バックカントリー

池ノ平湿原バックカントリーガイド2024-3-7

絶好のバックカントリー日和に恵まれました。今回はリフトを使わず林道をハイクアップ。ここは落葉松の森が美しくて、雪を纏ったメルヘンチックな光景に感動しながら楽しく歩きました。 スキー場トップからは昨日のトレースが一本あるのみ。兎平へと向かっていたので途中から分かれて池ノ平湿原外輪山へと続くショートカットコースを選びます。 この斜面があまりにも気持ち良さそうなので、一本滑ることにしました。あっという間の一本でしたが、しっとりと落ち着いたパウダースノーでした。 もう一度登り返して外輪山の一角に立つと、また素晴らしい絶景が次々と現れて楽しませてくれます。 初夏の頃から初秋にかけての高山植物の花々が咲き乱れる池ノ平湿原とは別世界のようにも感じられてきます。 雲上の丘に立つとその名の通り雲の上でした。今日はスキーヤーは私たちだけだったようで、静かな一日でした。 烏帽子岳の向こうには北アルプスの山並みが綺麗に眺められました。2本目は雲上の丘から湿原への今日一番の大斜面を滑りました。そしてまた登り返して見晴岳へと続く外輪山を周って三方ヶ峰手前のスロープを湿原に滑り込みました。凍結した鏡池の上には50センチの新雪が積もっていました。 下山途中で大きなカモシカに出遭いました。スキー場はなるべく滑らないで落葉松の森の中を選んで下山しました。

カルフガイドXCD

昨夜から今朝にかけて新たに20センチ近い新雪が積もりました。2月下旬から3度目の大雪です。この時期ですから積もっても融けるのが早いですが、重い雪なので家の周りはバックカントリーが出来るコンディションになってます。 そこで今日は今度バックカントリーガイドするためにレンタルするうろこテレマークスキーの点検をしておきました。 うろこテレマーカーにとってカルフガイドはエポックメイキングな愛着のある板です。ゲスト用に165㎝、自分用に195㎝です。

2月の白砂山の想い出2007-2-24、25

ガスが晴れていく。湖面を取り囲む山々が白一色の世界からみるみる浮き出てきた。ホワイトアウトの湖面を、GPSをお守りのように信じて歩いていたことが、まるでお馬鹿さんだったように思えてしまう。ホワイトアウトの中では湖面の真ん中にポツンと立っていた自分なんてとても想像できなかったので、なぜだか可笑しさがこみ上げてきた。これまでの入山の苦労などどこかへ吹き飛んでしまう。 翌日は大快晴。昨日の三壁山の滑降は、例年になくブッシュが煩わしいものの、パウダーの浮遊感を楽しんだ。今日は、白砂山を目指す。ウロコテレマークは、上り下りのある長丁場の今日のようなルートでは、性能を最大限発揮する。シール登行で高度を上げると、背後に野反湖とエビ山が見え始めた。エビ山へ向かった仲間と無線交信。彼らのトレースがはっきり見え、ひとかたまりになって休んでいる人影もかすかにわかる。 予定時刻の10時半、約2時間で白砂山が目前に眺められる稜線に出た。昨年の3月よりもずっと積雪が少ない。新雪の下にはクラスト面があり、どうも雪崩れやすい条件。ソロリソロリと確かめながらルートを決める。昨年のように白砂直下の雪壁を直登した方が効率的だったが、ルンゼをトラバースするところが雪崩れそうで、途中から尾根ルートに切り替えた。アイゼンに履き替え、午後12時49分山頂に立つ。 無風快晴。360度の大パノラマ。北アルプスまでが綺麗に眺められ、横手山の右ギリギリに槍ヶ岳がはっきり見えたのは、新しい発見だった。下山の滑降は少し気を引き締める。猟師ノ沢源頭斜面は、すでにもう雪が腐っていて、デブリのない綺麗な外見とはほど遠い。慎重に高度を下げた。途中からトラバースする。ウロコテレマークで、効率的なルートを進む。 午後3時半、稜線から最後の尾根への下り。ハンノ木沢からシール登行で茅の尾根に這い上がって野反湖面に滑り込む。日が陰ると一度緩んだ雪面が急激に氷化して、スキーが予想以上に滑ってくれる。午後6時下山。

偵察シークレットAGATSUMAパウダーガイド2024-2-29

昨日の湯ノ丸山に続いて今日もバックカントリーガイドの偵察です。一本目はどうしても確かめたかったコースを滑ってみました。しっとりパウダーのツリーランが楽しめます。ハイクアップの途中で振り返ると絶景に感動です。 2本目はトップからボトムへ落とします。ここ数年雪不足で訪れなかったコースです。今日もちょっと雪少なくてこれではガイドするとしたら微妙です。 来シーズンに期待です。中之条町はもちろん、群馬の吾妻郡の晴らしいバックカントリーコースをたくさんの方にガイド出来たらいいなと思います。

偵察湯ノ丸山バックカントリー2024-2-28

まったく期待していなかった今回の大雪。2~30センチの新雪が積もったようです。午前中急速に天気が回復する予報だったので湯ノ丸山を訪れてみました。 午前10時地蔵峠からスタートした時は、湯ノ丸山上部はまだ雲の中でした。先行者のトレースにはすっかりお世話になりました。 ツツジ平から鐘平あたりまで来ると徐々に雲がとれてきました。それにしても落葉松の森の樹氷の景色がなんと素晴らしいことか。振り返ると黒斑山と浅間山が迫力ある姿で眺められます。 ところで今シーズン初めて登った湯ノ丸山偵察なので、帰りの滑降コースに雪があるのか心配になります。雲がとれてくると北峰直下の斜面がいい感じで姿を現してくれました。どうやら登山者でスキーヤーなのは私たちだけで、まだ誰のシュプールもついてません。 山頂11時半到着。風はとても冷たいですが、360度の景色は素晴らしいです。 稜線の雪は吹き飛ばされて岩だらけです。スキーのままでは歩けませんでした。山名標柱にはエビのしっぽがびっしりです。 烏帽子岳方面です。奥の北アルプスの山並みがわかりますか? 四阿山と根子岳。 南峯から北峰へ移動。 稜線の風は冷たすぎて長居は無用です。北峰ですぐにシールを剥がして滑降。 藪っぽいですが、フカフカのパウダースノーは十分に堪能できました。 雪山賛歌でも知られる湯ノ丸山は昔から山スキーのクラシックコースとしてあまりにも有名です。しかしながら近年積雪不足でなかなか訪れる機会が無かったのです。今回の偵察でお手軽なバックカントリースキーが楽しめる山として再認識することが出来ました。

第6回シークレットkuniパウダーガイド2024-2-22、23

南岸低気圧の微妙な匙加減で天気予報とは裏腹に標高1800m手前まで雨の朝。出発早々の濡れネズミは避けたいので、ボトムアップからの入山予定を急遽計画変更してトップから歩きだしました。 バックカントリースキーヤーの希望としては今回の天気で少なくても10㎝、欲を言えば15㎝くらいは新雪が降って欲しかったのですが、現実は1㎝という感じ。峠越えは、いつもと違ってガリガリのクラスト斜面をトラバースしました。 今日は少しでも快適に楽しく滑れそうだと期待した斜面を4本滑りました。フカフカのパウダーは望めませんが、誰にも逢わない静かなバックカントリーを存分に楽しむことができました。 午後3時半に芳ヶ平ヒュッテに入りました。熱いシャワーを浴びてみんなで乾杯。そしてランプの灯りのもとで豪華な夕食と楽しい会話。充実したツアー1日目でした。 昨夜はみんな疲れすぎて、消灯時間を待たず午後7時に就寝して今朝は午前6時起床です。たくさん食べてゆっくり休んだので、二日目の今日もみなさん元気いっぱいです。食後のコーヒーを飲みながら本日コースの作戦会議。 窓の外は小雪が静かに降っていましたが、数センチの積雪です。まったく期待したフカフカパウダーには程遠かったのですが、それでも楽しい滑降が期待できそうなコースを組み立ててヒュッテを午前9時過ぎに出発しました。 芳ヶ平湿原の森はどこも樹氷が素晴らしい光景を楽しませてくれました。雪は音もなく静かに降っていました。新雪が積もった数センチ下の雪面は、カリカリの固いアイスバーンでした。はじめクトーも付けてもらって登り始めましたが、それでもシール登行では歯が立たずシートラにチェンジ。 一歩一歩登った高みから振り返った時に見えた素晴らしい景色は、バックカントリーの醍醐味です。今日も全く誰にも逢わない1日でした。標高2000mの稜線は雲がとれず視界不良だったようです。私たちは標高を落として滑りを楽しみました。 標高を落とすごとにカリカリのアイスバーンは緩んで春のザラメ雪のようなコンディションでした。 途中笹薮が濃いところもありましたが、午後2時迎えの待つボトムへ無事安全にゴールしました。 第6回のシークレットkuniパウダーガイドは、芳ヶ平ヒュッテをベースに草津白根山や芳ヶ平湿地群の大自然を縦横無尽に歩き滑る2日間のバックカントリーツアーでした。

偵察シークレットkuniパウダーガイド2024-2-20

明後日からのバックカントリーガイドが心配になってきました。まだ2月の半ばを過ぎたところで、本来ならもっとも積雪がたっぷりとある時期です。標高1500m以下の南斜面の日当たりの良いところは笹藪が濃くてツアーするのに厳しそうです。 でも明日からなんとか山間部は雪になりそうで、恵みの雪が積もりそうです。どれだけ積もるか今のところ未知数。積雪量によってはツアーのコース選択を心配しなければです。そういえば昨年も2月は雪が少なくていつもと違うコースで下山しました。 逆に積もり過ぎて道路の除雪が間に合わず交通障害になるのも困りものです。ツアーが楽しめるくらいのパウダーが積もってくれる天気を期待したいです。 オオカメノキの樹皮がカモシカらしき獣に食べられた痕がありました。 今日もGWみたいな陽気で、アウターは上下とも着てられないくらいのあたたかさでした。

偵察シークレットkuniパウダーガイド2024-2-13

今シーズンまだ足を踏み入れていなかったエリアの偵察でした。でも重い雪に途中でついに心が折れました。今日から暖気が入って4月並みの陽気が明後日まで続くらしいです。 純白の白砂山が眺められましたが、きっと3日後の白砂山は全層雪崩の黒い痕が見つけれらることでしょう。 シールワックスを事前に塗ってきたにもかかわらず雪下駄になったので、途中でもう一度塗りなおして3時間ハイクアップ。ちょうど12時で今日はここまでです。休むと案外北風が冷たいですが、まさに春山の陽気を感じながらカップ麺ランチでゆっくり休憩しました。 帰りの滑降は重い湿雪を覚悟しましたが、意外と楽しみながら下れました。でも今週末また平年並みの気温に戻れば、バックカントリーツアーはモナカ雪祭りかな・・・

四阿山BCガイド2024-2-12

3連休最終日は先週偵察した四阿山をバックカントリーガイドしてきました。先日の大雪のおかげで積雪も増えていて良かったです。 昨日の天気予報よりも今日の方が良い予報だったので、お昼頃には青空が広がることを期待していましたが残念ながら外れました。 ところで今日もたくさんの登山者が四阿山に登っていますが、スキーヤーはごく少数派でほとんどがスノーシューなどの雪山ハイクの方々です。今日は雪山ハイクの2人の方から四阿山はバックカントリーもできるのですか?と聞かれました。四阿山は山スキーのクラシックツアーコースとして戦前から知られている山なので、そのような質問にびっくりしました。でも岳樺や黒木の森の濃さを考えると、若い登山者にとっては今どきのバックカントリーというイメージがわかない山かもです。 8合目を過ぎると少しガスが切れ始めて嬬恋村のキャベツ畑が眺められるようになりました。湯ノ丸山や烏帽子岳、浅間山も見える瞬間もありました。 しかしながらそれ以上は良くなりませんでした。でも山頂では風もわりあい穏やかでゆっくり休めないほどではなくてこれ以上を望むというのは自然に対して傲慢というものでしょう。 3時間半弱でとうちゃこです。夏もそうですが、今日も狭い山頂ではたくさんの登山者が休んでいて密状態でした。 パルコール嬬恋スキー場からのルートがある浦倉山方面からは誰も登ってきていないです。 こちら鳥居峠からのルートである群馬県境稜線トレイルの尾根です。 下山ルートは、いったん中尾根ルートに滑り込んだものの途中で撤退しました。視界が良くならないので安全第一で下山しました。でも最後の牧場の滑りは何度来ても爽快な気分になれて癖になります。

根子岳BCガイド2024-2-11

3連休中日の根子岳BCガイドでした。ガスで視界不良のハイクアップなので、晴れることを期待しながらです。 お昼前に山頂とうちゃこ。なんとなくガスが切れて青空も時々垣間見えてくれますが、スッキリとはいかず。 いつまでたっても期待通りにスッキリ晴れません。適当にお昼休憩を切り上げて滑り下りました。 それでも前夜に降った10センチくらいの新しいパウダースノーに恵まれてゲストの皆さん笑顔で滑り降りてきました。 今日のこのパウダースノーは、ハイクアップを頑張ったご褒美ですね。 昨日の偵察でたくさんのトレースまみれだった斜面が、今日は綺麗にリセットされていてほんとうにラッキーな根子岳BCガイドでした。 根子岳はお手軽にバックカントリーが楽しめるいい山です。