9月2日 雨 函館観光

朝9時、北海道上陸。小雨がぱらついていて、北海道にもいよいよ台風の影響がでてきた。午前中はどうも自転車に乗る気になれず、函館の朝市を覗いてみたりする。、お昼は今回の旅で初めての外食。500円のワンコイン丼。280円の牛丼となかなかのいい勝負である。午後はさらに雨脚が強くなり、結局1日休養日となる。温泉は戸井ウオーターパークふれいあい遊湯館。道の駅なとわ・えさんにて車中泊。

9月3日 雨

函館市土方・啄木記念館R278~R5~R338大沼公園駅~R5八雲

走行距離 76.9km

北海道にはまだ台風12号の影響は小さく、朝起きると雨も上がり何とか走れそう。函館市街に戻りいよいよ北海道を宗谷岬に向けてペダルを漕ぐ。日本海に沿って国道228号線を走りたいところだったけど、安全そうな札幌あたりで台風をやり過ごしたいと考え、最短の国道5号線を走ることにした。土曜日の朝だからだろうか、車通りも少なく快適である。

雲の笠をかぶった函館山

大沼トンネルを抜けたところで道道338号線を走り、大沼公園駅で朝食休憩。また国道5号線に戻って、太平洋側の噴火湾までダウンヒル。

大沼と駒ヶ岳

八雲に近づくにつれ天気が怪しくなってきた。ついに雨が降ってきて、ちょうどスーパーマーケットがあったので雨宿りに跳びこむ。しかしどんどん雨脚が強くなり今日はここまで。もっと走りたかったけど、ずぶぬれになりながら自転車漕ぐ意味無し。物足らない・・・

9月3日走行データ

温泉は黒松内温泉ぶなの森。露天風呂のロケーションがなかなかいい感じ。車中泊は道の駅黒松内。

9月4日 雨後晴れ

八雲町R277~雲石峠~熊石町R229~瀬棚町~島牧村道の駅よってけ島牧

走行距離 128km

台風12号は自転車並みの遅すぎるスピードで各地に大きな被害をもたらした。群馬の我が家がある地域でも、なんと3日間も県道が通行止めになるほどの大雨だったらしい。知らぬが仏であった。自転車に乗ってる場合じゃなかった。しかし北海道ではまだそれほどでもなく、午後になるにつれて天気が良くなる予報だったので、小雨になったのを見計らって自転車に乗ることにした。ただ国道5号線沿いに走るのは水たまりが道路わきにたくさん残っていて危険なので、峠越えをして日本海側の熊石町と結んでいる国道277号線を走ることにした。こんなことなら初めから忠実に日本海側の国道278号線を選んでおけば良かった。

ガスで視界のない雲石峠から日本海に向けてダウンヒル

峠の標高がそのまま実際のヒルクライムの標高差。しかも、ひょっとして太平洋と日本海を縦断する道路として、日本で最短距離かも・・・だとしたらこの国道277号線は、マニアックな道として有名なのかも知れない。実際、自転車で走ってみても、車通りは滅多になく、勾配も無理なく峠まで続いてるので楽しい。いやはや先ほどのぼやきはどこへやら、この道を偶然走ることが出来てラッキー。

なんと日本海側は太陽の光が燦々と降り注いでいた!

最初、峠からのガスの中の下りは濡れた衣服が冷やされて寒いのを我慢しなければならなかったけど、下るにしたがいガスが晴れると、急に暖かくなって最高に気持ちいいダウンヒル。マリンブルーの日本海にそのまま飛びこみたくなった。奥尻島が浮かぶ海岸沿いの道を快走。道の駅てっくいランド大成からは羆出没注意の看板がいくつもある峠越えの山道になる。そして奥尻島行きのフェリー乗り場のある瀬棚町でまた海岸沿いの道になる。

親子熊岩

いよいよ国道229号線は、標高1519.9mの狩場山が日本海からどっしりとそそり立つところの海岸沿いを走るようになって、荒々しい岩肌が剥き出し、冬の日本海の風波のすさまじさが目に浮かぶ。そのためだろうか、トンネルも多くなる。天気も何となく怪しくなってきて、海の色も、いつのまにか飛び込みたくなるようなマリンブルーとはほど遠い、不気味なドス黒さ。沢の土砂が海に流れ出て、いまだに濁りも残っている。寿都まで走れば150km超距離が稼げたけれど、道の駅よってけ島牧で今日はFinish。

千走温泉へ行く途中虹が出ていた・・・

温泉は、宮内温泉(ぐうない温泉と読むので注意)が臨時休業していて、千走温泉へ。源泉かけ流しのひなびた温泉でベリーグッド。車中泊は道の駅よってけ島牧。狩場山は、いつかぜひスキーで登って滑ってみたい山である。

9月5日 雨

沈滞

奈良や和歌山の山間部にとんでもない被害をもたらした台風12号が日本海に抜け、いよいよ北海道にも風波の影響が出てきたので、今日は安全な場所に避難である。ここ島牧村は危険なので、札幌方面へ移動することにする。この雨の中でも勇敢にカッパを着て走っているサイクリストを見かける。家内に軟弱サイクリストとなじられるけど、もっともである。札幌のアウトドアショップを2つ梯子してお買い物。今夜が台風勢力の峠なので、最も安全なところと考えたのが、小樽のフェリーターミナルの駐車場。正解であった。道南の山間部は、翌日いたるところで道路通行止めになっていた。温泉は、小樽温泉オスパ。

9月6日 雨

沈滞

今日もまだ台風の余波で雨がやまない。午前中は小樽市立図書館で読書。北海道立図書館が江別市にあって、ここには北方資料室というのがあるらしいのでいつか訪ねてみたい。午後は、余市のニッカ余市蒸留所を見学。

しめ縄のかかったポットスチルには、洋酒といえども日本の職人の魂が宿るのだ

台風の大雨の影響で、ここ余市蒸留所の敷地内が浸水。見学コースが大幅減になってしまったけど、ちゃっかりウイスキーの試飲はできて大満足。また来る楽しみができた。

世界でも希少価値な石炭直下蒸留によるウイスキー作り

温泉は、余市市内にある鶴亀温泉。源泉かけ流しでグッド。車中泊は道の駅スペースアップルよいち。明日からはやっと普通に自転車に乗れるかな?

9月7日 曇り後雨

島牧村道の駅よってけ!島牧R229~寿都町~岩内町~泊村~神恵内村~積丹町余別

走行距離 約120km

余市から島牧へ移動して旅を再開。しかし、自転車に乗ってすぐに通り雨。どうも天候は不安定。たまらず雨宿り出来るようなところを見つけて避難。その後も雨に濡れながら我慢の走り。弁慶岬付近でやっと晴れ間が出てきてくれると、日射しが温かくて気持ちいい。

まだ時化が続く日本海、遠くに狩場山が眺められる

アイヌ語のベルケイ(裂けたところ)と言ったのを和人がベンケイとなまったというのが最も信頼できるけど、弁慶にまつわる伝説がいろいろと残っているのが面白い。弁慶がそれだけ日本人の心にグッとくる人物像で、昔からたくさんの信望者がいたということだろう。ここ弁慶岬は、磯釣りの名所でもあり、ホッケやカジカなどの大物が上がるポイントでもある。

弁慶岬の弁慶の銅像

寿都は風の町。夏は太平洋側からの風が狭い山岳を通り、寿都湾に一気に吹き出す。北海道で最も有名な局地風「寿都の出し風」である。数年前この寿都湾をカヤックで横断したことがあったが、その時は風ではなくほぼ視界なしの濃霧の中をGPSだけで進むという怖い体験をした思い出がある。寿都を過ぎると今度は雷電岬に、弁慶の刀掛けというどえらいダイナミックな伝説の岩がある。どんだけ巨大な刀やねん。

雷電岬の奇岩「弁慶の刀掛け」とはどれかわかるかな?

このあたりは、ニセコの山々が日本海から急峻な断崖のごとくせり上がっているような険しいところ。国道のほとんどがトンネルの中で、最後の長い雷電トンネルを抜け出ると岩内の町。また天気が怪しくなってきて、道の駅岩内に緊急避難。家内はこの先の泊村にある泊原発のPRセンターで原発の見学をしているという。仕方なく小雨の中を泊原発目指して出発。後でニュースを見て合点がいったけれど、どうやらこの時泊原発は北電やらせメール問題で右往左往の最中だったらしい。なんとなくピリピリ感が漂っていた・・・平成8年に半島を一周する国道229号が最後に全面開通したところがこの積丹半島西海岸。それまでは陸の孤島だったところ。ここも地形が険しいのでほとんどトンネルである。でも、車通りが少なく、道幅も広いのでなんと走りやすいこと。余市くらいまで走れば150km超の距離が稼げたけれど、神威岬付近で雨足が強くなりFinishとする。温泉は、古平町にあるふるびら一望館。車中泊はあのトンネル落盤事故のあった豊浜トンネルの新トンネル入り口にある防災祈念公園。古平川河口では釣り師の姿を見かけた。そろそろアキアジ釣りの季節なのである。

9月8日 晴れ

積丹町余別R229~r913積丹岬~R229余市町R5~小樽市R231~厚田~浜益~雄冬海岸岩尾温泉あったま~る

走行距離 約193km

東北以来、久しぶりに安定した晴天の下で今日は走れそうだ。神威岬から雄冬岬まで走れるかな?まずは昨日とんでもない雨風で自転車では危なくて近寄れなかった神威岬をスタート地点にしようと向かってみたら、国道から岬駐車場への道が通行止めになっていた。神威岬は、昔シーカヤックで何度も漕いでいるので今回はあきらめよう。波が大きく打ち寄せる海岸にピッタリ沿う国道229号線を野塚から県道913号線の道に移り、今度は積丹岬を目指す。最後の急坂をやっと登り切ったら、今度は熊が出没したので遊歩道が通行止め。どうも今回は積丹半島の岬には縁がなかった。

駐車場から積丹岬までの歩道は・・・

積丹岬には行けなかったが、遊歩道の入り口から人しか歩けない小さなトンネルでアプローチする島武意海岸の展望台までは行けた。ここも2度シーカヤックで漕いだことがあって、海の美しさ、魚の多さはなかなかのものである。

渚100選島武意海岸

車通りの少ない静かな県道から国道229号線に戻る。古平川河口には昨日よりたくさんの人が鮭釣りをしていた。後日新聞の釣り情報に鮭が釣れていると出ていたので、釣り人はさらに増えて賑やかになっていることだろう。皆真剣そうな雰囲気が遠くからでも伝わってくる・・・

鮭釣りの様子

昨夜車中泊した豊浜トンネル祈念館での朝食後、国道は通勤ラッシュの車が増えてトンネル内は歩道を走ることにする。あの悲劇的な崩落事故のことがちらちら頭に浮かんで、トンネルの中を走るのはちょっと気味悪い。そういえば、これまでずいぶんトンネルのある道を走ってきたけど、豊浜トンネルの事故以来、新しくトンネルを付け替えているところがいくつもあった。トンネルの安全基準が大幅に見直されたのかも知れない。せっかくだから自転車に優しいトンネルもよろしくである。どうも歩行者+αで考えているような設計が多い気がする。

遙かに見える小樽海岸

余市からなつかしい国道5号線である。思い返せば函館からここまで紆余曲折の道のりであった。雨が上がった後の透き通った空気で、今日は太陽がかなり高くなっても清々しい。アキアジ釣りもはじまっていることだし、そろそろ秋の気配だろうか。小樽の手前の塩谷海岸では、サーフィンやサーフカヤックの小さな影がちらりと見えたので近くまで寄り道してみる。気持ちよさそう!

塩谷海岸にはいい波が・・・

小樽市街に入って交通量がますます増えてきて走りにくくなってくる。路線バスは短い停留所ごとに停まるので、自転車とは相性が悪い。抜いたり抜かれたり、タイミングが合わない。小樽市街から抜け出ると、石狩湾が一望できる景色のいいところにでた。今日目指す雄冬岬が眺められるではないか。

石狩湾を挟んで遙か雄冬海岸が・・・

札幌市街へと続く国道5号線から別れ、石狩湾に沿って雄冬海岸へと続く国道231号線に入る。グッと今までより交通量も減り、平坦で広々とした道を快走。しかしこの頃から清々しさもどこへやら。灼熱とはいわないまでも、ギラギラ太陽が肌を刺す。途中コンビニでたまらず炭酸飲料にアイスクリームを補給。

石狩川は泥流、氾濫しなくて良かった!

石狩川の橋を渡ってしばらく行ったパーキングで昼食休憩。ここのトイレは変わっている。2階建てになっていて、1階は女子トイレ、階段が別にあって2階に上がるとそこが男子トイレ。土地が狭いわけでもなく、なぜこんな設計なの?

雄冬海岸の国道もほとんどトンネル

午後の後半の走りで何が辛いかといえば、向かい風。ところがである、今日は追い風なのである。順風満漕といえば良いだろうか。厚田まではアップダウンの道、浜益からはいくつものトンネルを抜ける道と変化に富んでいるが、風のおかげでガンガン進む。雄冬岬を越えて(といっても岬の部分は雄冬岬トンネルの中だったが)、日が暮れかかった頃ちょうど良いところに温泉あり。春の利尻スキー旅の時にも、暑寒別岳の下山後立ち寄った岩尾温泉でFinish。車中泊は雄冬野営場。いちおう今日は神威岬から雄冬岬まで。実際に岬には立てなかったけど。

9月9日 晴れ後雨

増毛町雄冬海岸岩尾温泉あったまーるR231~留萌市R232~小平町~苫前町~羽幌町~初山別村~遠別町

走行距離 約129km

楽しいはずの海岸道路が、こうも単調だと・・・

サポートカーの家内と朝一番、道路地図でコースや休憩地などの1日の計画を打ち合わせするのが日課である。毎日にらめっこしている道路地図は、10万分の1の縮尺。今日のコースも疑いなく10万分の1の感覚で見ていたら、横から、「今日から20万分の1だからね。」と家内が一言。びっくりである。増毛町から宗谷岬まで道路地図はいきなり縮尺が2分の1になっているなんて気が付かなかった。ということは、今まで1㎝が1kmだったのが2㎝で1kmなのだ。30km先の道の駅で休憩するつもりであろうものなら、実際は60kmあっていつになっても着かない状態である。方向音痴、地図音痴だった家内も、これまでの経験からドライバーとしてかなり鍛えられていることは間違いない。いよいよでっかい北海道の中でもさらに広大な北の原野に突入である。道北の風景は、これまでの北海道では感じられなかった最果てな雰囲気が漂っている。

振り返ると雄冬の海岸が・・・

今日も順風満漕である。断崖絶壁の変化に富んだ雄冬海岸から、砂浜ばかりが延々続く単調な海岸沿いの道になっても、追い風なのでガンガン走れる。縮尺が半分になって宗谷岬が2倍の距離になってしまったはずだけど、遠くなったなんて気がしないくらいだ。残り200km強だろうか、このまま今日中に宗谷岬まで走っていけそうな気分。

道の駅おびら鰊番屋にある旧花田家番屋

道の駅おびら鰊番屋で朝食休憩。ここに実物大の松浦武史郎の銅像が建っていた。

北海道の名付け親、偉大な探検家松浦武史郎

今のようなしっかりした道など皆無の未開の北の原野に、この145㎝の小柄な体格で縦横無尽に残した彼の足跡には、現代人からは想像できないほどの計り知れないパワーを感じる。

遠い別れ、そしていつしか音沙汰もなくなり・・・

遠別22km、稚内116km。なんて最果て感たっぷりな地名なんだろう・・・稚内116kmならこのまま今日中にゴールできるぞ。松浦武史郎に触発されて、さらにパワーアップの走り。ところがどっこい、またまた天気が怪しくなってきて、遠別町の道の駅富士見でとうとう本降りの雨になり、本日は無念のFinish。ところで富士見という名前が付く地名といえばピンと来る。ここから利尻富士が綺麗に見えるんだろうが、とうとう土砂降りの雨である・・・無念の129km。午後は、近くの旭温泉でのんびり過ごす。2種類の源泉かけ流しで、ベリーグッド。車中泊は道の駅富士見。明日はいよいよ宗谷岬だ。

9月10日 晴れ後雨

遠別町道の駅富士見R232~手塩町r106~抜海村~r254野寒布岬~稚内市R238~宗谷岬

走行距離 約128km

逆風耐漕

夜半のうちに雨も上がり、早朝、車通りの少ない国道232号線を気持ちよくペダルを漕ぐ。風向きは微妙。どうやら右斜め前方からの向かい風。手塩町を過ぎ手塩川河口大橋を渡って、いよいよサロベツ原野を日本海に沿って北上する県道106号線に入ると、順風満漕ではなく逆風苦漕、否、逆風耐漕である。

ぴったり!

風の抵抗を避け黙々と漕いでいたら気付かずに通り過ぎてしまったかも知れない。感動の北緯45度線上の通過。立派なモニュメントはGPS表示の場所ではなく、100mほど先の場所。45度ぴったしは、いったいどちらが正しい?

45度モニュメントと利尻富士

次から次へと押し寄せてくる白波がさらに最果てサロベツ原野の荒涼感を漂わせるも、スッキリとした青空が心地よくもある。すれ違うサイクリストは宗谷岬から南を目指しているのだろうか、追い風っぽく快適そうに挨拶をして行き交う。

ここはどこ?

原野の交差点。道が分かれるところは昔から交通の要所として栄えるもの。しかし今は・・・この先の抜海。漁港があって船が置いてあるも、人が今も住んでいそうな家はなく廃屋ばかり・・・厳冬期の地吹雪の頃、訪れてみたいねネ、この寂寥感興味湧くな。野寒布岬に近付くにつれ人家も多くなり、道路沿いには昆布乾し場や、今日出荷の昆布の箱の山がいくつも。昆布の臭いがする。

野寒布岬

野寒布岬にある水族館の駐車場で遅すぎる朝食休憩。今日はここまでコンビニどころか雑貨屋もなかった。水族館の裏にひっそり南極記念館があるのを家内が発見。今話題の南極犬タロウとジロウの当時の新聞記事が展示されていて、超レトロな新聞の論調が当時の熱狂ぶりをリアルに感じさせる。面白いヨ。

宗谷岬には、観光客が次から次へとやって来る・・・

野寒布岬から形勢逆転。宗谷湾に沿って宗谷岬まで最後の走りも、追い風でなんと快適なことか。すれ違うサイクリスト達は苦渋の表情である。あっけなく宗谷岬到着。日本最北端の地碑では、記念写真を撮る人たちで大混雑。でも、間宮林蔵の銅像はあまり関心がないようである。目を凝らすとかすかに樺太の島影が見えた。間宮林蔵が、きっと幾日も海が凪ぎるのを待ち、ようやく樺太探検のために船出を決めた時の気持ちはどんなだったろう。群馬の我が家は、北緯36度36分。途中北緯40度の男鹿半島入道崎を越え、今北緯45度31分である。平面ではなく地球の円弧を走って来た実感がするではないか。

宗谷岬のGPS位置表示

本日128km。

温泉は稚内温泉童夢。車中泊は野寒布岬の駐車場。明日からいよいよ利尻礼文へ。利尻に先に行くと、利尻でお腹いっぱいになって礼文へ行く気力が無くなることがわかっているので、まず礼文へ渡ろう。

野寒布岬から、礼文の島影に沈むでっかい夕陽

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