バックカントリー

シークレットkuniBC偵察2025・年末パウダー

クリスマス寒波と年末寒波で渋峠の積雪は2m越えです。シークレットkuniうらやまもいい感じにパウダーが降り積もっていました。標高1400mくらいはまだ笹薮が目立ちますが、標高1800mまでハイクアップすればオッケーでした。 バックカントリーのささやかな楽しみの一つとして、クマ棚を探しながら歩くことがあります。今はどこかの穴で冬眠しているでしょうが、バックカントリーの森で彼らが生活している様子をリアルに感じることが出来るのが楽しいです。そして、雪面にはいろんな動物たちの足跡が付けられていました。気になったのは、大型の獣のラッセルの痕です。カモシカではなくてイノシシかもしれないようなのもありました。数年前イノシシ親子に出くわしたことがありますが、ちょっとハラハラしました。あと、オコジョよりも大型のテンかもしれないのもありました。 急斜面をやっとのことでシール登行して一息つきます。遠くに白砂山が眺められました。本当に良く目立つ山です。野反湖の積雪も1mになりました。正月過ぎに八間山へ初滑りを計画しようかなと思います。 午前中11時くらいまでは気温もまだ上がらずフカフカのパウダーでした。標高1800mのメインリッジ上部まで来るとちょうど正午になって雪も腐り始めます。あんまり気にしてもしょうがないのでゆっくりカップ麺ランチで休憩してからシールを剥がして滑りました。 今日の板はボレーのベクターBCを選びましたが、こんなにフカフカだとわかっていたらチャージャーBCを履いてくれば良かったです。 途中、メインリッジから外れてCコースへ滑り込んでみました。お正月寒波で笹薮が完全に埋もれることに期待大です。

利尻山をスキーでぐるっと一周chapter1

2012年4月14日 Chapter 1 距離約10.2km鴛泊登山口(標高200m)AM6:00~アフトマナイ川(標高322m)AM9:45 前夜ポン山さんからメールがあり、「登山口までの道路が除雪されたそうでどうしますか?」ということで、海抜30mの私達が泊まっている宿からスキーを履いてスタートではなく、海抜200mの登山口に午前6時集合ということに急遽予定変更した。装備はなるべく軽量化を心がけて、雪山三種の神器は持たない。昨年の反省で必要なし。今日は天気も安定していそうなので、目出帽とか替えの手袋とかも、置いていく。水分補給は、2人で2.5Lの水筒は重いので半分くらい入れたのと、500mlのオレンジジュース1本ずつ。食料は、自分たちで用意したハム入りサンドイッチと差し入れのおにぎり3個、バナナ2本、行動食のチョコなど。装備はデジタル一眼レフカメラに、GPSと予備の電池、ツェルト、ヘッドランプ、緊急修理キット。特にヘッドランプは必携である。そしてスキーシール。いつもより背中が軽く、楽ちんそうである。 前夜の雪解け水がそのまま凍ったツルツルの道を冷や冷やしながら登山口へ向かう。午前6時に着くと、ポン山さんがすでにいつでも出発できる準備で私達を待っていた。ザラメの雪がまだしっかり凍っているので、シールを貼ってポン山の裏側の標高350m付近まで歩くことにする。 午前6時5分登山口をスタート。風もなく静寂の森の中を、スキーやスノーシューやモービルだらけのトレースに沿ってしばらく歩く。途中で朝日が黒木の森に眩しく差し込んできて、朝宿でも日の出を見たので、今日は2回清々しさが味わえて得た気分。甘露泉水付近からトレースを左に外れて、ポン山の裏側の標高350m前後の雪原を目指していく。 ポン山裏側の標高350m付近の雪原に出ると、視界が開けて朝日に輝く秀麗な利尻山が目に飛び込んできて、気持ちよい冷気の中で身体も少し汗ばんで温かくなってきたのもあって、とっても気持ちいい。しかし、いよいよこれから、この威圧するかのような迫力で私達を見下ろしている利尻山を、ぐるっと1周してこなければ今日が終われないんだと思うと、チョッピリ不安でドキドキである。 この雪原でシールを剥がして、ここからウロコテレマークスキーの機動力の本領発揮である。2万5千の地形図の読図に慣れていても、やはり自分のイメージと実際の地形は違っていることが多い。さらに今は積雪期なので、思ったより良かったりもするけど、悪い場合ももちろんあったりするので、気は抜けない。これから横断する初っぱなのいくつかの沢は、思ったより深くて急な印象が残っていたが、実際は今年は積雪が多いせいか斜面がゆるく感じられた。また時計回りに進むので、斜滑降する斜面がちょうど朝日で緩み出していて、急斜面でもアイスバーンでないのが良かった。北稜の東側の長官山に突き上げる沢がちょうど正面に眺められた。北稜からこの沢方向に大きなスキー向きの斜面が広がっているのがわかる。ところでポン山さんはこの日のためにトレーニングをされてこられてもいるし、十分1周できると思うのだが、やはり本人は心なしか緊張していて、ちょっと無理してぴったり私の後を付いてきてくれているような感じがする。家内は、ハードなスキーツアーにはもう慣れっこなので、まったくマイペースで一番後ろからやって来る感じ。 姫沼の上部の雪原に立つと、北稜の東側の長官山に突き上げる沢がちょうど正面に眺められた。北稜からこの沢方向に大きなスキー向きの斜面が広がっているのがわかる。ところでポン山さんはこの日のためにトレーニングをされてこられてもいるし、十分1周できると思うのだが、やはり本人は心なしか緊張していて、ちょっと無理してぴったり私の後を付いてきてくれているような感じがする。家内は、ハードなスキーツアーにはもう慣れっこなので、まったくマイペースで一番後ろからやって来る感じ。 いよいよ豊漁沢川の横断にさしかかる。この沢の左右の尾根もスキー向きの斜面が広がっていて、昨年ポン山さんと滑ったところだ。豊漁沢川も条件が良ければ山頂から滑降できるようで、テレマークスキーではハードかもしれないが挑戦できると思う。そうすると海まで滑ることが可能なので、標高差1721mのダウンヒルも夢ではない。 オチウシナイ川は山頂直下が急で複雑なルンゼになっていて、こんなところをエクストリームスキーヤーは滑るらしい。今日なんか良いコンディションかもしれない。しかし上から下はたぶん見えないだろうから、一人でやるのはかなり危険なことにちがいない。ところで利尻島には羆もキツネも鹿もウサギもいないが、シマリスは見ることが出来る。先頭を歩いていると突然シマリスが木の根本の穴から驚いて飛び出してきた。大きな声でみんなに教えると、すぐに近くの木の根本の穴に隠れてしまったが、また突然飛び出してきてしばらく私達を楽しませてくれる。雪の季節は、足跡しか見たことがなかったので貴重な遭遇。やはりふだん人が入らない森の奥深くだったので、シマリスの方もびっくりしたのかも知れない。 日がまだ高くないこの時間までは、斜面がアイスバーン気味なのでスキーがよく走る。今のうちに距離をできるだけ稼ぎたいが、チョコチョコっと写真撮影がてら止まるものの、ほぼ休憩無しだったので、アフトロマナイ川まで頑張って、そこで大きな休憩を入れることにする。 さて、私達が使用しているスキー板、カルフガイドは非常に万能である。カルフというスキーメーカーは昨シーズンで無くなったらしいので、もうこの板は手に入らなくなるのが残念。だから家内も私も予備の板を実はストックしてある。私が今使っているのは長さ185cm。板のスペックは107,78,98で、これならとても快適なテレマークターンが出来る。ただし滑降専用ではないのでベントは柔らかくてへなへな。アイスバーンやハードパックスノーは苦手である。サラサラの新雪は逆に気持ちいい。そして、スキー板の滑走面に魚のウロコのように刻みが入っていて、ちょっとした斜度ならシールを貼らなくても登ることが出来る。ザラメ雪などほぼシール登行に劣らない性能を発揮することもあるくらいである。このスキー板にプラブーツとツアービンディングを組み合わせれば、ほぼどんな雪山でもカバー出来る。そんなウロコテレマークスキーで歩きながら高度を上げ、適当なところで今度は斜めになるべく長く滑っていくという繰り返し。無数の谷を越え、尾根を越えて行く。 1周のトレースは、やはり標高350m前後のラインが効率的なよう。アフトロマナイ川にもちょっと上流の地点だが昨年とほぼ同じ場所に出た。 Chapter 2へ

シークレットkuniBCガイド・エビ山(恵比山)

恵比山 1744メートル 恵比山はエビ山とも書くが、昔の本「上越の山」では、ユビ山である。「積雪期は、春は野反第一の優秀なゲレンデというユビ山の東斜面も、12月の積雪には長い茅や大きいつ つじは十分に覆われていず、残念ながら快適ではないが、1月、2月、3月は実に優秀な粉雪に恵まれる。4 月、5月ともなれば、雪はザラメと化してスキーは面白いほど廻ってくれる。」 さらに、「ユビは、1800メートルを少しかけるくらいの尾根で、全く茅とつつじに覆われ、湖畔に長く突き出てユビ沢 と西豚沢とを分けている。刈り払いは、高澤の付近までついているが熊笹類の繁茂激しく、ちょっとわかりず らい。」とある。しかしながら、どうゆう経緯でユビがエビになったのか・・・ 恵比山の頂上は、広場といった感じで、展望もいい。恵比山はかつてもっとも親しんだ山。なだらかな山だからスキーにもってこいだ。    

シークレットkuniBC偵察2024-12-21

今年は寒い冬ということで野反湖の湖面も例年よりも早く結氷しているのではないのかと期待して訪れてみました。一番最後に昨年の12月26日の様子を載せてありますが、結氷の具合は少し早いのかもしれません。ただそれほど大きな違いは感じられなくて、人間の想いとはかけ離れているところで働いている気候という大自然の偉大な力に畏敬の念を覚えます。 これからクリスマス寒波がやってくるということで、嵐の前の静けさを感じさせる平和で穏やかな時間が流れていました。 丸山から湖面までスキーで滑って何とか降りることが出来ました。六合村に移り住んだのが1989年4月からで、冬の野反湖へスキーで遊びに来ていたのはそれ以前からです。スキー仲間とクリスマス会を企画してよく正一小屋に泊まって楽しく過ごしたものです。丸山から湖面に降りるスロープはとてもいいスキーゲレンデになります。私たちは正一ゲレンデと名前を付けて何度も登り返して滑りました。小屋の脇に大きな雪庇が出来ますが、ここに穴を掘って一晩ビバークしたこともありました。小屋の天井にある大きな梁には毎年青大将の大きな抜け殻がぶら下がっていました。小さなだるまストーブを囲んでよく食べよく笑いました。 野反湖の景色は岳樺の森がいつのまにか大きく育って少し変わってきているようです。でもやっぱり当時と変わったなぁという大きな違いはわからず、昔のままのようです。地域の人たちの手で野反湖の自然は今も大切に守られています。

シークレットkuniBC偵察2024-12-20

10日ぶりのシークレットkuniBCの偵察です。あれから一度冬型の天気でかなり積雪も増えていました。それでもまだ笹薮が少し気になるものの、ウロコスキーでのバックカントリー偵察では十分な積雪量です。というよりも、この時期としてはやはり今年は大雪の年かなと実感です。さらに明日からまた大雪予報があるので、これからどれだけ増えていくのか、まだまだ期待大です。 VHFテープの2025年問題というのが気になるので、最近昔の古いVHFのビデオテープを掘り起こしています。それらの中に山田峠の避難小屋で休憩していたり、吹雪の中を仲間と楽しそうに滑っていたりする様子が記録されていました。どうやらシークレットKUNIに初めてBCで訪れたのは、1990年の冬の頃かそれ以前のようです。 1991年の春、当時の草津国際スキー場のロープーウエイ山頂駅からツアー届を出して縦走ツアーをした記録もありました。私をスキーに連れてっては1987年公開だったので、1990年は空前のスキーブーム真っ只中の時代でした。 今だに手元に残っている古い2万5千図には、当時のコースと時間が簡単にメモ書きされているのが見つかります。池ノ塔山の尾根を11時40分頃滑って芳ヶ平ヒュッテの前を通過して草津温泉へ下山しました。もちろん当時の芳ヶ平ヒュッテは、前の小屋番さんの時代です。冬は不在だったかもしれません。 その年から翌年までツアーした山の記録もわかりました。1990/11/17草津白根山スキー、1990/12/24草津白根山山田峠スキー、1991/1/13野反湖スキー、1991/1/20野反湖スキー、1991/2/11赤城山スキー(黒岩林業尾根)、1991/2/17赤城山スキー(荒山高原)、1991/3/10上州武尊山スキー(家串尾根)、1991/3/17浅間山スキー、1991/3/24巻機山スキー、1991/4/27~29尾瀬燧岳スキー、1991/11/23~25立山スキー、1991/12/22~23野反湖スキーです。

八甲田BC2009

八甲田2009年1月9~12日 何年ぶりなんだろうか、八甲田のスキー。10年?・・・久しぶりの八甲田です。寝台特急あけぼのの車窓から八甲田を眺めながら、ワクワクしてきた。 初日は、ドピーカン。酸ヶ湯温泉に着いたのは昼前。せっかくだからとのんびり酸ヶ湯蕎麦のお昼をして、山支度になって歩き出したのは午後1時過ぎ。あわてて地獄沢ルートで大岳を目指すことにした。 ブナ林にはすでにしっかりしたトレースがあり有り難い。小一時間で仙人岱ヒュッテを通り過ぎ、正面に小岳を間近に仰ぎ見てあっちにも行ってみたいと後ろ髪をひかれながらも、時間がないので大岳を目指す。 しかし雲行きが怪しくなってきた。南の空から暗雲が迫ってくる。あっという間に大岳への登路はガスで視界不良となった。大岳から小岳との鞍部への快適スロープの極楽滑降は、視界不良の中に消え去ったのだった。 2日目 昨夜から天気は急に崩れて、朝から吹雪。ロープーウエイは風で動かないらしいが、とりあえず今日は八甲田スキー場へ行ってみることに。結構な新雪が積もっていそうなので、3時間券のリフト券でゲレンデパウダーを楽しむ。 10時過ぎロープーウエイが動き始めたので、早速ロープーウエイ乗り場へ。山頂はホワイトアウト。今日は無理せずダイレクトコースを下山。12時までゲレンデを滑って、午後は作戦変更だ。朝食をたらふく食べたので昼飯は食べない。時間の節約になっていい。八甲田スキー場からバスで酸ヶ湯に戻って、すぐにシールを貼って温泉前の切り開きの急斜面を登る。大岳まで行けるところまでという計画だ。 視界は良くないが、モンスターの間を縫うようにして歩くのは楽しい。2時間半ほど歩いて1350m付近で引き返すことにする。しかし、ちょうどこの時から、いよいよ八甲田は牙をむき出し暴れ始める。風上を向くとまともには息が出来ないくらいの風だ。そのため楽な方へ滑ってしまう。登りのトレースなどすぐに無くなる。いよいよ完全なホワイトアウト。GPSでしっかりルート確認をしないと、すぐに地獄沢の方へ寄ってしまう。焦らずゆっくり確実に下る。酸ヶ湯温泉の切り開きのスロープの上に立った時、ようやく安堵した。最後にフカフカのパウダーを滑って大満足。 そして千人風呂へドボン。翌日知ったが、その頃八甲田スキー場の中で遭難があったらしい。スキー場のコースの中だろうと、遭難してもおかしくない荒れ方だった。雪の洞で一夜を明かしたボーダーは、さぞ寒い夜を過ごしたことだろう。翌朝発見され、無事でなにより。 3日目 天候は回復傾向。ロープーウエイ山頂駅から外に出ると相変わらず視界不良だけど、今日は思い切って行くしかないだろう。登山届けを出して、ウロコテレマークでガイドツアーの大混雑の横をすり抜けて歩き出す。何しろ土地勘がないもので、あらかじめ頭に入れておいた地形図のイメージと、GPSの現在地を頼りに銅像ルートへ。 完全なホワイトアウトの中、恐る恐る田茂萢沢に滑り込む。そして、前嶽の右裾を目指してウロコを利かしながらモンスターの間をトラバース。今日の銅像ルートには1番乗りだ。下部は傾斜が緩いし、道路まで滑ってもピックアップしてもらう手段がないから適当なところで登り返す。せっかくだからと2本滑る。シールを貼って登り返しても大した苦労でもないのだ。今日も朝飯をたらふく食べたので、昼飯どころか行動食もいらない。 午後の部は中央ルートで田茂萢岳から酸ヶ湯温泉へ向かう。昨日のロープーウエイ山頂駅で聞いたガイドさんの話では、今年になってまだ酸ヶ湯温泉へ下った人はいないらしい。少し視界が良くなってきていたけれど、結局そんなに良くはならなかった。大半は横移動のトラバースだけど、いくつかのパフパフ斜面に歓声を上げながら1時間ほどで酸ヶ湯に下った。 もう少し視界が良ければ宮様コースを下りたかったけれど、銅像コースと違って誰にも会わない静かな八甲田を楽しむことが出来た。 スキーの後は、もちろん千人風呂にドボンだ。 4日目 最終日で朝から天気も良さそうなので、ロープーウエイを使って宮様コースとかへ足を伸ばしてみたいと目論んでいたけれど、ロープーウエイは強風で動かないらしい。そうとわかったら予定変更、酸ヶ湯から大岳方面を目指して登ることに。昨日いくつか面白そうなパウダー斜面をチェックしてあったので、寄り道して2つほど楽しむ。 まだ午前中の早い時間なので、その軽いこと!いよいよ毛無岱から大岳目指して登ることに。帰りの時間を考えて正午リミットで登れるところまで。一昨日の猛吹雪の高度よりちょっと上で時間切れ。 今日は視界がいいので、一昨日のホワイトアウトが嘘のようである。視界がないと滑りは楽しめない。今日はリベンジである。久しぶりの八甲田。八甲田の山々に裏山のような親しみを感じた・・・

シークレットkuniBC偵察2024-12-10

昨シーズンのBCは雪が少なくて、2月とは思えないコンディションの日もありました。今シーズンはどうなんでしょう?今週末から10年に一度の大雪になるという予報が出ています。もし当たれば、とりあえずはクリスマスパウダーやお正月パウダーに恵まれそうです。 酸ヶ湯から帰ってきて、ウラヤマの様子を偵察です。八甲田との微妙な植生の違いを感じながらハイクアップを楽しみました。こちらでは今秋、ナナカマドの実が不作でした。八甲田ではたわわに実った赤い実を下げたナナカマドをたくさん見かけたので、地域差が大きいと感じました。 あとやはり八甲田とウラヤマの違いは、今日のような青空の穏やかな天気に恵まれる日は、八甲田ではかなり少ないかもです。日本海や陸奥湾からの風がもろにぶつかるので、天気の急変も激しそうです。 もちろん共通点もたくさんあります。八甲田山も火山です。硫化水素の噴出している場所の通過は非常に危険です。通い慣れた草津白根山とは違って知らないルートを無暗に踏み込むことは危険です。 2009年の1月に酸ヶ湯をベースにして八甲田大岳の頂に立ったことがありました。シークレットkunうらやまの風景を眺めながら、山頂からの陸奥湾の景色がちらり見せてくれたことをしみじみと思い出します。 2009年1月の八甲田大岳山頂からの一枚です。 昨年の12月に見かけた飼い猫探しのポスターがまだ残っているのを見つけました。1年以上たっているので、どうなったのでしょう。このポスターの張ってある場所は、クマの生息地域なので、クマの気配を感じた飼い猫さんがパニックになるのもわかります。そうえば昨年はウサギに遭いました。 BCツアーやスノーシューツアーではたくさんのウサギの新しく付けられた足跡に出逢うことが出来ます。でも生きているウサギさんと逢えることは、本当にラッキーです。

12月の湯治パウダー2025BCシーズンイン

久しぶりに訪れた八甲田山と酸ヶ湯温泉でたっぷりと癒された4日間でした。東北にはまだまだ根強く湯治文化が大切に守られていることを実感しました。さすがわれらが中之条町の四万温泉とともに、昭和29年に全国3か所に指定された国民温泉保養地全国第一号です。 滞在している間にも毎日10センチくらい降雪して、日毎BCのコンディションは良くなっていくことがわかりました。1日目は弱い吹雪の日でしたが、大岳環状ルートで仙人岱ヒュッテを目指しました。地獄沢の入り口で地吹雪に遭い、ここまでとしました。それでもフカフカのパウダーラッセルを十分に楽しみことが出来て大満足です。帰りはほぼ登山道沿いでしたが、テレマークターンも交えてパウダーの浮遊感を足裏に味わいながら滑ることが出来ました。 2日目は1日目のルートから北に外れて1179mピークを目指して大岳南面台地を偵察してみました。ブナの森林帯は雪で藪が埋もれてテレマークターンのスペースがところどころ開けています。しかし標高1000m辺りからまた新たな溶岩台地へと急斜度の壁が現れました。次々とトラップのような濃い藪が行く手に待ち受けていました。まだ藪が埋もれ切っていないのでここを突破できたとしても下山が大変です。吹雪が強くなってきたこともあり、撤退しました。午後は宿の前の小さなゲレンデで予想外のフカフカパウダーを2本楽しんで大満足でした。 3日目も吹雪の日でした。スキー場がオープンしているというので、こちらで遊びました。のんびりした雰囲気がまだまだ残っているローカルスキー場でした。 ロープーウエイの山頂駅からのゲレンデコースがオープンすれば、いよいよ八甲田山もBCシーズンのはじまりです。

シークレットkuniパウダーガイド2015-1-13

一つ石は、群馬県境稜線トレイルDエリアのエスケープルートである鷹巣尾根登山道にある標高1825mの小ピークです。一つ石と呼ばれる石がどこなのか、山名の由来がはっきりしませんが、一つ石ボウル勝手に呼んでる地滑りの大きな崩壊地形に見られる岩塊のどれかのことを指しているのかもしれません。 冬の時期の山頂は葉っぱが枯れ落ちて周りの山々の眺めがとても良くて楽しめます。群馬県境稜線トレイルの大高山やダン沢の頭も眺められます。 ガラン沢を挟んで横手山や芳ヶ平の山々もいつもと違った方向から楽しめます。 目を凝らすとヘリシュートもわかりました。 ハイクアップしながら雪質が安定していることを判断して最高の一本を楽しみました。 南面なので雪質の変化も激しいところですが、日の短い1月ならいい雪のことが多いです。

シークレットKUNIパウダーガイド2015-1-10~12

この時のツアーも入山日は天候が良くなくて地吹雪の峠越えでした。でも翌日は絶好なBC日和でパウダーを堪能できました。 厳冬期の1月は、気温マイナス13度はふつうです。 2日目の朝、樹氷の森の向こうに白砂山が遠望できました。 ノートラックのパウダーな大斜面が行く手に広がっています。