February 2024

能登を想う2 能登島シーカヤック一周1996

11月3日晴れ 11月の日本海だからよほど天気に恵まれないと快適なツアーはできないと覚悟していた。能登半島の内側の最奥になる七尾湾は、西高東低の季節風の影響を一番受けにくそうだと考えたので、能登島一周を計画した。いつもの相棒と二人で、和倉温泉の有名な老舗温泉旅館加賀屋さんの前から出艇する。七尾西湾を三ヶ口瀬戸に向けて漕ぎ進む。三ヶ口瀬戸は引き潮でカヤックを漕がなくてもゆっくり流された。五目釣りのボートがたくさん浮かんでいて、真似をしてカヤックから竿を出してみるが釣れなかった。相棒はカヤックの上から岸のテトラポットについている小さな牡蛎をいくつか採ってきた。まったく器用なもんだ。  三ヶ口瀬戸から先は七尾北湾を北上する。穴水には温泉マークが地図に載っていたので、今夜のキャンプ地に決めた。穴水港は天然の良港という感じだ。今も漁師にとって重要な役割を担っているのか知らないが、ボラの群れが湾内に入ってくるのを見張るボラ見櫓と呼ばれる珍しいものがあった。 11月4日晴れ 相棒は体の不調を訴えて今日の旅の続きをリタイヤ。カヤックをたたんで和倉温泉で落ち合うことになった。単独で午前7時出発。今日も天気良し、波穏やか、順風の3拍子揃ったご機嫌さんツアーだ。能登島の多浦鼻を目指して七尾北湾を一直線に漕ぎ進む。多浦鼻を午前10時に交わして、泊の小さな漁港に上陸する。何か食料を補給したかったが商店が見つからずあきらめて先を急ぐ。ここらあたりは広大な富山湾に面していて天候の影響を受けやすそうなところだが、今日はシーカヤック日和だ。野崎を過ぎて小口瀬戸に入ると向かい風になった。これは覚悟していたことだが、相棒とは和倉温泉で午後2時に待ち合わせようと約束していたのでのんびりはしていられない。ほとんどパドリングの手を休めず七尾南湾を突っ切り能登大橋をくぐって、約束の時間までに能登島一周を完了した。

第3回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2024-2-15

今日は春一番が吹いたそうです。温泉沢の水温と気温はほぼ変わらなくて、温泉大滝の湯気はまったく立ちのぼらず春爛漫の陽気でした。 それでも先週月曜日に積もった大雪が、穴地獄の木道にはまだ厚く残っていました。ゲストさんにスノーシューで歩くコツを丁寧に伝えて、なんとか安全に楽しくガイド出来ました。 ゲストのお二人はほぼ初めてのスノーシュー体験とのことでしたが、雪山の大自然の魅力を全身で楽しんでもらいました。大の字になって雪の上に寝転んだり冬の森の木々の様子を観察したり、さらに雪の上に残された動物の足跡を見つけたりチャツボミゴケと鉄鉱石の物語の話を聞いたりと、非日常な体験から心身ともに癒されていただけたら、ガイドとしてはとってもうれしいです。 ググっと群馬なチャツボミゴケ公園スノーシューハイキングはまだまだ3月15日まで開催です。開催日のお問い合わせ、ご予約はこちらです。 今日のゲストさんが残してくれたスノーエンジェルです。スノーエンジェルには見えないかもですね。何に見えますか?

偵察シークレットkuniパウダーガイド2024-2-13

今シーズンまだ足を踏み入れていなかったエリアの偵察でした。でも重い雪に途中でついに心が折れました。今日から暖気が入って4月並みの陽気が明後日まで続くらしいです。 純白の白砂山が眺められましたが、きっと3日後の白砂山は全層雪崩の黒い痕が見つけれらることでしょう。 シールワックスを事前に塗ってきたにもかかわらず雪下駄になったので、途中でもう一度塗りなおして3時間ハイクアップ。ちょうど12時で今日はここまでです。休むと案外北風が冷たいですが、まさに春山の陽気を感じながらカップ麺ランチでゆっくり休憩しました。 帰りの滑降は重い湿雪を覚悟しましたが、意外と楽しみながら下れました。でも今週末また平年並みの気温に戻れば、バックカントリーツアーはモナカ雪祭りかな・・・

四阿山BCガイド2024-2-12

3連休最終日は先週偵察した四阿山をバックカントリーガイドしてきました。先日の大雪のおかげで積雪も増えていて良かったです。 昨日の天気予報よりも今日の方が良い予報だったので、お昼頃には青空が広がることを期待していましたが残念ながら外れました。 ところで今日もたくさんの登山者が四阿山に登っていますが、スキーヤーはごく少数派でほとんどがスノーシューなどの雪山ハイクの方々です。今日は雪山ハイクの2人の方から四阿山はバックカントリーもできるのですか?と聞かれました。四阿山は山スキーのクラシックツアーコースとして戦前から知られている山なので、そのような質問にびっくりしました。でも岳樺や黒木の森の濃さを考えると、若い登山者にとっては今どきのバックカントリーというイメージがわかない山かもです。 8合目を過ぎると少しガスが切れ始めて嬬恋村のキャベツ畑が眺められるようになりました。湯ノ丸山や烏帽子岳、浅間山も見える瞬間もありました。 しかしながらそれ以上は良くなりませんでした。でも山頂では風もわりあい穏やかでゆっくり休めないほどではなくてこれ以上を望むというのは自然に対して傲慢というものでしょう。 3時間半弱でとうちゃこです。夏もそうですが、今日も狭い山頂ではたくさんの登山者が休んでいて密状態でした。 パルコール嬬恋スキー場からのルートがある浦倉山方面からは誰も登ってきていないです。 こちら鳥居峠からのルートである群馬県境稜線トレイルの尾根です。 下山ルートは、いったん中尾根ルートに滑り込んだものの途中で撤退しました。視界が良くならないので安全第一で下山しました。でも最後の牧場の滑りは何度来ても爽快な気分になれて癖になります。

根子岳BCガイド2024-2-11

3連休中日の根子岳BCガイドでした。ガスで視界不良のハイクアップなので、晴れることを期待しながらです。 お昼前に山頂とうちゃこ。なんとなくガスが切れて青空も時々垣間見えてくれますが、スッキリとはいかず。 いつまでたっても期待通りにスッキリ晴れません。適当にお昼休憩を切り上げて滑り下りました。 それでも前夜に降った10センチくらいの新しいパウダースノーに恵まれてゲストの皆さん笑顔で滑り降りてきました。 今日のこのパウダースノーは、ハイクアップを頑張ったご褒美ですね。 昨日の偵察でたくさんのトレースまみれだった斜面が、今日は綺麗にリセットされていてほんとうにラッキーな根子岳BCガイドでした。 根子岳はお手軽にバックカントリーが楽しめるいい山です。

偵察根子岳BC2024-2-10

3連休で朝から賑やかな菅平スキー場。さらにお手軽なバックカントリーの山、根子岳もスキーヤーやボーダー、スノーシューの人達でにぎやかでした。 今週はずっと良い天気が続いていたので、コース上にはスノーシューやスキーボードのトレースとシュプールでギッタギタです。それでもハイクアップするごとに北アルプスや浅間山など絶景が広がって気分が上がります。 奥ダボススキー場のリフト降り場からのんびり歩いて2時間弱、根子岳山頂に到着です。山頂付近にもたくさんの登山者が休んでいました。 ちょうどお昼の時間で、風の弱い場所に移動してカップ麺ランチ。 四阿山との間の大隙間の偵察は今回パス。 さてすでにどこもシュプールだらけの根子岳って感じでしたが、お目当てのバーンはノートラックなところもありましたよ。 谷筋の斜面の方が雪質も断然いいです。 途中藪っぽいところを抜けないといけないのですが、最後の牧場コースは緩斜面ですが気持ちいいです。 下りは1時間もかからずにとうちゃこ。

第5回シークレットkuniパウダーガイド2024-2-8

朝の最低気温はマイナス11度くらいまで下がる極寒の朝でしたが、まったくの無風で日が当たると寒さを感じませんでした。先日の大雪でどこもかしこも垂涎のパウダー斜面です。 今日は昨日偵察しておいたシークレットkuniボトムへの縦走ガイドなので、寄り道はできません。まずは峠を目指します。 最初の一本はまったくのノートラックで、まだ動物たちの足跡もつけられていない最高のパウダーでした。 前回は地吹雪で視界不良なうえに風で新雪はすべて吹き飛ばされてガリガリの斜面だったのが噓のようです。 さらにメローな2本目も素晴らしいロケーションのツリーランを楽しみました。 お昼近くになるといつの間にか雲が低く垂れ下がり始めます。日が射さなくなると肌寒く感じてきました。おかげで雪も腐りにくかったのか、3本目も柔らかめのしっとりパウダーを楽しみました。 シークレットkuniパウダーガイドの縦走ツアーはいよいよこれから後半戦です。 ちょっとアドベンチャーありのバックカントリーです。 予定通りの時刻にゴール出来ました。 天気とパウダーに恵まれた充実のツアーでした。

偵察シークレットkuniBC2024-2-7

2日前の大雪で30㎝以上積もったようです。ただボトムの1300~400mくらいの標高エリアでは、日当たりいい南面の急斜面は笹が埋まってませんでした。仕方ないですね。でも明日のトップからの縦走ツアーではもちろんノープロブレムです。 お昼近くになって気温が上がってくると、どんどん雪が重くなっていくのを感じます。今日は2コース滑って下山しました。 2本目の滑りの途中で、雪が重すぎて腿がパンパンになりました。 明日も天気がいい予報です。なるべく良い雪の斜面を選んでバックカントリーを安全に楽しみたいと思います。

第2回チャツボミゴケ公園スノーシューハイキング2024-2-5

雪が激しく降り始めた穴地獄。昼前からちらつき始めていましたが、お昼頃に穴地獄に到着する頃には、10センチくらいの純白パウダーがチャツボミゴケに纏って一幅の水墨画のような美しさでした。 温泉大滝に立ち込める湯気が醸し出す風景の美しさにも皆さん感動されているようでした。 数万年も前からここで鉄鉱石が生成され、戦後経済の復興に大きく貢献したという歴史にも触れながら歩きます。 ラムサール条約芳ヶ平湿地群のことやチャツボミゴケのことなどについても簡単にレクチャー。 でも若いゲストさんたちにとってのスノーシューハイキング最大のお目当ては、やっぱり雪遊びです。 雪まみれになりながらとことん楽しむことが出来るのって、やっぱり若さの特権ですね。 昨日から降り続いた雪は、1日で30㎝以上積もったようです。スノーシューで歩いた痕は完全にリセットですね。チャツボミゴケ公園スノーシューハイキングはまだまだ3月15日まで

第4回シークレットkuniパウダーガイド野反湖エビ山2024-2-3

節分の日、野反湖の外輪山の一つであるエビ山をBCガイドしてきました。今日も気温低めで富士見峠は北風が冷たかったですが、お昼頃から陽光あたたかくなり季節の移ろいを感じ取ることが出来ました。 富士見峠にやっとこさ到着。野反湖を眼下に昨日偵察した八間山をバックにして弁天山方面の尾根を進みます。 十二山を巻いて押し出し尾根をエビ平へ滑り込みました。雪は固いところと薄くパウダーが積もっているところがあって、樹林の濃いところは避けながら滑りやすいところを選びます。モナカ雪までの悪雪にはなってなかったので、全体的に滑りは快適でした。 エビ平からいつもの登行ルートでエビ山頂を目指します。笹薮が完全に埋まっていませんが、しっかりと雪のベースは出来上がっているのでルートファインディングで困ることはなく効率的に歩けました。 今回のエビ山の登行コースは斜度が急なのでゲストさんにはスキーアイゼンを準備してもらっていたのが良かったです。特に山頂直下で役立ちました。 広々としたエビ山山頂から草津白根山や横手山の眺めが素晴らしいです。 山頂からシールを貼ったままエビの見晴らし台のエビ山北峰へ移動。エビの見晴らし台からダイレクトに湖面へと続く尾根から途中左に巻いて、中間部の広々としたツリーランの斜面がお勧めの滑降コースです。 エビの見晴らし台でゆっくり休憩をして、いよいよ湖面に向かって滑降開始。 といっても樹林を縫う迷路のようなコースです。快適な斜面を拾いながら少しでもパウダーの積もっているところを滑って楽しみました。 最後は凍結した湖面へ滑り込みました。八間山をバックにシーハイル!久しぶりの野反湖BCガイド最高! 現在積雪で野反湖までの国道405号は冬季閉鎖中です。