第19回ノゾリチャツお散歩ツアー2025-8-23

今年は貯水率が100%近い状態がずっと続いていた野反湖ですが、お盆頃から水位がどんどん下がってきました。水中だったところが地上に現れ出ると、いろいろと新しい発見もあります。 グランドキャニオンみたいな地形を発見。柔らかい土壌をゲリラ雨が侵食してできたのでしょうか。 湿地の植物たちは水が引いていくと困ることでしょう。でもこのモウセンゴケの群落は、生き生きとしていました。鮮やかな赤色の毛氈で獲物を今か今かと待ち受けているように見えます。 そして、蝶たちも盛んに花から花へと跳び回って吸蜜していました。いつもの湖畔へ降りる一周コースは、小一時間のお散歩の中で様々な自然との会話を楽しみます。 お散歩するとお腹も減ります。今日は久しぶりに舞天丼盛でお腹いっぱい。ちょうどお昼の時間にゲリラ雷雨に遭いましたが、屋根の下だったのでラッキー。 チャツボミゴケ公園に着いたら雨も止んで、ちょうどタイミングよく陽射しにも恵まれました。雨上がりのコケは一段と緑が鮮やかに感じました。 8月の猛暑で茶色く枯れたようになっていたチャツボミゴケも、ようやく新緑が萌え始めています。今日のゲストさん達にもチャツボミゴケの生態の神秘的な魅力が伝わったようです。初めて見た光景に深く感動されていました。 ハート形だった流れの中の石の上にも、また新たにチャツボミゴケの緑が育ち始めています。わかるかな?

六合の里の古道調査2025-8-22

六合の山里は、お盆を過ぎるとめっきり涼しくなっていつの間にか秋めいてきます。今年は残暑が長引いて、まだそんな気配は感じられません。忙しくいろいろなところを周ってきましたが、古道の荒廃が進んでいました。山地図からまた一つ廃道として消さなければいけなくなりました。かつて学校道として通学路でもあった道です。当時の小学校も中学校も廃校になったのはもう20年も30年も前のことですから、寂しいことですが時代の流れであり当然の結末でしょう。 悪いことばっかりではなく、収穫もありました。群馬県境稜線トレイルの山々を一望できる展望台が整備されていました。今日は雲がどんよりと垂れこめた天気でしたが、これから秋晴れの空気が透き通ったような日なら、素晴らしい景色が楽しめることでしょう。 こちらは、世立集落の途中で見つけた双体道祖神。なんとなくユーモラスな雰囲気を醸し出しています。いったい何を持っていたりどんな着物を着ているのでしょう。髪型も面白いです。天保と刻まれていますが江戸時代後期の頃です。江戸から明治にかけて盛んに立てられた石仏が、中之条町の六合の里にはたくさん残されています。 栗やミズナラ、クルミなどの実がこれから実る季節になりました。クマさんもお腹いっぱいになるためにたわわに実る木の実を探し求める季節です。昨秋もMTBでばったり出遭ったりしたので、気を付けなければです。 最後にふるさと活性化センターに寄ってから帰りました。上世立にある「ふるさと活性化センター」は、金曜日と土曜日、日曜日の3日間の営業です。ただし、冷やしうどんは土日のみです、

2025ラムお散歩ツアー&ノゾリチャツツアー

ラムお散歩ツアーの記念すべき第1回は、確か2016年5月12日でした。地元中之条町の若者男女グループ5人組に楽しんでもらいました。この年、チャツボミゴケ公園スノーシューハイキングも2月11日からスタートしています。どちらも気が付いたら今年9年目です。 そしてノゾリチャツツアーは、2018年から活発化し始めた草津白根山の火山活動の影響でラムお散歩ツアーが催行できないことがあり、2018年からスタートした姉妹版ツアーです。とはいえその前身は、2017年に10回ほど開催した厳選いい宿ツアーからの流れもあります。道の駅六合にある宿花豆にお泊りのお客さんを早朝の野反湖へ案内するツアーでした。懐かしい。 ラムお散歩ツアーのお蕎麦ランチは、草津温泉 「そば処風」さんです。生わさびとともにいただく蕎麦の香ばしい味が絶妙です。 ノゾリチャツツアーのお蕎麦ランチは、中之条町入山のそば処「六合 野のや」さんです。マイタケを中心にした季節のキノコとともにいただけるオリジナルメニューが他では決して味わえない絶品です。 お蕎麦ランチでお腹いっぱい大満足の午後は、どちらもチャツボミゴケ公園でツアーに向かいます。ガイドは毎日のように穴地獄のチャツボミゴケを観察することがありますが、毎回違った表情を見せて楽しませてくれます。ちょっとした変化もあれば、びっくりするような大変化もあって、その年の気候の影響やその日までの天候の様子、そしてその日の天気によって、チャツボミゴケの印象は変幻自在に変わります。 初めてチャツボミゴケを楽しむ秘訣は、偏った先入観をもたないでチャツボミゴケに出会うこと。毎回小さな気付きや発見の驚きがあります。お客さんには違う季節にもまた来てみたいと思ってもらえるようにガイドしています。 隣の池では、モリアオガエルのオタマジャクシもすくすくと育っているようです。これから一体どれだけの数がカエルになって森の中へと旅立っていけるのでしょうか。 標高1250mしかない穴地獄で見られる高山植物のアカモノとシロモノの熟した実。穴地獄特有の環境だからでしょう。これも草津白根山の火山の影響を受けた貴重な生態ともいえるでしょう。 いよいよ明日から8月です。2025シーズンのラム&ノゾリチャツツアーは、それぞれ10月と11月初め頃までの開催です。盛夏から紅葉の秋へと移ろいゆく中之条町・六合の大自然の魅力を楽しんでもらえます。また秋になると、新蕎麦も味わうことが出来ます。

粟島シーカヤック横断&キャンプ2009

2009年8月15~16日 粟島へは2度目のシーカヤック横断である。夏休み残り2日をどう過ごすか思案した末の選択だった。数日前の飛島横断の後味の良さもあったのかも知れない。それに、何しろお盆だからどこへ行っても人だらけに違いない。粟島には立派なキャンプ場があるけれど、大海原をわざわざ漕いでキャンプする人間はまずいないだろう。お盆の日など温泉宿に空きがあるはずもなく、自然な成り行きで今回のプランが実行されたのだった。 群馬の自宅を出たのが朝の5時過ぎ。お盆の割には1000円高速が空いてて、新潟県の北の端、山北町府屋に辿り着いたのが9時半過ぎ。天気予報通り海はベタ凪そうである。粟島もすぐ手が届きそうな距離でよく見える。大急ぎで出艇準備をしなければならない。K2は家で組み立てておいたので車の屋根から降ろすだけだけど、2人分のキャンプ道具や様々なものをカヤックに積み込んだり、車の駐車場所を確保したりでてんやわんやである。どうにかこうにか海に浮かんだのは10時をとうに過ぎる。午後になると風が少し強まる予報が出ていて不安もあるけれど、GPSの距離表示では24,5kmだ、安定感のあるK2だから多少荒れても漕ぎきれるだろう。いよいよ海に浮かぶ。 今日も進路はほぼ西。粟島を目指してひたすら漕ぐのみ。お昼過ぎ、右の彼方に白い船影。飛島でも遭遇した北海道航路の大型フェリーに違いない。3日ぶりの再会である。こんな大海原でまた逢えるなんて。たぶんこちらのことはわからないのだろうな。 粟島に近付くにつれ風が強くなり、白波が立ち始める。うしろから突然クルーザーが追い抜いていく。若い男女が乗っていて手を振ってくれるので、こちらも返す。大きなエンジン音を響かせながら、みるみる粟島の向こう側へ消え去った。 直接キャンプ場のビーチに上陸。早速テントを設営して温泉へ直行である。 温泉の後、レストランで夕食。昼食はカヤックの上でバナナとかドーナツだったので、上陸後の大きな楽しみ。日替わりの刺身定食は、さすが粟島である。 まだ日が暮れなくて、渡ってきた向こう岸の山々がテントから眺められた。 翌朝、のんびりキャンプを撤収。島の南端をツーリングして港に戻りカヤックを折り畳んで11時の高速船で島を立つ。高速船だと1時間弱。岩船港から村上駅まで乗り合いタクシー。村上駅から電車で府屋駅へ。2時半過ぎに車を回収し、粟島シーカヤック横断&キャンプ終了。

シーカヤック飛島横断(全漕行距離約75km)

2009年8月11~12日 1日目 なんとなく飛島へ引き寄せられた2009夏の海旅。いつも鳥海山スキーで山頂から日本海に浮かぶ飛島を眺めて、その度にカヤック漕いで行ってみたいなぁと思っていた。どこへ行っても混雑するお盆休みの限られた日数でさてどうしたものか・・・実は決行直前まで、事前の計画や準備がまったく出来ないで、行き当たりバッ旅な飛嶋横断でした。 離島の海旅はやっぱりフォールディングカヤックがいい。もし帰りの日に海が少しでも荒れたら、無理せず折り畳んでフェリーの手荷物にして戻ってくればいい。そう考えられると気が楽である。一人旅ならK1である。もうかなりくたびれてきているけど、これまでいろいろな島をこのK1で旅してきて信頼している。大海原に浮かんだら一心同体、まさに命を預ける唯一の相棒だ。朝の6時から急いで組み立てを初めて、なんとか8時前に出艇することが出来た。飛島はキャンプ禁止の島だけれど、いざというときのために、はたまた気が変わって陸沿いに男鹿半島を目指す旅に変更したとしてもいいように、キャンプ道具や2~3日分の水・食料も積んだ。 今日は飛島がはっきり見える。漕ぎ出した象潟の海は穏やかである。これから潮流や風の影響がどうなっていくか不安である。GPSで計った直線距離はぴったり30km。時速5~6kmで漕ぎ続ければ5~6時間でゴールできるはずである。沖合10kmくらいまで漕いだら、最終的に行くか戻るか判断しようと決める。そこで気象条件的に難しくないか、体力的に余裕があるかなどをチェックする必要がある。 シーカヤッキングの旅は、海を歩くようなものである。陸沿いを漕ぐときは少しずつでも景色が変わっていくけれど、島渡りでは1時間も漕いでようやく陸が小さくなったとか大きくなったとかわかるくらいだ。今日は視界がよいので、目標物をひたすら目指して漕ぎ続ける。ナビゲーションは楽である。デッキコンパスはほぼ西。GPSもちゃんとほぼ西を指している。もし視界がなかったら、デッキコンパスとGPSが強い味方となる。途中海上ですれ違った漁師さんのアドバイスでは、潮流は右から左に流れているという。どれくらいの強い流れかわからないので、気持ち右向きに進路を向ける。あとからGPSの軌跡を確かめてみると、なるほど前半部分で少し南に流されて、後半部分で意識的に修正していたことがわかった。 長距離のパドリングでは10kmをひと区切りとして漕ぐ。シーカヤックで10kmという距離感覚は、ロードバイクだと50kmだろうか。山スキーのシール登行だと、標高差300mの膝下ラッセル? いずれにせよ最初の10kmの距離感覚で飛嶋横断30kmの感覚をつかみたい。しかしパドリングは単調なものである。GPSの表示を観察していると、だいたい5~6回のパドリングで10mすすむ。計算すると50~60回で100m、500~600回で1kmである。30kmなら15000回から18000回のパドリングが必要というわけだ。だけど、パドリングの回数なんてすぐに飽きてしまって数えてられない。パドリングは力をうまく抜いて合理的に漕いでいると思っていても、疲労度に合わせてフォームが自然に変わってくる。パドリングに疲れてくると、パドルの引きよりも押しに頼りがちになってくる。これまで1日50km以上の距離は何度も漕いでいるので、今回の30kmに不安はないけれど、とにかくこの自分の腕だけが頼りである。 10km地点で気象条件に大きな変化もなく、体力的にも問題がないのでそのまま漕ぎ続ける。半分を過ぎた頃だろうか、右手彼方に白い小さな船影。新潟~北海道航路の大型フェリーである。この大海原で衝突する確率はかなり低いはずだけれど、それぞれの航路の対角線上で交わりそうな気がするから不思議だ。だんだん近付くにつれ、相手はなんといっても高速で航行しているのだから、みるみる彼方の前方を右から左へと通り過ぎていった。一応こちらも船舶には違いないので、相手の航行の邪魔にならないようマナー意識はある。もちろん大きな船優先である。といっても、こちらは豆粒の大きさだから気付いてもらっているのだろうか。 恵まれた気象条件の航海であった。振り返ると鳥海山が雲に隠されていたけれど、どっしりとあった。パドリング中は一度も振り返る余裕がなかった。ところで島に上陸後、すぐ一仕事しなくてはいけない。今宵の宿を見つけなければ。お盆休みなので簡単には見つけられない。しかし駆け込んだとある旅館のおかみさんは親切で、となりの民宿を気持ちよく紹介してくれた。 飛島まで距離30.6km。最高速7,7km。所要時間5時間50分。移動平均速度5,4km。途中パドルを休めて休憩したのは約9分。 2日目 飛島1周~秋田県象潟・象潟道の駅~象潟海水浴場 昨日は宿が決まった後にまたカヤックに乗り込み、島の無人の浜まで漕いでシュノーケリングをして遊んできた。対馬海流にさらされているからだろう、透明度が高い。それに、メジナや黒鯛の大きなのが泳いでいたりする。宿の夕食は海の幸三昧。たらふく飲んで食べて、潮風が気持ちいい2階の大きな座敷ですぐにゴロンである。持参した新田次郎の剣岳点の記は数ページもめくる力もなく尽きた・・・ 宿のおかみさんは気を利かせてくれて、朝食の用意を6時半にしてくれた。おかげで7時過ぎには出航できた。島を時計回りに1周してから横断することにする。 昨日と違って今日はやや風が強い。うねりが少しある。向かい風になるので島の裏側に回るのは少し辛い。飛島は、島の裏側に南の海のリーフのような浅瀬が広がっている。大回りをしようとしたつもりがこの浅瀬に迷い込んでしまい、途中でカヤックを降りて引っ張らなくてはならなかった。そんなこんなで時間を食ってしまい、もう一度ゆっくりシュノーケリングをしたいと考えていたけれど、そのまま横断することにした。 しかし、今日は天気がいまいちで、一番の目標になるはずの鳥海山は雲の中である。昨日の好条件と違い、完全にデッキコンパスとGPSによるナビゲーション航海となった。ほぼ東に進路を合わせて漕ぐ。30kmのパドリングの距離感覚はしっかり体が覚えている。突然海が荒れ始めたとしたときの最適な状況判断を冷静に想定しながら漕ぐ。 パドリング中に目を楽しませてくれたのは海鳥達がカヤックのまわりを飛び回ってくれたこと。小さなトビウオが海面を跳ねたこと。象潟の港に近付いた頃、漁船が進路上の前方にいた小さなカヤックの進路上を追い抜いていく時に、優しく減速してくれたこと。心が和んだ。 黙々と一人漕ぎ通した。ただそれだけなのに、なんという充実感。2009の夏の海旅は、いつもとひと味違う海旅だった、

2025第1回ラムサール芳ヶ平湿地群お散歩ツアー5-24

4月23日が開通式だったのが、その数日前に大きな雪崩が起こって冬季閉鎖のままだった志賀草津道路。5月22日午前8時にようやく時間規制付きで解除されました。万座温泉周りでBCツアーをしたときに見た雪一色の景色も、1ヶ月でガラリと初夏の風景に変わっていました。→ シークレットkuniBC縦走ガイド2025-4-24 – 山雨海風のウラヤマな日々2 渋峠のスキー場はまだ営業していて、駐車場は満車になるほどにぎわっていました。気温は6度で、今日は真冬のような寒さ。お昼はいつもの風さんでゆっくりお蕎麦ランチです。窓から眺める風さんの広いお庭には、色とりどりな花が咲いていて目を楽しませてくれています。クリンソウが咲いていて、お客さんが喜ばれていました。 午後はチャツボミゴケ公園へ。新緑の中に咲き乱れるレンゲツツジと新緑にチャツボミゴケの蛍光グリーが映えて、とても綺麗でした。 ハート形のチャツボミゴケを見つけました。わかるかな・・・

2025第1回ノゾリチャツお散歩ツアー5-12

第1回ノゾリチャツお散歩ツアーは、最高の大空に恵まれました。最初に訪れた野反湖畔にはまだけっこうな雪渓が残っていました。気持ち良い初夏の風を全身で感じながらのんびりお散歩するのは楽しいです。 お昼は野の屋さんでお蕎麦ランチです。今は山菜シーズンなので、舞天盛でも半分山菜の天ぷらにしてくれるサービスがありました。フキノトウとタラッペでしたが、きっと日によっていろいろ変わるかもです。 午後チャツボミゴケ公園へ移動する山道では、ヤマツツジが咲き始めていました。今週末頃見頃になる感じでした。そして穴地獄では温泉沢のほとりのレンゲツツジが、ちらほら咲き始めていました。 穴地獄の裏の池ではクロサンショウウオの産卵も終わっていました。モリアオガエルの鳴き声も時々聞かれました。

利尻の初滑りの想い出2009-2-28

先日利尻からニシンが送られてきました。ニシンは春告魚とも呼ばれるそうですが、利尻で久しぶりに大漁だったそうです。 利尻の港が活況な様子を想像しながら、塩焼きや煮魚、鍋などいろいろな料理で楽しみました。 昨日は、にゅう麺のニシンそば風数の子付きでした。旬の山菜もいただきました。そして、初めて利尻を滑った2009年2月28日のことを想い出してみました・・・ 今や日本を代表するパウダーリゾートの聖地ニセコ上空を通過しました。次の日雪崩事故があった蝦夷富士(後方羊蹄山)がわかります。きっとたくさんのバックカントリースキーヤーが、我先にとパウダーを食ってるに違いありません。羽田から稚内への空路は一日一便で、スキーを持ち込んでいる客は私達だけ。利尻岳のパウダースノーに心躍ります・・・ 利尻行きのフェリーで地元のおじさんから、「あんた達何しに来た?」と聞かれびっくり。スキーしに来たと返したら、「たまにいるなぁ。」と納得してくれたのでちょっと安心。これでも海はいい方らしい。実はあまりの波の揺れように気分悪くて、先ほどまで船室で横になっていました。でも利尻島に近付いて島の姿が現れ始めたら酔ってなんかいられません。その神々しい姿に興奮して後部デッキに身を乗り出していたら、「あんたらみたいな人が事故するんだな。」と、またおじさんから脅されます。船が突然揺れると、簡単に手すりを乗り越えて極寒の海に投げ落とされるんだそうです。冬の利尻へやってくることは、なかなかアドベンチャーなことのようです。 やがてフェリーが鷲泊の港に入ると、波が穏やかになるとともに心が騒ぎ始めます。海抜0mからスキーが出来そうで、あの赤灯台の向こうにある斜面はなんて魅力的でしょう。日没まで2時間弱、あそこを滑るには十分な時間があります・・・

八甲田BC2009

八甲田2009年1月9~12日 何年ぶりなんだろうか、八甲田のスキー。10年?・・・久しぶりの八甲田です。寝台特急あけぼのの車窓から八甲田を眺めながら、ワクワクしてきた。 初日は、ドピーカン。酸ヶ湯温泉に着いたのは昼前。せっかくだからとのんびり酸ヶ湯蕎麦のお昼をして、山支度になって歩き出したのは午後1時過ぎ。あわてて地獄沢ルートで大岳を目指すことにした。 ブナ林にはすでにしっかりしたトレースがあり有り難い。小一時間で仙人岱ヒュッテを通り過ぎ、正面に小岳を間近に仰ぎ見てあっちにも行ってみたいと後ろ髪をひかれながらも、時間がないので大岳を目指す。 しかし雲行きが怪しくなってきた。南の空から暗雲が迫ってくる。あっという間に大岳への登路はガスで視界不良となった。大岳から小岳との鞍部への快適スロープの極楽滑降は、視界不良の中に消え去ったのだった。 2日目 昨夜から天気は急に崩れて、朝から吹雪。ロープーウエイは風で動かないらしいが、とりあえず今日は八甲田スキー場へ行ってみることに。結構な新雪が積もっていそうなので、3時間券のリフト券でゲレンデパウダーを楽しむ。 10時過ぎロープーウエイが動き始めたので、早速ロープーウエイ乗り場へ。山頂はホワイトアウト。今日は無理せずダイレクトコースを下山。12時までゲレンデを滑って、午後は作戦変更だ。朝食をたらふく食べたので昼飯は食べない。時間の節約になっていい。八甲田スキー場からバスで酸ヶ湯に戻って、すぐにシールを貼って温泉前の切り開きの急斜面を登る。大岳まで行けるところまでという計画だ。 視界は良くないが、モンスターの間を縫うようにして歩くのは楽しい。2時間半ほど歩いて1350m付近で引き返すことにする。しかし、ちょうどこの時から、いよいよ八甲田は牙をむき出し暴れ始める。風上を向くとまともには息が出来ないくらいの風だ。そのため楽な方へ滑ってしまう。登りのトレースなどすぐに無くなる。いよいよ完全なホワイトアウト。GPSでしっかりルート確認をしないと、すぐに地獄沢の方へ寄ってしまう。焦らずゆっくり確実に下る。酸ヶ湯温泉の切り開きのスロープの上に立った時、ようやく安堵した。最後にフカフカのパウダーを滑って大満足。 そして千人風呂へドボン。翌日知ったが、その頃八甲田スキー場の中で遭難があったらしい。スキー場のコースの中だろうと、遭難してもおかしくない荒れ方だった。雪の洞で一夜を明かしたボーダーは、さぞ寒い夜を過ごしたことだろう。翌朝発見され、無事でなにより。 3日目 天候は回復傾向。ロープーウエイ山頂駅から外に出ると相変わらず視界不良だけど、今日は思い切って行くしかないだろう。登山届けを出して、ウロコテレマークでガイドツアーの大混雑の横をすり抜けて歩き出す。何しろ土地勘がないもので、あらかじめ頭に入れておいた地形図のイメージと、GPSの現在地を頼りに銅像ルートへ。 完全なホワイトアウトの中、恐る恐る田茂萢沢に滑り込む。そして、前嶽の右裾を目指してウロコを利かしながらモンスターの間をトラバース。今日の銅像ルートには1番乗りだ。下部は傾斜が緩いし、道路まで滑ってもピックアップしてもらう手段がないから適当なところで登り返す。せっかくだからと2本滑る。シールを貼って登り返しても大した苦労でもないのだ。今日も朝飯をたらふく食べたので、昼飯どころか行動食もいらない。 午後の部は中央ルートで田茂萢岳から酸ヶ湯温泉へ向かう。昨日のロープーウエイ山頂駅で聞いたガイドさんの話では、今年になってまだ酸ヶ湯温泉へ下った人はいないらしい。少し視界が良くなってきていたけれど、結局そんなに良くはならなかった。大半は横移動のトラバースだけど、いくつかのパフパフ斜面に歓声を上げながら1時間ほどで酸ヶ湯に下った。 もう少し視界が良ければ宮様コースを下りたかったけれど、銅像コースと違って誰にも会わない静かな八甲田を楽しむことが出来た。 スキーの後は、もちろん千人風呂にドボンだ。 4日目 最終日で朝から天気も良さそうなので、ロープーウエイを使って宮様コースとかへ足を伸ばしてみたいと目論んでいたけれど、ロープーウエイは強風で動かないらしい。そうとわかったら予定変更、酸ヶ湯から大岳方面を目指して登ることに。昨日いくつか面白そうなパウダー斜面をチェックしてあったので、寄り道して2つほど楽しむ。 まだ午前中の早い時間なので、その軽いこと!いよいよ毛無岱から大岳目指して登ることに。帰りの時間を考えて正午リミットで登れるところまで。一昨日の猛吹雪の高度よりちょっと上で時間切れ。 今日は視界がいいので、一昨日のホワイトアウトが嘘のようである。視界がないと滑りは楽しめない。今日はリベンジである。久しぶりの八甲田。八甲田の山々に裏山のような親しみを感じた・・・

第17回ノゾリチャツお散歩ツアー2024-11-5

2024グリーンシーズンもたくさんの方々をガイドさせていただいたお散歩ツアーでした。振り返ってみると、ノゾリチャツお散歩ツアーは17回、ラムお散歩ツアーは6回の開催でした。大変ありがとうございました。 今日の野反湖の気温はたったの6度で、北風が一層冷たく感じさせてくれました。そんな中でも湖に立ちこんで一心にフライロッドを振っている釣り師の姿も見かけられました。こんな日はアツアツのお蕎麦が恋しくなります。お散歩ツアーの昼食は、どちらも地元で大人気店のお蕎麦ランチが魅力です。 チャツボミゴケ公園の紅葉は最後の輝きを見せてくれています。蛍光グリーンのチャツボミゴケと鮮やかな赤やオレンジ、黄色に色づいた木々の葉が見事にコラボレーションしています。 このところツアーが続いて、毎日のようにチャツボミゴケの様子を観察していますが、訪れるたびに新たな発見の驚きがあります。 ツアーの開催はそろそろ終了ですが、チャツボミゴケ公園は11月末くらいまで開園していますので、まだまだ楽しめます。