2011年4月8日

沓形付近の快適なサイクリング道路から利尻を正面に眺める

利尻島滞在5日目は、マウンテンバイクで反時計回りに1周。ほぼ海岸沿いに約60km。のんびり気ままに寄り道しながら走った。第1の目的はポンモシリ島でアザラシ君を発見すること。出発してさっそくに観察したけど、岩場で寝そべってたりすると保護色でわかりずらいらしい。一生懸命目を凝らして探しても結局見つからなかった。第2の目的は、利尻町立博物館の見学。この時期は閉館しているらしいが、Kさんが連絡してくれて私達のために開けて待っててくれるということだ。ちょうど島の反対側の仙法志まで飛ばす。

沓形付近からの礼文島

沓形と仙法志の間は、海岸線ギリギリに道が走っている。海岸に打ち寄せる大波に漁師が腰まで入ってコンブ拾いをしていた。素人の私達から見ると、かなり命がけの仕事である。江戸時代あたりの地図にはこの辺りだけ道が描かれていなかった。船を付けるような入り江に乏しく、利尻では一番自然条件が厳しくて最後まで人が住みにくいところだったのかも知れない。

連日の疲れ無し!

11時頃、仙法志にある利尻町立博物館に到着。自転車漕いで体が汗ばんでいたので、汗が冷えて震えがくる。すると博物館の係の人が親切にも石油ストーブを持ってきてくれる。ストーブにかじりつきながら、書棚にあるおもしろそうな本をいろいろ閲覧させてもらった。

雲の形が何とも面白い

利尻島にはセイコマートが3軒ある。鴛泊、沓形、鬼脇とちょうどよい間隔にあって便利である。鬼脇のセイコマートでカップ麺とおにぎりのお昼にする。風が冷たいので建物の風裏の日向に逃げ込む。食べたらすぐ出発。ここから向かい風が強くなってきてペダルを漕ぐ足が辛くなってくる。

南浜湿原からの利尻山

利尻山は利尻島だから、360度様々な角度から眺められる。登ったり滑ったりするのも楽しいけれど、眺めるのもまた楽しい。絵を描く人にとっては、尾根と谷が複雑に織りなして迫ってくる山のボリューム感がたまらないのでは。スキーで間近にダイナミックな雄姿を眺めるのも良かったけれども、自転車でチョッと遠目に眺めるのも、これまた全然飽きないのだ。

アフトロマニ川からの利尻山

豊漁沢川源頭斜面は、3日前にスキーで遊んだ斜面。源頭斜面はちょうど風裏で穏やかだったが、今日は強い南風が稜線越えて吹き下ろしているようだ。快適だったザラメ斜面も、きっとカチカチのアイスバーンだろう。海岸沿いの道路でも、鴛泊に近づくにつれますます向かい風が強くなる。

雄忠志内からの利尻山長官山と豊漁沢川源頭斜面が確認できる

鴛泊戻ってきたのは午後4時前。後半の向かい風のペダリングでヘトヘトになった。計画では、今日礼文島に渡って、明日以降、北端のスコトン岬から南端の知床までスキー縦走することになっていた。しかし、この時期ではもうスキーは使えなさそうである。せめてまだ白く輝いている礼文岳にスキー登山とも考えたが、あと1日利尻島にのんびり滞在することにして、礼文島のスキーはまたいつか次の機会にチャレンジすることにした。

野塚からの利尻山

明日は夕方のフェリーで利尻島を後にすることにした。宿に戻って残照に輝く利尻山を眺めながら冷えきった体をゆっくりあたためた。

自転車1周の軌跡

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