苦しみながら歩くことになってしまった。赤石山直下の登りまでは緩やかなアップダウンが続くので、ザラメ雪の季節ならウロコ付きのテレマークスキーがきっと快適だろう。ただし、結構地形が複雑で視界がないときに稜線上を忠実にたどるのは難しそうだ。湯の沢の頭を過ぎると、小規模だが二重山稜の地形みたいになっていた。仲間はこの辺りでテントを張って行動を終了し、のんびりしたかったようだ。 なんだかんだ苦労しながらも、4時15分に赤石山頂上にたどり着いた。もう10年近く前に、ここに春のドカ雪で2泊も停滞したことがあったが、今回そんなことは御免だからもっと先に進みたいと思う。シールを剥がしてこれから下りにかかるが、どこまで行けるだろうか。気分的には、大沼池まで行けると楽だなと思いながら4時35分に出発する。夕闇が迫り、視界も利かなくなってくる。急斜面なので草津峠への国境稜線がはっきりしないが、とにかく滑りやすそうなところを選んで下る。が、疲れた体に荷も重く、おまけに雪質もいまいちで苦労する。標高差で100メートルも下ったところに突然きれいに整地したテント場に出た。昨晩かなり多人数のパーティーがここで幕営したようだ。おあつらえ向きの幕営地に偶然出食わし、仲間と即刻ここにテントを張ろうと意見が一致した。 翌朝、天気はいまいちで視界は思ったより利かず、稜線伝いに鉢山方面へたどることをやめて大沼へ下ることにした。私はもう少し楽しい下りが期待できるかと楽しみにしていたが、樹林が濃くて散々な目にあった滑降だった。途中から小さな沢の中を滑って這々の体で大沼池に出た。大沼池はとてもいい雰囲気のところだった。 大沼池上に出て進路をどうするか悩んだ。このまま志賀山の右側を登って前山スキー場に出るのが一番納得のいくルートなのだが、果たしてこの深雪をラッセルする体力があるかどうか。蓮池方面への林道をたどった方がアップダウンもなく、体力的にも時間的にも何とかなるだろうということで、仲間との協議の末計画を大幅に変更することになった。しかしこの林道歩きも、そう簡単ではなかった。2時間近くかかってようやく車道に出た。12時だった。やはり厳冬期のガラン沢一周はそう簡単ではないということを思い知らされた。車道から蓮池までまたもやスキーを担いで歩かされた。やっと蓮池のバスターミナルにたどり着いたら、ちょうど良く熊ノ湯へのバスがあった。それに乗り込んで熊ノ湯まで行き、リフトを3本乗り継いで横手山山頂に立つことができた。 渋峠スキー場を滑って志賀草津道路を歩き、芳ヶ平へのいつもの快適な尾根を滑って2時45分に何とか芳ヶ平ヒュッテで休憩させてもらうことができた。夕方近い時間にもかかわらずスパゲティの昼食をいただいて疲れた体を癒すことができた。1時間ほどのんびりして、草津スキー場へ下る。ここからの下りが一番雪質も良く快適だった。5時、草津スキー場に着いた。車で出発地点の車を回収し、ガラン沢一周は完成した。

シークレットkuniBC偵察2025-2-15

今日はまだ2月の半ばですが、すっかり春らしい陽射しを感じる一日でした。昨日の偵察は途中までで時間切れだったので、今日はさらに奥のエリアの様子を確認してきました。久しぶりの大雪でBCツアーのコンデョションはとてもいい感じでした。 昨日は10mくらい先の木の根元から突然ウサギが飛び出して逃げていく姿に遭いました。今日は小鳥たちがなにかおしゃべりをしている声が盛んに聴こえてきました。ひょっとしたら見慣れない人間が昨日に続いて今日もまたやって来たぞとか話してるのかもしれません。 4時間ひたすらハイクアップして標高2100mまで頑張りました。歩いて登っただけ滑りを楽しむのがバックカントリースキーです。昨日は上りのトレースを追いながら滑りましたが、今日は単独ですがちょっとアドベンチャーなコースどりで滑りを楽しみます。 ダマシ平からアバレンボウ平、そしてAコースへとコースアレンジしてみました。身体に対する太陽の角度を時々確認しながらダマシの森で迷わないように滑るのがドキドキでした。 昨日よりも気温が上がって雪が腐っているところもありましたが、なんとか楽しく滑ることが出来ました。 最後の渡渉で、先日のガイドでは気付かなかったスノーブリッジを使って、スキーで簡単に渡ることが出来ました。

シークレットkuniBC偵察2025-2-14

昨日は強風が吹き荒れて山は地吹雪でとてもツアーできるコンデョションではなかったでしょう。今日は風がだいぶんおさまって、ハイクアップではかえって冷たい風が気持ちいいくらいでした。さすがに休憩するとすぐに凍える寒さでしたが。何より空の青さが目に沁みました。そしてオオシラビソやトウヒ、コメツガの森の中を歩いたり滑ったりするのも心地よかったです。 4時間ひたすらシール登行でハイクアップして、登った分だけ滑りを楽しみました。午後12時45分、標高2070mの森の中でカップ麺とサンドイッチのランチ。そして、自分たちの登りのトレースを追うようにツリーランのダウンヒルです。もしこのトレースがなければ、方向を見失いきっとどこかへ迷い込んでしまうことでしょう。 でも途中から少しトレースから外れてちょっと気になるコースを偵察もしてみました。先日の大雪ですっかり笹薮も雪の下に埋まっていい感じでした。また来週も寒波が襲来して大雪予報とのこと。 標高を下げると日当たりのいい斜面の雪は腐れ気味になってきましたが、それほど悪くはならず最後まで気持ちよく滑れました。 BCは歩いて登った分だけ滑ることができるというのが基本だと考えますが、そんなシンプルなコースのシークレットkuniBC偵察でした。

2004シークレットkuniBC「2月の大高山縦走」

軽快な細板革靴のテレマークスタイルで上信国境稜線の大高山から野反湖へ縦走した時の記録です。2月下旬でだいぶん日も伸びて来てましたが、午前8時の歩き出しでは陽があるうちにゴールインできるかちょっと心配。林道は最近除雪が入ったようです。仕方なくシートラです。でも軽い板とビンディングなのでラッキー。 雪は良くしまっていてラッセルもなくハイクアップも快適です。いつものバレンタイン尾根ルートで天狗平へ。 ところが天気が良くて雪が腐り始めるとペースダウン。スキー板のソールに貼ったシールに雪がくっついて下駄になって歩きにくいこと。同行の二人は大丈夫だったので、これは自分だけ道具の手入れが悪かったようです。シールワックスを2度塗るもあまり効果なく、大高山頂直下の登りではバテバテでした。 小さな雪庇が発達している大高山山頂2079mに午後1時到着。ゆっくりお昼休憩をとり、予定より少し遅れ気味ながら野反湖へ向けて出発です。 大高山山頂付近はオオシラビソやコメツガなどの黒木の森におおわれています。カモシカ平までは雪質も良く快適なダウンヒルが楽しめました。また小さなアップダウンでは全員ウロコ板なのでスピーディーに行動できました。 黒木の森を抜けと無木立のカモシカ平の雪原が広がります。今回の縦走ツアーのハイライトです。思い思いのスプールを描いて鞍部に滑り降りました。振り返って三人三様のシュプールを批評し合うのも楽しいものです。 カモシカ平午後1時半通過。シール登行で高沢山へ登り返し。ここは頑張りどころのけっこう辛いハイクアップです。 午後2時半高沢山通過。ここから野反湖までシールを剥がしてダウンヒルです。エビ山までの雪質はパウダーで楽しめました。ところがエビ山から雪質は一転モナカ雪に。悪雪に苦労しながらの滑降となりました。 野反湖畔に降り立った頃はもう夕暮れ近い時間になっていて、急激に気温が下がって雪質が悪くなったようです。湖畔から峠への登り返しでは、凍った雪の表面にはウロコも利きにくくてシール登行に切り替えます。もうこれであとは下りだけという峠に立った時は、午後4時半近くでした。 車がデポしてあるゴール地まで、まだまだ細尾根の下りが待っています。途中同行の一人が革靴のソールが剝がれるというトラブルがありましたが、ガムテープを巻いて応急処置。 ついに日が暮れて闇夜となりましたが午後6時半無事到着です。

2004シークレットkuniBC「3月のガラン沢」

ガラン沢の山奥に人知れずコンコンと湧く温泉があるという。紅葉真っ盛りの10月、その噂を聞きつけて山岳会で訪れたことがあった。それから数年後、今度は沢登りではなくスキーで再訪してみた。誰が持ち込んだか知らないあのバスタブの即席温泉は、雪の中でも持ちこたえているでしょうか。 温泉が湧くところは、ガラン沢の支流湯ノ沢の奥。秋の紅葉の時期なら沢登りで日帰りルートです。湯ノ沢という地名が付けられているくらいだから、昔から里人には知られていたのでしょう。ただ湯ノ沢を遡行していくとさらにまた左岸からダン沢という支流が合流します。温泉が湧いている場所はそちらを少し遡行した右岸の藪っぽいザレ場だったと思いだします。 ダン沢の源頭の山はその名もずばりダン沢の頭です。ようやく標高2045mのダン沢の頭に到着。展望が抜群です。今夜はこの先の湯ノ沢の頭との間の稜線上でテントを張って一泊の予定です。大きな荷物は置いて、午後はお風呂セットだけをもって温泉スキーに出かけます。 ザラメ雪も春の陽ざしの暖かさでちょうどよく緩んでくれて、ダン沢を快適滑降です。 下るにしたがい残雪が切れて雪の量も少なくなってきます。スキーでたどり着けるか不安になってきましたが、覚えのある右岸の台地上の場所はすぐにわかりました。 ポリのバスタブもすぐに見つかりました。やはり厳しい気象条件に耐えられず半壊状態でした。それでも一人だけならまだ十分に入浴できました。 ガラン沢温泉はいい湯でしたが、テント場に帰るにはまた汗をかかなくてはです。

シークレットkuniBCガイド2025-2-10

今回のドカ雪で昨日のガイドは中止にさせてもらいましたが、今日は天気が微風・晴れマークで回復傾向なので縦走ツアーを計画しました。ところが10時を過ぎても峠付近の雲はスッキリ晴れず地吹雪模様です。そういえば、いつも目印にしている制限速度40㎞の道路標識はドカ雪に埋もれて見つかりませんでした。これほどの大雪はほんとうに久しぶりです。 雪崩斜面を通過しなければならないのですが、視界不良の中でもギリギリ安全ルートが確認できて一安心。シールを張ったまま通過しました。ちょっとドキドキの緊張の時間が長く続きました。風の避けられるところでようやく人心地付けた時は、出発してからあっという間に2時間も歩き通しだったことに気付いてびっくり。でも厳しい気象条件ほど景色は幻想的で美しく感じます。 今回は2217mの目指す山頂はあきらめて、いつもの尾根の途中からいよいよお楽しみの滑降です。一昨日同様本当に軽いパウダースノーです。 あまりにも抵抗がないのでどこまでも滑って行きたいところですが、至福の時間はあっという間です。 お昼を過ぎてもスッキリとした晴れ間は現れませんでしたが、標高を落とすごとに少しずつ気温も上がり厳しかった天候条件が和らいでいくのを感じました。 今日みたいな日のバックカントリーは、様々な場面で判断が難しかったりして、道迷いや雪崩など想定外なリスクが行く手にたくさん潜んでいます。 シークレットkuniのツリーランもようやくボトムまで最高のコンディションで楽しめました。 最後の渡渉では、さすがにスノーブリッジは完成されていませんでしたが、沢床は深い雪に覆われていました。いつもなら1時間早く下山できたかもですが、深い雪のラッセルで下山は少し遅くなって午後4時下山です。 天気にも翻弄された今回の縦走ツアーは、スプリットボーダーのゲストさんにとっては滑降モードや歩行モードのチェンジが多くて大変なので、なかなかの達成感だったことでしょう。

シークレットagatsumaBCガイド2025-2-8

とうとう夜半から降り出した雪は、これから2~3日降り続くという予報です。すでに前日までの古いトレースはすべて消えていました。今日みたいな吹雪の日だからこそ出逢える美しい景色が私たちを迎えてくれました。 標高2100m前後の稜線にハイクアップする頃ようやく体も少し火照り始めました。気温はゆうにマイナス10度以下でしょうから、いつもの手袋では指先がかじかみます。 いつでも撤退する気持ちで様子を見ながら深い雪を掻き分けて山頂目指します。予想を反して天気は悪くはならず、眼下に景色が広がるくらいに吹雪が弱まる時間に恵まれました。 往路をシールを貼ったまま戻るつもりでしたが、念のために斜面の様子をスキーでちょこっと確認します。BCツアーで期待に胸高まる一番ドキドキする時間です。 短い斜面のたった一本のダウンヒルでしたが、抵抗を感じないドライパウダーの浮遊感を存分に味わうことが出来ました。 登り返してもう一本短いですが素晴らしい雪質の斜面を滑って下山しました。翌日からのツアーはこの大雪のため開催が厳しそうな予感です。