先日の四阿山のガイドが悪天のために中止になりましたが、山域を変え延期して野反湖八間山をガイドさせていただきました。例年より紅葉が遅れていたこともあり、今まさに錦秋に彩られた美しい野反湖の景色を堪能することが出来ました。
久しぶりにトレッキングを楽しまれるゲストさんにぴったりコースは、やはりなんといっても八間山を縦走して湖畔西岸を半周する野反湖一周コースです。スタート地に選んだ野反峠から、今日のコースが見渡すことが出来きるのがいいところです。
イカ岩の肩への登りと最後の山頂直下の登りがきついのですが、途中で休憩を入れながらゆっくり歩きました。赤や黄、オレンジと様々な色彩に感動の連続ですが、一番驚いたのではオレンジの葉に染まるホツツジにまだ可憐な花がついていたことでした。
湿った南風の影響で少し雲がかかり始めました。霧が流れる風景の幻想的な美しさに感動します。でも山頂からの遠くの山々の景色が楽しめなくなるのがちょっと残念でした。
白砂山の山頂は微妙に雲の中に隠れたままでした。八間山山頂でゆっくり休憩してから、茅野尾根コースを下ります。4日前に歩いた時よりも紅葉はさらに色濃く染まっているのもわかりました。
池の峠駐車場まで下りてくると、青空が眩しいほどの日が野反湖に降り注ぎ、国道脇のツタウルシやミネカエデの紅葉が美しく輝いていました。
今日はキャンプ場もお休みの日のようで、閑散としていました。他には誰もいないベンチで湖の向こうにどっしりと横たわる八間山を眺めながらお昼にしました。
ところで岳樺の黄葉の美しさを再発見したのが湖畔西岸遊歩道でした。シラカバ渕の森も美しかったのですが、エビ平からエビ湾を挟んだ押出し尾根の森の岳樺も素晴らしいことを知りました。
もうひとつ西岸遊歩道の良いところは、景色の素晴らしい眺めの場所にベンチがあるということです。トレッキングコース終盤で疲れが出てきたところで、適度に休んで紅葉の山も愛でることが出来ました。
今日は平日というのもあったかもですが、誰ともすれ違わない静かな山歩きも楽しめました。今週末20日日曜日が秋晴れになりそうです。野反湖の紅葉がおススメです。