バックカントリー

偵察シークレットkuniパウダーガイド2024-1-22

一昨日の湿雪から雨のあたたかさで春のような雪に一変してしまったうらやまです。明日から本格的な寒波がやってくる予報なので、もう一降りドカ雪を期待したいです。 ドングリの木には熊棚があちこちいたるところで見つけられました。昨年は日本海側の新潟や富山で、頻繁に熊ニュースが報じられていました。ブナなどの山の木の実が不足だったらしいですが、こちらのドングリの森ではそんな困ったことにはならなかったようです。 ザラメ雪なので快適に急斜面もシール登行できます。まだこの辺りは柔らかいので帰りの滑降もなんとかなりそうです。しかしながら、標高1600mを越えてくるとモナカ雪に変わってきました。 標高1800mくらいからどす黒い雲がかかっていましたが、その雲が少しずつ下がってきています。見晴らしのいい雪原でちょうどお昼の時間になりました。今日はここでお昼です。でも急に寒くなってきて、カップ麺の箸を持つ指先も冷たくなってきます。食べたらさっさと下山しました。 昨シーズンはモナカ雪でそれほど困った記憶はなかったですが、今シーズンはまだ1月半ばだというのにモナカ雪になっちゃいました。まったく快適でない滑りになりましたが、ボトムからしっかり偵察が出来て次のガイドに備えることが出来て良かったです。

第2回シークレットkuniパウダーガイド2024-1-18

一昨日は大雪でした。14日の偵察の時よりも積雪が増えたのが様々な場所で実感できます。ただ、昨日の晴天による風や日射、気温などによって様々な斜面の雪は急速に変化していました。さらに今日の天気も油断のならない予報です。 出発直前までコースの選択に迷いました。高曇りの天気で思ったほど悪くなかったので、予定通りのコースで出発しました。 最初の斜面は少し視界不良でしたが、晴れ間も見えるくらい一時は良くなってひと安心。 2本目の斜面は気持ちよく滑ることが出来ました。 続いて3本目も気持ちいい雪でしたが、突然サラサラだった雪が湿った重い雪に変化。お昼頃から少し雲行きも怪しくなって、霧雨っぽいものが漂い始めました。一気に雪質がセメントのような湿雪に化けてしまったようです。 標高1400m以下のボトムまで下ってくると、まだ埋まり切らない笹薮が顔をたくさん出していました。 それでも無事安全に今シーズン初めての縦走ツアーを楽しむことが出来ました。メローな斜面やツリーラン主体で、湿雪には少し悩まされたものの充実したBCの一日を過ごしました。

シークレットkuniうらやま偵察2024-1-17

うらやまに12月のクリスマス前後からドカ雪が続くと、年末からストレスなしにバックカントリーシーズン突入となる年もあります。でもなかなかドカ雪がなくて1月になってもツアーできなくてやきもきする年もあります。2024シーズンは後者です。今日の偵察で、ボトムまでの縦走ツアーはまだ完全に仕上がった感じではなかったです。今週末にまた降りそうなので来週明けの偵察に期待しましょう。 ところで、今日訪れた森は昨年の夏秋と訪れなかったので久しぶりです。熊棚がたくさんありました。昨年は全国的に熊ニュースで大変な年でした。森の木の実が不作なために山里に出没して人身事故が増えたと報じられていましたが、六合のうらやまには熊棚がたくさん見られるということは良かったということでしょうか。 さて標高1500m以上の山々はバックカントリーツアー出来そうです。池ノ塔山と芳ヶ平ボウルです。 こちら大高山。 そして野反湖八間山です。 金網の目をうまくすり抜けたリスの足跡。

シークレットkuniパウダーガイド偵察2024-1-14

ボトムはまだ積雪不足ですが、標高1800m以上の稜線周辺はいい感じ仕上がってきました。 昨日の積雪で深いところは50センチ以上の新雪です。1月半ばとはいえけっこう陽射しもきつくて、雪は急速に腐り始めているようです。 吹き溜まりにはまると案外雪が腐り始めて重いので、一気に深雪にドボンです。やっちゃいました。スノーボーダーは頭から突っ込めば身動き取れなくなるので要注意です。 まさに雪の底なし沼です。 うろこで登り返してカモシカピークからの1本。ここも重かった。 今日はどこ滑っても重い雪が深すぎて快適とは言えないので早々に下山です。テレマークターンだと沈み過ぎて重い雪に引っかかってしまうので、アルペンターンで降りました。 今日からまた明日いっぱい雪の予報です。 今週後半はボトムまでコンデョションが整えば、いよいよ縦走コースもガイド出来そうです。

偵察シークレットGNAパウダー2024-1-12

針葉樹の深い森に包まれて、フカフカのパウダーが冷たい北風や日射から守られているかのようです。 まだ少し笹薮が顔をのぞかせていますが、今回の冬型でしっかり埋まってくれるのではないかと期待できました。 森の奥にはどこまでも雪の稜線が続いています。春になればロングツアーも楽しいです。 シークレットGNAパウダーガイドのGNAとは何の略でしょう?

2024シークレットkuniパウダーガイド

午前中はどんよりとした高曇りの天気でしたが、頑張ってハイクアップした山頂からは360度展望が楽しめました。 白馬の山々に光が差し込んでいて綺麗です。やがて午後になると青空に恵まれてツアー日よりの一日でした。 今日のメインディッシュの斜面。 例年以下の積雪量で笹薮がまだいたるところに顔を出しています。 2日前に偵察した時よりも雪質が落ち着いて斜面を選べば十分に楽しめました。 白砂山も純白に白化粧して見守ってくれていました。

偵察シークレットkuniうらやま2024-1-9

3連休明けの平日がこれ以上ないバックカントリー日和。偵察なのがちょっと残念です。でも今日は降ったばかりで雪が締まってなかったので今週半ばくらいがグッドコンデョションかもです。 積もった雪は、風や日射、気温などで毎日変化していきます。偵察に来るたびに雪質の変化を感じ、バックカントリーツアーのための様々な情報を収集します。 一本滑って登り返してもう一本、さらに登り返してもう一本。気になる斜面をつないでいきます。純白に雪化粧した白砂山が眺められました。 4本目を滑って登り返したところでビンディングトラブル。もう一本滑っておきたい斜面があったのですが、ここで下山することにしました。 ガイド中でなかったのが不幸中の幸いでした。帰りの滑降は左足のビンディングは歩行モードでした。 今年新しくしたNTNテレマークスキーのビンディングはわからないことばかりなので、とにかく早めにトラブルがあってよかったです。

偵察シークレットkuniうらやま2024-1-5

わずかですがコツコツと積もっているので、少しずつですが良いコンデョションへと近付いています。 この斜面を滑るのは今シーズン4回目です。気持ちよく数ターン楽しめます。 ここを滑るのは今シーズン2回目ですが、この斜面の細かい沢地形がすべて埋まるくらいになれば本当にシーズンインと宣言できます。 ロケーションのいい斜面を見つけて数ターンです。 ここももう一度50センチくらいのドカ雪があれば笹薮が埋もれて自由自在にシュプールが描けそうです。 次の大寒波の襲来後がいよいよ楽しみになってきました。 今日のシークレットkuniパウダーガイド偵察は、絶好のBC日和でした。

偵察2024-1-2

南風が天気予報で予想していたよりも強く吹いていて、大晦日にせっかく積もった雪がみんな飛ばされてなくなっちゃった感じです。 まだかなり笹薮が顔をのぞかせていますが、ベースはしっかりしているのでコースをうまく選べば滑りはなんとか楽しめました。でもこの先どうなるのか心配になってきました。 前回の偵察では小さな表層雪崩の痕が残っていました。今日も注意個所をしっかり確認しておきました。 スノーシューガイドの方も準備万端です。 チャツボミゴケ公園スノーシューハイキングは1月10日から開催です。 上の写真はチャツボミゴケ公園ではなく今日の偵察時のものです。

2004GW黒部源流BC3日目

2004年5月3日(3日目) 双六山荘~大ノマ乗越~大ノマ谷~新穂高温泉 昨夜、双六小屋は登山者で込み合っていて、私たちの夕食の時間は7時半だった。おかげで、遅い到着にも関わらず談話室でのんびりビールやお酒で到着祝いができた。初めは、この談話室で寝ることになると聞いていた。「ストーブの利いた談話室の方が暖かくてむしろ歓迎だよ」などと話していたが、予約していた人のキャンセルがあり、どうやら部屋で寝ることになった。 小屋には、この双六小屋主催のスキーツアーが今日から3泊の予定で来ていて、私たちも1992年頃から数回参加してお世話になっていた。そのリーダーのS先生に久しぶりに再会できた。双六小屋の主人は、若い息子さんに代わっていた。かつての教え子達が、こうやって今は自分たちの力でこの小屋へやって来たんだと、S先生が若主人に私たちを紹介してくれる。そういえば小屋も新しく改装されたし、小屋の主人が若くなって今の時代を反映しているのか、いろいろと新しいサービスが工夫がされているようだ。若主人をはじめ小屋の人たちの登山者への対応は、とても気持ちよい。 夜半から雨風が強くなり、どうやら天気は予報より早く崩れだした。朝になって雨は弱くなったが、風が強くガスで視界も悪い。昨日の強行軍もあり、私たちは西鎌尾根を縦走して飛騨沢を滑るルートをとうにあきらめていたが、双六岳に登って三段カールを寄り道することさえも断念せざる負えなかった。小屋の出発を遅らせ、沈滞を余儀なくされていたS先生と、かつての懐かしい思い出などを交えながら近況を語り合う。私たちももう一泊できればいいなあと思うけれど、家内は明日から仕事なのでどうしても下山しなくてはならない。S先生は、わざわざ外に出て私たちの出発を丁寧に見送ってくれた。 双六谷の滑り出しは、ガスで視界が利かなかったが、下るに従い風がなくなりガスも晴れた。標高差300mの大ノマ乗越への急斜面は、つぼ足で登る。稜線近くまで高度を上げると、またガスに閉ざされた。何人かの先行者を追い抜き、大ノマ乗越に立つ。後はもう下りだけだ。大ノマ谷大斜面の滑りは、ガスがなかなか晴れずもったいなかったが、標高差250m程滑り降りたところでようやく視界が広がった。山の上部は少雪だったが、下部は残雪が多いようで、雪はワサビ平小屋の先まで続いていた。3日目は天気が崩れたけれど、双六谷の滑りと合わせれば標高差1400mの滑りを楽しんで無事下山することができ、3日間のスキーツアーのフィナーレを迎えられた。黒部源流域への想いは、確実に心の中に芽生えていて、これから大きく夢が膨らんでいくような気がする。