10月になって白砂山登山口の早朝の気温が6度から8度くらいに下がって、ようやく紅葉が深まり始めました。標高2000mの白砂山稜線の紅葉の見頃は、例年9月下旬から10月初めなので、今年はいつが一番の見頃だったのかわかりにくい年になりました。でも、そんな気難しいことにはこだわらず、今日のゲストの皆さんは白砂山稜線の紅葉の素晴らしさをたたえながら存分に登山を楽しまれていました。

ミヤマシグレとドウダンツツジの濃い赤やコメツツジとホツツジのオレンジなどが、秋の透き通るような青空を背景にハイマツやシャクナゲの緑の中に浮き出るように映えていました。

白砂山山頂は登山者で賑わっていました。稜線の細い登山道では、追い越していく登山者も向かい合う登山者もお互いに思いやりが大切です。安全にすれ違える場所をお互いに確保して譲り合える心がないと楽しめないでしょう。

そして静かな自分だけの山を楽しみたいなら、白砂山から先の谷川岳へと続く稜線トレイルをお勧めです。

ニッコウキスゲが咲き乱れた初夏の稜線の風景が懐かしいです。アキアカネが乱舞した真夏の稜線の風景もいつの間にか過ぎ去っていました。

次は下界で冷たい雨が降る日があれば、稜線では霧氷の美しい風景に出逢えることでしょう。1ヶ月以内には初冠雪できる日もあるかもしれません。

堂岩分岐に戻ってきて、そのままシラビソ尾根コースで戻るべきか迷いましたが、今日みたいな一日青空に恵まれる良い日はないので思い切って八間山への周回コースを選びました。黒渋の頭の先にはまたいくつもの名もなき小さなピークがあって登り返しが大変ですが、振り返れば何度も白砂山の姿を眺められるので景色が楽しめます。さらに白砂川と四万川源流域の奥深い山々も足下に眺められるのも興味深いです。

白砂山稜線の紅葉は今週いっぱいは楽しめることでしょう。また野反湖の紅葉はまだまだこれから10月下旬頃まで楽しめそうです。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA


This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.